FC2ブログ

INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第六話、ゾーラの精霊石

ダルニアに課せられた条件を果たすためドドンゴに挑むが頑丈な皮と元々の

身体能力の関係で苦戦を強いられる。限界が近づきなす術もなく諦めかけた

とき炎がドドンゴを倒す。ディンの力だと判明し彩花は認められるのだった

===================================


「本当に・・・いいんですか?」



そう言い彩花は手に持っていたものに視線を下げる



「あぁ。ディンのお墨付きとあれば認めないわけにはいかないだろ?」

『ダルニアさん私は彼女についていくわ』

「あぁ。それがいいだろう。キョウダイ・・・と呼ぶには足りねえモンが
 多すぎるがもうちっと成長したらキョーダイの仲間入りにしてやろう!」

「え、ええとそれは・・・」





「ハイラルの事、頼んだぞ」

「!」

「俺らじゃ何も出来ねえのが心苦しいが・・・」



ダルニアの発した声と表情が少女の心に突き刺さった。感情がこもった声だった

からだ。ゲームでは見えなかった姿。彼らは本心から無力なのが悔しいのだろう



「ガノンドロフを倒しにいけるものなら今すぐ行きたいが・・・」

「だ・・・大丈夫です1」



突然声を張り上げた少女にダルニアを始めゴロン族は顔を上げた


「私が・・・ハイラルを守ります!ゼルダだって絶対助けます!」

「!」



ゴロン族に見送られ、山を下りると平原に出てすぐ川が続く道なりに歩いていた



「最後はゾーラの里にある『ゾーラのサファイア』だよね?」

『えぇ。キングゾーラが持っているはずだけど・・・』


里までの道は川に遮られたり段差があったりするがフロルの力を使えば難なく進

むことができる。これもリンクの時とは違いあっという間に滝の前までやってき

た。滝の目の前にたどり着くと地面にはトライフォースの紋章が描かれておりこ

こが入り口だという事は知っていた。方法も知っているがふと少女は気が付く


「・・・あれ・・・ここってゼルダの子守歌を吹かないと開かないんじゃ?」

『侵入者を防ぐために関係者以外は開かないようになってるの』

「どうするの?オカリナなんてないし・・・」



フロルとディンが姿を現しゼルダの子守歌を歌うと反応するように滝が開いていく



「!そうか。2人は女神だから・・・」

『さ、先に進みましょ』

「あ、う、うん」



滝をくぐると洞窟の中に面積の大半に水が流れている場所に出てきた。ここが

ハイラルの特徴の一つゾーラ族と呼ばれる種族の住む里・・・ゾーラの里だ。景

色的にも涼しげで外よりひんやりしてくいたるところにゾーラ族の姿が見られる



「えーと・・・キングゾーラは・・・登ったところにいたっけ?」

『さあ・・・そこまでは私にはわからないから貴方のの記憶が頼りよ』

「あぁ・・・」


ここに来たのはリンクだけなのか、詳しいことはわからないがゾーラ族は物珍

しそうに歩いている少女を見ていた。上っていくと滝を遮るように一回り大き

なゾーラ族の姿が見えた。そして隣には小柄なゾーラ族の少女が座っていた


「おぬし、何者じゃ?」

『私たちは・・・』

「フロル、私が言うよ」

『え?』



コキリの森と、ゴロンの祠の出来事でこのままではいけない気がしていた



「わ、私は・・・リンクの代わりに、ゼルダのええと・・・」

『そこにいるのはフロルにディン・・・?なぜお主らが実体化しておる?』

「え、ええと・・・それは・・・なんで?」



言われたことにより疑問に思い振り返ると2人は透明の姿を少しだけ濃くし現れた


『話してなかったの?』

『話すタイミングが掴めず・・・今は少し落ち着いたとはいえど混乱の中話
 しても余計混乱を招くだけだと思い・・・今なら大丈夫かもしれませんね』



高度を下げ彩花の横に来るとフロルは両社に対し言葉を発した



『リンクがガノンドロフを封印した後賢者だったルト姫は現世に戻りましたよね?』

「さもなければ今ここにわらわはおらぬからのう」

『本来賢者として目覚めたら次なる世代に受け継ぐまで賢者の間で見守
 らなければならない。それは代々どの賢者も守り続けてきたことです』

「うむ」



『ここからは、私が話すわ』



突如どこから声が聞こえると彩花は僅かに下の方から気配を感じた。勘は当たった

ようで下の滝の下から青く半透明の姿が浮かび上がるとフロル達の横へと並んだ



「フロルやディンと同じ姿・・・まさか君が・・・ネール?」

『そうよ。初めまして』



『話の続きをするわね。私たちも神話となって存在自体はしない存在。賢者
 の現世への復帰と私たちの実現・・・これはある共通の力が働いてるの』

「共通の力?」

『あるお方の力で私達は今世に姿を現せ賢者もまた戻ることができた』



「ふむ。してその存在とは?もしやゼルダ姫か?」

『いえ、それは・・・私達を創造したもの・・・とだけ言っておくわ』

「なに?お主ら・・・ハイラルの女神を創造した者?」



これ以上は言えないと告げるとルトは考え込んだ。そこに彩花は目的を思い出し



「あ、あぁそうだ。実はゼルダがガノンドロフに捕まってしまって。ハイラルに再
 び危機が迫っているの。それでゼルダを助けるために力を貸して欲しいんです」

「ゼルダ様が?リンクはどうしておる?」

「え、えぇと・・・リンクは今ハイラルにいなくて代わりに私が・・・」



すると滝から立ち上がり飛び下りると少女をまじまじと見て顔を歪めながら



「リンクよりひょろひょろして弱そうじゃのう・・・」

「う・・・・・・」



