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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第11章、それぞれの旋律

エリンシアの命により強制的に砦から離脱させられた彩花。っそしてエリンシアは条件を拒否する

事を告げあの女王の想定外の答えに反乱軍は驚くも刃を振り下ろすのだった。決死の想いで逃が

したエリンシアを始めクリミア城の人々の思いを無駄にしてはいけないと砦に戻ることはなかった
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『お願い』


かつて、何度も神にあらゆることを祈ったことがあった。が神なんて架空とも呼べる存在

存在するのかどうかわからず今まで願いが叶った事はなかった。それから祈ることは無く

なった。けど、今無意識に両手を握っては誰にでもなく神と言う曖昧な存在に祈っていた


「・・・・・・」


立ち止まっているわけにもいかずまずするべき事は現在位置の確認。手っ取り早く

知るためには人に聞くのが一番だろう。歩きだした先遠くに村のようなものが見えそこへ

向かった。だが、遠くからは見えなかったもののその場に来て唖然とする


「なに・・・これ」


屋根部分が何もなかったため気づかなかったが荒らされたような状態だった。扉が破壊

され家によっては所々壊された痕もある。地震が起きた跡のような、そんな風景だった

村の中を歩くも人の気配はなく馬といった家畜の姿も見当たらない


「!」


ふと一瞬、物音が聞こえた気がした。すると現れたのはこの村の住人と思わしき人


「まだ人が残っていたのか・・・?いや、お前さんは・・・旅人?」

「この村で・・・一体何が?」


聞かされたのはエリンシアの元で起きたことと似ていた。反乱軍が攻めてきたのだという

この村はエリンシアのやり方に賛成していたようでそのことを知り襲ってきたのだという


「この村の人は・・・」

「生き残った者は皆比較的被害の少ない家におる」


言われるがまま案内されるとその建物も壁に切り傷のようなものがあった


「ここも・・・反乱軍に・・・」

「ここも?やはり・・・他の村も同じ目に会っているのか?」


数刻前までとある砦にいたことを、この国の女王エリンシアと共にいたことを話すと一同は驚い

たように詰め掛けた。ほんの数刻前に起きたことだけありまだ知れ渡っていなかったようだ


「そ・・・それは本当なのか!?」

「え、はい」

「そんな・・・」


王宮騎士団によって状況は逆転した事、一時は収まったものの条件を受け入れなければ

ルキノさんを処刑するという脅し。それ以来はエリンシアに逃がされ現在に至ると話した


「数時間前の話です。今どうなっているのかは・・・」

「・・・・・・」


がっくりとうなだれるように村の人々は膝を落とした


「エリンシア様は大丈夫だと思います。けれど・・・ルキノさんはわかりません」

「3年前の戦いで今と同じ・・・それ以上に被害を受けた。だが女王様にご支援を頂き
 ここまで元に戻すことが出来た。あのお方を始め皆・・・俺たちにとって救世主だった」


これから物資を隣の村から貰いに行くのだという。だがその中で彼らには心配事があった


「途中でまた奴らが襲ってくる可能性もある」

「・・・私も、一緒に行っては駄目ですか?」

「なんだって?」


少人数ならば多少は守れるかもしれないと、彩花は告げた。あの場で力になれなかった

罪滅ぼしにもならないかもしれないがいてもたってもいられなかった。誰かの力になりたかった


「少しだけなら助ける事が出来ると思います」


こっちから頼むと同行させて貰えることになった。隣町まで歩くと馬車にこれでもかという

物資が乗せられる。隣町も怯えていた状態で決して余裕のある状況ではないだろう

だがこういう時こそ各地力を合わせ助け合うべきなのだと村の人々は告げた


「!」


帰り道、遠くから音を感じた彩花は馬車を引いていた人達にストップをかける

すると耳に聞こえた足音は近付き数人の男が斧や剣を持った状態でやってくる


「反乱軍!」

「まだ懲りねえのか?まだあの名だけの女王を支持するつもりか?」

「・・・その場から動かないでください。ネール」


一言呪文を唱えると馬車を囲むように青い壁が張られる。ここからでなければ安全だと

伝えると魔道書を片手に持ち彩花は一人前に出た。戦うつもりなのだと相手も悟ったのか


「うおおおお!」

「エルサンダー!」


魔道書から光が放たれると上空から雷が落ちる。雷が直撃すると武器を落としたまま叫び声が聞こえた


「ぐあああっ!」

「・・・っ!」


痛々しい声、それが彩花の次なる攻撃を遅らせた。ハッとなると再びエルサンダーを唱えるが

攻撃はなかなか当たらず避けられる。縦に直線という攻撃範囲も当たりにくい要因の一つだろう


「っ!」


ふと手に違和感を感じた。すると魔道書が塵となって消えていったのだ


「何!?」

「耐久が・・・」


後ろにいた人の声でこれが回数制限を越えた結果なのだと気づく。もう一つの魔道書エル

ファイアーを取り出そうとするが焦っている中上手く出てこない。その時攻撃が襲いかかる

ネールを唱えればいいのだが焦った中言葉が出ずに咄嗟に腰にあったものを引き抜いた


「てめえ・・・魔道士じゃねえのか!?」


金属音と共に攻撃を受け止めたのは剣。かつてエリンシアから貰った細身の剣だ


「えぇい!」


彼女から教わったことを思い出すと構えたまま剣を振るった。攻撃は命中し男の衣服が切れる


「チッ・・・この!」

「お願いしますっ・・・退いてください!」


直後男の隣から少女の姿が消える。そして目の前に現れると剣を突き付けた



「あんた、思いの外すごいじゃないか」

「はは・・・どうも・・・」


無事反乱軍を退け村に戻ると村の人々からお礼を言われる。だがこれは彼女達・・・女神

の力あってこそ出来る行動なのだと、それが無ければこんな事は出来なかっただろう


「お礼といっちゃなんだが今夜は泊まってきなよ」

「え、いいんですか?」

「あぁ。むしろ大歓迎さ!」


一夜をこの村で明かすことになった彩花は外で数人の子供達と遭遇する


「おねーちゃん魔道士なんだって?」

「魔道士っていうか・・・魔法が使えるだけかな」

「すごいや!見せて見せて!」


わらわらと寄ってくる子供達に困っていると考えた末彩花が見せた魔法は魔道書なしで使える

魔法フロルだった。突然消えた姿に子供達はキョロキョロするがその中の一人が屋根の上を指差す


「すごーい!」


元の場に戻るとこの魔法はこの大陸には無いものだと説明する。すると一人の女の子が

歌を歌ってくれるという。沈黙の中女の声が空に向かって響いた。それは共通語とは

違う古代語のような言葉の歌詞の歌だった


「それは、古代語?」

「わかんない。前に町に出たときに大道芸人の人が教えてくれたの!」

「へえ。・・・じゃあ、お礼に私も一曲歌おうかな」


次の日、村を出ると当てもなく歩いていた。というのも目的地がないだけで話しに聞くとここは

ガリアに近いクリミアだという。今出来るルキノさんを助ける方法、無力な私が出来るのは


「アイクを・・・・探さないと」


アイクならきっと協力してくれるだろう。悔しいが、今の自分には何もできないのだ

これは一人の力でどうにかできる問題じゃない。その時、何かが頭上を通った気がした


「?」


飛行機などないこの世界、空の上を通るものと言えば天馬か竜、そのどちらかだろうと

空を見上げていると白い雲が浮かぶ青い背景の中影が見えた


「鳥・・・?いや・・・竜・・・?」


しばらく空を見ていると影は姿を表し見開いた。空を飛んでいたのはここにいるはずの、生息す

るはずのない生物ポケモンだった。何故かこの地に飛んでいるポケモンから目が離せなかった


「なんで・・・こんなところにポケモンが?」


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次回

テリウス大陸に存在するはずのない存在に疑問に思う彩花。だが近づいてきたポケモンから人

の声が聞こえ現れた姿にさらなる驚きが襲う。そこにいたのは実の父の姿だった。戦場であるこ

とを知った父はポケモンに乗り帰ることを提案するがルキノの行方が気になっていた彩花は・・・


次回 第二部、最終章、「見て、感じて」


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