INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第29話、白き花と蘇る悪夢

ファイターたちは大乱闘初日、オープニングセレモニーにて大勢の観客を前にする

新ファイターにとっては門出となるイベントだったのだがなんと今回の大乱闘にはテーマソング

があるという。進行途中見知らぬ少女によってその歌は初披露されるのだった
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「大成功!」


ファイターの多くがリビングに集まっていると彩花と少女はやってきた


「「・・・・・・」」


ファイターたちは静かに彼女を見た。彼女もまた静かに彼らを見ていた


「ほら、学校の風習で他国に行ったりするってのあったでしょ?」

「えーと・・・緋香琉や翔太がやってたやつ?」

「そうそう。で、それの学校バージョンもあるんだけど・・・それで紫音はうちの学校に来たんだよ」


日本のとある学校の風習で他国の文化を知るという名目で留学のようなものが

あると新ファイター以外の人物たちは話には聞いていた。だが学校によっても風土が異なり

学校から他校へ留学することもまたあるそうでそれで彩花と彼女は知り合ったという


「ということは、彼女は彩花さんとは違う学校の?」

「そ。紫音は音楽学校の生徒でトップアイドルを目指しているんだよ」

「アイドル?なんだそれは」


ファイターのうち数人が首をかしげたり顔を見合わせたりしていた。呆れた様子で


「・・・観客の前で歌ったり踊ったりする人のことだよ」

「アイドル!?ってことはアイドルなの!?」

「・・・いえ。まだタマゴの状態です。目指しているのは頂点ですが」


落ち着いた声で少女は告げた


「ええっすごい!」

「てな訳で紫音はアイドルを目指してるの。まあ場数は多いほうがいい
 じゃない?って事で今回頼んでみたんだけど・・・大成功だったねー」


その時扉が開くとつい数カ月前スマブラにやってきた人物が姿を現した


「やっほっほー」

「沙織!」


部屋の中へと入ると白髪の少女を見て


「まさか紫音がいるなんて思わなかったよーしかも歌ってるなんて」

「彩花に誘われたの」


沙織と彩花は同じ学校だったと聞いていた。そこに紫音がやってきたわけだから

沙織と彼女が知り合いでもおかしくはない。すると紫音は辺りを見渡して


「思ったより幅広い方がいるのね」

「いっとくが俺はポケモンじゃねえぞ」


真っ先に声を発したのはファルコだった。かつてポケモンを知る人物がやってくる度に

ファルコやフォックスはポケモンと間違われていたのだ


「・・・ポケモン・・・とは?」

「えっ」


だが少女の言葉で部屋中が凍りついた


「私が連れてたエーフィとかの事だよ」

「あ、あぁ・・・そうでしたか」


彩花の説明に納得したように頷くとおそるおそるサムスが尋ねた


「え・・・ええと・・・どういうこと?ポケモンを知らないの?」

「たまたま私達が君達の事を知ってただけで知らない人は知らないんだよ
 ?紫音はゲームとか全く興味ないからね。こういうことも全く知らないんだ」

「旅をするわけでもないしねー」

「旅?旅行は好きよ?」

「「・・・・・・」」


彩花と沙織は「ね?」と言う感じでファイター達に訴えかけた


「さて・・・そろそろ送らないと時間的にもピンチかな?」

「送る?」

「これまた私達は戦えるけど紫音は戦えないからね。それにお嬢様だし」


そこでさらにファイター達は凍る感覚がした


「・・・なに?」

「紫音は白桜律家のお嬢様。いわゆる日本の貴族だね」

「えっ?だって彩花日本に貴族はいないって・・・」

「王子とか姫はいないよ?けど名前が違うだけで似たような人達はいるんだって」


ファイター達が紫音に集中した。言われてみれば口調や立ち振る舞いがそうともとれる


「ってポケモン知らないって事は俺のことも・・・」

「紫音、マリオ知ってる?」

「いえ?存じ上げませんわ」

「・・・・・・」


これほどまでに有名ととられたマリオですら知らない人は知らないのだ。ここでは珍しいが

スポーツ好きでもない限り話題にでも上がらない限り選手の名前を覚えているということはないだろう

日本ではあまり大々的には取り上げられない事もありゲームに興味がない人からすれば普通なのだ



「なら港からは私がついて行こうか。どうせ私も東京に帰ろうと思ってたし」



数日後、スマブラではマリオとルイージがリビングで震えていた


「うおっどうした?」


新ファイターの一人マックはリビングに入ってくるなり普段威勢のいいマリオの変貌ぶりに驚く


「あわわわわ」

「俺たちは・・・もう・・・」

「なんだなんだ?」


なにが起ころうとしているのか、起きているのか理解できないままマックは首をかしげた

するとリビングへの扉が開きピットが駆けこんだ。が彼もまた穏やかな表情ではない


「マリオさんんん!」

「ピットよ・・・お前も知ってしまったか・・・」

「なんだ?何が起ころうとしてるんだ?」


マックが尋ねると後ろからやってきたロゼッタが答えた


「・・・ピーチとサムスが料理をしているのです」

「ピーチとサムスが?それがどうかしたのか?」

「それが問題なんだよ!あいつらの料理・・・軽く人を天に召せるんだよ」


ガクガク震えながら告げるマリオにピットもまた震えながら告げた


「マリオさん・・・それだけじゃないんです・・・」

「なに・・・?」

「実はパルテナ様も・・・」

「えっ」


ピットの言葉に反応を示したのはルイージだった。新ファイターであるパルテナの事はマリオ

達は知らず逆にマックはピーチ達の事を知らない。唯一ピットが事の重大さを感じていた


「パルテナ様も・・・料理をしているそうなんです」

「ちょっとまて・・・その反応・・・まさかパルテナも・・・」

「以前パルテナ様が天空界で料理をしたことがあるんです。僕はパルテナ様のお使いでカボ
 チャを取りに行っていました。ですが・・・戻って来た時キッチンが爆発してとんでもないことに」

「ええっ!?それって・・・ある意味ピーチ達よりやばいんじゃ!?」


まさかパルテナまでもが料理が出来なかったとは。女神が料理をするなど想像もつかないため

姫同様出来なくてもおかしくはないだろう。だがそれによって引き起こされる結果が問題なのだ


「あいつら・・・無言の圧力で食わせようとしてくるからな・・・」

「まだ皆と再会して一年も経ってないのに・・・」

「おいおいおい僻みすぎだろ!?そこまでひどいのか!?」


するとリビングに現れたのはルキナだった


「マリオさん。ケーキが出来ましたよ」

「うわああああああ!」

「マ、マリオさん?」


突然の叫び声にマリオは叫び声を上げた。声には出さないもののルイージもまた

一層震えるとうずくまった。この空間だけ異様である。するとまた誰かが勢いよく入ってきた


「ルキナあああああ!」

「えっ」


勢いよく入ってきたのは彩花とルフレだった。が2人も血相を変えている


「あ、彩花さん、これ・・・作ったんですけど・・・」

「・・・大丈夫なのか?」

「え?あ・・・ちゃんとリンクさんに借りたレシピ見ながら作ったので大丈夫かと」


これだけの会話を聞いて、彩花の反応を見てマリオはまさかかと思った。彩花が皿の上に乗っていた

ケーキを口に入れた瞬間、悲劇が起こった。瞬時に表情が苦しげな表情に変わると音を立てた


「ぐふっ」

「彩花!?」

「ルフレ・・・水・・・」


口を押さえると地面へと倒れ込みうずくまった。ルフレは急いで流しへと向かうと

コップに水を汲んでは彩花の元へと持ってくる。そんな様子を見てルキナは呟いた


「えっ・・・おかしいですね」

「ええっまさかルキナ・・・料理出来ないの!?」


女性は料理が出来るというのはもはや古い考えではあり王女であることからルキナが料理

出来ないのはなんらおかしなことではない。が問題は料理をした上での結果、この状況だ


「大丈夫でスか!?」

「すすすすみません!上手くできたと思ったのですが・・・!」


慌てた様子で謝るルキナを見てマリオを始め数人が違和感を感じた。ピーチを始め彼女達は

料理をしては大問題を起こしているがこうして謝った所を見たことがなかったからだ。疑問に

思っていたところよろめきながら立ちあがった彩花が告げる


「唯一の救いは・・・ルキナは自分が料理できないことを自覚してる事なんだよ・・・」

「あれから入り卵など簡単な料理は出来るようになったのでもしかしたらと思ったのですが・・・
 難易度を上げすぎたようです・・・ピーチさん達が大丈夫だと言うのでついやってしまいました」

「うん・・・チャレンジは大事だと思うよ・・・」


起きあがりつつもふらふらしながらソファに倒れ込むと慌てた様子でルキナが駆け付けた


「ルキナはここまで殺人的ではなかったのに・・・ピーチ達が加わるとこうなるのか」

「そうなンでスカ?」

「ルキナの場合焦がしたりして苦かったりちょっと分量間違えてとか本当に料理苦手な人
 がしそうな失敗ばっかりなんだけど・・・こうして行動不能にするほどの威力はないはず」

「威力って・・・何かの攻撃手段みたいだね」


パックマンが呟くと直後のルキナの言葉によって新ファイター以外の人達は理解する


「ピーチさんとサムスさんが『料理は得意だから任せて!』とほとんど率先してやっていたので・・・」

「あいつら・・・なんで自覚ないんだよ!」

「パルテナ様も身をもって経験したはずなのに『今度は大丈夫』と言って聞かないんですよ・・・」



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次回

新たにパルテナ、ルキナが料理出来ない事が判明し元ファイターたちは頭を抱えた

唯一自覚を持ち克服したいとルキナは告げルイージ、リンクと共に猛特訓へ。だがもう一つ

あるポケモンの身に危険が迫っていた。これもまたかつてあった事件の再発で・・・


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