INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第五話、秘めた勇気

ゴーマを倒し勇気の女神フロルは今後彩花に協力することを告げる。コキリの

森を後にした彩花はインパと別れゴロンの祠にやってくるがゴロン族の長ダル

ニアは彩花を勇者の代理と認めず認めさせるためにある条件を出すのだった

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ゴロンシティからドドンゴが生息する地『ドドンゴの洞窟』は近くにある。坂を下り

ドドンゴの洞窟の前までやってくると暗闇で中が見えない入口を見て立っていた



「・・・・・・」


この中にダルニアの言っていた色の違うドドンゴはいる。しかし一歩中に入れば

魔物で溢れかえり下手をすれば死ぬだろう。戦うすべを持たぬ自分ならなおさら




(認めさせないと先へは進めない。けど・・・)



一歩、それが踏み出せない。まだ入ってすらいないというのに足が動かなかった

数秒間立ち尽くしていると緑色の光が横に現れ人型となったフロルが現れた


『貴方を死なせたりはしません。行きましょう』

「けど・・・」

『怖いのわかりますが、これは定められた使命。避けては通れぬ道です』



フロルの言葉に手に力が入る。その言葉の重みを感じてしまったからだ



「・・・・・・」



一歩、また一歩と足を近づけると視界は太陽光を遮っていった。洞窟の中に入る

とすぐに広い空間が広がる。しかし構造は複雑で中央には不気味な顔が見える



「目が光ってる・・・ということはボスの部屋はもう開いてる?」

『・・・どういうことですか?』

「私の知る通りなら、過去にリンクがここに来たとき仕掛けを解除してキ
 ングドドンゴがいる部屋までの道を作ったはずなんだ。ほら、あそこ」



指さした先には恐竜のような、ドドンゴのような形の像があり目が赤く光っている



「道もできてるし・・・過去に解除したままなのかも。だとすると・・・」

『危ない!』


フロルが叫んだ瞬間、視界が揺らぎ違う場に降り立っていた。突然の事に驚

きフロルの視線の方向を見るとビームを発射している目の像の姿があった


「!」


一瞬、心臓が止まりかけた。もしフロルがいなければ確実に死んでいただろう



『落ち着いて、大丈夫ですよ。ここまでは届きませんから』

「あれは・・・ビーモス・・・」


呆然としながら回転しているビーモスを眺めているとフロルが言葉を発す



『それで、さっきの続きは?』

「え?」

『私はあの時の事は詳しいことはよくわからないの。あの道がなにか?』

「多分、色違いのドドンゴはキングドドンゴと同じ場所にいると思うんだよね」




「多分・・・条件のドドンゴはあの先にいるんじゃないかな」

『あそこなら、私の力ですぐにでもいけますね』

「また1から仕掛けを解除しないといけないと思ってたけど思ったより簡単
 にいけそうでよかった。他の魔物とも戦わなくて済むし・・・はああ・・・」



フロルが向かおうと声をかけると彩花はそれを引き留める


『では向かい・・・』

「ちょ、ちょっと待って」

『何か?』

「あのね・・・色違いのドドンゴ、『ドドンゴ』っていうんだから倒し方は他
 のドドンゴと一緒だと思うの。知ってる?ドドンゴを倒すには『バクダン』
 が必要なんだよ。今、自分たちは一つも持ってないのにどうやって倒すの」


しかしバクダンを持つにはバクダン袋が必要となる。この地のいたるところに

バクダン花というバクダンと同価値のものが生えているがバクダン花は引き

抜いた瞬間点火してしまう。よって複数個もって歩くことはできないのだ



『ではバクダン袋は・・・どこで手に入るのですか?』

「多分洞窟内にあったのはリンクが回収しちゃったよね。当時はそれ使わな
 いと勝てない訳だし。かといって他の方法じゃ時間が間に合わないだろうし」






「フロル、バクダンをフロルの力で移動させることはできる?」

『・・・物だけというのは不可能です。私が移動させられるのは生命を持つ
 もののみ。植物は例外でその地に根付いているものなので移動できません』

「・・・・・・」

『それを持つ貴方を移動させることは可能です。コキリの森の時のように』

「・・・確か現地にもバクダン花はあったはず。それを使うしかないか・・・」



フロルの力で口へと移動すると扉を開け通路を進む。緊迫した空気に心臓が脈

打つことを感じながら進むと広い空間に出るが真ん中に穴がぽっかり開いている


『この音は・・・この下に何者かがいます』

「やっぱり・・・。・・・・・・」




胸の前で手を握ると俯いた。そんな様子に気づくがフロルは何も言わぬまま




(怖い・・・怖い。けど・・・倒さなければゼルダは助けられない)



