INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第十四話、対決ガノンドロフ

氷の神殿で得た青い炎で氷を溶かし6人の賢者達は全てを彩花に託しガノン城

へ虹の橋を架ける。内部へ侵入した彩花はガノンドロフの元へ行く唯一の道、中

央の結界を解くため6つの結界を解く。そしてついにこの時が来ようとしていた
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「これで・・・最後!」


最後のコアを破壊すると光は中央に向かい遮っていた壁が消えた



「これでやっと・・・ゼルダを助けられる!!」

『よくここまでやったわね。けど・・・本当の戦いはこれからよ』



ディンの言葉に頷くと塔の中へと走り出した。塔の中も魔物がいることに

代わりはないが螺旋階段になっており同じような空間が続いている



『・・・インパや他の者たちも何度も言っていましたが、本当に成長しましたね』

「・・・そうかな。自分じゃよくわからないや」





「・・・ううん。今でも怖い。本当なら戦いたくない。家に帰りたい」



螺旋階段の途中、城の開き窓からは人気のない城下町と曇天の空が見える



「やっぱりリンクのように勇気の勇者にはなれない」

『またそんなことを・・・』

「本当だよ。やってみてわかった。けどね、あの時と違う気持ちでもあるんだ」



ずっと変わらない恐怖、臆病な気持ち。けど助けたいという気持ちも変わりはない

そしてこの旅の中で見てきたものは数多く人々の笑顔や恐怖の顔は忘れられない



「逃げたいけど逃げたくない。この手で・・・ガノンドロフを倒す」

『・・・・・・』

「リンクのようになれなくても、私は私にできる精一杯の力で戦う」



広間を抜け螺旋階段を上っているとこれまでより長い。そして壁の色が変わっていく



「もうすぐ頂上だ。フロル、ディン、ネール。今までありがとう」

『こちらこそ。貴方がいなければハイラルは闇に飲み込まれてしまった』

『なんでしょう。私達の子ではないというのに・・・成長とは嬉しいものですね』

『そうね。まるで我が子のように喜ばしいものがあるわ』



階段を登り切り人の大きさを越える扉の前にやってきた。この先にガノンドロフ

がいるだろう。そして、ゼルダもいるだろう。・・・これが最終決戦となるだろう



「私ね。ずっと旅に出てみたかったんだ」

『旅に?』

「私まだ子供でしょ?だから一人で遠くに行くのはダメだってお父さんに怒
 られるんだ。けどゲームを見て・・・色んな場所を旅したいって思ったの」



一歩踏み出し手をかけると女神たちもまた前を向く



『まだまだハイラルには素敵な所がたくさんあるわよ』

「だろうね。私の知らない場所もきっと」

『元の世界に戻る為にもゼルダとハイラルを取り戻さないと』



互いに頷くと彩花は扉を勢いよく開けた






『ガノンドロフッ!!』







駆け込み叫ぶとガノンドロフは記憶と同じ景色でパイプオルガンを弾いていた。演

奏が止まると立ち上がり振り返ると笑みを浮かべ、頭上にはゼルダの姿が見える



「ゼルダ・・・!」

「フン。やはり小僧ではなく小娘か」



下に見るように、相手にするまでもないという表情で笑っている。笑っているのに

言葉に表せない重圧感を感じ体が固まるが視線はガノンドロフを睨んでいた



「ここまで来るとは想定外だったが。貴様など相手にするまでもない」

「・・・・・・」



言葉に答えることはなく、静かに剣を抜くと構える



「戦う気でいるとはまた驚いた。どうやら早死にしたいようだな」

「ガノンドロフ、これ以上好きにはさせない。お前を・・・ここで倒す!!」

「・・・城で震えていた頃とは随分と変わったか。だが・・・」



ガノンドロフの表情が険しくなると何もしていないのに風が吹き付けた気がした



「貴様はここで死ぬがいい!!」



地面から足を離し中央の足場の上に浮かぶと不気味に笑い声をあげた



(ガノンドロフの行動は知ってる。おそらく・・・)



空中から地面に向けて拳を振り下ろすと衝動で近くの足場が落下していく

そして手を上にあげると以前ファントムガノンと似たような光の球を発した



「ハアッ!!」



振り払うと同時に発射される光の球が一直線に迫る中剣を振るった



「があっ!!」



剣に当たった光の球は跳ね返りガノンドロフに命中。直撃したガノンドロフは痺

れた素振りを見せ蹲ると光の矢を放ちフロルの風で接近し幾度となく斬り付けていく


「貴様・・・!」

「リンクほど強くないけど。お前の弱点は知ってるんだ!」



再び光の球が迫り跳ね返すとガノンドロフも同じように跳ね返す。森の神殿で

ファントムガノンとしたようなラリーが続くと再びガノンドロフに命中し地面に蹲る



「ぐう・・・っ!」

(いける!このままいけば・・・!)



