INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第10章、別れ

最後の戦いでもあり引けない戦いでもある。彩花も戦う事を決め進軍の後ついにデイン城を取り戻し

デインに平和の光が現れる。ミカヤを始め一同は復興のため全力を尽くす事を強く意気込むのだった

そんな中彩花もまたアイクに会える事を目的にこの地から去ることを決めるのだった
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「本当にもう行ってしまうの?」

「あぁ、明朝には視察団も到着するっていうしおれたちの役目はこれでおしまいだからな」


トパック、ムワリム、ビーゼはデインから離れる事を告げに来ていた。突然の切り出しに

ミカヤは驚きせめて今日の祝いの日だけと頼むがそこで知ったのは衝撃な事実だった



「なんていうのかな~他の兵たちも、俺たちがうろちょろするとやっぱ嫌な顔をするからさ」

「え・・・?」


気づいていなかったというよりミカヤの前では全員態度に出していなかった。がいないところでは

避けられていたということを知りミカヤは驚く。気づけなかった自分が許せなかったのだろう


「わ・・・・泣くなよ?おれ女の子に泣かれるとどうしていいかわからねえんだからな!?」


焦るトパックだったがミカヤの隣からサザも口を開く


「・・・元気でな」

「そっちもな」

「お前たちが来てくれて・・・その・・・・助かった、ありがとう」

「うわっ。おれ、感動で涙でそう。お前の口からそんな言葉が聞けるなんて」

「うちの坊ちゃんと仲良くしていただいて・・・サザ君には、本当に感謝しています」



彩花は、その会話を少し遠い場所から聞いていた。隠れる必要などどこにもないのだが

出て行こうとした瞬間空気が悪くなり出て行きづらくなってこうなっているのだ


「あなたは、自分がどういう生まれかご存じで?」


その質問に、ミカヤは首を横に振った。両親の事は知らないという。だが自分の

事は育ててくれた祖母から死の間際に『印』の意味を教えてくれたという


「これはべオクとラグズ、どちらもの血を受け継ぐ証。それ故、どちらからも嫌われるも
 の、誰にも決して知られることのないようくれぐれも気をつけなさいと・・・言われました」

「・・・・・・・・」

「言いつけを守ってずっと人目を避けるようにして暮らしていたんですけど・・・それでも、成
 長が極端に遅くなってしまったことは隠しようがなくて・・・デイン中を転々としていました」


だから、この軍にも長居は出来ないと沈んだ声でミカヤは告げた



「ビーゼさん!あなたにも、本当にありがとう。私・・・サザと一緒に砂漠に遊びに行きます
 から。その時は、ゆっくりお話ししてくださいね」必ず行きます。だから、待っててください」



少し迷いながらも、かすかな声でビーゼは頷いた。その表情は少し喜んでいたように見えた

足音が聞こえミカヤ達が振り返ると、二ケ女王を始めラフィエル、オルグがやってくる


「ミカヤ、私たちも彼らと共に行くことにした」

「え!?」

「あ、そうそう、そうなんだった」


すっかり忘れていたと言わんばかりにぽん、と手をたたく。ニケ達はガリアへいく予定だった

それを知ったトパック達がガリアまで送って行くという。一度に数人がいなくなることに驚くと


「そんな・・・みんなが一度にいなくなってしまうなんて」

「ミカヤ・・・あなたと私は・・同じ声に導かれこうして巡り合いました。私たちのたどる運命はこ
 れからも離れることなくきっとどこかで深く交わっている・・・私はそんな気がしてなりません」

