INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第4章、疑いと記憶喪失

とある青年クロムは街道で倒れていた青年ルフレを見つける。記憶喪失もクロムの名と自分の名を

覚えていた事に疑問を感じる中念の為町にて話を聞くことに。妹のリズ、自警団副長フレデリクとともに

町に向かっていたところ町が賊に襲われているのを見つける。退けるために戦闘を開始するも

見知らぬ少女により被害は最小限に収まり事態は収拾するのだった
_________________________________________


「これも経験だ。ほら、リズ、薪を集めるぞ」

「お兄ちゃんは男だからいいけどさ!わたしはか弱い女の子なんだよ
 !お腹が空いたんだよ!お家のごはんとベッドがなつかしいんだよ!」


歩き続けていると日が暮れ辺りは暗くなり始めていた。話を聞いている限り旅人ではなさそうだ

しかし野宿を躊躇うことなく決行するということはやはり旅人なのか、旅人とはいえ全てが野宿とは

限らず今までは宿に泊まっていたのかもしれない。距離的に近くに宿がない時は野宿となることも




(長い間旅に出てて家が懐かしくなったり・・・?しかし旅人にしては荷物が少なすぎるような・・・)




そんなことを思いながら薪を集めると数刻後・・・・・・彩花は目の前にあるものに絶句した


「熊は久しぶりだが、美味いもんだな。どうした、リズ、遠慮しなくていいぞ」

「なんでそんなの獲ってくるの?熊なんて食べられないよー。ね、ルフレさん?」


同意を求めるように勢いよく相対した場所に座っているルフレを見たがなんの抵抗もなく食べていた


「・・・・・・」


リズは焦った表情を浮かべると隣を見た。それを見てやっと表情が明るくなる


「ほら!彩花さんも食べてない!」

「いや・・・これ・・・・食べられるん?」


祖国にもまったく食べられないわけではないらしいがそれでもよっぽどのことがないと食べない

そして自分自身今まで熊なんて食べたことがない。興味本位の半面味や感触の想像がつかず


「かたいよ!獣臭いよ!か弱い女の子の食事じゃないよ!」

「かたいんだ・・・・・・」


見た感じは普通の焼いた肉と変わらない。整形されていないからか骨が付いており見方を変えれ

ば現実では見ない骨付き肉のようにも見える。ふと彩花はついさっき聞き慣れない言葉を思い出した


「そういえば、ジケイダンって・・・何?」

「・・・・・・知らないのか?」


数々の経験からある程度外国の事は知ったつもりでいた。だけどそんな言葉初めて聞く。漢字

に変換しようとしてもいまいちでてこない。団とつくくらいだから何かの団体かと思っていると


「国を守る団・・・といったところでしょうか」

「国を守る?王宮騎士団とかじゃなくて?」

「王宮騎士団のような国に仕える者というより・・・自らの意思で結成したものと言うべきか」

「そんなものがあるんだ」


全員が寝静まってから数時間。深夜ともいえる時間焚火が燃えている中クロムは何かに

気付いた。立ち上がると隣で寝ていたリズが起きあがると寝ぼけながら尋ねた


「うーん・・・あ?お、おにいひゃん・・・・どしたの?」

「すまん。起こしてしまったか?ちょっとな・・・・・・妙な気配を感じた」

「え、気配って・・・何?」


少し周りの様子を見てくるとクロムはその場から離れようとするがひとりでは危ないとリズもついていく


「暗いね・・・それに・・・鳥の声も虫の声も全然聞こえない」

「ああ。なにか・・・おかしい」


すると突然地響きが起き2人は揺らめくと同時に驚いた


「きゃあっ!!お、お兄ちゃーんっ!」

「なんだ!?くっどうなってる?リズ!俺のそばにいろ!」


遠くを見ると木が倒れて行く。逃げるために走り出すとどこからか火が上がり森は一気に赤く染まった


「お兄ちゃん、アレ何!?」


指を指した先魔法陣のようなものが空中に現れると中から人型の何かが現れた。2人の姿

を見るなり襲ってくるとクロムは持っていた剣を振るうと現れた人型の何かを倒していく


「きゃああああああ!」


ふと叫び声が聞こえ振り向くとリズの元に別の人型が襲っていた


「リズ!」


急いで向かおうとした時、人型の何かが現れたところからゆっくりと誰かが駆けてきた。現れた何かとは

違う風貌を持ち人のようにも見える人物は地面へと降り立つとリズの前に立ち人型の何かの攻撃を防いだ


「!」

「・・・・・・早く!」


青髪の人間の叫び声にハッとするとクロムは駆けだした。振り返った人型の何かに隙を見つけた人間

は剣を構えるとクロムとほぼ同時に攻撃を仕掛ける。攻撃を受けた人型の何かは黒い砂のような煙の

ような何かに崩れ去っていった。突然現れた姿に唖然としたまま途切れ途切れに尋ねる


「お前は一体・・・・・・何者なんだ」


「二人ともご無事ですか!!」


ふと聞こえた声に逆の方を見ると異変に気付いたフレデリクたちがやってくる


「どうなってるんだ・・・?この国にはこんな化け物が・・・?」

「いや、こんな奴らを見たのは初めてだ」

「人じゃ・・・ない?」


人の形をしているものの眼が赤く光っているのと肌の色、動きから人ではない事は一目瞭然だった


「ともあれ、全員無事のようですね」

「うん。さっき、あの人が助けてくれて・・・あ・・・あれ?いない?」


リズは周りを見渡すも先ほど自分を助けてくれた人物がいないことに気付いた


「あの人どこにいったのかな?」

「あの化け物たちを片づけた後できちんとお礼をさせていただきましょう。
 奴らはなにをしてくるかわかりません。気を引き締めてかかりましょう!」


(あつい・・・・・・)


溶岩の地脈があったのか地面が割れたことによって遠くに溶岩が流れていた。火種が無いのに

森が燃えあがったのはそのせいだろう。これだけ木々が生い茂った場所、火が回るのは早い


(さすがに溶岩は消せないぞ・・・?)


暑さからか通常通り動けない。精神的にも身体的にも体力が削られて体中の至る所から

汗が出る。だというのにクロムとフレデリクは慣れた手つきで人型の化け物と戦っていた


「けど・・・・・燃えあがった火は消さないと・・・私火を消してくる!」

「えっ!?」


隣を抜けて走って行った彩花にリズは声を上げた。姿が見えなくなってから数分後、燃えあがっていた

森の一片がみるみるうちに凍って行くのが見えた。町の時と同じ氷の膜であれがあの時炎を消した魔法

なのだと気づく。もともと数は多くなかったようで思ったより時間もかからず倒すことに成功した


「どうやら、もう湧いてこないようですね・・・他の敵は、この方が片づけてくれたようです」

「・・・・・・」

「あ、あの、さっきはありがとう」

「俺からも礼を言わせてもらう。俺はクロム。あんたの名前を聞いてもいいか?」


しばらくの沈黙のあと、青い短髪の人物は口を開いた


「マルス、僕の名はマルスだ」

「マルス・・・いにしえの英雄王と同じ名か。確かに、名前に恥じない良い腕だ。どこで鍛えたんだ?」

「僕のことはいい。それよりも・・・この世界には大きな災いが
 訪れようとしている。これはその予兆・・・どうか、気をつけて」

「あ!待って!」


リズは呼び止めようとするも青年は立ち止まることなく歩いて行ってしまった


「・・・行っちゃったな・・・」

「あれほどの腕利きなら、いずれまた会う機会もあるでしょう。
 それより、王都の様子が気がかりです。急いで戻りましょう」

「そういえば彩花さんが・・・・あ、戻ってきた!」


リズはこっちに向かって歩いてくる少女を見ると手を振った


「ひとまずこれ以上森の火が広がることは無いだろうけど・・・あれ、溶岩もおさまった?」

「どうやら引いたみたいですね」


一同は急いで王都へと向かうとすっかり日が昇っていた。石造りの道を色々な人が行き交っていて

まさしく都と呼べる賑やかさを誇っていた。ビルなどはないものの人力で立てられたかと思われる構造


「ここがイーリス王都・・・!すごいな、人であふれてる」

「・・・・・・・」


先日夜中突然の地震に目が覚めてしまいそこから歩き続けて寝ていないため

十分な睡眠時間は取れず、歩いている最中眠いしか脳内になかった。しかし

人のにぎわいとまさしく外風と言えた王都の風景に眠気はどこかへと飛んでいた


「どうやら、大きな混乱はないようですね。謎の地割
 れの被害は・・・あの森に限られたもののようです」

「よかった・・・」


その時、一層人々の声がどよめきあった。どよめいた方向を見ると一人の女性が手を振って

いる。それに答えるように王都の人々も歓声を上げまるで有名人が通ったかのように

なっていた。ルフレが尋ねるとあの人こそイーリス聖王国の聖王エメリナ様だと告げた


「聖王・・・王様!?」

「え?王がこんな街中に?」


にぎわいの中フレデリクはこの土地の歴史についてしらない2人に説明した


「古の時代、世界を破滅させんとした邪竜を神竜の力によって倒した英
 雄・・・その初代聖王様のお姿を民はエメリナ様に重ねているのでしょう」

「今は、ペレジアとの関係も緊張していてみんな不安だから
 な。ああやって表に出ることで、民の心を静めているんだ」

「なるほど・・・」

「そうか・・・良い王がいてくれてこの国の人々は幸せだね」


感心する2人に身を乗り出すとリズの明るい声が響いた


「えへへー!でしょー?でしょでしょー?だって、私のお姉ちゃんなんだもんね!」

「へえ。リズの・・・ん?」

「・・・ん?」


まるで意思疎通しているかのように彩花とルフレはさっきから同じ反応をしていた

そしてまたしても同時に驚くと2人に向かって叫んだ


「え?姉さん!?」

「ってことはクロム達は・・・!」

「イーリス聖王国の王子様とお姫様。まぁ、そういうことです」


笑いながらフレデリクが告げると彩花が頭を抱える中ルフレはさらに質問を投げかけた


「ええっ!?だってふたりとも自警団だって!」

「王族が自警団をやって悪い法はない」



(そりゃ法はないだろうけど普通あり得ないでしょ・・・・・・)



「そ、そうなのか・・・あ、いや、そうなのですか・・・」

「今まで通り、普通に話せばいい。敬語は苦手だ」


クロムとルフレが話している間リズは頭を抱えていた少女に気付いた


「彩花さん?」

「ナチュラル過ぎるよ・・・偶然とかそういうレベルじゃなくてさ・・・」


本人たちには言えないが出会い頭の展開から傭兵団か何かだと思っていた

誰も一般の町に王子と姫がいるとは思わないだろう。よほどのことがない限り



=====================================

次回

長い歩き旅の末イーリス聖王国王都にやってきた一同だったが驚きの事実を知る。街で出会

った2人は聖王エメリナの兄弟だという事。王都に戻るエメリナに続きクロム達も王都へと戻

るがルフレは落ちつけずにいた。そしてもうひとつ疑われている事に不安を感じていたが・・・


NEXT 第5章、「目を見て信じて」


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