INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第27章、解放の狼煙

大海原へと出たクロム一行。改めて未来からやってきたルキナより話を聞くと彩花

は別人であることを確信する。ヴァルム軍との海戦を試みるが兵数で圧倒的不利

を感じている中フラヴィアの提案とルフレの案により作戦は実行されるのだった
__________________________________

「あれ・・・うわあああああ彩花何してるの!!」

「あ、ルフレ。海水のせいでべたべたするから流してたとこ・・・」


甲板にてアイシクルから炎魔法で溶かし作った水で流していると突如とんでもないものでも

見たかのようんルフレの叫び声が聞こえた。表装を変えた状態でどこかへと走って行きしば

らく経ち終わった頃にルフレは戻ってきたのだがその手にはタオルが握られていた




「ほら、これで拭いて!!」




勢いよくタオルを押しつけられると言われるがまま頭を拭きはじめる


「風邪でも引いたらどうするの」

「どうにもべたべたして気持ち悪かったからさ・・・」


それからしばらく経ち、この状態で中に戻るわけにもいかないためここにいたのだが

今後の事を相談しようとしていたルフレもここに残り今後の方針について話していた




「ううー・・・完全には流れないかあー・・・」




さっきよりは耐えられるものになったものの未だ気持ち悪さは残り衣服を仰いでいると




「・・・こんばんは、ルフレさん。少しお話する時間はありますか?」





やってきたのはルキナだった。明後日の方向を見ていたルフレはルキナの姿に気づき


「ルキナ。どうしたんだい?・・・なにか用かい?」

「実は・・・もう一度、ちゃんと話しておきたいと思っていた事があるんです」

「・・・・・・」


ルキナの表情は真剣で、ルフレも全身を向ける


「彩花さん・・・貴方の事はお父様から聞きました。共に・・・お父様を助けて
 くれたそうですね。ルフレさん同様・・・厚い信頼を受けていると聞きました」

「・・・それは光栄だね。国の王子に認められるなんて」

「・・・彩花さん。私実は・・・お父様の・・・」

「知ってる。君は未来から来たんでしょ?」

「っ!?どうしてそれを・・・」




ルキナが身を明かしていた時、少女は他のメンバーたちと一緒に離れた場にいた

途中からやってきたルフレも彩花はあの場にいたはずなのに知っていることに驚いた





「気になったから、つい聞き耳を立てちゃったよ。謝る」

「・・・でも、彩花ずっと皆といたはずじゃ・・・」

「聞こうと思えば周りは静かだったしあのくらいの距離、聞こえるよ」




あのくらいの距離とはいえど2人からすれば聞こえるはずのない距離。大声で

話していたわけでもなくルキナは信じられないような表情で少女を見ていた




「未来から来るなんて、珍しい事じゃないし」

「え?」

「私の知る土地にも時を渡る手段はある。だから最初聞いた時も嘘だなんて思えなかっ
 た。・・・もっとも、その時の私は君が私の知るマルスかどうかでいっぱいだったけれど」

「それは・・・ごめんなさい・・・」

「仕方なかったんだ。それより、話って?」


一呼吸置いて、ルキナは口を開いた


「私たちが暮らす未来のことです。改めて知っておいて欲しいんです」

「・・・わかった」

「・・・未来では、人々が安全に住める場所はほとんど存在しません。世
 界には屍兵が我が物顔でうろつき、人々は怯えながら暮らしています」




ルキナとクロムはそう対して年の差は感じられない。それはほんの数十年後の話なのだ




「そっか・・・それは・・・想像を絶するね」

「はい。地獄のような世界でした。でも・・・だからこそ、私たちは絶対にこの戦いに負ける
 訳にはいかないんです。・・・これからも協力してくださいますか?ルフレさん、彩花さん?」

「もちろんだよ。クロムやルキナ、そして世界中の人々のために・・・僕も頑張るよ」


ルフレに続いて彩花も頷いた




「ありがとうございます・・・」




けど、彩花はそこであることが引っ掛かった。それほどの大事件ならばあの機関が

動かないはずがない。あの存在が、気づかないわけがなく見過ごすとは思えない




(・・・世界中でそんな事が起きてるなら・・・)




長い航海の末、一同はヴァルム港に着くのだがそこで女性がヴァルム軍に

追われている所を発見した。迷うことなくクロムは救出に向かうのだが・・・


「はあっ!はあっ・・・!イーリスの船が・・・港に入ったか・・・!」

「いたぞ!こっちだ!」

「追え、逃がすな!」


どこからか兵士らしき声が聞こえてくる。そして見える限り騎士兵と銃装備の兵ばかりだ

彩花の剣も厳重な鎧の前では意味をなさない。よって対抗するには魔法しかないのだ


「助太刀感謝致す。イーリス同盟軍のクロム殿とお見受けするが?」

「そうだが・・・なぜそれを?」


詳しい話はここを切り抜けてからというわけで、戦いが終わった時


「かたじけない。やはり、噂通りの強さだな。私はサイリと申す。解放軍の者だ」

「解放軍?」

「・・・・・・」


その言葉に、どことなく彩花は反応した


「ヴァルム帝国皇帝ヴァルハルトに立ち向かう者たちのことだ」

「ヴァルム大陸の中にも抵抗勢力がいたということか」

「左様。ヴァルハルトの厳しい支配に抵抗を示す者は少なくない。まだ各地の有
 力者がそれぞれ兵を集めているだけだが・・それがひとつにまとまれば、大陸を
 二分するだけの勢力になる。そう思い、私は孤軍にて大陸中を駆け回っていた」


