INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第9章、未来を知る者

クロムがエメリナに報告をしていた時のこと、リズから異変を聞いたルフレは彩花の元

を訪れていた。そして彩花はこの地に伝わる伝説の英雄王の話を聞く。クロムは一同に

聞いた話を告げるとマリアベルを助けるためにペレジア国境へと向かうのだった
______________________________________



(やっぱり・・・今回も色々と複雑そうだ)





その時近くに別の気配を感じた。ふと横を見るとイーリス城を出る前に出会った少年に気付いた




「!」


数秒後、ある事を思いつくと槍を構え地面に軽く柄を叩き呪文を唱えた。そして辺りを確認すると

その場から消え少年の後ろへと現れた。突然現れた少年は前方を見るが少女は前方にもいる




「えっ・・・え!?」

「あれは偽物、ちょっとした魔法の一種だよ。なんでここに?留守番だったんじゃ・・・」

「え・・・ええと・・・それは・・・」




クロムの近くにいる姿を見ながらここにもいることに驚くが小声で告げた




「今はそんなこと言ってる場合じゃないか。丁度いいし、確か魔道士だっけ?」

「う、うん。見習いだけどね・・・」

「・・・ということは魔道は使えない?」

「使えるよ!」





少年が告げると数秒の間の後捕まっている少女の方を向くと小声で少年に告げた





「合図をしたら魔道書で攻撃を、その隙に私があの人を助ける」

「え?」

「あそこまで魔法で移動するから、合図したらあの人に攻撃して隙を作って。後は私がやるから」




少年の手を掴み呪文を唱えるとインバースとマリアベルのいる近くの岩場へと移動した




「・・・イーリスの過去の過ちは認めます。その過ちを繰り返
 さぬため、イーリスは平和の国となることを誓ったのです」

「んな御託はいいんだよ!とっとと炎の台座をよこせっつってんだ!」

「エメリナ様!わたくしのことなら構いません!聖王たるあ
 なたが、こんな下衆の言いなりにならないでくださいませ!」

「・・・・・・マリアベル・・・・・・」




ギャンレルの雰囲気が悪くなって行くのは遠くから見ているだけでも見てとれた

ギャンレルが叫ぶとエメリナの前に賊らしき人物が数人現れた。クロムはエメリナ

の前に立つと賊らしき人物を倒し叫ぶ。するとにやりと口元を緩ませ




「姉さんに手出しはさせん!」

「おーおー、やってくれたなぁ。こいつぁ、戦争の意思ありとみなす
 ぜ。血が枯れ果てるまで終わらない、ドロドロの戦いの始まりだぁ!」




その頃、インバースは捕まっていたマリアベルに近づくと




「あらあら、ついに戦争になっちゃったわねぇ?貴方の大切なお友達もみーんな死んじゃうかもよ?」

「そんな・・・!そんなの嫌ですわ!みなさん・・・リズ・・・!」


「今だ!」

「えぇーい!」




彩花の合図でリヒトは呪文を唱えると魔法が見事賊に命中すると少女の前に2人が現れた




「マリアベル!助けに来たよ!」

「リヒトさん!?どうしてここに・・・それに貴方・・・」

「ブリザード!」




魔道書を持たぬまま彩花は呪文を唱えるとインバースに向けて氷魔法を唱えた

数秒のち足が凍りインバースは動けない状態となる


「こっそり後をつけてきたんだ!」

「逃げるよ!掴まって!」




彩花はリヒトとマリアベルの腕を掴むとフロルの風を唱えその場から姿を消した




「こしゃくな・・・まぁいいわ・・・戦場にはこちらの兵が大勢いる
 もの。お仲間と合流する前に叩き潰されてしまいなさい・・・」




しかしインバースの期待は外れリヒトとマリアベルは彩花と共にクロム達の後ろへと

現れる。その場に彩花がいたため突然の事に驚くがクロムと共にいた彩花の姿が

偽物を物語るかのようにうっすらと透けると消えて行った




「マリアベル!良かった、良かった無事でー!」

「助かりましたわ」



マリアベルはリヒトと彩花に向くとお礼を言った



「助けて頂いて・・・ありがとうございました」

「別にいいよ・・・いや、お嬢様だったね。ここは敬語で話すべき?ご無事でなによりです」



そんな傍ら、クロムは沈んだ表情でエメリナに謝っていた



「・・・姉さん、すまない・・・俺はとんでもないことを・・・」

「・・・いいえ、クロム。あれは私を思ってのこと・・・」

「ギャンレルはすでに、イーリスに攻め入る準備をしているかも
 しれません。すぐに王都へ戻って今後の対策を立てましょう」




フレデリクの言葉にエメリナは頷いた




「そうですね。・・・残念ですが、戦争は始まってしまいま
 した。今は、イーリスの民を守る事を第一に考えましょう」




イーリス城に戻って数日、クロムやフレデリクを始め会議は行われた。今までは無かった

ものの正確な策を立てる為状況を知るためにルフレや彩花も会議には参加していた

その日の夜、ルフレと彩花が話しているとクロムの姿を見つけた




「クロム?こんなところで何を?」

「ルフレに彩花。少し考え事をな・・・。明日、俺たちはフェリアへ
 援軍を求めに行く。その前に・・・2人に話しておきたい事がある」

「話したいこと?」

「・・・ギャンレルの言うとおり姉さんが聖王を継ぐ15年前まで・・・イーリスは前聖王の命令で
 ペレジアと戦争を行っていた。犠牲になったのはペレジアだけじゃない・・・イーリスもだった」

