INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第23章、2人の軍師

フレデリクの提案により彩花と手合わせするが以前ミリエルを驚かした戦法が通じずフ

レデリクとルフレは驚く。そんな中彩花はこれを機に戦術について学ぼうとルフレより教

えを頼む。逆にルフレは彩花より戦法を学ぼうとするのだがある問題が生じるのだった
____________________________________

「彩花さんの歌・・・このあたりではあまり聴かない変わったリズムといいますか」

「そりゃそうだ、後・・・私があんな感じの歌が好きってのもあるけどね」


踊り子オリヴィエに歌を披露してから音のなかった広場には彩花の声と共に踊るオリ

ヴィエの姿があった。これが日常と化していて見に来る人の評判もなかなかにいい


「そんなに恥ずかしがり屋なのによく人前で踊るとか出来るよね・・・なんで?」

「え、ええと・・・確かに人に見られていると思うと恥ずかしいんですけど・・・不思議と踊りだす
 と気にならなくなるんです。踊っているのが楽しいといいますか・・・いつもと違う感じがして」



人々の話し声と、左右に行き交う人々の姿。そんな中2人は話していた


「それわかる。私もオリヴィエさんみたいに誰でも・・・って訳ではないんだけど特に子
 供以外には人見知りする方で、初対面とかだとついついきつく当たっちゃうんだよね」

「え?なんだか意外です・・・いつも色んな方々とお話していましたから・・・」

「それはこの国の人達が優しいからだよ」



空を見ると小鳥が飛び、自国で聞くような人工的な音は聞こえない




「彩花はわかるの?」

「うん?」


あれからルフレからは戦術について、彩花からは気配の察地について修行していた

何度試すもルフレが歩いてくる人物の情報は読みとれず疑問に思い尋ねたのだ




「ある程度は分かると思うよ?」




試してみればいい。という事でルフレはある人物に歩いてくる役を頼み実行した。人物

が歩いて行く中少女は目を隠した状態で無言のままただ音の遠ざかる方向を見ていった


「・・・わかった?」

「鎧のような音がしなかったし・・・リヒトかな?」

「ええっ正解だよ!」



声がすると目隠しを外す。するとルフレの横には今発した名の人物リヒトがいた



「すごい!なんでわかったの!?」

「目・・・ちゃんと隠れてたよね?」



疑っているわけではないが特徴だけでなくピタリと人物を当てた事が不思議だった



「情報って言うのは、色んなところにあるんだよ」

「?」

「まず、地面を踏む力の強さで男女は判別できる。大人か子供かによってまた違っ
 てくるけど・・・鎧のガシャンガシャンっていう音がしないってことは鎧を着ていない」

「けど・・・それだけならクロムやドニの可能性だって・・・」

「聞こえた足音は重点的に力が掛かってなかった。クロムだったら走り慣れてるだ
 ろうし前かがみになる事が多いから・・・前に重心がかかる音がするはずなんだよ」


やってきたのは普段あまり走らない者、走り慣れていない者となる



「本人達は気づいてないと思うけどさ、意外と扱う武器によってかかる力の部分が変わるんだよ」



普段剣や斧など思い装備を持っているものなら力のかかった走りになるし逆に杖使い

などの軽装備の場合は軽い足取りになる。彩花の説明にただただ2人は茫然としていた



「そんなことってわかるものなの・・・?」

「私は人より聴覚がいいから場合によっては馬がいるとか、竜騎士やペガサスがいるって
 いうのも足音や翼の音でわかったりするし何人くらいいいるって大まかなことも分かるしね」


