INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第21話、歪みの過去

買い物に出かけていたピーチとゼルダは港街が出来たことに見に来た沙織と遭遇する。かつて

ファイターと共にとある悪意を打ち砕いた全種の魔法が使える天才的であり異名をつけられた少女

そして6年の変化を元に彩花は過去を話すことをマスターハンドに告げるのだった
_______________________________________

彩花が扉を抜けた後、マスターハンドは茫然とした様子で窓から外を見た

雲はあるものの晴れと呼べる天気の中衝撃が大きすぎてどこか心は曇っていた


「ついに・・・」


絶望とも呼べる過去を知っているマスターハンドはその後も幾度となく過ごす度に彩花の変化

を見てきた。歪みの原因を知った時、同じく闇を抱えるファイター達と関わることによって何かが

変わればと、僅かな可能性に賭けここスマブラへ説得の末呼んだのだ


(亜空の件を得て、解放される日は近いのではないかとも話を聞いて思った。だが・・・)


DX時数えるほどのいざこざがあったにしろピーチ達女性陣を始め主にとある人物の奮闘によって

少しだけ打ち解けた。そして亜空の使者と呼ばれる事件では共闘するという仲間を連想させる

事態までクレイジーハンドから聞いていた。事件を経て、少しだけ光が見えた気がした


「・・・・・・」


だが、Xが設立された後事件が起き判明した数々の性格の存在や仲間意識の違いからファイター

達とぶつかる姿、彼女達の強い意志から希望は薄れ他の者に話す日など、ファイターが知るなど

来ないのではないかとどこかで思っていた。半分以上、諦めかけてもいた



「彩花から呼ぶなんて珍しい」


扉を抜けると滅多にない珍しさからロイは告げた。一部のファイター・・・子供達を除きロイ自身

部屋に入るのは起こす時以外なかった。返答はなく数秒の沈黙が流れ異変に気づいた数秒後


「今も、過去を知りたいと思う?」

「・・・え?」


ロイが彩花と関わることと言えば朝起こすこととゲームの件。だが朝はすでに関わっておらずマリオ

を含めゲームをする以外ほぼ関わることはない。数人で出来るパーティーゲーム・・・スマブラは据え

置き気の為リビングで行われここに入る理由はない。乱闘もまだ開催されていない為その件もない


「・・・それは、彩花の過去?」

「そうだよ」

「・・・そりゃ知りたいけど・・・いつも嫌そうだったから・・・無理には聞けない」


当時はなんとしても知りたいと、聞き出したいとファイター全員があの手この手を使って探し

ていたがこれもまたXで起きた事件によって一部のファイターから始まり待つ事を決めたのだ



「話してくれるまで待つって・・・決めたから」



部屋自体のインテリアはシンプルでベッド、机の他には本棚が並べられ女の子らしいものは

ほぼない。強いて言うならばベッドにペンギンのぬいぐるみがおいてあるくらいだ。無言のあと

呆れるようにため息をつくと再び口を開いた。その言葉に二度目の驚きの声を上げる


「・・・知りたいなら、教えるよ」

「えっ!?」


聞き間違いか、と疑った。かつてどんな手段を得ても過去を知られまいとしていたのだから


「ただ、お人好しの君の事だから今と同じ状態で外に出られるとは思わないことだね」

「・・・・・・」


冷酷な表情で釘をさすと数秒後、話しだした


「今の私、というよりここでの私はどう見える?」

「え?」

「ピーチやサムスのようにはしゃぐような人物には見えないでしょ?」


どこか冷めた口調、アクアの時によく見える冷酷な目。質問に静かに頷いた


「昔は、そんなんでもなかったんだけどね。むしろファルコンみたいに暴れて
 は怒られて、叫んではしょっちゅううるさいっていわれる性格だったんだよね」

「えっ!?」


これまで見てきた姿からは想像すらつかなかったがその性格は『彼女達』の一部に該当していた



「ティウムやトパーズと言ったところかな。あの2人は・・・性格が変わる前の私みたいなものなんだよ」

「・・・・・・」

「小学校。勉学を学ぶ施設の話は以前したよね?」


出身地である日本には義務教育と称され何年か教育機関に通う義務がある。この話はロイだけ

でなく新たなファイター以外のファイターたちは聞いていた。小学校は全部で6年通う義務がある



「3年生まではそんな感じだった。中心・・・とまではいかないけれどそれなりに活
 発で室内にいるよりは外で鬼ごっこしたり、ドッジボールしたり、かくれんぼしたり」


次の言葉で、空気がガラリと変わった。無言のまま聞いていると突然何かが突き刺さったような気がした


「けれど・・・4年から全ては変わった。そこから私は・・・全てを信じられなくなった」

「!」

「親友・・・友達だと思っていた人達が皆裏切ったんだ」

「・・・え?」




「当たり前に会話して当たり前のように毎日遊んでいた。けれど理由もわからず、それ
 は突然消えた。まるでそこに私がいなくなったかのように、まったくの他人のように」


過去を思い出すようにあの時の感情が蘇るのを感じると言葉は途切れ途切れになる


「今もだけど、今以上にその頃は架空のもの・・・アニメが好きだったから、よくある誰かが気づ
 いてくれるんじゃないかって。誰かが偶然気づいてくれるんじゃないかって淡い期待もしていた」


毎日泣いて、でも人前で泣くのは自分自身が許せない。そう思うようになっていった。そして泣く

のはいつも決まって夜。でもどうしても耐えられない時は誰もいない校舎で泣くこともあった


「でも誰も気づかないの。生徒をよく見ているはずの先生も、時々帰ってくる親も。隠すよう
 に笑っていたら皆嘘を信じて、裏の心に気づかない。それが続くと、あぁ、期待するだけ
 無駄だって思うようになった。信じるから裏切られた時こんなにショックを受ける。なら・・・」


だったら・・・信じなければいいと。途切れ切れになった言葉は次第に体にも現れる


「まるで皆敵になったかのように・・・自分だけが・・・違う世界にいるんだと感じた。皆が敵
 に見えて最初は良く見えてもいつかは皆裏切ると。自分で感情が消えて行くのを感じた」

「・・・・・・」

「モノクロの世界にいるように感じて・・・誰も気づかない、気付かれない。そうして生まれ
 たのがアクアとマリン。そこから・・・私は人を信じなくなった。全てを・・・信じなくなった」


平和な国と言っていた。スネークもマスターハンドも同じようなことを話し戦争はない国だと

言っていた。だからこそ一体何がアクアという存在を生み出したのだろうと疑問に思っていた



「だから『仲間』とか『信じる』って言葉が嫌いになった。空気のようになっても、何か才能があれば
 まだいいんだけどね。身体能力、頭脳共に底辺だったからそれもあってだんだん自分の価値が
 わからなくなって、なんで生きてるんだろうって。こんな自分、生きている意味はあるのかなって」


数秒後、かつてのような偽物と分かる笑顔を浮かべると告げた


「これが、私の過去だよ」


裏切った人達が許せない。信じられないと怒りを感じ握り拳の力が強くなると再び声が聞こえた


「ま、過去の話だし?もう何年も前の話だよ。だからこそ戦場で国の為、世界の為に戦う人達が
 羨ましくって、闇の中でいつ解放されるかもわからない無駄な人生送るくらいなら何かを守る
 ために戦って死んだ方が生きる意味になるじゃない?・・・ってこんなこと言うとまた怒られるか」

「だから・・・自分を捨てるような行動を・・・」

「実際世界を救いたかったってのもあるし・・・こんなこと言っておきながらいざ実体験すると怖く
 て到底できなかった。元々・・・痛いのは嫌いだからね。斬り合いなんて正気の沙汰じゃない」



横を通り過ぎ、扉に向かうもロイはショックのあまり振り返られずにいた。不安定な自分の

表情を見られたくないのと、一層不安定な少女の表情が見られなかった。ドアノブに手をかけ



「・・・知りたがっているのは君だけじゃないだろうし私は話しにいくけど・・・君はどうする?」


冗談混じりな声であるも平常心でないことは見てとれた。辛い過去を話すときに忘れかけていた

情景を思い出すのは自分も良く分かる。だからこそつられ自分もどこか胸が締め付けられた

聞いてはいけなかったのではないかと、思い出したくない事を思い出させてしまったと悔やんだ


「・・・ごめん。こんな事が・・・あったなんて・・・」

「だから・・・信じたいけど・・・また裏切られるんじゃないかって心のどこかで思って信じられ
 ないんだ。大丈夫だと思っていても絶対なんてない。心のどこかで、もしもの時を恐れてる」


