INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第22章、鍛錬修行

以前報酬にお金の変わりにお菓子を渡すと約束した彩花は納得させる物を作るためこ

の地では見られない物を作ると決め簡易タルトを作る。そんな平和に戻ったイーリスだっ

たが身だしなみに気を使わないガイアと彩花に対しティアモは手を焼いているのだった
____________________________________

「ずいぶんと様になってきました。飲み込みの早さは大したものですね」

「ぜぇっ、ぜえっ・・・あ、ありがとう・・・おかげで・・・戦い方の勉強に・・・なった・・・」



案の定訓練場を覗くと今日はルフレがフレデリクさんと手合わせをしているようだった



「彩花さん」

「わっルフレ死にかけてるじゃん大丈夫?」

「大袈裟ですね。これぐらいで死ぬようでは戦えませんよ」


一方のフレデリクさんはこれといって息が乱れた様子どころか顔色ひとつ変わっていなか

った。ルフレも疑問に思わずにはいられなかったようで叫ぶように疑問を投げかけていた




「クロム様にお仕えする身として、当然です」




(・・・どこかの誰かが言いそうなセリフだなあ・・・)




「ところで・・・彩花は何しに?」

「あぁ、彩花さんはこうしてよく見に来るのです。勉強になるとかで・・・」

「ほら、私お城に住んでるわけじゃないからこういうの普段見なくて珍しさもあってね」




しばらく経つとやっとルフレはいつもの調子に戻ってきたようだ




「そういえば、この間ミリエルさんと手合わせしていたとき理解したと言っていましたね」

「あぁ、あれですか」

「貴方の実力も誰もが認めるほど・・・一度手合わせを願いたいのですがどうでしょう?」


その時、彩花の表情が少しだけ変わった


「うっ・・・」

「どうかしましたか?」

「い、いえ・・・そうだな・・・あの時考えた攻略法が本当に通用するのか試したいし・・・わかりました」


こうしてルフレとチェンジするとフレデリクの前に彩花は立った。フレデリクの持つ物が

訓練用の剣であるのに対し彩花は何も持っていなかった手に剣を現すと両手で握った


「訓練用の剣は・・・」

「そんなのでやったら勝てないよ。大丈夫、これで死ぬ事はないから」

「いきますよ!」

「ペイン」


駆け出すと圧巻する迫力に一瞬身体が怯む。が瞬時に構えを取ると体位を右下に傾けた


「避けた!?」

「・・・流石です。やりますね・・・ですが!」

「それも分かってますよ!」


休む間なくフレデリクが振り下ろすと手に持っていた剣で受け止める。が


「!」


その瞬間、彩花の持っていた剣は弾き飛びルフレの横に突き刺さった


「・・・勝負、あったようですね」

「いえ、まだですよ?」


何も持っていなかった彩花が走りだすとルフレの横にあった剣は消え再び少女の手に

驚きつつも攻撃を受け止めるとその場から少女は消える。そして後方から声が聞こえた


「スパーク!」

「なっ・・・」


細い雷が落下するとフレデリクは攻撃を避け少女から間合いを取った


「・・・そうでした。魔道書がなくとも魔法が使えるのでしたね」

「どういうこと・・・?さっきまで剣はそこに・・・」


ただ緊迫した空気にルフレは目を離せないでいた。ここへ来てから初期はフレデリクに

対し苦戦していたルフレだったが少女は互角とも呼べる戦いをしていた。心なしかフレ

デリクの動きが少女を警戒するように見え苦戦しているようにも見える


「・・・本当に見切ったのですね」

「戦いの基本は相手の情報収集から。動きさえわかればこっちのものですから」

「私の動きも・・・よく見ていますね」

「他の人の動きを分析するのはよくやっていましたから得意なんです」



手から剣が消えると少女は告げる。ルフレが見た限り少女も息切れした様子はない



「後は・・・自分の弱点を知り補う動きをすることでしょうか?」

「自らを知るのは大切な事ですね」



フレデリクと別れルフレと共に外に出るとルフレは尋ねた



「彩花に弱点なんてあるの・・・?」

「あるよ。体力のなさはルフレ以上だと思ってるよ」

「え、でも・・・」

「だから、息切れしないように動くのさ。フロルの力なら体力は使わないしね」


横目で少女を見ると突如振り返り思わず一歩下がった


「そうだ!ルフレ、戦術書の本いくつか貸してくれない?」

「え?」

「私、ちゃんと学んだことないんだよね。私の言う策ってほとんど根拠のないものだ
 から。いつまでもそれが上手くいくとは思えないし知識としてちゃんと知りたいんだ」

「別に構わないけど・・・」


自分もよく勉強熱心とは言われるが彩花もまた見る限り勉強熱心だった


「・・・・・・」


部屋にやってくると何冊もある本を見て少女は眉をひそめていた。中身を開きパラパラと

めくると更に表情は苦いものとなる。ルフレ自身はどこか落ちつけない様子だったのだが


「ど・・・どうかした?」

「・・・わからん」

「え?」

「さっっっぱりわからん!」


本をたたむと少女はルフレを見ながら叫んだ


「何これ!?呪文!?暗号!?さっぱりわかんないんだけど!」

「え・・・えっと・・・そうかな?」

「私も本を読むのは得意だけどこれ難しすぎるよ意味わかんないよ!」



そこで彩花は自分にもわかるように教えてほしいとルフレに頼んだ。これまで何度も

策と気づきに驚かされ頼る一方だったものの初めて頼まれた事に断る理由はない。見

慣れない言葉が出るたびに尋ねられては説明する作業が何回、何日も続くのだが・・・



「え?私が?」

「うん。僕も彩花に戦い方について教えて欲しいなーって」

「いや、無理無理無理!私そんな凄い人じゃないし!」


こうは言っているもののルフレを始め誰もが認めるほどの実力者だった。評判は

王都の人からも聞こえる事があり特に少年少女に旅の話をしては人気者だとか


「そんなことない、彩花は強いよ」


(・・・今まで出会った人は皆私のこと戦力外扱いだったからなんか変な感じが)


「何か言った?」

「いや、なにも。そうだなあ・・・」


魔道書の使い方や基本的な戦い方はとっくに身につけている。基本から上級者向け

な知識は彩花よりもルフレの方が圧倒的に上、だとすると教えるのは実践になる



「・・・そうだ!」



こうしてやってきたのは外。実践なら訓練場でやればいいのだがルフレは疑問を抱いていた



「ええと・・・ここでなにを?」

「軍をまとめる者は、いち早く異変に気づかなければならない。と
 いうわけで今からルフレに相手の情報を読みとる修行をする!」



以前カラムの件があり思い出した彩花は告げた。これが出来れば気づく事もできるだ

ろうと。更にはルフレの知恵も合わさり軍師としてさらなる実力者となれるだろう・・・と



「五感ってあるでしょ?それを鍛えるの」

「ええと・・・どういうこと?」

「軍師たるもの、いち早く相手の情報を手に入れないといけない。・・・」

「えっ」


突然視界が塞がれると何かで目を隠されたのだと気づいた。「ちょっと待っ

ててね」という言葉の後に待っていること数分後、再び彩花の声が聞こえた


「今から、向こうの通りからこっちに向かってある人が走ってきます。その人を当てて」

「えっ」

「男か女か、体格、性格・・・出来れば兵種も?」


目を隠されているため視界は真っ暗何も見えない。耳を澄ませていると言われ

た通り遠くから誰かの足音が近づいてきた。そしてそれは数秒後消え去っていく


「わかった?」

「・・・わからないよ」

「軽装兵か重装兵かくらいは分かるでしょ?」

「・・・軽装兵?走ってたし・・・」



あれから数日、入門と呼べる程度の戦術書なら読み解けるようになっており彩花はそれ

を読んでおり机に向かいながらルフレは別の本を読んでいた。ずっと声を発していなかっ

た事もあり声をかけるが返答はない。何度かめの時違和感を感じ振り返ると


「すう・・・」

「えっ・・・」


少女は本を開いたままベッドの上で寝ていた。しかしここは少女の部屋ではない


「・・・・・・」


起きる様子はなく、机から離れるとおそるおそる近づくがやはり起きる様子はない。それ

以前にこの城に滞在していたルフレもティアモから彼女の目覚めの悪さは聞いていた


「・・・彩花?」

「zzz・・・」


あれこれと試すが起きる様子はなく


「・・・本当に起きない・・・」


初めて会った時や戦いの時のように殺伐とした表情でもなく、軍議や特訓の時、本

を読んでいる時のような真剣な表情でもない。無防備ともいえる状態で眠っていた


「どうしよう・・・」


一向に起きる様子はなく現在は夜。自分の寝床が占領されてる以上寝る事が出来

ない。日付は変わり朝、ルフレが目覚めた時振り返ると未だに少女は寝ていた。自

分の身なりを整えベッドの前にやってくるがやはり少女は起きない


「・・・・・・」


しばらくそれを見ていると、突然扉が開くとある人物がやってきた



「ルフレ、彩花の姿が見当たらないのだけれど知らな・・・」



その瞬間、ルフレはサーッと血の気が引いて行くのを感じた。ティアモの視線の先には


「いやっ違うんだティアモ!」

「・・・・・・」

「誤解だって!話を聞いてくれ・・・」




「ルフレから話は聞いたわ。戦術を教わっているのですって?」

「うん。これでも策を考える人としていい機会だし勉強しようかなー・・・と
 思ったんだけど本の内容が難しすぎてルフレに教えてもらってたんだ」



ティアモが怒ったような呆れたような表情で説教していると横からマリアベルが



「勉強熱心なのは結構ですわ。ですが少しわきまえるべきでは?」

「うっ・・・いや・・・いつもは本を読んでる途中で寝るなんてことないんだ
 よ?ただあの本は難しい上に簡単に読み進められないからつい・・・」

「そういうことではなくて・・・ええと・・・少しは警戒なさいと言っているのですわ」

「警戒?」


きょとんとしながら尋ねる彩花に対しマリアベルは深いため息をついた


「ないとは思いますが・・・襲われたらどうするつもりですの?」

「敵襲?いやマリアベル、流石の私も戦いの音には気づく・・・はず・・・。
 それにそれならあそこで寝てた方がルフレいるし安全なんじゃないの?」

「そういう意味ではなくて・・・ああもう!とにかく寝るのなら自室で寝なさいな!」




「? あ・・・あぁ・・・そうだね」



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次回

急遽始まったルフレの修行。疑問を感じたルフレは同じ内容を試すがそこでまた知ら

れざる彩花の能力を知る。そんなある日買出しに出た彩花とルフレだったが途中で

暴力行為をしている集団と遭遇し・・・大勢VS2人の中戦いへと立ち向かうのだった


NEXT 第23章、「2人の軍師」


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