INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第2章、グレイル傭兵団

賊に捕まり3日間飲まず食わずの状況に陥った彩花。かつて経験したことのない状況に心身

的消耗は激しく死を覚悟した時どこからか扉の開く音が聞こえ金属音が響く。視界がぼやける

中誰かに助けられ数時間後、目を覚ますと天幕の向こうに何十人ものラグズがいるのだった
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「で?結局どうするんだ?」

「ライ」


片方ずつ目の色が違うのが特徴といってもいい青年は告げた



「あの様子じゃ、親が生きてるっていう保証はないな」

「・・・聞くことはできないかしら?」

「精神状態的にも難しいでしょう。あの人は近くの町にでも任せて・・・」


赤い髪の女性に続き黒い長髪の青年が告げる。直後横を向いた女性が叫んだ


「ちょっとセネリオ!?見捨てるの!?」

「僕たちには時間がありません、こんなことに費やす時間はないんです」


一方天幕の外がとんでもないことになっていると知った彩花は最悪の事態を想定していた


(最悪襲われたら凍らせて逃げるなりしよう。確か猫は炎に弱いんだっけ?)


攻撃は今までのようにネールの力で防げるだろう。フロルの力を使い瞬間的に移動すれば

捕まる可能性は少なく振り切れる可能性も高い。その時お腹がなる音がした


「・・・・・・・・」


3日間何も食べてない事を思い出す。正確には何も食べていないわけではなくポケモンの

おやつの中に「ポロック」というものがありもともとは大食いポケモン用に作られたもので

それを改良して人間用の非常食となったものを食べていた。一粒でしばらくは大丈夫なのだが



「・・・・ハンバーグが食べたい」


大きさで言えば角砂糖よりも小さく食べた気などするわけがない。お腹は満たされても

満腹感を感じる事が出来るのはほんの一瞬、栄養価が高くあくまで栄養不足を避けられる

というものだ。そもそもこの大陸にハンバーグなんて洋風の物があるのか



「あ、よかった!目が覚めたんだね!」

「おわ!?」


一瞬声が聞こえ驚くと緑の髪の少年が天幕から覗いていた。天幕は閉じ少年の姿は消えるの

だがしばらく経った後複数の人を連れて男の子は戻ってきた。その中に見覚えのある姿があった



「!!」


(ア・・・・・・なんだっけ)


「俺はグレイル傭兵団団長、アイクだ」

「・・・・・・」

「こっちが名乗ったんですからそっちも名乗ったらどうです?」

「セネリオ!」


隣にいた人の言葉で我に返ると名を告げようとした。だが途中である事に気づいた


「あ・・・・・アヤ・・・・・ん?アイク?」

「?」


名前に、声に、あの時の光景を思い出す。この大陸に来るより前に体験したとある場での

出来事、巨大な魔物に捕まった彩花を助けた人物はある言葉を叫びながら剣を振るった


『天 空!』

(てん・・・・・くう)


忘れるはずがない。あの時も死ぬと思っていたから。絶体絶命の中突如聞こえた声に

巨大な生物は倒れ自分は助けられた。その事を思い出すとウソみたいに思考が晴れた


「アイク・・・!アイクなんだね!?」

「?」

「彩花だよ!ええと・・・ほら、前に荒野で・・・ええと・・・亜空の事件の時にマルスと
 一緒にいたでしょ?巨大なプリムに捕まっていた時助けてくれた・・・スマブラの・・・」

「!まさか・・・あんたは・・・」



デインで話を聞いてから目標としていた。話に聞いていたアイクはあの場で出会ったアイクと同

一人物だった。やっと会えたと目標を達成し力が抜けるが直後、あることを思い出すとハッとした


「アイク、話は後!えっと・・・クリミアが・・・・・!クリミアを助けて!」

「・・・・話は聞いている、エリンシアもルキノも無事だ」

「え・・・!?どうして・・・そのことを?」

「俺たちが助けた。エリンシアの話だとお前を連れだしたすぐ後のことだったらしいしな」


無事だった。その言葉が機能しない脳内に響いた。そして心の中で彼女の無事を心から喜んだ


(無事・・・だったんだね・・・ルキノさん・・・)


