INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第2章、魔王と人間

ある日光の女神パルテナは冥府軍が姿を現した事を知る。かつて世界を破滅へと導こうとした

冥府の女神メデューサが復活したのではとパルテナ親衛隊隊長ピットを向かわせる

復活が確認された数日後、魔王ガイナスを討伐しにパルテナはピットを向かわせるのだった
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「聖なる力?なんですか?それ」

『それは・・・』


言いかけた時、ふとピットとマグナの後ろにいた冥府軍が吹っ飛ぶと消えた。ピットはマグナが倒した

のだと最初思ったが開いた扉の向こう月の光に照らされてマグナとは反対的な華奢なシルエットが映った


「・・・・・!?」


一度に数体の冥府軍を倒しとても人間の仕業とは思えない。マグナも肩に剣を乗せると横に並び姿を見た


「人間か?まさかオレ以外にもここへ乗りこんでる奴がいるとはな」

「人間・・・?」


影に映っているのは人間と同じシルエット、そして本体を見ているとキラリとなにかが輝いた

直後パルテナの茫然とした声が響く。数秒後輝いた何かは冥府軍を倒した武器剣だと気づいた


『なぜ彼女がここに・・・』

「・・・パルテナ様、あの者を知っているのですか?」

『何を言っているのです、良く見てみなさい。貴方も良く知る人物ですよ』

「え?」


神弓をしまうと言われるがまま近くに歩いて行く。襲ってくる様子がないことから敵ではないようだ



「なんだ?知り合いか?」


ゆっくりと近づくピットを見るとマグナは尋ねた。近づくと次第に見覚えのある姿にピットの表情

は変わり目を見開いた。ふるふると震える中少女もまた近づく天使を見て何かに気づく


「ん・・・んん?ピット!?」

「彩花さん!?なんでここに!?」


見た目だけで言うなら弱そうと印象を受ける体格。目の前にいる少女はかつてピットが

所属していたニンテンドーのための組織「スマブラ」の一員だった。とはいえファイターで

はなく製作に関わったりとどちらかというと裏方を担当していた人物だ


『・・・・・・』


女神ですら予測できなかった人物の登場に思わず言葉を失った。そんな中2人と同様ここにいる

とは思わなかったといわんばかりに驚くも質問に答える。その理由はピットと同様の理由だった


「魔王が人を襲ってるって言うから魔王を倒しに来たんだけど・・・」

「女!?・・・・・・あんたも賞金狙いか?」


見慣れない姿に驚くと尋ねる。それに対して少女はピットと交互に見ると尋ねた


「・・・・ピットの仲間?」

「いえ。さっきそこで会ったんです。マグナも魔王を倒しに来たのだと」

「賞金?ゴールドでしょ?私の国じゃ使えないし別にいらないかな」


呆れたようにため息をつくと少女は答えた。そこに再びパルテナの声が響き辺りを見渡すが気づくと


『貴方も魔王を倒しに・・・・・・?』

「・・・・・・パルテナ様?お久しぶりですね」

『こんな偶然もあるのですね』

「ピットこそなんでこんなところに?普通天使は天にいるものだって勝手に思ってたけど」


ピットは彩花に同じく魔王ガイナスを倒すために来ているのだと話すと同じ目的だと判明する


「冥府軍?なにそれ」

「ええと・・・25年前この地は冥府軍によって壊滅しかけたのですけど・・・僕が倒したはずなんです」

「25年前?・・・あ、そっか。ピットは天使だった。天使と人間じゃ寿命は違うか。・・・ってことは」


ハッとした表情をするとピットをまじまじと見ては歪んだ表情をする


「・・・・・・」

「彩花さん?」

「・・・すっかり近い年だと思い込んでたけど・・・そうだよねえ・・・そうだったか・・・」


ハハハと引き笑いしているとピットに続きを尋ねた。そして冥府軍が復活したのだと告げると


「で、ここにいる魔王ガイナスも冥府の使いなんですよ」

「えっ・・・ってことは・・・前にピットが戦った相手なの・・・?」

「ガイナスと戦った事はありませんが・・・そうなりますね」


そこにずっと蚊帳の外だったマグナが呆れた様子で声を発した。兵士や男が倒しに来るの

ならまだ分かるだろう。だがここにいる少女はこの風景には似合わない姿だった。魔王を

倒しに来たというのも言葉だけでは信じがたいほどに見た目は弱そうなのだ


「何かの冗談だろ?賞金目当てでなく魔王を倒しに来たって?」

「冗談じゃないですよ。何百人、何千人の命が失われてるんですから許せないと思っただけです」

「彩花さん!なら一緒に行ったほうがいいですよね?」

「そうだね。いやーまさかの展開だね」


共に行動することになり冥府軍を倒しながら屋外に出た


「あ、宝箱だ!」

「見え透いた罠だな」

「・・・・・・なんであんなところに宝箱が?ゲームじゃあるまいし」


テンションが上がるピットに対しマグナと彩花は初対面だというのに息のあった意見を述べていた

しかしおかまいなしにピットは宝箱へと駆けて行きその姿に気づくと真っ先にマグナが叫んだ


「って聞いてねぇのか!」

「宝箱があれば開ける!コレ本能!」


案の定罠で道が透明な結界に塞がれると魔物が現れる。呆れた様子でため息をつくとマグナ

は大剣を構える。が駆け出す瞬間2人の後ろで彩花は目の前の冥府軍達に向かって呪文を唱えた


「サイクロン!」


