INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第13章、邪竜のしもべ

自分を強くするため新たにドニを加え一同はクロム達との合流に向かうが向かった先にはペレ

ジア軍と戦闘しているクロム達の姿が、応戦し退けるも王都からやってきたティアモより衝撃

的な言葉を聞く。エメリナを始めとした一部は王都に戻る一方クロム達はフェリアへと急ぐ・・・
_______________________________________


「イーリス城が!?」



戻ってきたクロム達、そしてルフレから聞いた話は大声を出さずにはいられなかった




「・・・・・・」




気づかなかった。そして助けられなかった事に心が締まる感覚がした。以前似たような状況

にあった時はその場にいたとはいえその頃の自分はあまりにも無力でどうにもできなかった




(今度、今度同じことが起きたら絶対って・・・思ってたのに・・・)




「それでエメリナ様を助けるためにペレジア王国へ侵入することになった」

「・・・助けに行くのは分かるんだけどさ、罠って分かってるんでしょ?」

「・・・うん。だから何があってもいいように・・・出来る限りの策を考案するんだ」


力を貸してほしいとルフレは頼む。断る理由なんてものは無く頷くが


「・・・ペレジア王国ってどんなところ?」

「えっうーん・・・」

「そういえばルフレは記憶喪失だったね。それにさすがに国の傾向まではわからないか・・・」



どういった戦法を主にし何を得意とするか、それが分かれば策も立てやすいのだが・・・



「どの道を通るとか決まってる?」

「大体は」



地図を広げ互いに意見を出し合うと次第に方向が定まって行く。そして要項を伝えると一同

は一刻も早く、且慎重に潜入を開始した。地図で記された通り見渡す限り砂が広がっていた



「ここまでは、なんとか見つからずに潜入できたようだが・・・国境の警備兵が少ない」

「あえて俺たちを誘い込む気らしいな」




その時、クロムの元へやってきたフレデリクがこの近くで何者かが争っていると告げる



「クロム様。前方で何者かが争っているとの知らせが入りました」

「わかった。戦闘準備を急ぐぞ」




砂漠では足を取られ思うように勧めないだろう。飛行兵は影響を受けず身軽な魔道士も

影響は少ないが重兵や騎兵は動きにくくなること間違いがない。主力が機能しないだろう




「うーん」

「どうした?」




ふと唸っていた彩花に向かってクロムは尋ねると隣にいたルフレも首を傾げる




「敵の数とか兵種とか分かればと思ったんだけど風の音とこの環境でなにもわからなくって」




あらゆる音がかき消されている。良く取ればこっちの音が聞こえず逆もまた然り。姿を

見つけ交戦を開始するまで戦法も立てようがないとほぼ直球勝負も同然の状況だった




「はあっはあっはあっ!こ、ここまで逃げてくれば・・・」




そんな中、一人の少女が視界の中へ入った。後から一人の男が追いかけるように現れた

彩花はふと横で何かが動いた気がして気づいたのだが他のメンバーは気づいていない


「待ーて、つってんだろ。ほんと、わかんない嬢ちゃんだなぁ」

「きゃあぁぁぁっ!いやぁぁぁぁ!!」




さすがにこの大声には気づいたのか、突然の悲鳴に一斉が振り向いた




「おいおいおいまずいって!あんた、追いかけられてる自覚ある?」

「う・・・ぐす。っせ、せっかくここまで逃げて来たのに・・・うう・・・ノノ、ここで死んじゃうんだ」



傍から見ると男が少女を追いかけている。そして男の手に握られた凶器から穏やかな雰囲気で

はなくあの少女の怯え様を見ると襲われている、追いかけられているのだと誰しもが判断した



「まいったなー、こりゃあ。俺、そんな悪人面かい?ちょーっと傷つくぜ」