「ラフィエルさん・・・・」

「泣かないで・・・ほんのわずかな別れかもしれないのですから・・・・」


再び涙を流しながら、二人は互いを抱きしめた。それは周りから見てとっても温かい光景だった



「・・・・・・・・・さてと」


そして、私もここを去る時が来ていた。別れを告げるために暁の団の元へと向かい告げた


「私も・・・クリミア王国に行くっていう目標ができたから」

「そう・・・なのか」

「皆・・・ありがとう」

「オルグさん!?」


トパック達が去った後、走る音が近づきミカヤとサザの前に現れたのはオルグだった。狼の

ままの姿で二人の前に姿を現した。ミカヤが、オルグに少しふれて何かわかったかのように


「二ケ様が・・・・私の護衛にって遣わしてくださったみたい」


ミカヤはしゃがみこみ狼の姿になったオルグと目を合わせると告げた


「ありがとう、オルグさん。これからもよろしくお願いしますね」


ミカヤの言葉に吠えると後方から足音が聞こえた。ミカヤとサザの視線の先には暁の団を

始めとしたのメンバーと彩花の姿が。ミカヤの元へ駆け寄ると辺りを見渡し疑問形で尋ねた


「あれ?トパック達は?」

「え?もう行ってしまったけれど・・・・・」

「・・・・・・え?」



「あーーーーーーー!」


ミカヤ達と別れを告げて歩きだしていたトパックは大声を上げて止まった


「ど・・・どうしたんですか首領?」

「忘れてた!確か彩花も一緒に行くとか何とか・・・・・」




「嘘ーーーーーー!?」

「あいつ・・・・」

「やっばい!高速で追いかけないと、どっち行った!?」

「彩花まで行ってしまうなんて・・・」


再び泣き出しそうな顔をしたミカヤに向かって、彩花は考えた後口を開く


「もし、無事自分の家に帰れたらまた来るからさ。遊びに、いいですか?ペレアスさん」

「僕は構わないよ。一刻も早く平和なデインに戻すように・・・努力する」


また会える。というより会いにくると彩花が告げるとミカヤは涙を浮かべながら頷いた



「って急がないと!うわーーー!なんで夜なんかに出発するかなーー!?」


ものすごい勢いで走り去って行った


「ミカヤー!サザー!エディー!レオナルドー!ノイスさーん!ローラ!ブラッド!メグ!イレ
 ース!フリーダさん!タウロニオさん!ツイハークさん!ジル!ありがと!じゃーね!後ペ
 レアスさんも!!イズカさんによろしく言っといてくださいっ後ありがとうございますって!」


最後まで言い切る前に、少女は一目散に駆け出していった。そして数行のうちにあっという間に

姿は見えなくなり静けさを漂わせる風がミカヤ達の元に吹いた。別れを強調させるような風が


「トパックといいあいつといい一気に嵐が過ぎ去っていったな」

「ふふ、そうね」

「あーあ、もっと話したかったなぁ」

「私もです・・・」


数人が声を上げながら言うとミカヤは何のことか尋ねた。するとローラとエディが彼女から自分

達の知らない外の世界の事を、自分の世界の事を話してくれたと言った。彩花がこの世界を

知らなかったように彼女達もまた彩花から聞く話は初めて聞く、信じられないものばかりだった


「そうなの?私にも聞かせて?」

「はい!」



だけど、また会うとき、あんな形で会うことになるなんて・・・・・・私はどうしても信じられなかった

初めて戦争という言葉を聞いた時のように。そして恐ろしかった。人が倒される光景を見るように


「うぅ・・・・・づがれだ」

「ごめんごめん!」


結局歩数や体力の差あって追いついたのは次の日の昼ごろだった。トパックは手を合わせながら

謝るが怒るに怒れなかった。なぜなら正直一人でそのクリミアとやらの国までいける気がしないから



(そして・・・ここは動物園ですか?)


自分の周りにいるのは、というか人間という名のべオクは自分とトパックだけであり周りにはカラスに

化身できるビーゼさん、それにトラになれるムワリムさんさらには狼になれる二ケさん。そして


「ラフィエルさんって・・・やっぱり羽が生えてるところを見ると化身できるんですか・・?」

「私・・・ですか?私は鷺に化身します」

「サギ・・・?」



トラも動物園にいるトラしか見たことないしカラスはゴミ袋をあさってるイメージしかない


「ラグズはに・・・じゃなかったべオクを嫌ってるんだよね?」

「・・・あー・・・ムワリムたちは普通に接すれば普通に返してくれると思うよ?」

「あ・・・そう?」


すると数日前ムワリムから奇妙な話を聞いたとパックは少女を見た。確かにムワリムとは

距離を置こうとしているように見える。その他はこれといった変化は見られない


「・・・ムワリムの事苦手?」

「えっ」

「ムワリムが自分だけほかのべオクと同じ扱いだって聞いたから・・・」


瞬時に誤解されていると気づいた。彩花はラグズとか以前の問題なのである


「ちっ違うんだ。ほら、ムワリムさんはなんというか・・・見た目的に怖そうというか・・・」

「そうか?」

「ええと・・・ラグズだからとかじゃなくて根本的に見た目が・・・あっ決してラグズが嫌いな
 訳じゃないんですよ!?私はラグズを嫌う理由なんてありませんし!なんかすみません」


申し訳なさそうに告げるとムワリムさんは唖然とした表情をしていた


「なーんだ。だってさ」

「・・・そうでしたか」

「なんか本当にごめんなさい!べオクでもムワリムさんみたいな人がいたら同じ反応だと思います」


弁解の末、誤解は解けたようで彩花は深いため息をついた。横ではニケさんが笑っている


「はっはっは。安心しろ、こやつは仲間想いなやつだ」


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次回

途中街にやってくるがそこで彩花はこの世界で問題視されている差別を目の当たりにする

人々の冷たい視線に悲しく思っていた。すると一同は近くの砦で残っていたベグニオン兵に

よって街の人が処刑されそうになっている事を知るのだった・・・


次回 第11章 「解放作戦」


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