INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第7章、捕虜救出作戦

ビーゼを始め数人と言葉を交わした彩花。自分の知っている常識が全く通用しない世界だと

いうのにエディを始め暁の団一同は尋ねるごとに意味を教えてくれた。彩花もまた過去に起きた

自国の話をすると暁の団の一人ノイスがこの国と大陸にまつわる本を持ってきてくれるのだった
_______________________________________


ミカヤ達デイン解放軍は、捕虜を助けるためにシフ沼へと向かいいつもの通り彩花は砦で待って

いたのだが落ち着かず辺りをうろうろ歩きまわっていた。それに気付いたララベルが指摘すると



「当然です。罠なんでしょ?」

「そうらしいね、でも、あの人たちなら大丈夫じゃないの?」

「そうだよ、ミカヤ達なら大丈夫」


ふと男の人の声が聞こえ振り返ると先王アシュナードの子息ペレアスがやってきた。それはつまり

王子と言う事であって、状況が状況なのだがこんな一般人の前に姿を現していいものか疑問に思う



「ペレアス王!探しましたよ!ささ、お戻りください」

「イズカ・・・・・」


ただでさえ窮屈に感じていたというのに貴族の登場もあり一層いづらいものとなっていた

何度か話しかけられることもあり最初は遠慮していたのだが本人も突然王子だと言い渡された

事によってあまり自覚がなくそういった上下関係は気にしないで欲しいと告げたのだ


「彩花、君はこのデインを見てどう思う?」

「どうって、まずデインとベグニオン兵は争ってる理由ならなんとなくわかります。
 けど・・・なんでラグズとに・・・・べオクの戦う理由がまったく理解できません」

「他の大陸の人から見たらそうなのかな」


べオクは人の事を半獣と呼ぶ。差別の意味も込めて呼んでいるらしいが納得いかない



「なにをいう!半獣とべオクを一緒にするでない!」

「・・・・・・・・」



外に出ても、金属のぶつかる音は聞こえない。相当遠くの場所なのか、二ケさんとオルグさんに

ラフィエルさんはこっそりサザに頼まれて行ったみたいだけど罠だけにいつも以上に落ち着かない



「ここは危ないよ、いつ兵が来るかわからない」

「王子・・・王!王が心配することではありません!」


彩花に向かってペレアスは告げるが直後イズカの声が響く。強い風が吹き荒れる中一瞬、彩花の

耳に何かが聞こえた気がした。音だけでいうなら何の変哲もない風の音、だが彼女に聞こえたのは



「・・・・・・・!」


今、何かが聞こえた。物音じゃなくて風の声が。かつて巻き込まれた出来事で出会った存在フロル

の力によって風の声を聞く事が出来た。以前は彼女自身が教えてくれたのだがすでに彼女の存在

はなくその名残からか彼女達が消滅した後風の声が聞こえるようになったのだ



「・・・・沼は、どこですか?」

「ここからまっすぐだけど・・・どうかした?」



勢いよくペレアスとイズカの横を横切り下に降りて外に出る。突然の行動に思わずペレアスは叫んだ


「どうしたんだ!?」

「すぐ戻ってきます!」


確かに聞こえた、今のシフ沼の状況が。風は伝えた、彼女達の危険を



(戦えたらじゃない。戦えるはずなんだ。手段を・・・持っているはずなんだ!)




