INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第3章、暁の団

この国の歴史と現在おかれた状況、整理がつかないまま救世主である唯一の光の話を

聞いていると突如帝国兵が現れる。恐怖に襲われる中ついに銀の髪の乙女が姿を現すのだった

暁の団のおかげで一難が去り町の人の提案で彩花は再び銀の髪の乙女と接触することに・・・
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「・・・ひょっとしたら、クリミアなら・・・あるかもな」


クリミア、聞き覚えのある名前。この国と戦い勝った方の国の名前だと思い出す


「ならそのクリミアって国に・・・」

「・・・少しかかるかもしれないけど、それでもいいなら私達も協力するわ」

「ミカヤ、正気か!?」


緑色の髪の人物は驚くように叫ぶが冷静な表情のまま少女は聞き返す



「それとも、この場所のことを何も知らないこの子をここに置いていく?」

「それは・・・・・・」


戦争が起きるという意味が、今この国に置かれている状況がどれだけ大変なことか

経験などなくても町の雰囲気とあの出来事、単純な想像だけでもとんでもないことはわかる

この人たちはそんなこの国を変えようと動いているのだ。自分なんかの個人的頼みを受け

入れていいのだろうか。本当は頼んではいけなかったのではないかと心の中で思った


「私はミカヤ、よろしくね」

「あの・・・本当にいいの?」

「えぇ」


多少の後悔はあるものの嫌がる表情を見せずに少女は頷いた。その優しさがデインの

国民に支持されている最大の理由だろう。ひとまず一段階進めたことにため息をつくと



「・・・俺はサザだ、しかし、俺たちについてくるということは危険だぞ?」

「それは・・・・わかってます」


本当はわかってなどいない、が無理やり理解するしかないのだ。この状況を受け入れるしか

ない。これからどんな事が起きるのか、自分は無事元の国に帰れるのか何一つわかっていない

するとミカヤ、サザを始め暁の団と思われる人物たちは次々と名を伝えた



「俺はノイスだ、ひとつよろしく頼む」

「僕はエディ、で、こっちはレオナルド」


中には町にて助けてくれた人達の姿もあった。すると名を尋ねられ一番重要な

自分の名を伝えていなかったことに気づくと焦った様子で自らの名を伝えた


「君の名前は?」

「あ・・・・彩花」


その時、足音が聞こえると先程杖をかざした少女が小走りでやってきた


「無事薬を届けることができましたー!本当にありがとうございました」

「いえいえ、神父様の様子は?」

「眠ってます」



ローラと名乗った少女は神父様に届ける薬を取りに向かうはずが兵に密閉され取り出せない

状況だったらしい。そんな時暁の団がやってきて助けてもらったそうだ。本当に色んな人を助けて

いるのだと、話に聞いていた通りだと思うとさっき起きた事を思い出しお礼を告げる


「あ、さっきはありがとう・・・ございました」

「いえ。お役に立てたのなら」


この人たちの目的は今のデインを変える事、移動を開始すると彩花はとある疑問を尋ねた


「この地の人間にはべオクっていう名前があるのに半獣には半獣っていう名前しかないの?」

「その話は・・・誰から聞いたの?」


最初にあった町の人に聞いたと答えると悲しそうな表情をし少女は「そう・・・」と呟いた



「本当は、半獣と呼ばれる人たちにもラグズっていう名前があるのよ」

「ラグズ?・・・じゃあなんであの人たちは」

「べオクとラグズは争っていた・・・だから一部のべオクの人たちは半獣って言ってるのよ」

「いわゆる、差別用語だな」


これに関しては説明に納得がいった。本来の名前はあるはずなのに軽蔑の意を込めて別の名

で呼ぶというのは割と聞く話だ。この地では人間の事をべオク、半獣の事をラグズというらしい



「・・・ラグズって人から獣に化身するんだよね?」


この質問に対し答えを返したのはさっきの質問に対しミカヤに続いて声を発したサザだった


「あぁ、時間が経つか道具を使って力をためると化身することができる
 化身したら、べオクとは比べ物にならないほどの力を持つことになる」

「へぇ・・・よく知ってますね。ちなみにあなたたちは・・・・人ですよね?」

「そうだ。だがすべてのべオクがラグズを嫌ってるわけじゃない」


妙に詳しいと思っていると再びミカヤが口を開く



「サザは3年前の戦いにもいたのよね」

「あぁ、ミカヤを探しにな。その途中でラグズにも会ったが俺の予想とは全然違っていた」

「え?」

「話では人を無差別に襲うと聞かされていた。だが、本当は違った。ラグ
 ズの中でもいいやつはいる。すべてが悪いというわけではなかったんだ」


聞いていた話とは違う。その事を伝えると言い伝えによるべオクの思い込みだと告げる