想像以上に記憶と知恵の効果が高いようで勝機を感じるとガノンドロフは立ち上がる



「だが・・・俺にはこの力が!!」



腕を折り曲げ甲を前に出すとガノンドロフの手にはトライフォースの紋章が。同じく

ゼルダの手の甲のトライフォースも光を発すると体も光りガノンドロフのもとへ光が

向かう。手の甲に吸い込まれるように光が消えると一層痛い空気が襲った




(なんだ、これ・・・・重い。いや・・・痛い)



表現としてはおかしいがこう表現するしかない。空気が『痛い』のだ



「くっ・・・ゼルダを・・・返せ!!」



負けずとフロルの風で目の前まで移動すると剣を振り下ろす。しかし攻撃はあっけ

なく避けられガノンドロフはニィッと笑うと拳に力を込める。が次の瞬間それに気づく



「いない・・・だと?」



辺りを見渡すと明らかに時間的に人の足でいけないであろう場所にいることに気づく

そして剣を構える彼女の周りにうっすらと、この世に存在するはずのない姿が見えた



「なに・・・まさか・・・!?」

『よくも私達が愛するハイラルをここまでしてくれたわね』

「女神・・・だと!?何故ここに!?」



姿を少しだけ濃くすると彼女たちは鋭い目線で告げる



『一度封印された貴方が存在して私達が存在できないとでも?』

「なに!?そのようななことがあるはずが・・・」

『だというのなら教えてあげる。貴方を復活させたのは私たちの神よ』

「・・・え?」



思わぬ言葉に手が緩むと彩花は3人に視線を向けた



『けど、目覚めた貴方は懲りずにまたハイラルを支配しようとした。目覚めさせる
 のが早かったと私たちを勇者に協力させるために同じように目覚めさせたのよ』

『何故私たちの神がそのようなことをしたのか疑問ですが・・・貴方の行動は
 目に余るもの。再び時の勇者と七賢者に封印され永い眠りにつきなさい!』

『ただの小娘と侮ると痛い目見るわよ?彼女も『勇者』なのだから』



「戯言を!!」



光の球を撃つが跳ね返すにはタイミングが悪くフロルの風で避ける。そして体制を

立て直すと再び光の球を跳ね返し光の矢で射るとガノンドロフは地面に跪いた



「ぐう・・・うっ」



同じように攻撃しようとすると剣が光輝き動きが止まると思わず剣を見た



「今です!ガノンドロフにとどめを!!」



フロルの声が聞こえガノンドロフに視線が移ると剣を握る手が強くなった。そして

彩花の右手の甲にあのトライフォースの紋章が光輝きガノンドロフは顔を上げた



「それは・・・トライフォース!?なぜ貴様が・・・」

『創造神であればかつて作った存在を作ることなど容易でしょう?』

『私達でなく、私たちの創造神もこの子の『味方』のようよ』





「この俺が・・・こんな小娘如きに・・・?馬鹿な・・・」

「これで終わりだ。・・・ガノンドロフ!!」



これで・・・全てが終わる。ガノンドロフを倒せば・・・ハイラルは元に戻る

全ての力を振り絞るような、体中に残るすべての力を込めて剣を振りかざした




「えええぇぇえええぇぇぇい!!」




これまでになかったような叫び声と共に剣はガノンドロフの胴体を貫通した



「ぐっ・・・・うぉぉぉぉぉ・・・・・!!」



うめき声を上げ剣の力に対抗しようとするガノンドロフだが別の場で彼らは動く



『用意は良いか、皆の者』



賢者の間でラウルの問いに答えるように賢者たちは頷き両手をかざす。そ

して力が弱まった表紙に浮かんでいた結晶が下に降りるとパリンと砕けた



「・・・これは・・・」



目を開き真っ先に映った景色に驚くが視線が合った少女は叫ぶ



「ゼルダ!お願い!!」

「・・・えぇ!」



賢者たちの力を感じ状況を把握したゼルダもまた両手をかざすとトライフォース

が光輝いた。そして7つの力が共鳴するかのようにマスターソードが輝きを放つ



「ここまでです。ガノンドロフ!」

「ぬおぉぉぉぉ・・・!!」




さらに強い光を放ち始めるとガノンドロフの体がマスターソードに吸い込まれ始める




『まだだ・・・俺は・・・滅びぬ・・・幾度時を越えようとも・・・ハイ・・・ラ・・・ルを・・・』



何かを呟くが最後の方の言葉は途切れ小さくなり最後の言葉は聞こえなかった

ガノンドロフの姿が完全に消えると残った剣を持ち少女は彼女の元へ歩み寄った





「・・・ゼルダ」

「・・・彩花」




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次回

ガノンドロフを封印しハイラルに光をもたらした勇者。国民に祝福される中ゼルダ

とインパによって変える方法が見つかる。残された一日にゼルダはハイラルを見

たいと彩花とハイラル城を出る。そして一つの伝説が幕を閉じようとしていた・・・



次回 最終話、「伝説の終わりと始まり」


最終話へ
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