INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第一部、序章、流れ着いた場所


誰も予想していなかっただろう、本人でさえ予想など出来るはずもない

これから、とんでもなく壮大で絶大な物語が始まり巻き込まれるなど_______
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天気は少し薄暗く、海も荒れてるけど中止になるほどではなかったため運航していた

がある国境を越えた途端天気は一層怪しくなり風も強くなってきた。風向きの関係だろうか


「みなさん!危険ですから中に入ってください!」



乗務員の叫び声が聞こえると人々は船の中へと避難する。自らも移動しようと思った時突風

が吹き荒れ船は大きく傾いた。その反動で体は入り口から遠ざかり思わず地面に手をついた

ぐらぐらっと揺れ、体が転がって壁に勢いよくぶつけられる


「いたっ・・・・」


なんとか立ちあがると入口に向かおうと進むがまたしも大きく傾く。風と荒れた海の影響か船は

不安定になりグラグラとと大きく右に、左に傾き続ける。一刻も早く船の中へと向かわねばならない

だろうが下手に動くこともできず柱にしがみつくので精いっぱいだ


「!」


目の前には巨大な岩が突出していた。このままではぶつかる。そう思っても自分ではどうしようも

できない。予想通り岩にぶつかると壊れた部分から水が浸入する。人々がボートにて救出されて

いる中再び船は大きく揺らぐと衝撃によって海の中へと放り出された



(冷た・・・)



布の衣服にしみこむ海水。数秒も経たぬうちに重さを増したことにより重力に逆らえぬまま

沈んでいく。上を見上げるが薄暗くとも明るい海面は遠ざかっていく。世界が遠くなるような

ふと体を青い光が包んだ。眠くなるというのか意識が遠のく中青い光は淡く少女を包んでいた








「あれ・・・・ここは」






「起きたかい?」

「あれ・・・・・」


ゆっくりと目を開けると茶色い天井が見えた。ふと誰かの声が聞こえた気がして視線が泳ぐ

ぼんやりと誰かが視界に写っている気がしてしばらくすると視界ははっきりと形を映した


「だれ・・・・・ですか、それにここは・・・・・」

「ここはネヴァサの町だよ、あんた、倒れてたんだよ」

「・・・倒れてた?」


記憶を手繰り寄せると残っていた記憶が思い出される。嵐の中海の中へ放り出されて

からの記憶がない。そこからどうやらネヴァサ、という場所に流れ着いたらしい


「よかったねぇ、この町の漁師がみつけなかったらあんたのたれ死んでたよ」

「それは・・・ありがとうございます」


ネヴァサ・・・・聞いたことない町の名前。とはいえ世界は広く知らない国は沢山ある

町レベルとなるとキリがない。知らない場所なんでこの世にいくらでもあるだろう


「・・・早くこの町を離れたほうがいいよ」

「・・・どういうことですか・・・?」


自分が生きていたからか安心したような優しい表情は一瞬のうちに変わった。他の国の人が

入ると悪いことでもあるのだろうか。実際祖国も似たようなものがあり外国であってもおかしく

はない。そう考えていると返ってきた答えはあらゆる思考を吹き飛ばした


「ここは・・・・戦場になるから」

「・・・・・え?」


思わず反応してしまった。耳に入ってきたのは戦争という単語、馴染みはなくとも知っては

いる言葉。戦争とは争いの事かとおそるおそるたずねるとおばさんは震えて小さく頷く


「・・・・・・・・」


開いた口が塞がらないとはこのことか。思考が真っ白になった。これは夢なのか、状況が理

解できない。嵐によって昔にタイムスリップしたのかなどと現実ではないと思い込みたかった

が船の中で打ちつけられた事による痛みでこれは夢ではないと現実を突きつけられる


「せ・・・戦争ってどういうことですか・・・もうこの世には戦争なんてないはずじゃ・・・・」


戦争。学校の授業で聞いたことがあり教科書で見たことがある。数十年前に終戦し日本に戦

争はもう何十年もない。が時々テレビで見たことがある。まだ戦争している国は存在すると


(まさか・・・ここが?)

