FC2ブログ

INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

最終話、伝説の終わりと始まり

封印を解きガノンドロフのもとへたどり着いた彩花。順序良く追い詰める中女

神から意外な真実を聞くことになる。一歩も譲らぬ戦いの末ゼルダと賢者の

力によってガノンドロフは封印されハイラルに光が差し込み始めたのだった
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(これで・・・終わった・・・?)



剣を鞘にしまうと突如地面が揺れだし驚いたように2人は辺りを見渡す


「っなに!?」

「これは・・・彩花、急いでください。城が崩れ始めています!」

「なっ・・・えっ!?」


驚いた声を発しながらも駆け出すゼルダに続くように彩花も駆け出した

来た道を戻り螺旋階段を下りながら少女はある不安を、こんなことを思う


(これは・・・ゲームと同じ展開・・・)



ゼルダとともに逃げている事。場所と条件が一致していることに不安を感じていた



(まさか・・・外に出たらガノンが・・・?)


『安心してください。ガノンドロフはもうその剣(つるぎ)の中です』

「っフロル!!」



心の中を見透かされたように答えを発したフロルの名を呼ぶ



『ですから今はここを脱出することを考えてください』

『彩花、ゼルダ、私たちは先に外に行って準備をするわ』

「準備・・・?」

『ハイラル城はガノンドロフが支配しガノン城へと変貌していた。けれどガノン
 ドロフが封印され存在がなくなった今力を失い形状を維持できなくなってるの』




『元の姿に戻すには膨大な力がいる。その準備をするわ』



そう告げると3つの光はそれぞれ別の方向へと飛んでいく。見えなくなった

光から視線を戻すと残った魔物たちを倒しながら出口へと駆け抜けた

閉じていた扉はゼルダの力で開き次々階段を下りていくと虹の通路にでた




虹を渡りきり城から離れ息を切らせながら振り返ると蠢く音を立てながら城は崩

れていった。しかし沈み始めたと思った瞬間、各地にいた女神たちは動き出す

緑、赤、青。三色の光がガノン城に向かって飛ぶと光は城全体を包み広がり始め

る。そして大地へと広がると触れた部分から以前のような草木が生えていった






「本当に、ありがとうございました」



城下町に人々が戻っていく中時の神殿にやってきたゼルダは告げた



「貴方のおかげでハイラルは救われた。改めてお礼を言わせてください」

「いや・・・私は・・・」


未だに信じられない。自分が、あのガノンドロフを倒したなんて



「ガノンドロフは・・・封印されたんだよね?」

「ええ。以前も固く封印したはずですが・・・とにかくもう大丈夫だと思います」



空は魔王が封印されたことを祝うかのように青く澄み渡っていた



「彩花、オカリナを」

「え?あ、うん」



懐から取り出した時のオカリナを差し出すとゼルダは受け取り告げる


「そしてマスターソードを台座に。これで全てが終わります」

「・・・・・・」


台座の前に立ち鞘から剣を引き抜くと両手で台座へと構え先端が穴に触れ

る構えながらすぐに差し込まれる事はなく動きは止まり少女は目を細めた



(これで、すべてが終わる)