その頃シフ沼では捕虜を助けるためミカヤ達が奮闘していたのだが沼という自由に動けない

地形のせいで苦戦していた。捕虜は残り3人、敵に竜騎士が表れ状況は絶望的になっていた



「私が引きつけます!」


ジルが叫ぶと竜は飛んでゆく。地面が泥沼なこともあり捕虜の人たちは動くことができず

他のメンバーも自由に動けない状況だった。地形の影響を受けない竜騎士と捕虜の近くに

いた兵士達と比べるとたどり着くまでには相当な時間がかかる


「竜騎士が・・・!」


一人の竜騎士が捕虜に近づき見せしめのために殺そうと言うのか、一同は急いで向かおうとするが

やはりぬかるんだ地面で足がはまり向かう事が出来ない。あっという間に捕虜の前に竜騎士の姿が



「うわああああああ!」

「・・・・・・・・!」



叫び声の直後、捕虜の一人は目を瞑った。甲高い音が鳴り響き数秒後、何の変化もないことに

気づく。間に合わないと顔を歪めた一同も男の人が倒れない事を疑問に思った




「・・・・・・?」



恐る恐る男の人が目を開けると目の前には青い膜が張られていた。青い半透明な膜は覆うように

張られており竜騎士の攻撃を受け止めていたのだ。そしてふと隣に誰かがいる事に気づく



「大丈夫ですか・・・・・!?」


いるはずの人物がいる事に、その姿に一同は驚いた



「ラグズも怖いけどこっちも十分怖いな・・・」

「誰だ貴様!」

「誰だって言われても」



敵である兵士の言葉に少女は淡々と答え捕虜の方に振り返り腕を掴むとその場から二人の姿が

消える。何が起きたのか分からず、敵味方問わず混乱に陥った次の瞬間、ミカヤの前に現れた


「もう大丈夫・・・だと思う」


想像通りとはいえいざ驚いた表情をされると反応に困る。その中の一人ミカヤが声を発する



「どうして・・・どういうこと?」

「説明は後、今は、みんなを助けないと」


またミカヤの前から姿を消し、捕虜の前に現れると先ほどと同じく捕虜と共に姿が消えるとミカヤ

達の前に戻ってくる。それを繰り返しあっという間に全員が安全な場所に逃げることができた


「ねぇ・・・さっきのは何?」

「さっきの?」

「・・・・・・・・・・」


無事救出作戦は成功し戻ってくるとペレアスが出迎えた。彩花とミカヤ達が一緒にいる事に

疑問に思うがミカヤが彩花に尋ねると数秒後、あの防御壁と瞬間移動の魔法の名を答えた



「あれは・・・・フロルの風という魔法」

「フロルの・・・風?」

「瞬間移動したものはフロルの風で敵の攻撃を防いだのはネールの愛という魔法だよ」

「ちょっとまって・・・?まさか彩花、君・・・・ミカヤ達を助けに?」

「・・・・・はい」


風の言葉に気づかなかったら誰かが死んでいたかもしれない。あの人たちを助けられなかったかも

しれない。望んで手に入れた力じゃないけどある意味この力のおかげで気づくことができた


「どうしてそんな危険なことを・・・」

「危険だって知った時、私も戦えたらと思いました。けど、本当は戦う手段を持っていたんです。
 人が死ぬことの恐怖による私の甘えが戦えないと思い込んでいた。けど・・・ミカヤ達が死ん
 でしまう方が嫌だと感じました。助けたい・・・この力があれば助けられると思ったから・・・・・・」


外ではテントが張られ何やら賑やかな雰囲気が漂っていた。祝い事でもするかのように兵士が

ぞろぞろと何かの準備をしていた。そんな傍らミカヤ達と彩花の会話は続いていた



「・・・どういうこと?」

「人と戦ったことはないけれど、魔物と戦ったことなら何度かあって、その途中でフロルや
 ネールの魔法を覚えたんだ。正しくは、とある人から受け継いだって言うべきなのかな」

「・・・・・・」

「いろんな場所を旅してた。・・・・ここに流される前だって旅の帰りだったし」

「旅・・・をしていたのか?」


話すと長くなると告げるとペレアスは是非とも聞きたいと言う。ミカヤもこの大陸から出た事

がないらしく興味深そうに聞きたいと言った。数多くある旅の中でこの人達に似たような存在


「この世界に半獣ってのがいるように旅した所の中で半妖っていうのがいたかな」

「へぇ・・・・・・色々知ってるんだね」


勝利の宴が始まるとミカヤは人気者でいついかなる時も兵士たちに囲まれていた

そんな様子を人気のない場から見ていると何かの鳴き声が聞こえた


「?」


目に入ったのはミカヤと常に一緒にいた小鳥ユンヌ。周りを飛んでいるとふと出した

手に止まった。すると今までにない何かを感じ辺りを見渡すが周りに人はいない


(小鳥・・・?)


ユンヌはどこから見てもなんの変哲もない小鳥、だが言葉では言い表せない不思議な

感じがした。近い言葉でいえば特殊な雰囲気、フロルやネールに似た何かを感じた

すると何か音でも聞こえたのか反応を起こしどこかへと飛んで行ってしまった


「あ・・・・・行っちゃった」


=====================================

次回

次第に戦力を取り戻すミカヤ達は今回の作戦の成功も含め勝利の宴を開こうとしていた

あまりにも人に囲まれ人外れた場で休憩を取ろうとしていたミカヤにベグニオン兵将軍の

一人が襲いかかる。そんなミカヤの前に表れたのは黒い鎧を身にまとった一人の男だった


次回 第8章、「闇よりの生還者」


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