INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第18話、再会の喜び

かつてなかった名前で呼ぶという事態にテンションが上がるピーチだったが

間違えたと話す彩花は別の人物魔符に込められた英霊異界のロイの話をする

マリオ達の前に姿を現したのはにわかにも信じ難いもう一人のロイだった
_________________________________
「・・・・・・」

「・・・・・・」


室内のトレーニングルームにてポケモントレーナーと彩花は対峙していた

端ではルカリオ、ミュウツーを始めとしたポケモン達や一部のファイター達が

そんな様子を見守るように緊迫した表情で見守っていた


「ゲッコウガ!」


彩花の目の前で新ファイターであり彩花のポケモンであるゲッコウガは倒れた

相対しているのはポケモントレーナーの一番の相棒であるリザードン

姿は黒く包まれ青い炎を口から吐いては倒れたゲッコウガを見て雄叫びを上げた


「相性はいいはずなのに・・・」

「これがメガシンカの力・・・」


これだけいるとある程度ポケモンに関する知識も蓄積されるというもので相性の関係を

覆した結果に誰しもが驚いた。進化の上を行く進化なだけありその力は比では無い

かつてトレーナーとして脅威なる実力を見せた彩花だったが


「成長したのは皆同じって事でしょうね」


ゼルダが呟くと直後苦し紛れに彩花も呟いた


「メガシンカ・・・やっぱすごいわ」


ポケモントレーナーも尊敬する人物である彩花だが以前のような余裕な表情はなく

苦戦を強いられている苦い表情を浮かべつつ次のボールを投げた



「まさか・・・ポケトレが勝つなんて・・・」


その結果に誰しもが驚き情報はあっという間に観戦していなかったファイター達にも

知れ渡る。ファイターとしては一般人同然だがトレーナーとしてはリーグにて優勝する

程の実力者がファイターも良く知るポケモントレーナーに負けるなど想像できなかった


「ガブリアスって・・・苦戦しかないわ」

「旅先で捕まえたんです」


ルカリオがガブリアスと呼ばれるトレーナーが繰り出したポケモンはポケモンの中でも

種族値と呼ばれる個人的能力が高くガブリアス自身が強いポケモンだと説明した


「トレーナーの腕次第である程度ポケモンは強くなる。だがドラゴンタイプ
 を主に・・・種族値が高いポケモンは元々の戦闘値が高くバトルにも強い」

「それにしてもやはりメガシンカとやらは強いな」


マックが関心していると思いだしたようにポケモントレーナーは尋ねた


「そういえば、彩花さんもメガリング持っているって言ってませんでした?」

「あぁ。カロス地方で資格は得てもらった。だけど使えないんだよね」

「え?それは・・・ナイトを持っていないということですか?」

「違う違う。資格はあるんだけど使おうとしても反応しなくって」

「え?!」


ため息をつきつつ告げる彩花に部屋にいた一同は驚いた


「それって・・・どういうこと?」

「一般的な進化とは違いレベルの問題ではないんですよ。未だ多くは謎ですがトレー
 ナーとポケモンの信頼関係・・・絆が深く関係しているのではないかと言われています」

「それに関しても問題はないはずなんだけどなぁ・・・デンリュウで試したんだけど駄目でさ」


デンリュウと言えばDX時代からいた彩花のメインポケモンの一体であり

長年共に旅をしていた事もあるため信頼関係は他のポケモンよりは強い

言ってしまえば新ファイターであるゲッコウガよりも過ごした年月は長い


「単に私には使えないってことなのかね」

「今度はフェアにメガシンカなしでバトルしましょう?これでは勝ちって気がしませんし」

「・・・私としてはメガシンカしたポケモン相手でも勝たなきゃ気が済まないけどね?」


ある日もある日も、かつてスマブラ内でピーチ達が見るものと言えば剣士組による

外での組手、そして乱闘場で行われた乱闘。そんな中新スマブラとなった今回

新たな見世物が増えていた。それは彩花とポケモントレーナーが行うポケモンバトル


「やはり・・・自然というか・・・」


交互に行われる指示を聞いてはピーチは考え込んでいた


「ポケモンに関しては元々あんな感じでしたよね?」

「そうだけど・・・他のところでもよく思うのよ」


ゼルダが「?」を浮かべつつやりとりを見るとその姿はかつても何度か見た

トレーナーとしての真剣な表情だった。ポケモンバトルはほぼ日課となりつつある


「や・・・やはり通常では勝てませんね・・・」

「当然だよ。私だってそう簡単に負けるわけにはいかないんだから」


バトルも終わり散り散りになる中ゲッコウガはリビングへ、ここでのゲッコウガはほぼ

放し状態で部屋は同じものの行動はほぼ違うものだった。そして彩花は中に戻る事は

せずスマブラ領内の広い平地に出ると周りの風景を見ていた


「・・・・・・」


