INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第四話、冒険の始まり

ゼルダの乳母インパにハイラル救世を頼まれるが自らの弱さを知る為できるはず

がないと思いながらインパと共にコキリの森へやってくる。そこでサリアとミド

と出会うがゴーマが出現。彩花に力を貸したのはハイラルの女神フロルだった

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『貴方は時の勇者に次ぐ者。私も共にあなたに協力します』

「え・・・フロルが?」


唐突な言葉に思わず聞き返した。記憶にあるゲームの中の彼女は物語に重要

な存在ではあるもののただの言い伝えであり実在するかどうかは定かではない


『えぇ。私の力はきっと貴方の冒険に大いに役に立つと思います』

「それって・・・フロルの風?」


彼女の言葉に彼女に関連する魔法を思い出す。そこでさっきの不思議な現象は

『フロルの風』だったのではと気づくが自分が知るものと似ても似ないものがあった



『そう。一定の距離であれば魔力の続く限り瞬時に移動することができます』

「私の知るのと違う。だってリンクのフロルの風はポインタを作った場所に移動
 できる魔法でしょ?それに移動できる場所もダンジョンの入口だったり決めら
 れた場所にしかできなかったじゃないか。さっきのはポインタもないのに・・・」

『彼は私の力を温存した結晶を持っていた為私たちと類似する魔法が使えたのです』

「!」

『よって力や効果は劣ります。しかし私たち自身がいれば本来の力が使えるのです』

「ということは・・・さっきのは本物の『フロルの風』の力ってこと・・・?」



おそるおそる尋ねるとフロルは静かに頷いた。そして光に包まれると視界が眩し

くなる。目を開いた時宮中に浮かんでいるがゆっくりと足は地に着いた。木々の間

から光が差し込み穏やかで眩い風景の中振り返るとデクの樹の子供は言葉を発した



『この森とコキリ族達を救ってくれてありがとう。僕からもお礼を言うよ』

「あ、あの、コキリのヒスイは・・・」

『あぁそうだった。ちゃんと無事だよ』


今は亡きデクの樹様ほどの高さから何かがキラリと光ると緑色の光を帯び頭上へと

緑色の宝石がゆっくりと下がっていく。デクの樹の子供の頭上で止まると再び告げる




『これは君に託すよ。必要なんだろう?』







「次はゴロンのルビー・・・山・・・なのか・・・」



地につくとぽつりと呟く。すると目の前にサリアを始め全員の姿があった



「一体なにが起きようとしてるんだよ!」

「ミド、よく聞いて」


突っかかるように言葉を発するミドに対しサリアは宥めるように口を開いた


「今、ハイラルにまたガノンドロフの魔の手が迫ってるの」

「ガノンドロフ!?・・・ずっと前に言ってた魔王か?」

「そう。1年前はリンクがゼルダ様と私たち七賢者の力で封印したけど、何らかの理
 由で封印が解かれちゃったの。そして、再び封印しようと彼女らが来たわけなの」

「は!?なんで!?前だってリンクが倒したんだろ?じゃあ今回だって・・・」

「残念ながら、いまリンクはハイラルにいないの」





「は!?なんでだよ!」




次の瞬間、ミドの叫び声がコキリの森全体に響いた



「なんでこんな重要な時にアイツいないんだよ!サリアがピンチだったんだぞ!」

「ミド・・・」

「いっつもそうだ!なのにいざとなったらいないとかなんなんだよ!」




「・・・少年には少年の事情がある。そこで代わりにこの少女が選ばれたのだ」

「!」



インパの言葉にぴくりと反応すると少女は俯き額に汗が流れた



「代わりなんて・・・私には・・・もっと相応しい人が他に・・・いるはずです」

「・・・こんな奴にリンクと同じことができるとは思えねぇけど?」

「ミド!」



「・・・っそうだよ。私なんかにできるはずがないんだ」



