INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第7章、神剣闘技

クロムは一部のメンバーとともに北にあるフェリア連合王国へと向かうことに。途中で賊と勘違い

され思わぬ事態に発展するも誤解を解く事に成功。想定外の姿をしていたフェリア連合王国東の

王フラヴィアと対面することに成功する。クロム達は助力を頼むが思いもよらぬ方向へ傾くのだった
________________________________________

「先程、イーリスを騙る賊が出没していると聞きましたが・・・」

「ああ、国境沿いの村々を荒らしてる。どうやらペレジアが仕組んでるようだ
 ね。フェリアとイーリス、両国を敵対させよう・・・ってところじゃないかねぇ」


許せない、とついつい口走るクロムに向かって東の王フラヴィアは

クロムがいつもと違う慣れない口調で話していることを即座に察していた


「いいんだよ、いつもの調子で話してみなよ」

「き、気付かれていたか」


(むしろ気づかないほうがおかしいと思う)


「砕けた話し方しかできないのはお互い様さ」


こんなこともあるのかと彩花は思った。この人の考え方だとペレジアの作戦がもし順調

にいきイーリスがここへ来なかったとしたらこの国とイーリスは敵対していただろう。そう

なれば戦争が起こりかねない。ここへ来たからこそお互いの真相が確かめられたのだ



「さて、本題に入ろうか。・・・早速で悪いんだが、今うちの兵をイーリスに貸すことは出来ないんだよ」

「え?そんな・・・・・・どうして?」

「うちの国では古来のしきたりで数年に一度、東西の王の闘技大会が開催
 される。その大会に勝った方の王が、東西の両方の王になれるって寸法
 なのさ。よその国との同盟を結ぶ決定はその王様がすることになってる」


初めて聞いた王の選ばれ方に彩花が感心しているとクロムはため息をついた




「・・・ということは、今は同盟は結んでもらえないということか」




「そう決めつけたもんでもないよ。大会であんたたちが勝てば、願いを聞いてやれる」

「俺たちが?」

「報告は聞いてるよ。あんたたちの腕は大したもんだ。東軍の代表として、あんたた
 ちが西軍に勝てばいい。そうすりゃ私が王様になって、同盟を結ぶことが出来る」


しかしここで気になるのはフェリアのしきたりに関係のないイーリス聖王国の人が関わっていいのか

それどころか東の代表として出てしまっていいのかやはりクロムも同じことを思ったようで尋ねると


「ああ。王が選んだ戦士ならね。この大会、王が出るのは禁止なのさ。何代も昔
 ・・・王が大会で殺されちまってから、血で血を洗う大戦争になったもんでねえ」


(うわあ・・・やっぱそういうのあるんだ)




「代理戦争で手打ちにするには、うちと縁のない奴を選んだ方
 が良い。それが他国の王子ってのは初めてだが、どうする?」

「・・・イーリスでは戦う力を持たない人達がフェリアの助けを待っている。いつ化け物
 に襲われるかもしれない人達のためにももっとも短期間で話がつく方法を選びたい」

「決まりだね。大会は闘技場で行われる。向こうは腕利きの剣士を用意してるそうだよ」


相手が誰であろうとやるからには必ず勝つ。クロムは告げた




「良い顔だ。気に入ったよ」




こうしてかつて経験したことのない文明を知り王が闘技大会に参加するというにわかにも信じ

がたい方向へと向かっていった。数日後に備え部屋を借りると一同はそれぞれの部屋にいた


「やっぱ・・・怪我とかするんだよね・・・以前の事故で戦争になったって言ってたし」


どこか神妙な顔をしていた彩花にリズは口を開いた




「怪我なく勝てればいいんだけどね・・・そうもいかないだろうし・・・彩花?」




その時、扉にノックが掛かるとリズが扉を開けた。するとそこにいたのはクロムだった


「一応聞くが、2人は大会に出たいか?」

「そういえば全員出られるわけじゃないんだっけ?」


リズが尋ねるとクロムは頷いた


「ルフレさんはなんて言ってるの?」

「彩花には是非戦力になるから出て欲しいと・・・どうした?」


クロムもまた異変に気づくと目が合い彩花は表情を強張らせながら尋ねた


「それ、多分クロムとルフレは出るんだよね?」

「ああ」

「状況によっては・・・殺すの?」

「なに?」


部屋の中へと入り彩花に近づく。後を追うようにリズも近づくと考えたのち




「・・・殺す必要はない。が相手次第だろうな」




それが何を意味しているのかは考えればわかる。今までの行動からイーリス聖王国は

戦いを望まず奪う必要のない命は奪わないだろう。しかし相手が好戦的であると聞いて

いる以上ちょっとやそっとで降参してくれるとは思えない


「勝敗判定は、全滅させるか降参させるか・・・だったよね?」

「あぁ。・・・出たくないのなら無理に出る必要はないが・・・」


リズが尋ねクロムが告げるとと彩花は口を開いた




「そうじゃないんだ・・・。ただ、人が死ぬのが見たくなくて」




元々戦争なんて無縁の地に住んでいたからかそういう系統が駄目だからか

あの地獄絵図は出来れば見たくない。初めて見たあの日言葉にできない恐怖が襲った


「え?あの時は普通に戦ってたよね?」

「あれは、魔法で見えなくしていただけだよ。それに・・・私は人を殺すことなんてできない」

「え?」

「町の時も私は殺してはいないんだ」



2人は顔を見合わせると驚きの声を上げた



「武器の力で一時的に動けなくしてるだけ。戦争でさえ人が死ぬの
 は嫌なのに・・・戦争でもないのに殺し合いをするなんておかしいよ」

「・・・なんか、彩花って変わってるね」



リズは不思議と言わんばかりの表情で告げた



「人が死んだり戦いは駄目なのに戦いに慣れてたりこうやって私たちに協力してくれたり・・・」

「それは・・・」




当日、闘技場に到着して開始時間が近づくとクロムはルフレに尋ねた




「昼過ぎだから大丈夫かとは思ったんだが・・・どうする?」

「仕方ない。カラム、代わりに頼めるかな?」

「いいよ」


彼女の姿はなかったが昨日話していた理由とは違う。するとフラヴィアがやってくるとクロム達に告げた




「よっしゃ!じゃあ暴れておいで!」




フラヴィアと他のメンバーたちは観戦席に向かうとクロム達は会場へと向かった

歓声がわき上がる中クロムは遠くに見える相手を見ると見覚えのある人物がいた

そして観客席にいたリズも同じことを思うのだった




「あの人・・・」




クロムの先には以前リズ達を助けたマルスと名乗る剣士がいた




「マルスと言ったな。お前に訊きたいことがある」

「・・・・・・」

「だんまりか。いいだろう。ならば、その剣に語ってもらおう!」



クロムは剣を構えると相手に向けた。それに対し青年もまた剣をクロムへと向けるが、その

剣を見た瞬間クロムの表情は一変した。向けられた剣はクロムが持っているものと全く同じ

剣だった。かつて英雄王が使っていたとされる剣であり世界に2つと存在しないはずだ




「その剣は・・・まさか」




クロムは駆けだすと何度か剣を交えたあとさらなる異変に気づく




「その技・・・誰に学んだ?」




質問に答えることなくクロムの技を真似るかのようにマルスは同じ攻撃を仕掛けた

見て覚えたというにはクオリティが高くまるで最初から知っていたかのような動きだ



「・・・・・・ふぁー」


闘技場から離れた場所で目が覚めると起きあがって伸びをする


「やっと起きてくれました!」

「・・・ん?」


近くに聞こえた声に目をこすると近くにドジっ子スミアの姿が見えた


「もうすぐ始まっちゃいますよ!」

「・・・・・・?!」


一瞬寝ぼけていたものの今日何があるかを思い出すと一気に血相が変わった


「いいい今何時!?」

「お昼過ぎ・・・12と半刻、開始まであと30分もないですよ」

「あああああああ!」


短時間で着替えると慌てた様子で2人は外に出た


「どうするのさ。歩いてじゃ間に合わ・・・」

「乗ってください!」


スミアのペガサスに乗るとさすがと言うべきか土地などもろともせず悠々と空中を飛んで

いく。あっという間に会場につくも入る前から聞こえた歓声ですでに始まっているとわかった




「あ、彩花!スミア!」




会場内を走っているとリズの声が聞こえた。2人は慌てた様子で身を乗り出すと

闘技大会はすでに決着寸前で、西チームは一人を残して全員が倒れていた


「勝ってる・・・よかった」


スミアが呟いた直後、彩花はクロムと相対している人物を見て目を見開いた




(・・・・・・え?)





闘技場と観覧席では距離があり遠くからではあるものの服装だけで誰かに似ていた

一瞬誰かが過ったあと無意識に少しでも近くから見ようと移動していた



「あ、彩花?」



状況は有利で勝利目前だというのにまるで不利かのような歪んだ表情をしている

事に気づくとリズは横を通り抜けて行った彩花のあとを追うように会場を移動していく

そして戦いが行われている近くの観覧席にやってくると嫌な予感はさらに加速する




「・・・・・・」




僅かに口は動くも言葉には出せない。クロムと戦っているのはどこからどうみても

彩花の良く知る人物だったからだ。顔は仮面によって隠されているため確証はないが

それでも似た服装のデザインと青い短髪でその名が浮かぶ




「なんで・・・マルスがここに?」

「え?」




呟いた言葉にリズは思わず聞き返した





「どういうこと・・・?」




===========================================

次回

闘技大会当日がやってくるも相手である西の軍の大将は以前リズを助けた青年マルスだった

クロムは存在するはずのない同じ剣、王家の者以外知るはずのない技に驚くが彩花もまた知り

合いだったマルスの姿があり愕然とするのだった。闘技大会は無事終了するが・・・


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