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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第8章、闇よりの生還者

捕虜を助けに行ったミカヤ達だったが地形と敵の兵種の関係もあり不利な状況は変わらず

一人の捕虜が危険に見舞われた時、攻撃を防ぎ守ったのは待っているはずの彩花だった

ミカヤ達の元へ向かったことを知り驚くペレアスだったが彩花は彼らに魔法の説明をするのだった
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(今・・・茂みの方から何か音が?)



その頃、大人数の場から抜け出して一人休憩していたミカヤの身に危険が迫っていた



「どうした?一人じゃなにもできないのか?お前さえ消えればデインもおしまいだ」

「私がいなくてもまだペレアス王がいる!」

「はっ、あんなものはただのお飾りだ」



その時、どこかからかまいたちのようなものが敵の兵を切り裂いた。ミカヤの目の前に現れたのは

真っ黒い鎧で覆われた人物。ミカヤに背を向けたまま前に立ちふさがると前にいる敵たちに告げた



「漆黒の騎士・・という名に聞き覚えがあれば退くがよい」

「・・・・・・・・やっぱ気のせいじゃない」



さっきから、左の方から金属のようなものがぶつかる音が聞こえた。誰かが特訓しているのだろうか

でだがこんなめでたい宴会の時に?こういった祝い事に興味がない人がしているのだろうか


(ちょっと様子見に行こう)


音のする方へ近づくと何かが落ちている事に気付いた


「・・・これって・・・」


地面に落ちていたのは鎧。けどデイン兵のものじゃない。直後少し離れた場から光が見えた

それはこの大陸にある魔法の一種「ライト」だと気づくと咄嗟に浮かんだのは一人の少女


「ミカヤ・・・?」


警戒しながら近づくと案の定抜けた先に少女の姿があった。敵と思われる兵と共に


「ミカヤ!?」

「!!」

「なにこれ・・・なんで敵が!?」


ふとミカヤのそばで誰かがいる事に気付いた。自分たちよりもはるかに大きく全身黒い

鎧を身につけた人物。人なのかラグズなのか、デインの者なのかすら分からないが

ベグニオン兵を倒している辺り敵ではなさそうだ。顔を上げるとミカヤは尋ねた


「どうやって気づいたの・・・?」

「微かに金属の音が聞こえた、変だと思って来たんだ」

「・・・他の皆は?」

「さあ。私一人でいたから」


ほとんど鎧を身につけた人によって倒されると敵将の姿が見える。あと一歩のところで黒い

鎧を身につけた人が攻撃しようとするのをミカヤが止めた。反論する事なく鎧の人は腕を下ろす

その後、サザが異変に気付いたのかやってくると鎧の人を見て表情は一変した


「・・・この人の事、知ってるの?」

「漆黒の騎士・・・」

「漆黒の・・・騎士?」


本名ではなくサザの口から出たのは漆黒の騎士という言葉


「どういうことだ?お前はアイク団長に倒されたはずじゃ・・・・」

「アイクが!?」


戦っているのを見ていたが、敵の攻撃は当たっているにも関わらず鎧が丈夫なのか跳ね返して

いるのかまったくの無傷で敵をなぎ倒していた、無敵・・・といっても間違ってはいない強さだった

すると一度も声を聞いたことのなかった漆黒の騎士が口を開いた



「なぜ戦いに気づいた?」

「え?えーと・・・・・・・・・」

「金属の音が聞こえたって言ってたわよね?」

「・・・・・なんていうか、自然の中で育ったから結構遠くの音とか聞こえるんだよね」


自然の中。長い間自然に囲まれるように過ごしていたため鳥の声やちょっとした風による

木々が揺れる音、生物の気配、遠くの音でもある程度なら聞こえるようになっていたのだ



(まさか、アイクと戦っていたなんて)

