INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第25章、古き血脈

ヴァルム大陸より襲撃が来るとの話を聞き見事成功する者の現時点でイーリスと

フェリアだけで対抗する手立てはなく、ペレジアに船を借りようと交渉を試みる。会

議の場でクロム達はペレジアの新たな王とルフレと同じ人物を見るのだった・・・
_________________________________

「・・・・・・眠れない・・・・・・」


夜、ルフレは天幕から出ると月明かりが輝く中立っていた





「あの男・・・何者なんだ・・・なぜ僕と同じ顔を・・・」





その時、どこからか声が聞こえルフレは振り返る。が周りには誰もおらず


「?誰かが・・・呼んでる?いや、でも誰の気配も・・・」





『応えよ・・・ルフレ・・・』






その時、頭に何かが響くとルフレは頭を押さえた


「く・・・頭の中に、声が・・・誰・・・なんだ・・・一体・・・?」


次の瞬間、ルフレの目の前に光の魔法陣が現れたかと思うとあの人物が姿を現した




「まだわからぬか、ルフレよ」

「お、お前、は・・・!」





目の前にいたのはファウダー。しかし鳴り響く頭痛に視界が定まらない




「ふむぅ・・・やはり・・・」

「呼んだのは・・・お前、か・・・?それにこの頭痛はなんだ?お前の・・・仕業なのか?」

「仮にも一国の王に偉そうな口をきく。いや、それも親子なれば許すべきことなのかな?」

「い、今・・・なんて?親・・・子・・・?」

「お前はここへ来た。我が招きに応じてな。お前の中に眠る血がそうさせているのだよ」

「馬鹿・・・な」







「くく・・・ルフレよ。私と共に来い。お前がいるべき場所はナーガの
 傍にはない。我が力となって、ギムレー様に忠誠を誓うのだ・・・」

「ルフレ!」




その時、クロムが走ってきた。その姿を見て




「・・・邪魔が入ったか。まあ良い。今はまだ、な・・・」




そう告げるとファウダーは現れた時と同じ魔法陣で姿を消した


「ルフレ!だいじょうぶか!?」

「ぐっ・・・はあっはあっはあっ!た、助かったよ、クロム・・・」

「いったいどうしたんだ・・・?」


あのペレジア王の声が聞こえたのだと話す。そして


「僕は、奴の子供だと・・・」

「何?本当なのか?」

「わからない。でも・・・僕と奴の心が一つに繋がるような・・・不思議な感覚があった」

「そうか・・・。! ということは、ルフレに似ていたあの最高司祭
 ・・・あいつも奴の子なのか?お前たちは双子、ということか?」

「・・・わからない。でもそう考えれば、つじつまが合う。・・・記憶をなくし
 たままの方がよかったかもしれない。まさか、よりによって父親が・・・」

「気にする事はない。お前は、お前だ」

「わかった。・・・ありがとう、クロム」


その時、2人を見つけたフレデリクが強張った表情のまま駆け寄ってきた




「クロム様、敵襲です。屍兵がこの野営地を包囲しつつあります」

「何?包囲だと?」

「はい。ひそかに忍び寄っていたそうです。これまでの屍兵と明らかに異
 なる動き・・・不可解ですね。まるで誰かに命じられているかのような・・・」

「まさか・・・ファウダーが・・・!?だが、何のために・・・ただちに応戦するぞ!」




一同は討伐に出るものの現れた屍兵は今まで戦ったものと比べ物にならないほど強敵

となっていた。段差の関係もあり苦戦を強いられるものの最後の一体を倒すことに成功


「片付いたか。全員、無事・・・」

「クロム、後ろ!」



ルフレはクロムの背後に魔法陣と共に何者かが現れ叫ぶ。クロムは振り返るが



「!?しまっ・・・」

「だめ!お父様!」




その時、茂みの中から誰かが駆け出すとクロムに向かっていた攻撃を受け止めた。攻

撃し損ねたことに屍兵かと思われる人物は同じ魔法陣に囲まれその場から姿を消した




「良かった・・・御無事で・・・お父様・・・!」

「お、おとうさま・・・?」




クロムを助けたのは数か月前何度かクロム達の前に現れたマルスだった


「あ・・・えと・・・そ、それはその・・・こ、こちらへ!内密にお話したいことがあります」

「わ、わかった」


少女はクロムを引っ張るとどこかへと歩いて行く。かなり離れた場まで遠ざかると




(お父様・・・?)




今確かに、マルスと名乗っていた少女はお父様と呼んだ。聞き間違えるはずはな

い。引っ張られるまま一同から離れて行くと人気のない場にクロムは来ていた。戦

闘によって時間の経過に気がつかなかったからか日はすでに登り始めていた


「・・・・・・。そうですね、何から話せばいいのか・・・」

「マルス、言いたくないなら無理をしなくていいぞ。お前の正体
 が何だろうとこれまで俺たちを救ってくれたことに変わりはない」

「・・・。いえ、良いんです。ちゃんとお話します。あなたにも、知って欲しいんです」

「いいのか?」

「はい、お見せします。私の、真実・・・」



何かを決意したようにマルスは一歩、また一歩と歩き出すとクロムの横を

通る。そして通り過ぎるかくらいのとき、再び意を決しクロムの方を向いた


「・・・!」


その時、クロムはある事に気づく


「その印は・・・聖王の・・・」


少女の片目には、聖王の証であるあの印があった。それは青く輝いておりクロムは何か

を勘付く。信じられないような衝動にかられ次に目にしたのは彼女の腰に差さっていた剣


「まさか・・・」

「・・・・・・」

「お前はその剣で・・・ずっと戦ってきたんだな」


その言葉で、少女の目には涙が溜まる


「う・・・うぅ・・・」


手を伸ばし、涙を拭うと少女と目があった。すると少女の目の涙は頬を伝い


「・・・うぅ・・・お父様・・・お父様・・・!」




「・・・・・・」

「・・・・・・」




「お父様、か」

「嫌・・・ですか?」

「そんなことはない。好きに呼んでくれてかまわない」

「よかった・・・お父様」




「・・・あのー・・・クロム」


その時ふと声がし横を向くとそこにはルフレがいた


「う、おっ。ルフレ・・・なにか用か?」

「ずいぶん深刻そうに話しこんでるちょっと気になって・・・」

「話してもいいか、マルス・・・いや、ルキナか」

「はい」




深呼吸し、クロムはルフレに向かって告げた




「落ちついて聞いてくれ。こいつは・・・俺の娘だ」





「え・・・?」

「そうです。私は来たんです。・・・未来から」

「未来から・・・?」

「はい。今から数十年先の・・・滅びの運命をたどった、暗闇の未来から」




その時、誰もの時が止まったようなきがした




「滅びの運命・・・暗闇の未来・・・?」

「そうです。邪竜ギムレーが復活し・・・多くの人達が命を落とし、希望が失われた未来です」

「それって、クロムや僕たちも・・・?」

「・・・はい」

「ちょ、ちょっと待った。頭が混乱してきた・・・」



その時、ため息が聞こえルキナは振り返る。そこにはクロムの姿が




「信じられない話だが・・・信じるしかない。ルキナが持っている剣・・・これはやはりファル
 シオンだ。かつて初代イーリス聖王が邪竜ギムレーとの戦いで使ったとされる剣・・・」

『俺の持つ剣と同じだ』

「・・・間違いなく、この剣はファルシオンです。未来世界でのお父様の、形見ですから」

「イーリスの国宝ファルシオンが二本存在する事はあり得ない」




「わたしも信じるよ。わたし、見たもん。私を助けてくれたとき、ル
 キナが空から出てくるところ。あのとき未来から来たんだね!」

「はい。滅びゆく人間を憂いた神竜ナーガ様の儀式によって・・・私たちは未来を変える
 ため、時を越えてきたのです。ここに来た時、仲間たちとははぐれてしまいましたが・・・」

「そう、なんだ・・・ルキナの仲間たち・・・早く見つかるといいね」



これはクロム、リズを始めイーリス王族に関わっている者、ルフレ以外には話さないこと

とし一同は皆の元へと戻った。そしてマルス改めルキナも共に行動する事になったのだ




「・・・・・・」




ふと横を見るとルキナとクロムが話をしている。本人達からすれば秘密話をしていたの

だろうが、聞こえていた。聞こえてしまっていたため彼女の正体を知ってしまっていた




(あの人は・・・未来から・・・)




『あの』マルスでなかったことの安心と、彼女から話された壮絶な話に何も言えなかった



(未来・・・)



自分もかつて時を渡った時はあり、その方法も知っている為時を渡る事自体はあり得

ない話ではないだろう。だが彼女の話す限りこの国は・・・未来滅びの道をたどるのだ




(未来のイーリスは・・・滅ぶ・・・)




そして、彼女はそれを止める為にこの時代に来た。ということはこの先滅びの道をたど

る何かが起きると言う事になる。そうなればこの地から逃げる事は出来なくなるだろう

心のどこかで襲う恐怖から逃げるなら、帰るなら今のうちだと過った




(・・・いや、もう逃げないって決めた)




力を得た時、本来願っていた戦う力を得た時から決めていた。それは経験と共に揺ら

ぎ時には折れる時もあった。が戦場から離れた時、離された時感じたのは別の後悔




(逃げたら逃げなきゃよかったって思う。逃げなかったら・・・また怖い思いをするんだろうな)




それでも逃げなかった場合も逃げればよかったと後悔するだろう。結局はどっちを

取っても後悔はするのだ。本来彼女が守るはずだった守れなかった未来。彼女は

どんな思いで時を渡ったのか、この時代に来たのだろうか



(そんなの、決まってるじゃないか)



夜になっても気持ちはどこか落ち着かず、外を見ていると風が心を落ちつかせた

気がした。そして何かを念じると彩花は何もなかった手にあの剣を現し握った




「・・・・・・」



=====================================

次回

ペレジアとの交渉の末船を借りることに成功したクロム達はヴァルム大陸へ向けて

出港する。そこでルキナは彩花よりマルスの名が出た事に反応を示す。物資を利用

して有利に進められないかと考えた末、ルフレはある作戦を立てるのだった


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