「目立つことは避けたかったが・・・黙って見過ごすわけにはいかん」



一部始終を見ているとクロムがため息交じりに呟き男に向かって叫んだ



「・・・おい!貴様!その少女に手を出すな!!」

「あ?待て待て、俺は・・・」

「そうよ!かわいそう!!そんな小さい子を狙うなんて、ヘンタイ!」



にじり寄ると距離は縮まり次第に彩花の耳に男の小声が聞こえた



「え?なんで初めて会った相手にこんなにひどい扱い受けてんの俺・・・?」

「・・・・・・」

「おい、おたくら勘違いしてない?俺はこの子をだな・・・」

「そこまでだ。小さき逃亡者。ギムレー様の裁きを受けるのだ」

「あっちゃー!!参ったな。もう追ってきやがった!」



男は後ろを振り返ると叫ぶ。その様子を見て彩花を始め数人が違和感に気付いた



「・・・これ、あの人悪い人ではないんじゃ?」

「え?」

「様子がおかしい。というより見た目はともかく言動が悪者っぽくない」



そして一刻を争う事態。彩花は叫んでいるクロムに告げた



「お前たち、何者だ?なぜこの子を狙う?」

「いやいやいや、だからなんで俺に訊くんだよ!?」


「クロム、ここも二分割しよう。クロム達は先に行くべきだ」

「・・・なに?」




隣にやってきた人物を見るが冗談を言っているわけでもなく彩花の表情は本気そのものだった




「・・・これだけの相手に大丈夫なのか?」

「一刻も早く追いつくためにスミアは借りてくよ。後はまあ、いいや」

「えっ!?二人ですか!?」



指名されたスミアは自分と彩花二人だけなことに驚く。そこに名乗り出たのはドニとソワレだった



「おらも残るべ!」

「あんたらだけでできるとは到底思えない。私もここに残ろう」

「わかった」

「・・・・・・」



参入して間もないティアモを始め何を言っているんだと疑った。そんな中一人が口を開く



「・・・彩花、何か策があるのかい?」

「まあね。時間もそんなにかからないと思うよ」

「・・・クロム、行こう」


ルフレの言葉に再度聞き返すが状況を痛感しているだけに考え抜いた結果クロムは頷いた




「・・・絶対、無事帰ってこいよ」




一同が去って行くと男は「?」を浮かべていたものの険しい表情をしていた3人に向かって叫んだ




「よく見てみろって!こんないい男が悪役のわけねえだろ?」

『・・・・・・』

「そんな険しい目で・・・あ、違う!?どこか冷めた目をしている!?とにかく俺は敵じゃねえ!」


いい加減信じろと叫ぶ男に対しフロルの風で目の前に現れると告げた


「まあ、今はこんな状況だし?後から話を聞こうじゃないか」


「・・・彩花さん、どうやってこの人数で・・・」

「ここは広すぎてただでさえ戦いにくい。四方八方から攻撃が来る可能性が高い。なら・・・」


手を構えると声高らかに呪文を唱えた


「アイシクル!」


空中に突如氷柱が現れたかと思えば一本だけでなく何本、何十本と現れた氷柱が

地面に突き刺さる。数秒も経たぬうちに一同は氷の壁によって囲まれた


「範囲を狭くすればいいんだよ。とはいえこれだけ暑けりゃ溶けるのも時間の問題・・・
 ま、時間稼ぎが出来ればいいでしょ。・・・幸い向こう(敵)には飛行系いないっぽいし」



すると何かがひび割れる音がした。一同が振り返ると氷の一部にヒビが入っていた



「・・・壊されるか。ドニは壊れたところから侵入する敵の殲滅を。そこのおじさんもそれで」

「私はどうすればいいでしょうか?」

「そうだね。スミアとソワレは外で敵を倒すの手伝って欲しいかな・・・」

「了解」

「あ、でもピンチだと思ったら中に戻っても構わないからね?これは機動力のある2人だから
 できることだし。まあ・・・敵将の位置見つけてくれたらありがたいなーってのはあるけど」



