INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第七話、勇者の資格

ドドンゴを倒しダルニアよりゴロンのルビーを授かることに成功した彩花と女

神たちは最後の一つ『ゾーラのサファイア』を授かるためにゾーラの里へと向

かう。そこにいた女神の一人ネールの助言でルトは精霊石を授けるのだった

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「コキリのヒスイ、ゴロンのルビー、ゾーラのサファイア」

「・・・・・・」

「そしてフロルにディン、ネール・・・まさか女神が復活していたとはな」


腕を組むと並べられた3つの精霊石が少女の体の中に消えていくのを見て呟いた


「そして・・・彩花よ。よくぞ3つの精霊石を集めてくれた」

「ほとんど3人の力のおかげですけど・・・」

「それでも大したものだ」


これでガノンドロフを倒すことができるのか。いや、違うだろう。ガノンドロ

フを倒すためにはマスターソートと呼ばれる退魔の剣が必要だ。そしてこの3

つの精霊石はそのマスターソードを手に入れるために必要なカギなのだ


「3人の推測によると1年前よりガノンドロフは弱体化しているという話だったな」

『はい。ダンジョンのボスのみが復活していた件と最後のゾーラの里に異変がな
 かったことから。現在ガノンドロフは力を蓄え好機を図っていると思われます』

『復活するのに力を使ったのか、以前のリンクとの支障が残っているのか
 は謎だけどハイラルへの侵攻へはまだしばらく時間がかかると思うわ』



4人が何を話しているのかはよくわからないが黙って聞いているしかなかった



『今が好機とも呼べるけど・・・今の彼女では太刀打ちできないでしょう』

「だろうな。私とて過去にゼルダ様を連れ逃げるしかできなかったのだからな」

「ええと・・・そもそもガノンドロフってどこにいるの?」




「うむ。そろそろお前が来ると思い兵をあげて探していたが・・・未だ不明だ」

『1年前起きたことを私たちにもわかるよう説明してもらえるかしら?』

「1年前は・・・ハイラル城に奴が攻め入り私はゼルダ様を連れ身を潜めた。逃
 げる際精霊石を集めた少年が来たが・・・一歩及ばずといったところだった」

「確かその時ゼルダがリンクに『時のオカリナ』を渡してリンクは時の神殿
 でマスターソードを引き抜いたんだよね?その時七年の時を越えて・・・」

「よく知っているな」



インパの言葉に戸惑っているとインパは彩花に向き直り告げた



「1年前・・・しかし時を越え・・・今から6年後、ガノンドロフは落とした
 ハイラル城を拠点とし全土を我が物にしようと各地で異変を起こしていた」



「正直言おう。今のままではガノンドロフには到底勝てない」

「・・・・・・」

「そこで、だ。現在行方がわからぬ今我々は全兵力を上げてゼルダ様とガノン
 ドロフの行方を探す。行方が分かるまで戦力の強化に充てるのがいいだろう」

「それって・・・」

「まずはデスマウンテンにある大妖精に力を強化してもらうのだ」


そうしてインパは背後にあった机の上にあったものを持つと差し出した










「これは・・・」


広場に出ると真新しい衣服に袖を通した少女の姿があった。どこかぎこちない

様子で自分の姿を見渡すと廊下からインパが現れ少女の姿を見ると告げた



「似合っているぞ」

「え、ええとこれは・・・」



渡されたのはまるでゲームのリンクが着ていたような緑で統一された服だった



「あれから勇者は緑の服という伝説ができてな。ならば君もこうであるべきだろう?」

「えぇっ、まだ倒してないのに!?」


困惑した様子で言っては姿を確認している姿を見てインパはフッと笑みを浮かべると

高貴な箱からあるものを取り出しもう一つ渡したいものがあると少女へと差し出した


「そしてこれも受け取ってほしい」

「!」



インパの手にあったのはオカリナだった



「それは・・・時のオカリナ!?」



手を伸ばすが途中で止まる。これを受け取ってしまえば勇者として認めたことにな

るような気がした。迷いを見せるものの顔を上げると彩花はオカリナを受け取った



「少しだけ見違えるようだ。ここへ来た時とは顔つきが違う」

「・・・今でもガノンドロフとは戦いたくないし自分にできるとは思えません」

「・・・・・・」

「ですが、ゼルダを助けたいとも思うんです」


それから数日、インパの指示でハイラル兵はガノンドロフの行方を探す為各地を

調べていた。その間彩花はインパの指示で各地にある大妖精の泉に向かっていた



「岩が落ちてくる・・・!」

『私に任せて!』


火山が今も活発なデスマウンテンは時折落石が起きる。大妖精の泉へ行くためには

避けて通れない。地面が揺れ石が降ってくるたびにネールの力で身を守っていた



「ネールの力はすごいね・・・っ!」



以前フロルも言った通り彼女らの力が結晶となった力と彼女ら本人による魔法

は別物のようなものになる。かつて一定時間攻撃から身を守る『ネールの愛』

だが彼女の力は広範囲に適応しかつ魔力が続く限り制限時間はないという


しかし不便な点もあり結晶では移動できたものがこれは発動場から防御壁を移動

させることはできずネールの愛を使いながら移動する・・・という事はできない





『魔力の問題は今のところなさそうだけどいつもと違う疲労感を感じたら注意して』




そして辿りついた泉で大妖精から力を得ると自分に向かって光が吸い込まれていく

暖かな布団に包まれたような感覚に陥るが根本的に何が変わったのかはわからない

力を得た後洞窟を出ると案内板の上に自分より大きなフクロウがいることに気づいた



「ホッホー。よくここまで乗り越えたな」

「!?」

「ワシの名はケポラ・ゲボラ。ハイラルを見守っている者じゃ」



当然この存在も知っている。見た目巨大なフクロウであり多くが謎に包まれている

もののリンクにあらゆる情報やヒントを伝え影ながらリンクを助けてきた存在である



「だがまだまだ一人前とは呼べぬ。ここからが正念場よ」

「・・・・・・」

「ガノンドロフは一筋縄ではいかぬ存在。さて、この道をまた戻るのはいささか面
 倒であろう?ワシがカカリコ村まで送って行ってやろう。しっかり捕まるといい」

「えっあ・・・え!?」



捕まれと言いながら背中をつかまれると足が空中に浮いた。みるみるうちに高度

を上げるとあれほど苦労した坂道を追い越していく。下を一瞬見ると目を閉じながら



(こんな感覚前もあったような・・・)



屋根の上に足が付くとまた会うことがあれば力を貸そうといいフクロウは飛んでいく

フロルの力で下に降りると出口に向かって歩き出す。出入り口に近づいたとき



「っ!?」



突然何かが崩れるような音がし驚く。周りにいた村の人も驚いたように手を止める



「なに?今の音・・・」

『見て!』


ディンの言葉に辺りを見渡すと遠くから煙が上がっているのが見えた




「煙・・・?ってあそこは・・・ハイラル城!?」



煙の奥にハイラル城の姿を見つけギョッとすると続いてネールが告げる



『急いで戻りましょう。ハイラル城に何かがあったのかも』

「うん・・・!」


頷くと駆け出しハイラル平原に出てすぐフロルの力で城下町にやってくる。視界が

安定した瞬間変わり果てた姿に唖然とするしかなかった。所々から悲鳴が聞こえ



「っインパさん!」

「!」


インパの姿を見つけ駆け寄ろうとした瞬間遠くで轟音が響き振り返るとそこには



「ガノンドロフ・・・!」

「フフ・・・ハーッハハハ!」



悲鳴に紛れてガノンドロフの高笑いが聞こえる。この瞬間これが決戦のような気がした




(倒せるのか・・・!?)




