INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第8章、英雄王

古くから伝わるフェリア特有のしきたりで西の王フラヴィアには現在決める権利は無いとい

う。近くに王を決める闘技大会が行われると知ったクロムはかつてない、王が西の軍の代

表として参加する事を決めるのだった。だがその場には以前出会ったマルスの姿があり・・・
_____________________________________



「お前の父とは、何者だ」

「すまない。これ以上は言えない」




「ならば・・・もう聞くまい。ここからは、東軍の代表者として向き合わせてもらう。リズの
 恩人とはいえ、こちらにも事情がある。手加減はしない!悪いが、勝たせてもらうぞ!」

「ふふ、若いころは随分血気盛んなんだな・・・ああ。僕も、全力でお相手しよう!」




2人が剣を交えてる姿を愕然とした表情で見ていた




「どうして・・・マルス・・・」



「・・・さすが、だね・・・僕の負けだ」





クロム達東軍の勝利に終わりフラヴィアはこれでイーリスとフェリアの同盟

を結ぶことが出来ると告げた。しかしその場に少女の姿は無い


「本当か!感謝する」

「それはこっちのセリフさ。なにせひさびさの勝利だ。今夜は祭りだよ!」




嬉しそうに駆けだすとクロム達の背後から別の声が聞こえてきた




「やれやれ、盛り上がってるな」

「あんたは・・・?」




見た目的にも強そうな男は西の王をやっているバジーリオだと告げた




「西の王をやってるバジーリオだ。よろしくな、王子さん。しかしお
 前さんいい剣を使うな。うちの代表もいい線いってたんだが・・・」

「あいつは何者なんだ?」

「んー・・・じつは俺もよくわからん。もうどっか行っちまったしな。ふらっと現れて
 うちの代表を軽く倒しちまってな。これは・・・!ってことで無理やり口説いた」

「そっか・・・やっぱり誰だかわからないままなんだ・・・」




そこへフレデリクが同盟が成立したことを告げるため国へ戻る事を提案した




「ちょっとまった。こいつを連れて行ってくれねえか」

「・・・・・・」


バジーリオが叫ぶと現れたのは剣士と思われる男だった


「ロンクーってんだ。愛想のねえ奴だが、腕は一級だぜ。剣の才能は俺の見た手じゃあの
 マルスと互角だ。もっとも・・・マルスとやらせた時は、なんでかすぐのされちまったがな」

「あなたすぐに、負けちゃったの?すごく強そうなのに!?」


リズが近寄ろうとした時数歩退くと近づくなと告げた。嫌われたと落ち込むリズだったが


「はっはっは!こいつは女が苦手でな。まぁ、こう見えて将来は俺の後継者として考
 えている男だ。軍のないイーリスにとっちゃあ戦力はひとりでも多いほうがいいだろ」

「そうだな・・・よろしく頼む」





(嘘だ・・・)





偶然通りかかったルフレとフレデリクはリズに聞いていた異変を思い出し話しかけた


「・・・リズ様から聞いたのですが、あの方を知っているのですか?」

「フレデリクさん、ルフレ」


数秒後、考えると彩花は答える


「わかりません。あの人が私の知っている人なのか・・・」


身なりと髪型が似ていた、声は聞こえなかったため判断基準にはならないがあまりにも似すぎていた


「でもおかしい。ここにいるはずはないんだ」

「案外、英雄王の名を受け継ぐものは多いのかもしれませんね」

「英雄王?」


フレデリクが呟くと彩花は問いかけた


「・・・この地は昔、暗黒時代邪竜が暴れたという伝説がありましてね。それを打破した者
 がマルスという名なのです。そしてクロム様やリズ様は英雄王マルスの末裔なのです」