目を開くと感慨深い何かを感じるように剣を台座へと戻した。すると意識が遠のく

ような感覚に襲われ目がくらむ。そして気が付いたとき彩花は元の姿に戻っていた



「これで、すべてが終わりました」

「・・・?あれ、戻って・・・る?」



ゼルダと目線が近くなったことや天井が遠く見えることからおそるおそる確認する


「さあ、行きましょう。ここの門を閉じます」

「あ、あぁ・・・そうか」


外に出ると門が閉じていく。時の終わりを告げるかのようにゆっくりと間隔が狭ま

ると低い音を立てて扉は完全に閉じた。その瞬間も、不思議な感覚を感じていた





「やはり帰ってしまうのですね?」

「そりゃ、お父さんも帰ってきて私がいなかったら驚くだろうし」


城下町はすっかり活気を取り戻し今日も商人と人々の声で賑わっている

城は崩れた部分もあり修復作業に兵士たちは追われ忙しそうにしていた



「お父様・・・ですか。彩花、貴方の父はどのような方なのですか?」

「ゼルダ?」

「私の父は一年前ガノンドロフに殺されて、厳しい父でしたが民を思う優しい父
 でもありました。私は身分の関係もあり他の子と話すことがなかったので・・・」





「そうだね・・・特別厳しいとかはないかな。けど寝る時間が遅いとかお菓子
 食べ過ぎだって怒ったりするけどね。後は宿題やれとか勉強しろとか・・・」

「まあ・・・」

「でもね、家にいるときは一緒に遊ぶよ。色んな所の話を聞かせてくれたりね」



あれからフロル達の声は聞こえず姿も見えない。ナビィのように消えてしまったの

か分からないけどゼルダとインパさんが元の場所へ帰れるようにしてくれたのだ

そしてその時が近づいていた。明日、ここハイラルを去ることになったのだ




「・・・・・・」



もう二度と会えないかもしれないと思うとどこか寂しさがこみ上げる



「そうだ彩花。ある場所へいきましょ」

「え?」

「折角最後の一日だもの。私とハイラルを見て回らない?」



馬車に乗りインパさんとゼルダと共にやってきたのは平原の中心にある牧場だ



「いらっしゃーい!あ、ゼルダ様!」

「こんにちは」



出迎えてくれたのはこのロンロン牧場の看板娘マロン。とはいえど名と姿を

知ってるのは彩花が一方的に知ってるだけ。にわとりや馬が至る所にいる中


「はい、これ!」

「これは・・・牛乳?」

「冷えてるからおいしいよ!しかも絞りたて!!」



差し出されたビンを受け取ると楽しそうにゼルダが告げる



「リンクがね、ここの牛乳がおいしいってずっと勧めてたのよ。いつか飲ん
 でみたいと思ってたのだけれど・・・あなたとここに来られてよかったわ」

「リンクが?」

「うん。これを飲むと元気が出るんだって」



次にやってきたのはハイリア湖。本来なら水の神殿がある場だが彩花がここに

来ることはなかった。馬車から降りると眩しいほどに太陽と水面が輝いている



「綺麗・・・」

「・・・本当だ」



高々と天に昇る太陽に照らされ先の見えない湖を見て、視線が合うと笑い合った




そしてついにその時はやってくる



「・・・・・・」



別れ。初めてではないけれど国が遠い事から二度と会えないかもしれない

そう思うと今まで感じたことのない、感じたものとは違う悲しさがこみ上げる


「ゼルダ・・・」

「彩花、元気でね」



ゼルダもどこか悲しそうに微笑んで告げた



「そんな顔しないで。・・・あのね、私昨日不思議な夢を見たの」

「夢?」




「そう。とっても不思議な夢。大きくなった私と貴方が笑ってるの」

「え?」

「ただの夢かもしれないけど。もしかしたらまた会えるかもって思えて」



馬車がやってくるとゼルダは名残惜しそうに告げる



「どうせ見る夢なら、希望の夢がいいじゃない?」

「そうだね。私も・・・また会いたいな。今度は・・・リンクにも」



ハイラル城から離れ平原を歩いているとどこからともなく声が聞こえた



『ついに来たのですね。この日が』

「っ!」


辺りを見渡すが人の姿はない。しかし聞き覚えのあるこの声は彼女の声だ



『貴方の事、忘れません。貴方に会えてよかった。ありがとう』



消え入るように、これ以上彼女の声が聞こえることはなかった




それから長い年月が絶ち、ある日青年は手紙を受け取る。そして同じものを成

長したゼルダもハイラル城で受け取っていた。後に記された場所にやってきたリ

ンクはゼルダがやってきたことに彼女も招待されたと知り驚いた様子で



「危険ですよ!スマブラがどんなものか知らないでしょう?」

「確かに知りません。ですがこのような機会は大事だと思います」

「おまけにガノンドロフもいるんですよ!!今すぐにでも帰るべきです!!」



必死の声で叫ぶリンクに対しゼルダは手紙を見つめ答えた



「けれど、ここに来ることに意味を感じたのです」

「意味・・・?ですか?」

「えぇ。貴方や貴方の話した仲間と・・・それ以上に大切な何かを」



ゼルダの言葉にリンクは「?」を浮かべる。しかしゼルダも何も考えず来た訳

ではないようだ。現にゼルダと似た地位の者がある志をもとに集まっている



「何事もなければ良いのですが・・・」



ため息交じりの声が聞こえる中、時間は遡り別の場でもまた一人の少女が

手紙を持っていた。赤い円に十字が記されたマークの封がトレードマークと

も言えるであろう手紙をポケットにしまい込むとドアを開け外に出た



「特別な人ですか。どんな方でしょう?」

「私も楽しみです」



そしてゼルダは彼女と再び出会うことになる。数年の時を経て



「貴方は・・・もしかして・・・あの時の?」

「・・・!・・・ゼルダ?」


駆け寄るとわずかな時間だがあの時見た姿に似た彼女の姿があった。若干幼さを

感じるものの容姿と、何よりもゼルダ自信の記憶と勘が彼女の存在を思い出させた



「また・・・会えるなんて・・・やはり・・・」

「・・・私もびっくりしたよ。・・・いやまあ、スマブラって時点で知ってたけど」



時を経て再開した彼女は過去の記憶に残っている姿と変わっている部分も

あった。中身の変わりように少し戸惑いもあったけれどこれに勝る喜びはない



「ええと、知っていますよね?彼がリンクです」

「・・・・・・」

「こ、こんにちは。リンクです」



丁寧にあいさつするリンクに対し彩花は不愛想に見つめていた



「彩花?」

「・・・ふうん」







「あ、改めてよろしくお願いしますね」



ぎこちない空気を感じ苦笑いしながら告げると次の瞬間彼女は告げる

その声と姿は、過去数年前に出会った彼女の姿と重なって見えた





「よろしく、ゼルダ」




======================================

END


第十六話へ

スポンサーサイト



別窓 | 時のオカリナ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第11話、変化 | INFINITE | 第十四話、対決ガノンドロフ>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |