INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第6章、東西の王

衝撃の事実を聞いたルフレと彩花。案内されるがまま城の中に入ると聖王エメリナと対面する

会議に出たクロムの代わりにリズに案内されるままやってきたのは自警団のアジト。団員と挨

拶を交わしているとクロムがやってくる。やってきたクロムはとある場に向かうと告げるのだった
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「スミア、お前も来るか?」


後ろの方に見えた男の人が呟くとクロムはそわそわしているスミアに尋ねた


「クロム様・・・!でも、私・・・まだ自分のペガサスさえ・・・」

「見てるだけでも戦いの勉強になる。来たければ来るといい」

「ねぇ、あの事言わなくていいの?」

「そうだった!お兄ちゃん!」



彩花が小声で話すとリズは思い出したように大声を上げるとクロムに告げた




「彩花さんも自警団の一員にしちゃダメかな?」

「なに?」

「ルフレの記憶が戻るまで。それまでなにもしないわけにはいかないから
 自警団として国を守るのを手伝おうかと思ったんだけど・・・ダメかな?」


クロムは考え込んだ。実力は戦いで十分知ったつもりだ。そして現在戦力が欲しいのも事実


「それは願ってもない申し出だが・・・いいのか?」

「やったー!」

「このまま放っておけないしね。ルフレもこの事態も」




リズは再び喜ぶと彩花の手を握り振り回した。それから次の日一同は一か所に集まっていた




「全員集まったか。では、出発するぞ」

「ままま、待ってー!」




するとどこからか叫び声が聞こえた。直後クロムのもとに一人の男が走ってくる




「ソール?」

「つ、ついさっき聞いたんだけど今からフェリア連合王国に行くってほんと!?」

「ええー!情報おそっ!てっきりソールは来ないんだと思ってたよー。てい
 うか・・・このことはヴェイクが昨日のうちに伝えておくって言ってたよね?」
 
「あ・・・俺様としたことが忘れてた」




(能筋・・・?)




「もう、ヴェイクってば、ほんっと適当!今日はこの前みたいに武器忘れてない!?」

「うっせー!今日はちゃんと持ってるよ!」


ルフレ達のことは自警団のミリエルという魔道士から聞いたそうで彼女も後から合流するとソールは

告げた。あの後会議にてあの化け物の事は『屍兵』と名付けられ見た目と雰囲気からして納得する





(あれ・・・・・・?あの人がいない)





確か昨日もう一人誰かが行くと言っていたはず。この土地で初めて見た重装兵

だったから詳しい顔、声は覚えていないが確かにいた。すると後方から誰かが走ってきた

いかにもという恰好をしているのであの人がさっき言っていた魔道士だろう




「あれ?あそこになにかいる」

「ペガサス・・・か?」





クロムとリズが近づくとそこには正真正銘どこからみてもペガサスがいた

怪我をしているようでクロムは近づこうとするが痛むのか近づくと暴れ出した


「おとなしくしろ・・・!」

「待ってください!」


するとそんな様子を見ていたスミアが近寄ろうと駆けだした。しかし直前で転ぶ


「だ、大丈夫かスミア?」

「やはりドジっ子だったか」


起きあがるとスミアは忠告するクロムに対しここは私がと告げるとペガサスへと近づいた






「ほら、怖がらないで、私の目を見て・・・」




「おとなしくなった・・・?」

「すごーい!」


次々と声が上がる中彩花は告げた


「大抵人でも動物でも目を見れば気持ちって伝わるもんだよ」

「そうか・・・スミアの気持ちがそいつに届いたんだな」


ペガサスの手当てをしてから追いかけるとスミアは先に行くようにと告げた

そして歩いていると辺りは一変し銀色の世界へと染まっていた


「うー寒い・・・寒いよー!フレデリクー!」

「はい、リズ様。私を風よけにお使いください」


リズが叫ぶ中彩花の頭の中はこの状況について考えていた




(冬?この世界は今冬なの?でもイーリスは日本と同じ春くらいだった気がしたけど・・・)





すると見えてきたのは砦。クロムはイーリス王国とフェリア連合王国の国境に造られた城だという

イーリスとフェリアは敵対関係にはないもののフェリアは近頃他国への警戒を強めていると聞くそうだ




「誤解を生まないよう、慎重な話し合いが必要ですね・・・」

「政治や外交は苦手だが・・・そうも言ってられん。今の俺達
 はイーリス聖王の特使だ。失礼のないようにしなければな」




しかし事態は思わぬ方向へと行く。フレデリクの偵察によると様子がおかしくフェリア国

境兵は臨戦態勢に入っているとのこと。そして嫌な予感は的中。聖王エメリナの命を受

け交渉を行うために来たと告げるも相手側の兵は例の賊だと思いこんでいるようだ





「本物を名乗るならば力を示してみよ!」





砦の上から無数の槍が飛んできた。一同は弾くためにそれぞれ武器を構える

そんな中クロムに一本の槍が向かっていくも突如その場からクロムの姿は消えた


「スミア!」

「良かった・・・クロム様がご無事で」


先ほど助けたペガサスに乗っていたスミアはクロムを乗せると数々の槍を退け地面

へと降り立った。第二陣と言うべきか再び槍が投げられると少女は呪文を唱えた



「ネール!」



自警団を覆うように青い壁が槍を弾いた


「!?」

「ねえ、上空から指揮者らしき人は見えた?」

「え?えぇ・・・砦の屋上に」



考えるそぶりを見せると少女は告げる。吹雪が吹き荒れる中少女は叫ぶと続けて口を開いた




「無駄な争いは避けたい。クロム、私がボスのところまで連れて行く」

「なに?」




「この状況ボスに実力を見せて解ってもらわないと収まらないと思う。変に犠牲
 者を出す前にクロムを連れて行く。誤解が解けるまで皆はここで兵士たちを」

「えっ!?」

「そんな事が出来るのですか?」


次々と浴びせられる言葉に対してはっきりした声で告げた


「出来る。ルフレ、それでいいよね?」

「え?」

「ここでの軍師は君、君が許可さえすれば今すぐにでも始める」




ここでの軍師はルフレである以上ルフレの許可なしでは行動に移すべきではない





「・・・・・・わかった」

「よし」


クロムの手を掴むとその場から消えた。遠くに現れると消え一同の見える範囲から消えて行った

何度か繰り返すうちにあっという間に頂上へと登ると兵士たちの中央に司令塔らしき人物が見えた



「!?」



クロムから離れると彩花は再びネールの呪文を唱える。自分達と敵将を囲むように青い壁が張

られ走ってきた兵士たちを遮った。クロムは駆けだすと敵将に向かって駆けだすと剣を振るう






「槍に剣は相性が悪い。しかも重装兵となると・・・・・・」






クロムの実力を知らせるため、本物だということを知らせるためには自分は戦いに参加

しないべきだ。しかし相性だけで見るとどう見ても分が悪い。すると相手の女の人は

しばらくクロムと戦っていると持っていた手槍を下した





「・・・・・・つ、強い・・・・・・」

「え?」





本当に実力を見ていただけのようで事態は無事収拾し誤解も解けると敵将であったライミ

さんの案内で王都まで行くこととなった。同時にクロム王子が来訪したことも伝えるそうだ


「先ほどのは・・・魔法ですか?」


魔道士のミリエルさんから尋ねられると彩花は答えた


「そうですよ。青い防御壁がネールの愛、瞬間移動のはフロルの風です。とはいえフロ
 ルの風は向かいたい場所や人物ななどはっきりした風景が無ければいけませんが」


頂上の情景さえ分かれば一回で行く事は可能なのだが目に見える位置から順に近づいて行くしかない


「彩花って魔道士なの?でもあの時は剣を使ってたよね?」

「魔道士じゃない・・・と自分では思ってるけど分類に分けるとそうなるのかなあ。魔道書と
 ・・・後は自分の持っている物に限るけど剣も一応使えるよ。言うなれば・・・魔法剣士?」

「魔道書と剣が扱えるのですか?」

「ええと・・・基本その二つかなーって感じで・・・一応弓も・・・えーと・・・あの剣は特殊で・・・」






「しばしお待ちください、王を呼んでまいります」





そう告げるとライミさんは横に会った扉の向こうへと歩いて行く


「王座にいないなんて意外なこともあるもんだ」

「政治より戦いが好きな人だと聞いてる。訓練場にでも行ってるんだろう」

「戦い好きの王か・・・助骨隆々のごつい人なんだろうな」




「誰がごついって?」




その時、扉の方向から声が聞こえた。一同が振り向くとルフレの想像とは全く違う人物

が剣を肩に乗せたまま歩いてきた。剣をしまうとクロム達の前にやってくる




「あなたがフェリアの王か?・・・・・・いや、王なのでしょうか?」




戦い好きと言えばあるものが思い出されるがここに人間以外がいるとは聞いたこともない。少なくとも

彩花も女性だとは想像もしていなかった。褐色の肌で故郷風に言うならばギャル、髪色も合わさって

まさしくそう見えるが話し方は王の風格を現していた



「ああ、東の王フラヴィアさ。遠路はるばるようこそクロム王子。国境ではうちの連中が失礼したね」

「いや・・・あ、いいえ」




姉御肌というべきか、威厳に満ち溢れた話し言葉は王と呼ばれても違和感はない

当初クロムの正体を知ったルフレのようにクロムは話した通り敬語が苦手なようで

後々気づくと言い直していて聴いている側からすると違和感しかない




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次回

誤解も解け無事西の王フラヴィアに会う事に成功する。助力をしてもらえないか頼むが返って

きたのは想像外の返答で・・・・・・かつてなかった選択だがクロム達は条件を受け入れる

それは闘技場で西の王の選んだ闘技者に勝たなければならないが・・・


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