「邪竜?暗黒時代?」


どこかで聞いたことのあるフレーズに引っかかっているとルフレが尋ねた


「彩花の知るマルスとはどんな人なの?」

「・・・似ている話だけど、数年前に暗黒竜を倒したと言われている人だよ」



一刻も早く報告するために一同はイーリス城へと戻るとエメリナに報告した





「そうですか・・・良かった。フェリアの方々が協力を・・・ありがとう。あなたたちのおかげですね」

「これでイーリス国内もしばらく平穏を・・・」




その時フィレインさんが慌ただしく駆けこむと叫んだ


「失礼いたします、エメリナ様!クロム様!急の知らせが入りました!」

「何事ですか、フィレイン」

「西のテミス領に、ペレジア軍と思わしき一群が侵入!村が襲わ
 れ、テミス伯の御令嬢マリアベル様が連れ去られたそうです!」

「マリアベルが!?そんな・・・ど、どうしよう・・・」





「さらにペレジア王ギャンレルは、マリアベル様がペレジアへ不
 法に侵入したと主張し・・・イーリスに賠償を要求してきています」

「またペレジアか・・・!あいつら・・・!」

「おやめなさい、クロム。どうか落ち着いて」



今にも暴れ出しそうなクロムをエメリナは落ち着いた表情で止めた

実際には王である故冷静に事を判断するため自意識的に落ち着かせていた




「しかし、姉さん!ペレジアは以前から何度もイーリスにケンカを売るような真似
 ばかりしている!まるでこちらから戦争を仕掛けてこいと言わんばかりに・・・!」

「クロム様の仰る通りです。我が軍を脅かすペレジアの行動は目に余ります」

「あなたたちの言うこともわかります。ですが、怒りに任せて争えば、必ず戦争に
 なります。以前の戦争で我が軍は疲弊し、民はひどい苦しみを味わいました・・・」




あの過ちを再び繰り返すことは許されないとエメリナは告げる

そこでエメリナはギャンレルと話し合いに行くと提案した




「お姉ちゃんが!?」

「エメリナ様!それは・・・」

「イーリスの民が攫われたのです。私が助けに行かねばなりません」

「・・・承知しました。エメリナ様は、我が天馬騎士団が命を懸けてお守りいたします」




フィレインに続いてクロム、リズも




「・・・どうしても話し合いに行くというなら、俺も行く。俺が姉さんをペレジアから守る!」

「わたしも!お姉ちゃんがダメって言っても行くからね!」

「二人とも・・・」



(あの人本当にお嬢様だった!?)




「ペレジア国境は西の山道だ」




すると一人の少年が走ってくきた。見た目的には魔道士だが彩花よりも

身長が低くまだ子供にも見える。少年はクロムに向かって告げた



「クロムさん!僕も連れてって!」

「リヒト・・・!・・・おまえ・・・駄目だ。子供を連れて行くわけにはいかない」



歩いて行くクロム達に向かって少年は叫んだ。そして直後呟く




「ずるいよ!クロムさんのケチ!・・・僕、あきらめないよ。駄目って言っても勝手についてく!」




するとクロムより招集がかかり一同はフィレインより聞いた話と同じ内容を聞き驚く





一同は出発すると歩いていた。砂埃が舞う道を歩いているとその先に誰かが立っていた


「おおう、これはこれは。ご丁寧に聖王様自らおいでとは」

「ペレジア王ギャンレル殿・・・この度の件、ご説明いただけますか」



すると隣にいた女の人が口を開いた




「それについては私から説明しますわ」

「あなたは?」

「インバースと申します。以後、お見知りおきを」

「・・・マリアベルは無事なのでしょうか?」

「んん~?こいつのことかい?」


2人が別の方向を見るとそこには振りほどこうともがいているマリアベルの姿が

あった。リズはマリアベルの名を叫ぶとマリアベルもリズの存在に気づく


「この者は、無断で国境を越えて我が国ペレジアに侵入し、その
 上それを止めようとした我が国の兵士に傷を負わせたため・・・」

「わたくし、そのようなことはしておりませんわ!」


(ってことは私がもしイーリスじゃなくてあのペレジアって国に行ってたら殺されてたのか?)


そして女の人が言うには怪我を負わせたそうだがお嬢様が持っているのは杖のみ

戦い慣れている兵士に傷を負わせたというのはちょっと無理があるんじゃないか



「いい歳こいてウソを言うのはやめやがれですわ!この年増!」

「本当にお嬢様!?」

「・・・・・・ふふ・・・とまぁ、このように騒ぎたてたので仕方なく捕まえた次第ですのよ」



ふふふと笑ったインバースの隣でギャンレルは告げた


「うちの国に忍び込み、兵を傷つけた・・・こいつぁ許せねえ大罪だよなあ?しか
 も、だ。この女があんたらの国の密偵なら・・・さらにとんでもねえ問題になるぜ
 。そうなりゃエメリナさんよ、あんたにも誠意ある対応をしてもらわなきゃなあ?」

(うっわ性格悪!)

「嘘ですわ!わたくしは何もしておりません!この者たちはイーリスに侵入し我が領内
 の村を焼き払ったのです!そして止めようとしたわたくしを捕らえ、ペレジアへ連れ
 去ったのですわ!襲われた村の・・・あのありさまを見ていただければわかります!」


やはり国のイメージというのは大切なのか。王と言うイメージは重要なのかイーリス聖王

を多少は知ったつもりでいる彩花にとってこの会話でどちらが黒かはすぐに判断がつく

あのお嬢様がウソをついているとは思えない


「村?さぁて、知らねえなあ?どっかの山賊の仕業じゃねえのか
 。大勢殺されちまったんだって?おーおー、かわいそうになあ」


エメリナの名を叫ぶマリアベルに対しエメリナはほほ笑むと告げた


「マリアベル・・・大丈夫です。私はあなたを信じています。ギャンレル殿。マリアベルを解
 放してあげてください。意見の相違があるのなら、話し合いで真実を明らかにしましょう」

「話し合いがしたいってんなら、まず詫び入れて出すもん出せや。ご
 ちゃごちゃ抜かすんなら、この女、今すぐ処刑したっていいんだぜ?」




(・・・どうする?)




頭を回転させて今の状況の打開策を練る。フロルの力を使えばマリアベルを助けることは

容易だろう。しかしこちらだってここにいる他に天馬騎士や他のメンバーたちが待機している

相手国も王ともう一人の2人、そしてマリアベルを捕まえている人物合計3人だけとは思えない




(下手な真似して策にはまったら・・・)


「こいつを助けて欲しけりゃ、あれだ。『炎の台座』を持ってきな。あれとなら交換してやってもいい」

「炎の台座・・・我がイーリスの至宝を・・・?」

「ああ、伝承じゃそいつの力を使えばどんな願いも叶うんだ
 って?そいつはすげえや。是非試してみてえもんだよなぁ」

「炎の台座の力は世界が滅びを迎える時・・・人々を救うという願いのために使われ
 るべきものです。ギャンレル殿、あなたは炎の台座で何を試そうというのですか?」




今まで会話であのギャンレルって言うペレジアの王の人格は見えた

まともな願いを持っているはずはない。そしてその予想は見事に的中した




「我が軍ペレジアの民の願い・・・イーリスの民の皆殺しってやつだ!」


「!」

「前の聖王・・・あんたの親父が昔俺たちにしたことを忘れてねえよなぁ?
 異教の国ペレジオを倒す聖戦だと称して、ペレジアに攻め込んだよなぁ?」



=======================================

次回

マリアベルを助けるために助けに向かったクロム達と聖王エメリナだったが動くに動けない

状況に彩花は思考を張り巡らせる。その時近くの草むらでここに来ているはずのない少年

の姿を見つけるのだった。ある事を思いついた彩花は武器の力を使いある策を立てる



NEXT 第9章、「聖王と暗愚王」


第9章へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 覚醒の鏡 | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第29話、変化した信念 | INFINITE | 第7章、神剣闘技>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |