INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第3章、新たなる歴史

魔王による攻撃を受けていることを知った彩花は魔王ガイナスを倒すために居城へと向かう

過去に経験したガノンドロフとの出来事を彷彿とさせる中再会したのはなんと元ファイターのピット

だった。偶然居合わせたマグナと共闘し魔王ガイナスを倒すと中に入っていた女の子を病院へと

送り届け彩花はその場から姿を消すのだった
________________________________________


うっすらと聞こえた声に目を開くとぼんやりと誰かが映った。その姿は次第にはっきりしひとりの

青年と少女が心配そうに見ていた。自分が目覚めたことに気づくと喜びの表情を浮かべ手を伸ばす


「こんなところで寝てると風邪ひくぞ。立てるか?」


伸ばされた手を掴むと青年は立ちあがった。大丈夫か?という質問に咄嗟に言葉が出るも何故名前

を知っているのかと尋ねられた。言われてみればと思った。考えてみるもその理由は見当たらない


「・・・どうしてだろう?なんだか、どこかで会ったような・・・」

「悪いが、初対面だぞ。妙な奴だ。お前、何者だ?ここで一体何をしていた?」

「・・・・・・僕は誰だ?」

「何?」


隣にいた少女が叫ぶと目が覚めた当初は気が付かなかったものの後ろにいた男の人が口を開いた


「えー!?それってもしかして、アレかな!?記憶喪失ってヤツじゃない?」

「おかしな話ですね。ではなぜ、クロムという名を知っていたのですか?そ
 のような都合のよい記憶喪失・・・・・・簡単に信用できる話ではありません」

「え、でも、僕は本当に・・・」


怪しいのは否定のしようもないが何も思い出せず半混乱状態の中やっとの思いで

否定の言葉を出すと2人は青年を見て話す


「だが、本当の話だったらこのまま放りだすわけにもいかな
 いな。人々を助ける。俺たちはそのためにここにいるんだ」

「それは、確かに仰る通りなのですが・・・賊の一味である疑いがある以上気を許すのは危険です」

「そうだな・・・・・・・なら、とりあえずこいつを捕まえて町に連れていくか」


これからどうなるのか。自分はどうなってしまうのか、そんな不安しかなかった

歩いている中そんな事を呟くとなぜか名前を知っていたクロムは笑って答えた


「そう気を落とすな。イーリス聖王国の敵じゃないとわかれば、自由になれるさ」

「イーリス聖王国・・・・・・?」

「今、あなたがいる国の名・・・・・・平和を愛する聖王エメリナ様が統治する国です」


するとまだ自分から名乗っていなかったと思いだすと告げた



「俺の名はクロム。このちんまいのは妹のリズだ」

「ちんまい言うな!私リズね!憶えてよね!でね、えーと・・
 ・・・・わたしたちはイーリスを守る正義の自警団なのだ!」

「正義の自警団・・・・・・?」

「まぁ、そんなところだ。で、この小難しい感じの男がフレデリクだ」

「クロム自警団副長のフレデリクと申します。立場上、どうしてもまず疑い
 の目から入ってしまうことをお許しください。あなたを全く信用していない
 わけではありませんが、調べることは調べますのでそのつもりで・・・・・・」

「わ、わかりました。えっと・・・・・・僕の名前は・・・・・・」


再び思いだそうとする


「そうだ、ルフレだ。これが僕の名だ・・・・・・・」

「ルフレか。変わった名だな。町はもうすぐだ。そこまで行けば・・・・・・」


その時、再びリズが大声で叫ぶ


「お、おにいちゃん!大変だよ!見て、あっち!」


指を差された方向を見ると町の至る所から煙が上がっている。それは何かを燃やして

上がった煙ではなく何かの攻撃を受けて建物内から上がっていた


「!町に、炎が・・・!例の賊どもか!?フレデリク!リズ!行くぞ!」


そう告げると3人は自分を置いて町の方向へと走って行った。しばらく立ちつくして

いるものの他に何も思い出せず行くあてもないので考えたのち3人が走って行った

方向へと後をついて行くように白い髪の青年も駆け出した


「ぐはははっ!奪え!殺せ!奪い終わった家には火を放て!町ごと消し灰にするんだ!」


賊のリーダーらしき男が叫ぶ。人々の叫び声が聞こえる中平穏だった町は

一気に戦場へと化した。人々に抵抗する力は無く男の叫び声がこだまする


「お、お兄ちゃん!町のみんなが!!」

「急ぐぞ!これ以上、山賊に町を襲わせるわけにはいかない!」


その時足音とともに3人の前にルフレが現れた


「!お前、逃げなかったのか?なぜここに来た?」

「わからない、でも・・・・・・僕も、できることをしたい」

「そうか!わかった。なら、力を貸してもらうぞ!」


懐に何かが入っていることに気付き取り出すと中には魔道書『サンダー』と『青銅の剣』が。4人は

走りだすと固まりながら賊たちと対峙していた。その時燃えあがっていた炎が消えて行くのが見えた


「!?」


賊は火を放つ側。となると火が消えるのは賊ではない誰かの仕業である。一般人が住む

町や村に戦えるものは少なくいたとしても広範囲の火を消せるのは今まで見たこともないし

方法も思いつかない。あまりも想定の斜め上の出来事に青年たちは唖然とする



「凍ってる・・・・・・?」


ふとリズが屋根を見ると呟いた。焦げた屋根を覆うように氷の膜が張られていた


「戦場に立つと・・・・・・見えてくる・・・・・・・色んなものが、急に・・・・・・」

「見える?」

「相手の能力、戦況、武器・・・・・・これは過去に学んだ知識・・・?」


その時遠くから男の叫び声が聞こえた。すると一瞬誰かが建物の角から賊と戦っているのが

見えた。一瞬だったため剣士と言うことしか判断できなかったものの咄嗟にクロムは叫んだ


「加勢しに行くぞ!」


4人が向かうと賊が倒れて人物の姿がはっきりとした


「えぇっ!?女の子!?」


リズが驚く中無表情に近い表情をしていた少女は再び襲ってきた賊と相対した。見た目からは想

像できない慣れた様子で賊の攻撃を受け止めるとその場から姿が消えた。辺りを見渡していた中

賊の後ろに姿を現すと切りつける。迷いのない一閃に賊は攻撃する間もなくその場に倒れ込んだ


「・・・・・・」


無表情のまま賊を倒すと顔を上げ目の前に立っていたクロム達を見ると再び剣を構えた


「!」



獣のように鋭く睨んだ目と表情の様子から自分たちもこの村を襲った賊の仲間だろうと

明らかに誤解されていると察したクロムは焦った様子で告げる


「俺たちは賊じゃない!自警団だ!」

「?・・・・・・ジケイダン?」


剣を握っていた手を緩めると少女は「?」を浮かべながら片言に近い言葉を発した。その一瞬だけ

緊張した雰囲気が和らいだ気がしたが直後別の気配がし横を見ると手斧を持った大男が立っていた


「ぐはははははっ!オレ様に逆らう奴は皆殺しだぁ!」

「・・・・・・どうやらあいつがボスかな?」


振り返ると同時に少女の姿が消えた。賊のリーダーだけでなく見たことのない現象に4人も驚いた




「なっ・・・・・・・!?」





驚いた反動で手に持っていた斧を振り回す。一撃でも当たれば大怪我は避けられ

ない。が少女にとっては避けるまでもない。何かを呟くと青い膜が攻撃を弾いた


「!?」

「皆はもう避難させたよ。燃えあがっていた炎も大体は消したし、残念だったね」


冷酷な目で少女は告げる。が告げている途中で男はゆっくりと倒れた


「・・・・・・なんとか終わったか」

