INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第7章、宝剣

エリンシアに相談し杖を拝借するも使えない事が判明した後彩花はマーシャと共にマーシャの

兄マカロフを呼ぶために酒場へと向かう。そして庭ではクリミアへ来てリアーネに続き初めて見た

ラグズモウディ、レテと言葉を交わすのだった。そんな夕方、エリンシアが訪れ・・・
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「彩花」

「エリンシア?」


部屋にノックがかかり扉をあけると立っていたのはエリンシアだった


「どうかしたの?」

「えぇ。以前剣を扱ったことがあったと言っていましたね?」

「あぁ。デインでも使えるんじゃないかと思ったんだけど重すぎて持てなかったんだよね」


これは以前この地に見合った戦いの方法について尋ねたときに話した話だった


「これなら・・・どうかと思いまして」

「これは?」


エリンシアが差し出したのは何の変哲もない剣。だが引き抜くと刃の部分が棒に似た

ように細かった。そして何より以前持った剣とは違い彩花でもすんなりと持てたのだ


「軽い・・・」

「細身の剣と言うものです。扱いやすさから女性がよく使うものです」


威力は劣るものの身軽さから力ない者、主に女性が使うものだとエリンシアは話す


「これなら、扱えるのでは?」

「・・・けど、前の時もほんの数日で剣士のように戦えるわけじゃないんですよね・・・」


敬称を省くことをきっかけにさらなる平等さを持たせるために敬語で話さぬよう心がけていた

だがそこまで等しくない間柄元々の性格も相まってどうにも敬語になってしまっていた


「当時も振り回してただけでちゃんとした使い方になってないと思うし・・・」


現時点で魔法が使えるためそれでも良いのではないかとエリンシアは告げる。だが外の

世界にどんなものがあるか多少なりとも知っている彩花は剣を見ながら告げた


「ここには、魔術を封じる魔法とかはないの?」

「聞いたことありませんが・・・」

「私の国の戦争は自国だけで行ったわけじゃない。3つの国が同盟を組み一つの軍とし
 て戦ったんだ。もしこの地にない魔法が使える・・・私みたいな人がやってくるとしたら」


次の日、彩花とエリンシアはやってきた彼女の姿を見て思いついたのだ


「剣術を教えてほしい?」


問いかけに対し頷いた。どうしてかと彼女は尋ねる


「でも・・・どうして?」

「もしもの時の為・・・です」


基本中の基本でもいい。少しでもまともになるのなら、自分を守れるくらいの技術が

無言のままルキノはエリンシアの方を向いた。エリンシアもまた真剣な表情で告げる


「私からもお願いします。彼女の願いを聞き入れてもらえませんか?」

「私は構いませんが・・・わかりました」


軍が全体的に動き出すまで、数日間ルキノから剣術を学ぶことになった


「勝負を申し込む」

「えっ!?」


言われた通り構えながら素振りをしていると通りかかったレテがやってきた


「私は自分が認めた者しか認めない。だから勝負をしろ」

「え、無理」


考えるまでもなく彩花は即答した。あまりの返答の速さにレテは驚く


「ラグズと勝負って死ねって言ってるようなものじゃないか!」

「自分の弱さを認めるのか?」

「認めるも何も私は弱いよ!?」


かつての人間と違いラグズを咎めるわけでもなく嫌味を言うでもなく自分は弱いと断言した

かといえ力を持つラグズを卑怯呼ばわりすることもなく唖然とした表情でレテは見ていた


「大体炎魔法で攻撃したら効果ばつぐんなんでしょ?」

「私がそんな攻撃に当たるものか」


彼女の化身した姿は猫。ムワリムさんとは違うもののこの地での猫が自分の知る猫そのままな

わけがないとデインでの経験から悟っていた。そしてついに王宮騎士団がフェリーレへと出て行った


「エリンシア様、アルビ砦に移動してください」

「・・・わかりました」



万が一に備えリアーネ達とエリンシア、そして自分はクリミア城からそう遠くない砦に避難した

やっぱりここでも人との戦いが起きてる、起きようとしていると思うと現実ではないような、どこかの

空間へ飛ばされた感じがする。だがデインと惹き続けの為現実だということは理解していた


「ねぇアイクってどんな人?」

「え?」

「会った・・・といってもたった一日の事だからどんな人かなんて知らなくて」


亜空間により世界が飲み込まれた事件、その途中で彩花とアイクは出会ったのだ


「自分が敵に捕まった時に天空!!って叫びながら助けてくれたんだけど・・・・・」



あの謎の叫びは一体何だったのか、掛け声のようなものなのか、それともあの技名なのか

技名を言いながら攻撃するなど現実的には考えられず思い出せば出すほど謎だった



「そうだったのですか」

「あぁ、この前話した王子もその場にいてね。当時はその人のお付きの人かと思ったよ」


まったくの検討違いだったがあの時だけでも、巨大な生物をもろともせず倒してしまったこと

そしてファイター達だけでも苦戦する存在と戦った時点で実力者というのは一目瞭然だ


「もう最初は無愛想過ぎて怖かったよ」

「確かにアイク様は見た目は怖いかもしれませんがとってもお優しい方です」


この場で王宮騎士団が帰るのを待つのみと思っていたのだが、事態は一変する

日が明け彩花がやってくるとエリンシアを始め数人が机を囲み無言でいたのだ


「・・・どうしたの?」


机の上を見ると何かが置いてあった。箒の先端のような、だが小さく人の髪にも見えた


(青い・・・髪?)

「これは・・・ルキノの髪です」

「えっ?」


エリンシア、ハールさんの話によると、連絡員の人が連絡場で死んでおり机の上にルキノさんの

髪があったそうだ。これだけの断片的話しでは理解できないものの後の話でルキノさんは捕まった

のだと知る。エリンシアは兵に戦闘の準備を命じていた


「・・・・エリンシア」


話を聞いたリアーネと二アルチは危険だとしてもエリンシアのため、クリミアのために残ると言った



「すみません、こうなると分かっていたら早く別の場所に避難させたのに・・・」

「え?」

「彩花は・・・どうするのですか?逃げるなら兵に・・・・」


あの時と、デインと同じで彼女もまた自分の事よりも私のことを考えてくれていたのだ

好意であるものの彩花はこの状況を見捨てたまま自分だけ離れることもできずに告げる


「戦争とか反乱とか全然分からないけど、エリンシアのしてることは間違ってないと思う」


今頃、デインで会った人達も復興のために一生懸命頑張っているだろう


「ううん、間違ってない。平和を望んで、皆が幸せになれる世界を望むのが間違ってる
 はずがない。今まで・・・何も知らなかったけど、国のことなんて何も知らなかったけど」

「・・・・・・」

「私、エリンシアのやり方は好きだよ。皆の為に頑張ってるもん」


だから、だからこそ協力したいと思う。出来る事なら少しでもしたいと思う


「だから私も戦う。人を殺せない弱虫だけど・・・このまま逃げるなんて出来ない!」

「・・・何度も・・・ありがとうございます」

「・・・私、貴族とか大嫌いだったんだ」


ずっと思っていたことを、言ったら傷つくかもしれないと思ったが彩花はあの事を告げた


「私の中の貴族のイメージは望むものはなんでも手に入って、国民のことなんて何も考えてな
 いと思ってた。自分さえよければそれでいい自分勝手な人種だって・・・そんなイメージだった」

「・・・そうなのですか?」

「けど・・・エリンシアに会って話を聞いて想像もできないことを知った。城の中でこんな大変
 な事が起きてたなんて、幸せばっかりじゃないって知った。私・・・ここにこれてよかったよ」


普通にしていたら知ることはできなかっただろう。私の認識は間違ったままだっただろう。貴族

だけでなく人間の全てが嫌いだった。だけどデイン、クリミア共にこの大陸の人は優しい人ばかり

だと。この大陸の人達は好きになれると感じていた。だから死んでほしくなかった


「エリンシア様!陛下の武器をお持ちしました!」

「えぇ、ありがとう」


1人の兵士が小走りでやってくると一本の剣をエリンシアに差し出しエリンシアはそれを受け取った


「クリミア王家の宝剣アミーテ・・・」


剣は光に反射し輝いていた。それを見つめていると目を閉じエリンシアは呟く



「あの戦いが終わって・・・もう二度と使うことがなければ良いと願ってきましたがまた・・・・」

「宝剣?ファルシオンみたい」

「ファルシオン?」


エリンシアが尋ねると何度も話した王子の持っていた剣の名前だと説明した


「それも特別な武器らしいよ」

「そうなのですか・・・似たような物が存在するのですね。外の世界には」

「かつて私が使った剣マスターソードも選ばれた人しか使えない特別な武器だし」



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次回

ルキノの人質を機に戦う事を決めたエリンシアの元に酒場にいたカリルがやってくる。彼女も

また危機を知り力になろうとやってくるのだった。準備万端と思いきやエリンシア達の元に

飛び込んできたのは思わぬ報告。そして事態は悪い方向へと急加速するのだった


次回 第8章、「女王エリンシア」


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