風が吹き抜け木々のざわめく音が聞こえる。それはホウエン地方の故郷のようで

もうひとつ懐かしく感じるものがあった。他のファイター達同様彩花もここへ来たのは

6年ぶりなのだ。目を閉じると自然の音を体全体で感じるように神経を研ぎ澄ませる


「本当焦ったよねー全然手紙来ないからもうスマブラは復活しないのかって思っちゃった」


リビングにてカービィを始めとした数人はスマブラ復活の事について話していた


「ほんとほんと、Xまで3年だったからそれくらいかなーとか思ったら全然来ないんだもん」

「とはいえ3年後の時点で手紙来ても僕は行けませんでしたけどね・・・」

「あぁ、そういえば天空界は大変な事になってたんだっけ?」


ルイージが尋ねると訂正するようにパルテナは告げた


「地上界も危険でしたよ。あなた達が気付かなかっただけで」

「えっ!?」


何も知らない、気付いていないルイージ達にパルテナは説明するかのように話しだした


「あ、こんなところにいた!また寝ようとしてるの!?」


ふと聞こえた声に目を開き振り返ると見慣れた姿が目の前にあった


「なんか・・・どこでも寝るって思ってるでしょ」

「寝るじゃないか!」


ずかずかと貴族の欠片もない歩き方でやってくる中ふいに動きは止まった

それは自分を見ていた彩花がふいにある行動を取ったからだ


「・・・・・・ふふっ」

「!?」


動きが止まると驚いた様子で尋ねる


「今・・・笑った?」

「え?」

「・・・今まで、笑ったところなんて見たことない」


ここへ来た時期だけで言えば同期でありそうでなくとも新メンバー以外は彩花を良く知っていた

人ならざるいくつかの性格を持つこと、本人からもマスターハンドからも告げられることのない

謎の過去を持つことも。そのおかげで人を信用しないことも。ここで過ごした年月は何年とあった

が誰よりもよく共に過ごしていたロイでさえ無邪気ともいえる笑った表情を見たことはなかった


「そ、そうだったかな」

「そうだよ。・・・やっぱりおかしい!」


突然声を荒げると彩花は驚きの表情を見せる。途端風の音も強くなる


「ピーチ達と話してたんだ。みんなそれぞれここ数年で色んな変化があったけど・・・性格だけ
 で言えば彩花だけが変わりすぎだよ!普通に笑うし新ファイター達とも普通に会話するし・・・」

「え、そ、それは教育係として・・・」

「だって初めて会った時は誰とも話そうとしなかったじゃないか!」


途端風が強く吹くと歯ぎしりをするようにうつむく


(なんだか・・・変わった彩花は僕達が夢に見ていた姿だ。普通の女の子のようで・・・
 。僕がそうなるように変えようとしていたのに・・・心を開いてもらおうとしてたのに・・・)


自分ではない誰か、何かで彩花は変わった


「一体誰が・・・彩花を変えたの?」

「・・・・え?」


質問に答えようと考えるとどことなく目の前の人物は怒っているようにも見えた


「誰が・・・というより、解散後の出来事で色んな事があってさ。それで色々気付いた
 というか思い知らされたというか・・・自分じゃそんなに変わったとは思わないけど」

「・・・・・・」


本来なら嬉しいと思うべきところなのだがどこか悔しさが込み上げる

そんな様子を怒っていると判断した彩花は焦ったように手を振りながら口を開く


「あ、いや、確かに危険な事もあったけど・・・貴重な経験になったわけで・・・」


口を開けば開くほど焦りは大きくなるのだが言い訳をするだけ無駄だと分かりきっていた

あれから数年、次々起こる出来事と事件でスマブラの事など考える余地はなかった。正直

ファイター達の事など忘れていた。しかしここへ来て再会すると感じる懐かしさと喜び


「君が戦いによって強くなったように私もあの時よりは強くなったつもりだよ」


誰よりも自分を動かす起源となった人物だという事は嫌でも知っている


「多くの世界を知って、色んな人と出会って・・・色んな戦いを知った」

「・・・・・・」

「もう私は戦いを知らない人じゃないし経験があるからこそ世界を助けたいと思った」


数時間後、偶然見かけたことから珍しく彩花からゼルダに話しかけていた


「ハイラルで起きたことも、テリウスで起きたことも今は後悔してないよ」

「・・・パルテナ様達と共に戦ったそうですね?」

「うん。とはいえ結局重要な戦いに人間が太刀打ちできるわけもなくピットに任せっきりだったな」


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次回

復活しないのではないかと感じていたファイターたちは数多く、今日もまたリビングでは

その話がされていた。再びファイター達と会えた喜びを語るマルスだったが不意に彩花は

意味深な言葉を発する。そこにはマルスの知るはずもないとあるエピソードがあるのだった


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