未だに信じられないがこれが夢だとは流石に思えない。かつて自分が憧れていた

すごいと思っていた存在と同じことを求められている。もし、自分にも出来るのなら・・・


「・・・やれるだけやってみるしかない・・・よね」

『私自身が使うほか貴方が『フロル』と詠唱すれば同じ力が使えます。自
 分の意思で使う必要があると判断したときは私の名を呼んでください』

「わかった。・・・フロルの風!」


フロルの名を発すると体は不思議な感覚に包まれ、周囲に緑の風が纏うとその

場から姿は消え下の層へと降り立った。地面に足が付くと中央、穴が開いてい

た部分は溶岩の溜まり場となっており、周囲を囲むように足場ができている



そして・・・目の前には大口を開けている橙色のドドンゴがいた



「っ!!」

『来ます!!』



想像を遥かに超える図体に硬直するが直後フロルの声がかかる。ハッとすると

駆け出し距離をとるとすぐさまドドンゴは丸まり通路を転がり始め地鳴りがする



「地面が揺れっ・・・」



グラグラと不安定になった地面に揺らめきながらもドドンゴから目を離さずい

ると曲がったのちドドンゴは止まり再び地面を鈍足に歩き出す。その瞬間彩花

は駆け出すと一目散に角にあったバクダン花に手を伸ばし動向を確認していた



「!今だ、フロルの風!!」



移動し口が開いた瞬間爆弾を投げ込むとドドンゴは爆弾を飲み込んだ



「これで・・・よしっ!」



体内で爆弾が爆発したことを確認すると以前インパに渡された剣で攻撃すると

タイミングを計りすぐさまフロルの力で離れる。数秒後ドドンゴは起き上がった



「えいっ!たあっ!このっ!」



同じ行動を何回か繰り返していると溶岩による暑さと動き回った関係で息切れ

していた。体力は時間の経過とともに浪費され刻々と限界は近づいてきていた




「く・・・」



息切れし肩が上下に動きながらもドドンゴは一歩、また一歩と近づいてくる




「!」



口を開けると同時炎を吐くと判断できたが足が咄嗟に動かない。意思とは別にフロル

の意思でその場から彩花は姿を消し危機一髪火炎攻撃を避け着地と同時に振り返る



『しっかり!』

「もう体力が・・・もう・・・無理・・・」



ここまでか。所詮自分はその程度なのかと諦めモードになるとドドンゴは視界に

捉え転がると体制を戻し再び歩き出す。逃げ道はなく、勝つかここで死ぬかの二択だ





「!?」




全身が強張ると悟ったように向き直る。あと数歩で目の前に来るというときに、突如

ドドンゴの周りに炎が纏い出した。見たこともない現象に彩花も思わず声を発する




「なっ・・・なに!?」



不可解なのはその炎はドドンゴが発したものではないようだ。なぜなら



「ゴォォォォォォ!」



炎を纏った瞬間ドドンゴは苦しそうに鳴き声を上げる。振り払おうと転がるが炎は

まるでドドンゴ自身が纏ったかのように離れず動きについていく。端に移動すると



「一体何が起きて・・・?」

『この力・・・!』



フロルが何かと言いかけると転がったドドンゴは中央の溶岩に入りそのまま溶

岩に飲み込まれていった。ドドンゴの姿が消えると溶岩も冷え固まっていった



「・・・・・・」


何が起きたのか理解が追い付かず呆然と立っていると真ん中に見覚えのある青い

円形の光が現れる。フロルの方を向くと何かを知っているかのように青い光の方

へと向かう。釈然としないままここにいても仕方ないと青い円の中に入った




「ここは・・・洞窟の入口?」



気が付いたとき空中におりゆっくりと地面に足が付くとそこはドドンゴの洞窟の

前だった。フロルに言われるがままダルニアのもとに向かう為坂を上っていく



「まさか本当に倒しちまうとはな。見くびってたぜ」

「・・・・・・」

「約束は約束だ。ゴロンのルビーをお前さんに託そう」




ゴロン族も喜んでいると盛大な笑い声を上げながら告げると少女は遮るように




「あ・・・あの!」

「なんだ?」

「ドドンゴを倒しに行ったのは確かですけど・・・とどめを刺したのは私じゃな
 いんです。戦っている途中で見覚えのない炎がドドンゴを囲んで・・・だから」



その一言で透明になっていたフロルは「え?」という表情尾をした
 

「だから・・・約束は守れてないんです!他に・・・ほかに何か困ってるこ
 ととかありませんか?これじゃ認められたとは言わない。それを果たせた
 らゴロンのルビーを見せてください。これじゃ勇者とは呼べない・・・!」

「・・・・・・」



少女の言葉に腕組をするとダルニアは考え込む


「・・・その力は『ディン』によるものだ」

「え?・・・ディン?」

「そうだろう?」



正面を向いたまま告げるとダルニアの背後に赤い光が集まり半透明の人が現

れた。彼女に呼応するようにフロルも姿を現すと彼女は笑みを浮かべ告げる



『えぇそうよ。途中から力が戻っていくのを感じて、力が使えるようになったの』




ダルニアが振り返るとディンは告げる



『フロルの意思と同じく彼女はリンクの代わりに相応しいわ』

「・・・・・・」

『頼りないように見えるけれど、彼女は彼女なりの『勇気』を持ってるわ』




「・・・・ふふ・・・・・・ふ・・・ははははっ!」

「っ!?」



突然大声を上げたダルニアに驚きビクッと反応すると部屋には笑い声が響いた



「はははははっ!」

(な・・・なに?)

「確かに、キョウダイとは違う内に秘めたものがあるようだ!さっきの言葉とい
 いあのドドンゴに挑んだことといい見た目にはそぐわない度胸があるようだな」




その後、ダルニアは告げる。ゴロンのルビーを託す・・・と




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次回

ダルニアからゴロンのルビーを受け取り三人の女神の一人ディンが加わる。残

るはゾーラの里の長が管理するゾーラのサファイア。フロルとディンの力でゾー

ラの里にたどり着くと彩花はキングゾーラとルト姫のもとへ向かうのだった


次回 第六話、「ゾーラの精霊石」


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