「あんたの国には、ないのかい?」


声が聞こえハッとなると知識として教えられた、知っている事を告げた


「昔はありましたけど・・・本当に何十年も前の話です。ここではまだ・・・あるんですね」

「一度は終わったさ、デインとクリミアの戦争が」


デイン、クリミアというのは国の名前、つまり2つの国が争っていたのだと尋ねると

頷く。そして今自分がいる場所、ここはデイン王国という国の中の町だと言う


「3年前、このデインにはアシュナードっていう国王がいた。そしてデインと・・・ほら、隣にク
 リミアって書いてあるだろう?その国が戦争を始めたのさ、ついには半獣も加わって・・・」

「半獣?」


聞き慣れない言葉に思わず首を傾げる


「種族の名前で半分の獣と書いて半獣。その名の通り普段は人の姿をしてるが獣に変わる恐ろ
 しい奴だ。人を無差別に襲う。・・・鳥、虎、猫、詳しく言えば鳥も鷹(たか)と鴉(からす)がいる」


おとぎ話などで聞かされる狼男のようなものだろうか。もしくは妖怪の一種半妖のような

ものだろうか。満月の夜、またとある条件を満たすと普段の姿とは違う本来の姿になるという



「一度は終わったってことは・・・勝敗がついたんですよね?」

「そうさ・・・・クリミアが勝った」


思わず驚いた。この国は負けたということだ。その影響かこの国は苦しい生活を送っている

という。負けた国はどうなるのか、それはかつて祖国も経験したことであり苦いほど想像できる



「ここも今はなんとかやっているが・・・またいつ兵が来るか」


兵。兵士のことか、またしても聞き慣れない言葉で頭はパニック状態だ。帝国兵と呼ばれる

兵士たちはある人物を探してデイン内を走りまわっていると告げた。ふと気になり尋ねると

このデインの国の光でもある存在らしい。正確には貧困を虐げられている国民の光


「触れたものの傷を癒すという力を持っている、みんな、銀の髪の乙女と呼んでいる。
 暁の団、という言葉を聞いたことあるかい?このあたりじゃ有名なんだけど・・・・・・」

「暁・・・・・いえ」

「暁の団は、私たちの光でな、国民を解放してくれようとしているんだ」


解放しようとする暁の団が邪魔だから、その団を消そうと探してるということだろう

まだ、何が起きたのか状況が理解できない。整理もついていなければ現実味がない

だが誰も自分の全てを知ってくれている人などおらず自分で理解するしかない


「えーと・・・今の状況を整理すると・・・・」


自分は嵐によって船が大破しここネヴァサの人に助けられた。3年前にクリミアとデインっていう

国とで戦争があり一度は収まったけどデイン、この国は負けて苦しい生活をしている。そんな状況を

変えようとたちあがったのが暁の団で暁の団には治癒の力を持つミカヤ、という女の人がいる

暁の団が邪魔になった帝国軍は、暁の団を見つけ出すために探しまわってる・・・


「ここ2次元じゃないよね・・・」


そう呟きながら頭を抱えてるとふたたびおばさんは口を開く


「話を聞いた限りあんたはこの大陸の人じゃないんだね?」

「はい。・・・船とかは・・・動いてないですよね」


今は戦争中、観光客などを乗せるための船は動いていないだろう


「トハに行けば動いているかもしれないが・・・」

「トハ?そこにいけば船が?」


事情が事情のためおばさんの呼びかけにより町の人は心優しく接してくれた。その後

地図を広げながら説明により港町への行き方を知るとふと彩花は疑問に思い尋ねた


「・・・・・どうして人とその半獣って争ってるの?」

「昔から半獣とべオクは仲が悪くてね長い月日争いを繰り返してるんだよ」

「べオクって?」

「あたしたちのことさ」


ここでの人間はべオクと呼ぶらしい。日本人のようなものか。その時外から何かが聞こえた


「全員外に出ろ!抵抗はするな!」

「なに!?」


聞こえてきたのは男の叫び声、声色からして穏やかな雰囲気でないことは確かだ


「とうとう来てしまったか・・・・」

「まさか・・・・帝国兵!?」


突然の事に頭はパニックになりどうすればいいのか分からず挙動不審になる


「え・・・っどうすれば・・・!?」

「今は・・・変に逆らうより指示に従った方がいいだろうね」


どうすることもできず指示に従うと外に出た。身動きが取れないように手を縛られ一か所に

集められると大衆の前でいかにもといった鎧と呼べるものを見つけた人物は槍を片手に叫んだ



「言え!「銀の髪の乙女」はどこへ行った!?」

「知っていたとしても、言わないよ」

「・・・命令に従えなければ、住民は好きにしていいそうだ」



別の兵士が呟くと鞘から剣を抜き、住民に剣を向ける。それでも尚住民の行動は変わらず

決して巫女のことを話そうとはしなかった。それほど銀の髪の乙女にかける希望が大きいのか

体験したくもない初体験に恐怖が膨大していくのを感じているとおばさんは肩に手を置き


「大丈夫さ」

「・・・え?」

「あんただけは、死なせやしないさ」


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次回

突如町を襲った帝国兵。話に聞いた通り銀の髪の乙女の行方を尋ねるが町の人は頑なに

拒否の意思を告げる。すると帝国兵は想像しえない強制行動に出る。計り知れない恐怖に

休む間もなく衝撃は襲いかかるも一難が去るとおばさんはとある提案をするのだった



次回 第2章 「暁の女神」


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