「町の人たち、無事みたいだね。よかったぁ・・・・・・」


するとリズは賊を倒した少女へと駆けて行った。賊ではないとはいえ戦闘慣れしていることもあり


「あ、リズ!」

「貴方すごいね!すっごく強いんだね!」


身元も知らぬものに近づくのは危ないのではないかと止めようとするも止める前に駆け出して行っ

てしまった。3人も近づくと改めて姿をみて驚く。リズと同じくらいか、下かと思うように見えたからだ

賊は倒したというのに、少女の表情は殺伐としたものではなくとも無表情に近いまま





「妙に敵が少なくなったなと思ったら君たちが戦っていたんだ」





手から剣が消えると少女はため息をついて言うとクロムは意外にも想像以上に戦果を上げ

たルフレに秘めるものがあるようだと告げた。そんな中相変わらずフレデリクは疑いの様子で


「本当に記憶喪失なのか、ますますもって疑わしくなりましたが・・・・・・」

「えっと・・・・・・そう言われても。覚えてないものは覚えて
 ないよ。でも、信じてほしい。記憶が無いのは本当なんだ」


一片の会話を聞き少女は隣にいた少女に尋ねた。そこで以前3人が会話した事を告

げる。驚く様子はなく無表情のまま聞き終えると3人の方向に向き直り青年に告げた



「何?君記憶喪失なの?」

「そうなんだよ!」

「ルフレの能力こそ俺が求めていたものだ。賊どもや他国がさかのぼって来ている現
 状有用な軍師はぜひとも欲しい。それに俺は・・・共に戦ってくれたルフレを信じたい。
 俺たちと一緒に来ないか?お前の記憶が戻るまででいい。俺たちに力を貸してくれ」

「うん。もちろんだ、クロム」

「助かった。そっちの・・・・・・名は?」

「彩花」


少女は一匹狼と呼べるような雰囲気を持つものの臆することなくクロムは名を尋ねた。そして

返ってきた言葉は名だけの数秒もかからず終了する。その口調が一層トゲを感じさせた



「また変わった名だな・・・・・・」


本日二度目のセリフに呆れた様子を浮かべると少しだけ少女の雰囲気が変わった


「だろうね。ここの人じゃないし」

「・・・・・・そうなのか?」

「・・・・・・旅人?」

「ええっ旅人さん!?初めて見た!炎が消えたのも貴方の力なの!?」


クロム同様怯む様子はなくルフレの時同様に天真爛漫輝くような表情で尋ねた質問には


「あぁ、あれはブリザード・・・氷魔法?このあたりじゃ珍しいかな?」


再びリズが驚く中それぞれの名を告げると賊による襲撃で大事には至らなかった

ものの所々崩壊した町の様子を見てフレデリクは告げた



「・・・・・・この山賊たちは、隣国ペレジアから流れてきたようですね」

「ペレジア?」

「イーリスの西にある国だ。奴らはこのイーリスに入り込んでは悪事を働いている」


さっきから気になっていた白髪の青年の記憶喪失について尋ねるとフレデリクと名乗った周りより

は大人びて見える人物が答えしばらく考え込んだ後再び少女の表情は怪しくなると口を開いた


「記憶は無いのに戦いについての知識がある・・・・・・?変な話ですね」

「だが俺は信じると決めた。そうだ、あんたも王都へ来ないか?礼がしたい」

「え?偶然居合わせたから倒しただけで・・・・・・」


やんわりと断ろうとするも名を名乗ると女の子が目を輝かせながら近づくと叫んだ


「えー来てよ!旅人さんなんでしょ?私色んな話聞きたい!」

「え・・・ええと・・・あ・・・うん・・・」


あまりにも強気に言われるため断りきることもできずにいると青年が口を開いた


「おいリズ、困っているだろう。すまん、無理に来る必要はないぞ?」

「えー旅で来たなら王都は見ないと!すっごいんだよ!」

「あぁ・・・王都は元々行く予定だったので・・・まあ・・・いいかな・・・」

「やったー!」


=====================================

次回

賊に追われた町を助けることに成功するも大事に至らずに済んだのは先に民を避難させ

戦っていた少女によるものだった。旅人だと告げる少女とルフレを王都へ連れて行こうと

提案するのだった。一同は道中夜を迎えるが・・・


次回 第4章、「疑いと記憶喪失」


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