「ってまさか・・・この子がエリンシア女王から聞いた!?」

「どういうことですか?会ったことあるとは」

「セネリオやティアマトもよく知ってるだろう、亜空のこと」

「・・・・・はい」


亜空騒動と呼ばれたその出来事は、ニンテンドーすべてを巻き込む大事件だった



「それで一日・・・いやほんの一瞬だけ会った。その後はよく知らないが」

「で?どうしてその子がここにいるの?」


近くにいた三つ編みの女の人が尋ねるとアイクは彩花がこの大陸にくるまでの経緯を話した

そして最後にこれはエリンシアから聞いた話だと付け足した。旅の場所を聞かれるが説明して

もわからないだろう。案の定土地名を伝えるがわからないようだった


「それにしても・・・困ったわね」

「何が・・・ですか?」


今からこの傭兵団がしようとしていることを聞かされた。さっきから気になっていた大男はどこかの

国のリーダー的存在でありほかの国と連合軍を組んでベグニオンっていうところに攻めに行くようだ



「ちょ・・・ちょっとまって」

「どうした?」



少し間を置き、眉を寄せて彩花は尋ねた



「まず聞きたいんだけど、傭兵団って何?」

「知らないのか?簡単にいえばだ、金で雇ってもらい仕事をする集団だ」

「じゃあ連合軍って?」

「・・・・いくつかの国が集まって一つの軍を作ったものだ」


「・・・・どういうことですか、こんなことも知らないとは」



セネリオという人が呆れ顔で言った。知らないものは知らないのだがこの大陸の人からすれば

常識なのだろう。私の常識がこの地での常識でないようにここでは私の非常識が常識なのだ



「確か、あんた自分は戦えないと言っていたな」



あ・・・・そういやそんなこともいってたっけ。あの時はかつてのファイターもいたため話を

ややこしくしないようにと、変な心配をさせまいと戦えないことを公言していたのだ


「・・・・やはり置いていくべきです、このままでは足手まといになるだけです」

「足手まといというのはだな・・・・」



アイクは黙ってしまった。その間流れること5秒隣にいた水色の髪の青年がため息をついた



「・・・・・・はぁ、俺から説明する」

「いい。それくらいは分かります」

「・・・・・そうか」


いくら戦いに縁のない場でも足手まといという言葉は良く耳にする。要するに邪魔ということ

話事態は重要なことなのだが話を聞いている間にもある原因のせいで集中できていなかった


「・・・まだ完全に回復してないか?」

「違うんだよ・・・3日大して食べてないから・・・お腹が減って・・・」

「・・・そういえばそうだったな」


アイクは緑の髪の毛の人に何かを言うとその人は食材を持ってどこかへと行ってしまった


「少しすればオスカーが料理を持ってくるからそれまで待ってろ」

「ははっ、お前アイクにそっくりだな」


すっかり種族名を忘れてしまったのだが猫耳をつけた青年が笑いながら告げた。見るのは

初めてではないものの初めて見た猫の人は殺されそうな視線で聞くに聞けなかったのである


「それ・・・・本物?」

「ん?」

「耳・・・・猫耳、尻尾も・・・・」


さっきから彩花は笑っている青年の時々動いている耳や尻尾が気になっていた


「?」

「あぁ・・・そうだったな。ライ、こいつはさっきも言った通り外から来たんだ」

「そういうことか、本物だ」

「・・・・・・・もふもふ?」

「・・・・さあな?」


触ってみたいと思うが意思疎通が出来る以上勝手に触ることもできずに凝視していた


「触ってみたらどうだ?」

「なっ・・・アイク?!」


アイクが告げると申し訳ない気持ち半分触りたい気持ち半分にいいのかと尋ねた。拒否する

ことは無くおそるおそる手を近付けるとふわっとした触感と猫特有の温かさが指先に伝わった


「・・・!本物の猫みたい・・・!」

「いや猫だし・・・・っと俺はライ」


数十分後、机に様々な料理が並べられた。久しぶり過ぎるメニューに、見覚えのある

料理に表情を輝かせると誰もが想像つかない見た目とは裏腹のスピードで料理が消えて行く


「すごい食欲だなこいつ・・・・」

「ははは、作った甲斐があるよ」

「うん、おいしい・・・!ホウエンでは見ない料理もあるし」

「ホウエン・・・・?それがお前の故郷なのか?」

「・・・・・・そうだよ」

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次回

無事アイクに会う事に成功するものの今起きていることを知るとセネリオは共に行動する

ことに反対する。正論だけに言い返せない中彩花は説得の末共に行動することになるの

だっただがこの場にはラグズと呼べる猫耳の人が多くおり・・・


次回 第3章 「懐かしき名」


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