それは風の声だったり地面の振動だったり。その時、遠くからクロムの呼ぶ声が聞こえた


「すまんな」

「いいっていいって」



クロムに頼まれたのは物資を運ぶ手伝い。それを終えた2人は市場に出ていた



「何を買いに?」

「なにかいい戦術書がないかなって・・・」

「あんなにあるのにまだいるの?」



驚いたように尋ねる彩花だったが情報に限界はなく、持論を持つ者の数だけ本が

存在するのだ。これもまた彩花のゲームと同じで数多くある本の中から状況に合っ

た、自分が得策と思った情報をつなぎ合わせて一つの策を作りだすのだ



「記念に私も一冊買おうかな・・・」

「記念?戦術書が?」

「私の国に戦術書なんて本はないよ。過去の人が執っていた戦術説明書ならあるけど」



その時、ピクリと彩花の耳が反応した。それは賑やかな人の話し声ではなかったからだ



「今・・・何かが・・・」



その時、人だかりがあることにルフレは気づく。場所的に市場とは無関係のようで気

になり近づくとそこには数人の男達を囲むように民衆が離れた場から静観していたのだ




「何?あれ」




ふと声を発すると近くにいた男性が声を発した



「あいつらああやって陣地を取って足止めしてるんだ。通りたければ金を払え・・・ってな」

「随分と自分勝手だなあ・・・どうする?ルフレ」

「決まってる」


人ごみを押しのけるとルフレは男たちに道を空けるように叫んだ。すんなり道を空け

るなら最初からしないわけで、通りたければ自分たちを倒してみろと挑発している



「うわあああ!」

「きゃああああ!」




男達が取り出した物騒極まりない刃物に民衆たちの一部は逃げ出して

いく。人々に囲まれる中ルフレは懐から青銅の剣を取り出すと構えた



「・・・・・・」



民衆に紛れて見ていた彩花だったが次に見たのは屋根の上。圧倒的力の元ルフレは

目の前にいた3人の男を難なく倒した。圧倒的勝利に民衆たちは喜びの声を上げるが・・・



「っ!?」



その時、青い膜によって何かが弾かれた。地面に落ちたのは矢


「彩花!?」

「油断大敵。後何人か隠れてるよ。多分・・・仲間じゃないかな?」

「なっ・・・」


動じることなく冷静な言葉に驚くがすぐに表情を戻すと魔道書に持ち替えた

少女は目を閉じ神経を研ぎ澄ませると次々男達が潜んでいる場を特定していく



「人がいるおかげで全体的の数はわからないけど・・・近くに2人、隠れてるね」



場所を伝えると2人は同時に駆け出す。人々が道を空けると曲がり角を曲がった瞬間


「ぐわっ」

「ぐふっ・・・」


右と左、ルフレと彩花によって2人の男はその場に倒れ再び合流する


「まだいる?」

「・・・わからない。けど・・・ここまでやれば向こうから仕掛けてくるんじゃないかな」

「・・・!彩花、前!」


ルフレの声に気づき振り向くとそこにはさっき矢を放った男がいた


「あれがボスかな?」

「多分そうだよ」

「・・・ペイン、ミラージュ」




城に戻ってから数時間後、大広間にて話をしていた2人と一同の元にある話が飛びこんだ




「町に通行を遮る者が現れたそうですが突如現れた者達によって退けられたそうです」

「それって・・・」

「大勢に対し2人で対抗したと噂になっていますね」

「二人で!?すごーい!いったい誰だろ?」


心当たりのある2人は顔を見合わせると笑っていた


「これ、お前にやるよ」


そういってガイアから渡されたのは青いブレスレットだった


「なにこれ、ブレスレット?どうしたのこれ」

「これ、手作りなんだよ。意外とよく出来てるだろ?」

「手作り!?」


手の上に乗っていたものをまじまじと見るが店に並んでいてもおかしくない出来だ

った。それは綺麗という一言に尽き思わず目を丸くしてはブレスレットを見つめていた


「すごい綺麗・・・」

「気に入ってくれたみたいだな。頑張った甲斐があったぜ」

「でも、なんで急に?」

「あ・・・いや・・・その・・・お前には色々と世話になってるしな・・・」

「?そうだっけ?」


ガイアと言えば共にティアモから説教を受ける怒られ仲間みたいなもので心当たり

がない。唯一している事と言えばたまにリズと一緒にお菓子を作ってはあげている

がそれを世話というのかどうかは謎なところである


「・・・・・・」


なにも分かっていない様子の彩花に対しため息をつくと



「ずっと前の俺に関する件、誰にも言ってくれてないだろ?」

「え?あぁ、そんなこと?」

「その礼だ」


子供の頃簡単なビーズアクセサリーを作ったことがあったため言えたことだが手作

りとはいえお金が掛かるはず。この大陸での物価がどれだけかは分からないが


「そんなものくれなくても言わないのに」

「俺は今までずっと、報酬を貰って人の頼みを聞いてきたからタダで頼みを聞
 いてもらうと何か裏があると思っちまうんだ・・・職業病みたいなもんなんだよ」

「ふーん?私はほとんど報酬もらわずに依頼受けてるなー。たまに必要な時は貰ったり
 するけどほとんどお金が出せずに傭兵なんて雇えない人からの依頼ばっかだから・・・」


その時、彩花はある事を思い浮かべた


「・・・ならさ、互いに秘密を隠しておけばフェアなんじゃ?」

「なに?」

「私の秘密をガイアに教えるからさ。ね?」


そう言うと少女は何かを言おうとする・・・が彩花の口は閉じた


「秘密って・・・何を言えばいいんだ」

「何?・・・苦手なものとか?」

「・・・そんなの血とか幽霊とか虫とか・・・隠すようなことでもないよ」

「・・・・・・」


あれこれと思い浮かべるが対等となるような城の他の人達には言えない内容が浮かばない


「嫌いな食べ物はないし・・・名前?それも別に話してもいいしなー・・・」

「お、おい?」

「どれがいいかなって」

「・・・そんなにあるのか?」

「秘密にしてることなら沢山あるんだけど他の人に話せないかって言うと普通に話せるんだ
 よなあ・・・アクマリン団の件についてももうフレデリクさんに話しても大丈夫そうだし・・・」


困り果てたように唸る少女を見ていて数秒、ガイアは口を開いた


「もういい、俺が悪かった」

「駄目だよ。ちゃんとフェアにしないと。・・・うーん・・・」

「いいって本当に俺が悪かった!とりあえずこれは持っててくれ」


負けたと言わんばかりに叫ぶと手の上に落とした


「・・・そう?なら・・・ありがとう」


そして今日も彼は悪戦苦闘することになる。だが今日こそはと少女を見ては


「彩花、もう部屋に戻ったほうがいいんじゃ?」

「んんー・・・?」

「なんだか眠そうだし・・・」


あれから何度も気づいた頃には遅くルフレは机とイスで寝る事になっている。それ自体

は行軍中に座った状態で寝る事もあった為苦ではない。が別の問題が生じていたのだ


「動きたくない・・・ここで寝る・・・」

「ここで!?いやっあの・・・それは・・・」



そういって、ぱたりと彩花は倒れ込む。まさかと思いつつ覗き込むと


「・・・・・・」

「・・・今日もダメだったか・・・」


===========================================

次回

騒々しくも賑やかな日々が過ぎていたある日、フェリア連合王国から使いの者が

イーリスにやってくる。ただごとではない事態に一同がフェリアに向かうと聞かされ

たのはこことは違う土地ヴァルム大陸から新たな刺客が押し寄せようとしていた


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