確かに一度ついてしまったイメージは簡単に変えられるものではない。本物を見たことは

ないが聞いた通り虎や鳥に化身するというのなら自分なら間違いなく怖いと思うだろう


「未だに理解できない・・・自分の所なんか武器なんて持ってたら警察行きだし・・・」

「警察?」

「あ、うーん・・・・国の機関・・・兵士に捕まる感じ?」


戦争などは過去の話だと告げると町でおばさんにした時と同じような反応が返ってくる

この人達にとってそれほど戦争が終わり世界が平和になる事は望まれたことなのだろう

彩花が他のメンバーたちと話している間サザはミカヤに尋ねた


「状況が状況だったから仕方なかったが・・・いいのか?」

「あの子のこと?」

「いくらなんでも危険すぎる。とはいっても安全な場所なんてないが・・・街に置いてきた方がいいんじゃないか?」

「だけど、サザも聞いたでしょう?彩花の話。見慣れない土地で自分にとって信じられな
 い状況。そんな場所で私だったらどんなに危険でも誰かと一緒にいたいって思うけれど」


ミカヤの周を一羽の小鳥が飛んでおりやがてミカヤの肩にとまる


「サザはあの子がいるのが嫌?」

「そういうわけではないが・・・・かといって守りきることはできないぞ」

「私が守るわ、何があっても」


デイン王国に流れついてから4日目。今向かっているのは死の砂漠と呼ばれる場所

名前からして物騒極まりないが砂漠とはそういうものだとどこかで納得していた

デイン国民の光ミカヤでさえデインの光だと告げる人物を探すためやってきたのだ


「なんとか王の子供・・・」

「アシュナード王よ。好戦的な性格でこの大陸では有名だったのよ?」


あれから色んな事がありいつの間にか暁の団及びデイン解放軍の人数が増えていた

名前を覚えるのは苦手なため時々忘れることもある中どこまでも続く砂漠を見ていた

そして、自分の隣には物珍しそうに砂漠を見る人物が


「面白いですね、砂漠」

「見たことないの?」

「えぇ、私の住んでいる場所の周りは岩ばかりで、風に舞う砂の動きが面白いです」


行商と共に捕まっていたらしい人物クルトは面白そうに告げた。彩花自身砂漠を見るのは

初めてではないが普段見る事はなく珍しい分類に入るといえば入る。草木一本生えず

全てが砂でできている。照りつける太陽で砂漠とは脅威とも呼べる場所だ


「なるほど。確かに私の住んでるところの周りにも木ばっかりで砂漠なんてないよ」

「木・・・ですか。自然豊かでいいですね」

「そうだね。けど、人って見慣れないものを見るとテンション上がると思わない?」


過去に見たことがあるとはいえ範囲はこっちの方が明らかに広く果てしない。そしてなにより

ここには生物なんて生息していそうには見えなくただひたすら風に砂が舞っていた



「なにかしら、この遺跡」

「もしかしたら、ラグズが作ったのかもな」


それぞれが辺りを警戒する中サザとミカヤは人の手では作れそうもない遺跡の中にいた


「サザ・・・何か変わったね」

「「あの人」のおかげかもしれない」


その時、2人の周りに半獣と呼ばれるラグズが姿を現した。縄張りを侵されたと思っているの

だろう。ミカヤが誤解を解こうと告げるが言葉は全く耳に入っていないようで今すぐにでも襲って

きそうだ。この数相手に二人で戦うのは無理だと判断しミカヤは手を上にかざした


「遺跡・・・・?こんなところに・・・」


光を見つけたが暁の団のメンバーはミカヤからのサインだと告げ駆け出していく。何かがあった

のだと告げるが戦えない彩花は遺跡の外で待っていた。遺跡の大きさは人の大きさを優に超え

近年作られたものではなく何百年もの歴史を感じさせる古代遺跡のようだった



『随分と大きいねぇ』

「わっ!」


突然の声に驚き振り返るといかにもイスラム教の人みたいな服装をした人が指を唇

に当て遺跡を見ており近くで3人が何か話をしている。行商人の人たちだ



「あの遺跡、とても人が作ったようには見えないね」


名前を思い出そうとして数分後、道具屋のララベルという名だと思い出す。特に彼女は薬草や

杖などを扱っている。彼女のほかに行商人の人達が武器を扱っているのだが台車に積まれた

売り物らしきものの中で一冊の本を見つけた


「これは・・・?」


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次回

ミカヤからのサインに気づき一同が向かう中戦えない彩花は遺跡の外で行商人たちと

待っていた。そこで彩花は生まれて初めて魔道書という物を見る。すると過去に受け継いだ

力が働き風が少女にあることを伝える。声の導くままに遺跡の中へ入るととある人物がいた


次回 第4章、「確かな情報」


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