思わず視線を逸らす。すでに何度も言われているとはいえやはり刺さるものがある

しかし自分でもリンクには及ばないとわかっている為反論することもできずにいた



「そ、それでインパさんから3つの精霊石を預かってこいと・・・」

「なるほど。父上、どうする?」

「他はすでに授かったのか?」

「あ、あぁはい。コキリのヒスイと・・・ゴロンのルビーはここに」



2つの精霊石を取り出すと見えるように掲げた。それを見てキングゾーラは頷いた



「ふむ。あの2人が授けたという事は認めたということじゃ。ならばこちら
 も渡さぬわけにはいかぬ。ハイラルの未来がかかっておるというのならな」

「ほ、本当ですか!」

「ルト、持ってくるのじゃ」



しばらくして、ルトが戻ってくると手にはゾーラのサファイアがあった


「これはわらわがフィアンセの契りとしてリンクに渡したものじゃがのう・・・」

「あぁ・・・そういえばそんなのもあったっけ」

「まあ、よい。おぬしにこれを託すから・・・ハイラルを頼んだぞ」



ルトが両手を上げると3つの青い石がはめ込まれた精霊石がふわりと浮かぶ

咄嗟に彩花も両手を上げると精霊石はルトからゆっくり彩花の手へと向かった



「これが・・・ゾーラのサファイア」



キラキラと輝き見惚れているとフロルの声にハッとする



『これで3つ揃いましたね。さ、インパの元に戻りましょう』

「あ、あぁ、そうだね。ルト姫、キングゾーラ、ありがとう」

「うむ。気を付けて行かれよ」



坂を下り姿が見えなくなるとルトはキングゾーラに向かって尋ねた


「のう父上、我らは名乗っておらぬのになぜ彼女はわらわ達の名を知っていた?」

「うぬ?それは確かに・・・そうじゃのう?」







「コキリの森といいゴロンの祠といいここも何かしら異変が起きてると思ったのに
 あの感じだと何もなかったっぽいなあ。てっきり魔物と戦うと思ってたのに・・・」

『・・・ここはまだ魔の手が伸びてなかったのかもしれないわね』

「どういうこと?ディン」

『ボスレベルの魔物の復活となるとそれなりの力を要するの。ゴーマやドド
 ンゴは他のボスに比べて比較的力が弱いけど復活にかかる力も少なくて済
 むのよ。あなたを倒すならその程度で十分だと判断したんじゃないかしら』

『確かに・・・キングドドンゴではなくドドンゴの上位互換を造ったり仕掛けを元に戻
 さなかった辺りガノンドロフが復活したとはいえどそう力は残っていないのかも?』

「それって・・・ゾーラの里に関してはガノンドロフより一歩先に行けたってこと?」




質問に対し2人は頷いた。そこにこれまでのいきさつを聞いたネールが言う




『私達の事を知っていたりリンクの事を知っている・・・』

『それどころかリンクがダンジョンを攻略した経緯まで知っているそうなの』

『ゲーム・・・というもので知ったと』



この国のゲームといえばカカリコ村や城下町にある的あてだったり身体を

動かしてやるものが一般的、それでもゲームをする人は限られているという


『私達も身体を持ってから色んな生命体を通して現在の情報が入ってきてるけ
 れど・・・随分と変わったものね。昔はコキリの森のような場所ばかりだったのに』



夜を明かし、カカリコ村にある宿から外に出ると日差しが村を照らしていた

この穏やかな風景を見ていると危機が迫ってるなんて微塵も感じられない



「ねえフロル。なんで私なんかが選ばれたんだろう?」

『なんでって・・・天が、私達が貴方なら倒せると感じたから・・・でしょうか』

「どこをどうすればそうなるのさ。今までは運良く勝てたけど・・・」




今すぐにでもやめたい。ガノンドロフとあれば今までのようにはいかないだろう



『私も実は疑問に思っていたのです』

「なにが?」

『貴方が選ばれたことに対する疑問ではなく・・・ハイリア人でもハイラル王
 国に住んでいるわけでもない、全くの外の人間の貴方が選ばれた理由が』

「それは・・・」



門を出ると一気に緊迫感が増す。夜間が危険であることは言わずも当然の事なの

だが日中も決して安全とは言えない。ハイラル平原のいたるところにピーハット

と呼ばれる魔物がおりうっかり近づくと鋭いプロペラで命を落としかねない



『気を付けて』

「一応耳はいいつもりだから気づかないなんてことはないだろうけど・・・」


そんな中彩花はふと思い出す。過去のリンクは3つの精霊石を集めた後

ハイラル城に戻ろうと城下町に向かっていた。しかしそこで城下町から逃

げるゼルダとインパ、そしてガノンドロフと遭遇し敗北したことを



(まさか・・・戻ろうとしたらガノンドロフがいるとかないよね)



あの時と似ていても違う部分もあった。すでにゼルダがいないことや一度ハイラ

ル城にガノンドロフが攻めてきていること。今戦っても間違いなく勝てないだろう






(そんなことないといいけど・・・)






===================================

次回

ハイラル城に戻ってきた彩花に対しインパはガノンドロフを探す間更各地にいる

大妖精の力で更なる力を得ることを提案する。力を受け大妖精の泉を後にしよう

とした時フクロウが現れる。そして事態は一変、ハイラル城に異変が起き・・・


次回 第七話、「勇者の資格」


第七話へ

目次へ

スポンサーサイト



別窓 | 時のオカリナ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第1話、少女と緑の勇者 | INFINITE | メリークリスマス!>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |