INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第3章、懐かしき名

気がつくと牢屋とはガラリと変わった天幕の中にいたことに気づく彩花だったが外に出ようとした途端

目の前には大人数ラグズ達がいることに驚く。直後やってきた人物達の中に長い間探していたアイク

の姿があり彩花はついにアイクとの再会を果たすのだった。しかしここでも平穏なわけではなく・・・
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「しかし偶然とはいえ災難だったな」

「本当に。あの時と同じように」

「あの時は何かと思ったぞ」



フラゲル砦という場所からベグニオンに行くとアイクは話した。そこは見張りも少なく、突破するには

最効率の場所らしい。とはいっても敵が全くいないわけではなく戦闘は避けられないだとうとのこと



「本当に連れていくつもりですか?」

「セネリオ」

「お守りをするほど僕たちは暇ではないんです。昨日も言ったようにこの先の町に降ろすべきです」


危険であることから共に行動することを提案したティアマトさんに対しおなじく危険だからという

理由でセネリオと名乗った人物は町に残すべきだと告げた。本来魔法が使えたとはいえ嘘を

ついたことによりアイクの中では彩花は戦えない存在であり今もその方向で話は進んでいる


「考えたのだが・・・・今回はセネリオの意見に賛成だ」

「!」

「アイク・・・・!?」

「こいつは戦争を知らない、いくらデインで戦いを見たと言ってもこれから起きることは比
 べ物にならないことだ。ならばセネリオの通り安全な場所で待っていてもらう方が・・・」


何もできない人がいても帰って邪魔になるという一見きつい言葉のように見えるが正論なだけに

意見することもできず黙ったまま話を聞いていた。町に置いて行くという方向に傾きつつあった


「ごめんなさいね、セネリオの言ったことは気にしないで」

「!」


天幕の外にいると背後から声が聞こえ振り向いた。そこには共に行くことを提案した人物


「そういえばまだ自己紹介してなかったわね、私はティアマト」

「ティアマト・・・さん」

「私は反対よ。アイクのことを知っているなら一緒にいたほうが護衛も出来るし」

「・・・・・・・・・・」

「もう一度アイクに聞いてくるわ。セネリオは・・・ああいう子だから」


そう言うとティアマトさんはどこかへと歩いて行った。正直あの人の言った事は正しく守らなけ

ればならない対象がいるだけで戦いに集中できなくなるのも頷けた。正論だから文句はない

けれど、これで別れてしまったら今後のアイクの行方がわからなくなるのだ。死んだことも


(近くの町でもいいんだ。戦いに参加しなくても・・・一緒に行動は・・・)


再びアイクの元に向かうとティアマトさんが抗議している途中だった。この状況を打破するには

戦えないという概念を、隠していたことを壊すしかないと判断した。そしてそのことを伝えた


「魔道書があれば・・・」

「なに?・・・まさか、使えるのか?」

「この地に来て初めて知ったんだ。せめて、せめて自分の身は自分で守るから」


この地にある魔道書が数種類使える事を話すと再び黒髪の人物が告げた


「そんなのありえない、そんな種類が使えるなど・・・見たことがありません」


それから聞かされたのは再び現実味がない戦争が起きると言う事


「ガリア、フェ二キス、キルヴァスの三国が組んでラグズ連合軍となる」

「・・・相手は?誰なの?」


デイン王国だったらどうしようかと心の中で焦っていた。だが帰ってきたのは別の名


「ベグニオン帝国だ」

「まぁ、デインの復興がきっかけといえばきっかけだ」

「デイン・・・」

「ラフィエルっていう・・・まあ王子がガリアに来てな、その話が決め手となったという感じだな」

「ラフィエル・・・さん?」


久しぶりに聞いた名に聞き返した。デインで優しく接してくれたこと、別れ際の優しい言葉に

忘れるはずもなく名を聞いた途端姿が頭に浮かんだ。するとアイクは私が知っていた事に驚いた


「知ってるのか?」

「デインで・・・会ったんだ」


(ってことは・・・無事ガリアに着けたんだ。ニケさんもいるのかな・・・)



ベグニオンによって行われた先代神使暗殺事件とそれによってさらに引き起こされたセリ

ノスの大虐殺。それはデイン先代国王アシュナードによって行われたかと思われていた

だがそれを行ったのは帝国の元老院だとライは今回の戦争のきっかけを説明した


「ガリアの王が話を持ちかけたが・・・奴らはそれを無視しついに俺達ラグズ
 は怒りガリア、フェニキス、キルヴァスで連合を組み動き出したってわけだ」

「ガリアっていうのは・・・猫さんと虎さんのいる所だよね?」

「ははっ!まさか猫や虎にもさんをつけるとはな!」



次の日。戦争が起きることを知ったアイク達は戦いに向けての会議をし始めていた




「ベグニオン国境の都市フラゲルはもう目と鼻の先だ。敵はこちらの動きを
 知らず備えができていないだろう。夜襲を仕掛け、一気に攻め落とすぞ」

「グレイル傭兵団は、遊撃隊として動いてほしい」


主にアイク達に頼んだのはガリアの天敵炎魔道士を倒すこととシューターと呼ばれる兵器

を停止して欲しいとのことだった。兵器とはいえ電力で動くわけでなければエネルギーを燃や

すことによって動くものでもない。言ってしまえは巨大な設置型の弓のようなものだった


「よし!久々の戦場だ。腕が鳴るというもの」


意気込むスクリミルをライが止めるも


「小賢しい策は、ろくに力も持たぬベオクどもにのみ必要なもの。我ら獣牙族には似合わん!!」


スクリミルが出て行った後、ライはアイクに問いかけた


「漆黒の騎士はいいのか?」

「とりあえず・・・置いておくさ。もし本当に生きているなら・・・きっとまためぐり合うだろう」


そう、親父を殺されたアイクにとって漆黒の騎士は仇ともいえる存在だった


「・・・・・・」


見渡す限り猫耳の人、猫耳の人。再び動物園に放り込まれたかのような感覚だった


(もはやここ観光名所とかになりそうだよ・・・)


なんて思っていると背後から声がし振り返るとラグズという話ではベオクを嫌っていると聞い

ていた種族の人ライがやってくる。初めて言葉を交わした時もそうだが陽気な性格に見えた


「あの赤い人、他の人とは色々見た目が違うね?」

「スクリミルのことか?」

「・・・そんな名前だっけ?」


記憶力は決して良くは無い。何度も聞くか印象に残ることでもない限り覚えられなかった

ましてや何十人と出会ったこの地で一度名を聞いただけで覚えろという方が難しい


「まあ強いのは事実だ。なんたって獅子王の甥だからな」

「・・・子供?王さまの?あの人王様じゃないの?」

「一応はな」


見た目だけでも「王」と言われても違和感のない姿に見えた。というよりあれで子供ということは

本物の王はもっと巨大なのだろうか。一般的に子は親より小さいというもの。想像しようとするが


「・・・・・・」


一瞬のうちに恐ろしくなり想像は中断された。そしてさっきから疑問に思っていた


「・・・君はベオクの事嫌いじゃないの?」

「ん?なんでだ?」

「この大陸ではベオクの多くがラグズを嫌うように逆もあるって聞いたから」


しかしそんな事は思っていないと、少なくとも自分は嫌っていないと告げた


「いや?ベオク・・・俺はいいと思うぞ?」

「そうか?ラグズよりも弱いし武器ないと戦えないし卑怯だし自分勝手だし・・・」

「・・・お前変わってるな。彩花だったか?」


あくまで彩花が言っているのはベオクのことではない。がこの地ではベオクに分類され

るであろう人間の事。そこにさっき話に出たスクリミルという人物がやってきたのだった


「・・・・・・」

「どうした?」


先程まで普通に会話していたのだが突如固まったことにライは違和感を感じた


「あ・・・いや・・・でかいなあって」


これはムワリムさんの時と同じ。ラグズだからではなく単に見た目からなる恐怖

だが以前のような変な誤解を招く以前に彩花は思ったことをそのまま伝えた


「ラグズだからとかじゃなくって見た目的に怖いのは怖いんだよ・・・」

「怖い?」

「・・・食べたり・・・しないよね?」


おそるおそる問いかけると彼にとっては普通なのだろうが怖い表情をしたまま


「食う?お前をか?」

「・・・・・・」

「はっはっは!いくら肉を食って生きるとはいえベオクまでは食わんぞ!」

「・・・よ・・・よかった・・・」

「まあ、あれだ。結局一緒に行動することになったしスクリミル共によろしくな」


その後、彩花の耳に驚くべき情報が入る。初見から正論を言い続けていた人物、セネリオ

という人物なのだが当初髪が長いこともあり女の人かと思いきや声からして男の人のよう

にも聞こえハッキリとした性別が分からなかった。がアイクに問いかけた所男だと判明したのだ



「・・・世の中って、わからんね」


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次回

ベグニオン兵に勝負を挑むラグズ連合軍。彩花も後方にてついていくのだがそこで行われたのは

想像を絶する残酷な戦いだった。3年前の戦いにも関わっていたアイク、ティアマト、セネリオは

とある存在が目覚める事と今回の件に関して疑問を抱き彼らに尋ねるのだった


次回 第4章、「大侵攻」


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