氷柱の上に立ちと手に現れた弓を引くと駆け寄ってくる敵達を倒していく。とはいえこのままでは

時間がかかって仕方がない。安全策とはいえ最良策ではない。再び呪文を唱えると何人もの相

手の頭上に氷柱が落下する。すると同じく倒していたスミアが敵将らしき姿を発見したと告げた




「終末の神ギムレー様に逆らうか?ならば、今ここで滅ぶがよい」



相手の持っていた者は魔道書。しかも扱える者は数少ないと言われる闇の魔道書だ。今

までそう教えられていたのだがこの地ではそこまで珍しくないのか戦った相手の中には闇の

魔道書を使う者が多かった。かといって味方には一人もいない時点でやはり珍しいのか


「ネー・・・」


攻撃した後相手が魔道を唱える素振りが見えたのでネールの壁を張ろうとするが砂の足に

バランスを崩した事による驚きで詠唱を終える前に闇魔法が襲った。体中に何かが走った

「っ!?」


戦いごとにかけているとある魔法によって痛みはない。が直後相手の怪我が治っている

事に気づいた。駆け寄ったスミアが一撃を与え攻撃を避けると彩花の横へと降り立った


「大丈夫ですか!?」

「さっき攻撃したはずなのに・・・傷が・・・ない?」

「あれはリザイアという闇魔法です!聞いたことがあります。相手の生命力を奪うとか・・・」

「やっぱ・・・大陸が違うと同じ魔道書とはいえ種類も違うね・・・!」




顔を上げると弓から光に包まれると握られたのは剣に変わった。その時背後に影が

現れると槍が突き刺さり男はバランスを崩した。その先にいたのはドニの姿だった



「今だ!」



一瞬の隙に今だと直感が告げると駆け出した。そして剣を振り下ろすと男はその場へと倒れた




「ギムレー様・・・我が命を・・・供物に・・・捧げ・・・」


「おじさん、状況がよく分かってないけど自分達急いでるんだ」

「だからおじさん・・・うーん・・・俺、傭兵なわけよ」




傭兵。久々にその言葉を聞いた。とはいえ自分も近年は似たような事をしていたもので




「で、元雇い主がさっきの奴らな。けーどやっぱ、小さな女の子をいじめるのは見てらん
 ないだろ?で、思わずひとりやっつけちまったら、追われ追われてどこまでもってな」

「へえ。傭兵なんて物騒な職業一部を除いてまともな人はいないと思ってたよ」

「ただまあ、俺たちだけじゃ、この先どうなるかわかったもんじゃねえ」


そこでグレゴは自分たちを雇って欲しいと言った


「・・・またお金か・・・。私リーダーじゃないからこういうの決められないんだよー・・・」

「金が全てじゃないけど、金がないと生きていけねえし、な」



懐から袋を取り出すとひとまずとグレゴさんに渡す



「ひとまずはこれで、後はクロムに相談しつつまあ駄目だったら私が払うわ」

「ノノ、また売られちゃうの?」

「また?」

「ノノ、何度も売られたの。悪い顔と怖い顔の人たちに」


その言葉に彩花の表情は険しくなった。見たところ傷は無いところからひどい仕打ちを受

けていた様子は無い。だがどれだけ辛い思い、怖い思いをしたのかなどは想像出来る

ものではないし想像などで分かる物ではないだろう。僅かに心が締め付けられる気がした


「・・・どこかの国の貴族とか?君は」

「いや、嬢ちゃんはマムクートだ」

「マムクー・・・ト?」


何かの単語かと思われる言葉に、初めて聞く言葉に聞き返した


「マムクート・・・って何?・・・まあ、その話も後で聞くとして、今は合流を急ごう」



===========================================

次回


彩花達とは別の場、常識はずれな戦略を許可したルフレに対しクロムは尋ねる。合流し

処刑当日がやってくると一同はルフレの策の通りに行動を開始する。そんな中クロムはペ

レジア兵と戦う一人の青年を見つける。そしてもう一人、奇妙な少女と対面するのだった


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