勢いよく渦巻いた風は次々と冥府軍を巻き込むと倒していく。あっという間に閉ざされていた結界が消えた


「魔道士か。だろうとは思ったが」

「一応剣も使えますけどね?広範囲で大勢を倒すならこっちのが速いので」

「つーか天使!忠告した通りだっただろ!勝手な事しやがって」

「えぇー」

「RPGなら宝箱や袋を開けるのは鉄板だけどここは現実だよ。ピットがそういうこと言うとは思わなかった」


螺旋の通路を上がっていくと扉の前でピットは告げる


「いよいよガイナスの間が近いと見たね」

「さすがは天使。そういうのわかるんだ」

「・・・いいんですか?彩花さん。相手は魔王ですよ?」


かつての少女を見てきたピットはこの戦いに参加させるべきではないのではないかと僅かに思った

かつてスマブラの仲間であるもファイターではない人物だからでありかつて起きた問題にファイター

達と同様に戦おうとしては数人のファイター達に止められては衝突していたからだ


「いやー魔王って聞くとガノンドロフを思い出すね」

「・・・・・・そういえばガノンさんも魔王でしたね」

「あの頃とは違うし?あれから私もそれなりに強くなってるはずだから大丈夫」

「・・・・・・」


その時パルテナの声が響いた。マグナには聞こえないようで


「なんだ?あんたも聞こえるのか?女神さんの声がよ」

「あぁ・・・まあ色々とありまして・・・」

『スマブラではピットがお世話になりましたね。お礼を言います』

「お世話だなんてそんな、私はただトーナメント表を組んだりしていただけですよ」


大丈夫とは言っていたもののやはりファイター達が止めていたからこうも簡単に戦わせていい

のか迷ったピットはパルテナに尋ねる。もしも何かあれば取り返しのつかない事になるからだ


『大丈夫でしょう。彼女はあのエリア様の力を持つ者なのですから』

「そうでしょうか・・・」

『そんなに心配ならピット、貴方が守ればいいじゃないですか』

「ピットは心配しすぎだよ、危険だと察知したら逃げるからさ。無理はしないって」


自信ありげな態度で答えると少女と2人は扉の中へと入る。その先では鎧を纏った人物が立っていた


「お前が魔王ガイナスか!」

「よくきたな、女神パルテナの使い。そしてマグナ」

「待たせたな。今日は息の根止めてやるぜ」


2人が駆け出すと魔王ガイナスは手からエネルギー球を発射してくる

それを避けると一気に距離を詰め攻撃を始める。するとパルテナの声が聞こえた


『ちょっと調べてきました。マグナとガイナスは元々親友だったようです』

「えっ?」

『同じチームメンバーで魔物の討伐をする傭兵部隊だったとか。心の弱
 さにつけこまれたガイナスが魔物に乗っ取られて魔王化したようです』


それにしてはマグナは躊躇なく平然と戦っていた


「親友ならもっと・・・」

『きっと彼なりに割り切っているのでしょう。』


本来女神パルテナの声を聞くことができるのは同等の地位を持つ者。そして女神パルテナに仕える

ピットと親衛隊の者のみ。しかしパルテナよりも上位の神より力を得た少女にも会話は聞こえていた


「となると、出来れば『倒しちゃいけない』よね」


彩花はそう呟くと手に剣が現れると握りその場から姿を消した。そしてガイナスの背後に現れ

ると大きく剣を振りかざし切りつけた。倒れ込んだガイナスの鎧が崩れると甲冑が外れ中から

女性が現れる。大剣を下すとゆっくりと近づきマグナはしゃがみこみ告げた



「・・・・・・ホント、待たせちまったな」

『安心なさい。まだ微かに息はあるようですよ』

「本当ですか!?」


ピットは駆け寄ろうとする。しかし上空から光が差し込むとピットは浮かび上がった。パルテナの声と

ともにその場からピットの姿は消えた。彩花はその事に気づくが探すよりもさきに目の前に向き直り


「その人は生きていますよ。この剣は人を傷つけられないようにしてありますから」


剣が消えると彩花はマグナに向かって告げる


「でも念の為急いで病院に連れて行ったほうがいいかも。近くの街で良ければ送りますよ?」

「・・・・出来るのか?」

「ええ。・・・ちょっと腕を借りますよ」


少女は二人に触れると呪文を唱えた。するとその場から3人の姿は消えたのだった。病院に運ぶと

数時間後、あらゆる検査を受けたが命に別条はなく時間の経過と共に回復するであろうということ

だった。魔王を倒した事によるお礼だとかで回復までのお金は払わなくてもいいそうな



「・・・早く良くなるといいですね」

「なんだ、行くのか?魔王討伐成功で政府の連中も祝杯に招待したいとか言ってただろ」

「はは、私お偉い方たちのパーティはどうも・・・あの空気が苦手と言うか」


マグナに対し少女と呼ぶにふさわしく、あの戦闘慣れした姿に驚いていた。下手をすれば魔王

ガイナスの中に入っていた少女よりも幼いかもしれない。背を向け去る彼女を見ながら呟いた




「ま、俺もお堅い連中の相手は御免だがな」





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次回

元スマブラメンバー彩花はただの夢とは思えないとある夢を見る。とある街道で2人の男と

少女は一人の青年が倒れているのを見つけるも青年は記憶喪失となっていた。

怪しさから話を聞こうと町に向かうが町が賊に襲われているところに遭遇するのだった


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