だがそう簡単にもいかず、単に自分の土地を守りたいだけの者もいれば時期を

見て寝返ろうとしている者もいる。それぞれの思想があって一つにはならない





「全員をまとめあげる旗印が必要なのだ」





それをしようとしているのがサイリであるが彼女の言葉を聞こうとしないものも多く



「我が兄がヴァルハルト側についているという事情もある」

「おいおい、身内があっち側か。なんでそんなことになってんだ?」

「・・・理由はわからぬ。なぜ、兄は・・・レンハは・・・だが、兄とは縁を切った。戦場で
 会えば・・・私がこの手で斬る。すでにヴァルム帝国軍は百万を超えたとも言われて
 いる。解放軍の意思をひとつにまとめなければ、軌道の波に呑みこまれてしまう」

「ひゃ、ひゃくまん!?す、すごい数だよお兄ちゃん!」

「そこに、あなたたちがヴァルム艦隊を破ったという報せが入ったのだ。その報せは、各地
 の抵抗勢力に大きな衝撃をもたらした。今が一丸となる最後の機会やもしれないのだ!」


多方面の思想を持つ者を集める人物・・・そう、あの人のような・・・


「頼む!あなたたちの力を貸して欲しい!」

「クロム様、いかが致しますか?」

「・・・・・・俺には、守りたいものがある。守りたい人がいて、守りたい国がある」

「クロム、私からもお願い」


その時、前に出て彩花はクロムに向けて告げた


「彩花?」

「なんだか・・・昔経験した事に似ててさ、その人は・・・それをやり遂げていた」





私にとってその人は遠い存在で、到底たどり着けない雲のような存在だった





「今、その存在になれるかどうかが試されている気がして・・・って指揮を執るのは私じゃ
 ないか。でも・・・ここまで来たんだ、この際・・・私も全力でクロム達を助ける。だから・・・」

「それに・・・つかまなければならない未来もある。それを実現する手段が戦いであるこ
 とが正しい事なのかはわからない。分からないから俺は・・・戦闘に立って戦おうと思う」

「!」


同じ過ちで多くの人が大切なものを失わないために。俺達が、この支配を止める力になる



「感謝いたす・・・!では我らの計画をお話しよう」

「・・・ヴァルムには古くから神竜信仰があり多くの民たちは熱心な信者だ。特に人
 々の絶対的な崇拝を集めているのが、神竜の声が聞けるという巫女様・・・今は
 ヴァルム帝国に捕まっているが・・・神竜の巫女様を助け出す事ができれば・・・」

「神竜の巫女・・・今、その人はどこに?」

「『ミラの大樹』という神木がある。巫女様は大樹に建てられた神殿の中に幽閉されている」

「やるべきこと、進むべき先が決まっているのなら迷うことはない。行こう」




大陸の中に入った一同は港から中央へと向かって歩き出す




「・・・・・・」


いつぞやの時を思い出させる大行軍。そこにはいい意味と悪い意味での忘れられ

ない記憶がある。そういえばと思い出すがあの事件以来彼女には会っていないのだ




(私も・・・一時期だけ解放軍にいた時があったな)




それはこうして選んだ道ではなく強制的に巻き込まれた道。当時はそうするしか生き

残る方法が、元の大陸に戻る手立てがなかったのだ。あの大陸での出来事があった

から今の自分はいる。当時は右も左もわからないただ守られるだけの存在だったが




(あの時よりは・・・強くなれたよね?今はもう・・・ただ守られる存在じゃないよね)




こうして一同は歩き続ける事砂浜から遠ざかり目の前に広がる巨木の前にやってきた


「近くで見ると圧倒されちゃうね・・・」

「てっぺんが見えねえな」


誰もが感心するように上を見上げているとフレデリクさんがサイリさんに尋ねていた




「あの木の上に神殿があるのですね?」

「うむ。木の内部に造られた階段で上へのぼることが出来る」




しかし、階段へ続く道はヴァルム帝国によって封鎖されているという

残された道は正面突破のみ、一同は武器を構えると駆け出した



「出でよ!我が不敗の増援部隊よ!」

「足場が・・・」


ここは木の上。円形なため足場は不安定で一歩でも踏み外せばバランスを崩すだろう

横には水が流れていてどこにでも行けると言うわけではない。足場が限定されるのだ


それでも進めば進むほど、幹に近づき範囲は広くなる。次第に戦いやすくもなる



(それにしても堅い・・・っ!)



さっきから何度か戦闘を繰り返しているが、イーリス付近で行った戦いとは比にならず

持っている武器も身につけている防具も、相当高価な物なのか頑丈なものになっていた



「・・・っ・・・」



刃を交えるも振動で手首が麻痺する。戦いを重ねれば重ねる程次第に手首に違和感を感じ

た。歩兵でもある自分に対しふと見ると既にクロムを始め数人の騎兵達は先に進んでいる




(厳しいか。この際・・・いや、まだ・・・)



最初からいた兵達と現れる増援に挟み打ちに合いながらも部隊は自然と2つに分かれ

対応している。敵将のいる場に向かっているのは自然と機動力のある者になっていた




(長期戦が不利なのはわかってる)









「うぬぅ・・・強い・・・!だが、わしは敗れざる将軍!ここは一旦退かせてもらおう!」








==========================================

次回

桁違いの強さに悪戦苦闘する彩花。しかし勢いに乗った同盟軍によって敵将を倒し

神竜の巫女を助け出すことに成功する。クロムを見た巫女は『炎の紋章』に関する

話をしこの先起きる事を阻止する事を託す。そんな中ある違和感が浮上し・・・


NEXT 第28章、「神竜の巫女」


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