インパに貰った剣を構えるとガノンドロフは振り返り反射で一歩下がる



「うおおおおっ!」

「!」


ふと近くにいた兵士がガノンドロフに斬りかかるが刃が届く以前にガノンドロフは片手

を振るうと黒い魔球が兵士を吹き飛ばし兵士は叫び声を上げながら地面に倒れこんだ



「彩花、よく聞け」

「えっあっ・・・はい!?」

「私が奴を食い止める間に時の神殿へ向かいマスターソードを抜くのだ」

「!」



そういうとインパさんはガノンドロフに向かっていく。一瞬迷いが生じるが迷ってい

る時間はない。そう本能が告げると背を向け城下町の横にある道へと駆け出した

通路を抜けると協会に近い外観の建物が見え扉は開いている為中へ駆け込んだ




トライフォースの描かれた地面と正面には何かの台座のようなくぼみ



(確か・・・コキリのヒスイとゴロンのルビーとゾーラのサファイアで・・・)



一つ目を取り出した時反応するかのように残りの2つの精霊石も彩花の手から

離れ宙を舞う。3人の姿が現れると扉に向かって手をかざすと精霊石と三人の

力に反応するかのように何かがずれる音がしゆっくりと扉が開いた




そして開いた扉の先には台座に収められたマスターソードの姿が



「あれで・・・」



次の瞬間轟音が響き思わず振り返る。外で何かが壊されたような音がし数秒後、入口

からガノンドロフが歩いて来るのが見えた。その後ろからインパさんがやってくるが



「行かせはせん・・・!」

「小賢しい」

「ぐわっ・・・!」



普段冷静で強そうなイメージを持つインパさんが一瞬で吹き飛ばされる



「!」

「小娘。よく扉を開いてくれた」

「っいかん・・・早くマスターソードを!」



声に気づくとフロルの力で台座の前まで一瞬で移動するが次の瞬間ガノンドロフも

数秒と経たぬうちに追いつき魔球を打つ。彩花が反応するより先に青い壁が発動する



「ネール・・・!」

「その剣には触れさせぬ」

「・・・!」

「貴様に俺が倒せるとは到底思えぬが芽は摘んでおくに越したことはない」





笑みを浮かべるガノンドロフに対し、静かに彩花は剣を構えた




「ゼ・・・ゼルダを・・・解放しろ」

「なに?」

「ゼルダはどこにいる!ゼルダを解放しろ!!ディン!!」



名を叫ぶと彩花を中心に高温の炎が神殿内を覆いつくしガノンドロフも覆うが



「効かぬ!」

「なっ・・・!?」

「貴様ごときがあの勇者の代わりとは笑えるな。足元にも及ばぬではないか」




そうだ。リンクの足元にも及ばないのに、ガノンドロフに勝てるわけがない



「ここで果てるがいい。そして今度こそハイラルを我が手に」

「ぐあっ!?」


間合いを取り硬直していた中ほんのわずかな動きに気づかなかった。ガノンドロ

フの指先が動くと魔球が飛び彩花の手にあった剣ははじかれ地面を転がる遠く

なった剣を見るが取りに行くほどの余裕はなく向かった瞬間攻撃される気がした



転がった剣よりも近くにあるマスターソードに視線を移す



(ガノンドロフを倒すにはマスターソードしか・・・)



抜けるかどうかわからない。自分に勇者としての資格があるのか。そんな勇気がある

のか。色んな思いが交差するが今はこれしか思いつかなかった。思いつけなかった




少女は駆け出す、一直線に無我夢中に台座に向かって




「!」



ふとインパはガノンドロフが少女に狙いを定めていることに気づいた



「彩花!!」



名を叫んだ瞬間、少女がいた場にガノンドロフの魔球が直撃した



「!!」



少女が立っていた場を黒い炎が覆いどう見ても直撃していた。あの力に普通の

人間ならば耐えられるはずもなく絶望の状況にインパは目を見開き崩れ落ちた



=====================================

次回

ガノンドロフの攻撃が彩花に命中しハイラルは希望の糸が途切れた。感覚の薄

れた世界で少女は不思議で奇妙な空間の中にいた。そこに現れたのはこの世の

者ではない存在。絶望と思われた中誰もが想定外とする展開が待ち受けていた


次回 第八話、「新時代の幕開け」


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