数分後、マスターハンドの放送により一部のメンバーは会議室へと集められていた。集まったのは

ゼルダ、ピーチ、サムス、マルス、アイク、ミュウツーの6人。マスターハンドとクレイジーハンドが見

守る中彩花は先程話した内容をさらに要約すると簡易的に6人に話した。内容に誰もが驚いていた


「・・・・・・」

「これが私の過去だよ」


その反応はロイと同様、誰しもが驚きと絶望を隠せていなかった。部屋全体が重い空気に

包まれる中おそるおそるピーチは尋ねた。散々尋ねては逸らしていたのに、今話した事を


「散々逸らしていたのに・・・何故話したの?」

「知りたがってたでしょ」

「それは・・・そうだけど」



きっぱり言い切る彩花を遠くからマスターハンドは見守っていた。この事を以前よりマスターハンド

は知っていたものの隣にいるクレイジーハンドは初めて聞いたのだ。顔などないため表情はわから

ないが想像していなかっただろう。声に出すこともなく、静かに浮いていた


「だから生きる意味も理由もないあんなクソみたいな国で生きるくらいなら争い
 で誰かの役に立ちたい、誰かに必要とされ死んだ方がマシだと思ったんだよ」

「・・・!」


反応を見せた数人に対しため息をつくと訂正の言葉を述べた


「・・・とはいえ、それも過去の話。今はそんなこと思わないけどね」


それは各場所で巻き込まれた争いから、事件から、そしてこの6年で学んだ事だ



「本当に、平和すぎるのも問題だよね。本当に必要な物が薄れてくんだから」


ファイター達が散っていく中マスターハンドは彩花に告げた


「・・・本当に話すとは」

「いずれは知られていただろうさ。散々引き延ばしてたし早いか遅いかの話じゃなかったかな」

「それほどまでに・・・色々と変わったということか」


どこか実感がないまま呟くと少女もまた呟く


「それに、一応過去に見切りはつけたしね」

「?」

「過去に勝ったから話しても大丈夫だろうとも・・・思ったんだよ」


ファイター達と同じく神であるにも関わらず始めて知ったクレイジーハンドは告げる


「いつの世も・・・なんらかの闇はあるもんだな」

「完全な楽園なんてありえないだろうね。誰しもが幸せになりたいと願い優位に立ちたい
 と望む。だからこそ悪の心が芽生えるし闇の心も芽生える。人間はそういうもんだって」


数秒後、彩花はマスターハンドに告げた


「正義ぶってるのとか才能に恵まれたのとかは今も嫌いだけど・・・笑えるよね。日本じゃ
 何の才能もなかったのに日本では全くなんの役にも立たない魔法の才能があったなんて」


少女は告げる。その世界に生まれていれば私は天才になれただろうと。しかし魔道など

存在すら知られぬため勉学とスポーツで無才能な彩花は日本では無能な人間として認識される


「誰かしらなんらかの才能はあるって言うけど・・・縁もなければ意味ないわ。案外あるかもよ?」


以前より聞いていた、彼女のたった一人の味方。一体と呼んだ方が正しいか


「エーフィは・・・ホウエンに置いてきたのか?」

「まあね。貴重なエスパータイプだからサイコキネシスで色んな事が出来るんだよ。人が住んで
 ないんじゃ家事やポケモンの世話できる人型は少ないし統率力があるってなるとさらに貴重だし」

「・・・正直驚いた・・・いや、驚きを越えた内容だったな」


ふとクレイジーハンドが声を発すると2人の視線はクレイジーハンドに向かった


「唯一、お前の過去に気づいた存在ってことか?」

「気づいた・・・というか、エーフィもある意味・・・当事者・・・かな」

「何・・・?」

「4年といえば9歳、トレーナーになりリーグに挑戦できるのは10歳から。行ってた日本の学
 校が地方から来る人ばっかだったからトレーナーに向けて一体だけポケモンを持つ事が許さ
 れていた。科目の中にトレーナーになる予定の人は基礎知識や実践も組まれていたんだよ」


ほとんどが最初の授業でポケモンを捕まえたりレンタルする中、一部親の関係やなんらかで最初から

連れていた生徒もいた。彩花もその一人で連れていたポケモンはエーフィ・・・の進化前イーブイだった


「・・・後は分かるよね?」


=============================================

次回

ついにスマブラでも新メンバーを迎えた乱闘に向けての準備が始まろうとしていた。そして

よく釣りに行くむらびととリンクを見てファイターたちはすま村へ行く・・・!?そしてひょんな

ことから彩花が知るもう一つの村どうぶつ村へも行くことに・・・


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