「民はみな徴兵され、次々死んでいった・・・イーリス国内はひどい有様だったらしい」




クロムの話したのは過去の話。その内容はあまりにも残酷で、それでも今まで聞いた

どんな話よりも身近に感じられた。後半を過ぎてからその内容は尚更




「まるで日本だ」

「日本?」

「私の住んでいる国の名前。50年以上前同じような状況だったって聞くよ」




そんな時、前王が急逝し・・・姉さんは十に満たない年で聖王を継いだ




「それからだ。姉さんの苦しみの道が始まったのは。他国の民の恨み、自国の民の怒り
 は全て聖王・・・姉さんへ向けられた。聖王を恨む群衆から石を投げつけられ、顔にひど
 い傷を負ったこともある・・・それでも姉さんは・・・俺とリズの前でしか涙を見せなかった」

「・・・・・・」

「俺は姉さんを守りたい。姉さんの理想を。姉さんは兵を家族のもとへと帰し、人々
 の訴えを聞き・・・そうして少しずつ、少しずつ・・・民の心を取り戻していったんだ」




その話はまるで過去にも聞いた話とどこか共通点があった。その人の言葉のように

聞こえ信頼を得るためにどんな苦労をし戦ってきたかその人の苦しみを聞いた彩花は

同じく非難されたり苦しんでいる光景が安易に想像できた




「姉さんの代わりに、この手を汚してでも・・・イーリスには姉さんが・・・聖王が必要なんだ」

「その通りだよ」

「お前は・・・!」




そうすると三人の前に現れたのは闘技場でみた青年だった




「久しぶりだね」

「マルス・・・!?」




彩花は今度こそとその名を呼んだ。声が違うことに気づければ多少は落ち着けたかも

しれないがそんな余裕はなくただただ目の前にいる人物が信じられなかった




「どこから入った?」

「城壁の一部に、小さい穴が開いていたんだ」

「あそこか・・・!参ったな」




クロムは頭をかくとマルスは再び口を開く




「それより、今日は君たちに大切なことを伝えに来たんだ」

「大切なこと・・・だと?」

「・・・聖王エメリナに迫る危機について」

「姉さんの・・・?どういうことだ?それに、なぜお前がそれを?」

「僕は未来を知る者だと言ったら・・・信じてくれるかな?」





(やっぱり・・・マルスじゃ・・・ない?)





2人のやりとりを聞いていると次第に落ち着き冷静に状況を判断できるようになって

いった。声が違うことと、顔を隠していること、そして持っている剣から別人ではないかと

思い始めていた。そして今、この人は未来を知る者だと自ら名乗った




「僕は知っているんだ。聖王エメリナが暗殺される絶望の未来を・・・!」

「暗殺・・・!?」

「未来を知る・・・君は未来から来たの?」

「・・・すまない、こんなことを言っても信じられない・・・だろうね」



真実を語っていると証明すると青年は告げると剣を引き抜いた。緊迫した空気が流れる中彩花

はどこかで物音が聞こえた。単なる風の音ではなく、何かの気配・・・生物の気配を感じた



「そこにいるのはわかって・・・」

「クロム!近くに・・・何者かが!」


「!?」




するとマルスの背後に何者かが飛び上がった。剣を構えたマルスは気づいていた

かのように慌てる様子もなく斬りかかった。その光景に彩花は一瞬気分が悪くなるも

さらに何者かが現れる。再びマルスは倒そうとするが




「!」




倒した何者かの剣に足を引っ掛けよろめく。攻撃がかすったのか顔を隠していた

仮面は割れ短髪だと思っていた髪がほどけていった

クロムはマルスと入れ替わるように相手へと向かうと剣を振るって呟いた





「女・・・だったのか」





「バレてしまった以上、男性の演技を続ける必要もありませんね」



その時、城の中から轟音が響いた。それに気づくと2人は駆け出していく。クロムと

ルフレは同じく異変に気付いたフレデリク達より事情を聞くとエメリナの元へと急いだ

一歩遅れて彩花も向かおうとするが咄嗟に建物の蔭へと隠れた




「・・・狙うはエメリナの首と『炎の台座』。ほかのものには目をくれるな」

「はっ」




男と兵士らしき人物が話していた。状況的にペレジア軍だと判断してもいいだろう

しかしどこか身なりと様子がおかしいことによって一概には言えない



「ふん、気取られたか・・・。今ならばエメリナの護衛も手薄かと思ったが・・・」


すると男は異変に気付き辺りを見渡した。身を隠すと気づかれたのではないかと冷汗が流れるが




「む、この気配は・・・?クク・・・なるほどこんなところにおったか・・・」




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次回

未来を知る者と告げたマルスは女王エメリナに迫る危機を告げる。その時城の中から争って

いるような物音が聞こえた。クロムとルフレが向かう中彩花は別の場でリーダーのような姿を

見つける。クロム達と合流しようとしていた時、とある盗賊と遭遇する・・・


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