「少女よ、名は?」


唐突に尋ねられ答えてしまったが答えた後に本名を告げてよかったのかと考えた



「お城に乗り込む?」

「えぇ」


次の日、ミカヤから聞かされたのはこの国の都ともいえるデイン城に乗り込むことだった

とはいえ城にいるのはデイン兵ではなくベグニオン兵。この戦いに勝利し城を取り戻せば

デインを解放したも同然となるのだ。ミカヤ達が詳しい方針を決める会議をしている間


「いよいよ・・・ねぇ」

「ララベルさん」

「貴方、以前あの子たちを助けに向かったんだって?」


ミカヤから聞いたのかララベルさんは私が魔法を使えたことに驚いていた。中でも魔道書を

使わずに魔法を使った事に、見たこともない効果の魔法を使ったことに驚いていた


「そんな魔法があるなんて」

「・・・特殊な魔法なので誰しもが使えるわけじゃありません」


その時、彩花の中である考えが浮かぶとハッとしたようにあるものを持ってくる


「それは・・・魔道書?」

「この間ミカヤ達を助けに行った際敵が落としたんです」


部屋から持ってきたのはエルサンダーとエルファイアーの魔道書だった。魔道書を持ったまま彩花は

ララベルに魔法が使えるなら魔道書なら使えるんじゃないかと伝えた。屋外に移動すると簡易的に立て

られた訓練場へとやってくる。魔道書を持つとミカヤやトパックがしていた事をイメージする


「えいっ!」


2人の動きを真似るように手を突き出すと先端から炎が塊が飛び出した


「「!」」


彩花だけでなくララベルも驚いた表情をした


「だったら・・・エルサンダー!」


同じく詠唱すると的に向かって雷が落ちた。的に見事命中しバラバラに砕けた木片が散らばる


「・・・すごいじゃない!」

「出た・・・」


彩花自身驚いていた。つまり自分は魔道士向けということになるのか。あくまでそれぞれが

武器とし戦っているのは得意分野、使い慣れているものであってそれ以外の武器が使えない

と言うわけではない。以前の経験から他にも使える武器があるかもしれない


「剣・・・は前持てなかったな。だとすると・・・弓とか・・・」


これなら自分も戦える。これまでこの国の戦いについて教えてくれたララベルさんにお礼を言うと

彩花は歩いていた。すると通りかかった天幕から話し声が聞こえた。ただの話なら何の気にも

しないだろう。が聞こえたのがミカヤの声だった気がしたのだ


(ミカヤと・・・誰?)


気づかれないように細心の注意を払って聞いていたためか会話の一言一言は聞きとれず

気になった単語だけが耳に入った。印付き・・・その言葉が一番疑問に思う単語だった


「・・・・・・」


ミカヤが印付きと呼ばれる存在だという事。ラグズとべオクの間に生まれる子供に備わる印のよう

で印付きになった人は他の人と成長が違うようでべオクとラグズ、両方から嫌われているそうだ

気になるが気づかれそうな気がして天幕から離れると歩きながら考えていた


(なんだか・・・難しいなあ)


自国で言うハーフで毛嫌いされているとまではいかないが自分が気づいていないだけかも

しれない。そもそもそこまで頻繁に見るものではなく珍しい分類に入るだろう


「何してるんだ?」

「んひぃ!」


突然声をかけられた事により思わぬ声を発すると勢いよく振り返った


「驚き過ぎだろ」

「あぁびっくりした・・・サザか」


あれから人並みには話せるようになっていたサザだが他のメンバーのように笑う事も

滅多になく関わりにくいことに変わりはなかった。これがこの人の普通なのだろう


「そうだ聞いてよ、もしかしてと思って試したら魔道書が使えたんだ」

「・・・それは本当か?」

「だから、今度やるデイン城を取り戻すのだって手伝えるよ!」


意気込みよく伝えると喜ぶかと思いきやサザは顔を一層歪めた


「・・・どうしたの?」

「・・・これは俺達の問題だ。戦わせるのは・・・」

「私は戦いを知らない人だから戦わせられないって言うの?どっかの誰かみたい」

「いや・・・そういうわけじゃないんだ。戦力が増えるのは願ってもないことなんだが・・・」


ミカヤは私の事をどこか気に入っているらしく私の身に何かがあった場合彼女が悲しむと

言った。故に簡単に戦場に出る事を喜べないと告げる。あくまでミカヤを想ってのことだ


「ネールの力があれば矢だろうと魔法だろうと跳ね返すよ?」

「あれは・・・無敵の力なのか?」

「多分?今まで遭遇した魔物とかは全部大丈夫だったよ」


再び腕を組むと唸るように声を上げつつ考え込んだ。そして数秒後


「町の時と言い今まで助けてもらったし、暁の団は命の恩人だからね。出来る事はしたいんだ」

「・・・わかった」


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次回

デイン城の前にやってきた一同はついにと意気込む中彩花はミカヤに自らも戦う意思を述べる

それは礼以上にとある感情があったからだ。障害物による進軍の中彩花は女神に受け継がれた

フロルの風、ネールの愛に続きもう一種類の魔法を発動する。その名も『ディンの炎』


次回 第9章 「デイン復活」


第9章へ

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