少女の言葉に一同が少女に集中する



「私にはリンクみたいな勇気はない。勇者に選ばれる資格なんて・・・ない」

「私は、そんなことないと思うわ」

「・・・え?」



聞こえた声に顔を上げるとにっこりとほほ笑んでサリアは告げた



「本当に勇気がなかったら、真っ先に逃げ出してたと思う」

「それは・・・」

「そうだ。デクの樹様の元へ向かい魔物を倒す隙を作ったのは紛れもなく君だ」

「!」

「少年とて最初からガノンドロフに匹敵する力は持ち合わせていなかった。彼の
 ことを知る君ならわかるのではないか?彼が試練とともに成長していった様を」


風が吹く。魔物を倒した事により一層澄んだように感じた風は脳内に何かを響かせた



『僕も君ならできると思う』

(!この声は・・・)

『君の勇気ある姿はこの目に焼き付けたよ。君は勇者に選ばれるに相応しい』

「・・・・・・」

『この森は僕たちが責任をもって守っているから安心して』




「・・・っ・・・」




木々が風によってざわめく音を鳴らし数秒、沈黙を守っていたインパは口を開いた



「君ならできる。だからゼルダ様は君に託したのだ。・・・そして私も」

「私たちもできることは少ないけれど、君を応援するヨ!」

「・・・っ・・・。次は・・・ゴロンシティ・・・ですよね」

「うむ。途中デスマウンテンを抜けることになるが途中まではハイラル城と同じ
 方向。途中までは私も同行しよう。コキリ族の者、協力感謝する。邪魔したな」




土管を抜けインパはすでに土管の出口を抜け彩花もまた出口付近に向かいか

けたとき、呼び止める少女の声が聞こえ彩花は振り返るとそこにはサリアがいた


「あのね、キミにある歌を教えたいの!」

「歌?」

「リンクの時もここでこの歌を教えたの。サリアの事を忘れないようにって」

「!・・・それって・・・」




静まり返ると少女の声が音を紡ぎ始めた。少女の声が消えると再び静寂に包まれ




「本当はオカリナで吹きたかったけどオカリナはリンクにあげちゃったから」

「・・・ありがとう」

「うん。辛くなったらこの歌を歌ってサリアの事を思い出してね」

「サリア・・・」

「確かに時間はない旅かもしれないけど、たまにはコキリの森に遊びに来てね」




笑いながら告げるサリアに頷くと少女は背を向け駆け出して行った





「・・・さて、私が共にいけるのはここまでだ。大体の事はわかったな」

「は、はい・・・」

「これ以上城を開けるわけにもいくまい。いつガノンドロフが攻めてくるかわか
 らぬからな。・・・心配する事はない。君ならできる。そんな気がしているのだ」




軽くお辞儀をすると兵士の人によって開けられた門を通り草木の生い茂っていた

カカリコ村からデスマウンテンと呼ばれる岩だらけの地に足を踏み入れていた



「あぶなっ・・・」



転がってくる岩をよけながら進むと祠の入口にたどり着いた。ここがゴロン族と呼

ばれるハイラル独特の種族が住む場であり精霊石の一つが保管されている場だ



「確かダルニアって人に話を通せばいいんだよね」

『そうですね。彼ならディンの行方もわかるかと思います』

「・・・ディン?」

『えぇ。彼女にも話せば力になってくれるかもしれない』



ゴロン族は基本穏やかな種族ではあるもののどの種族よりも力が強い。バクダンも

そんなゴロン族にとって特徴とも呼べる特産品なのだがなによりも彼ら全員が口を

そろえて言うのはここの長、ダルニアに会うのが難易なことではないということだ



「ダルニアのアニキに会うのは難しいゴロよ~」



誰もがそんなことを口走る中記憶を頼りにある布の上にやってきた



「ここにいるはず・・・」

「誰だ」

「!」


突然の声に驚くが声は中から聞こえた。おそらくダルニアの声だろう。見た目

を知っているからか想像通りの声に委縮するがここまで来ては引き下がれない


「え、えぇと・・・」



困り果てたとき、何もなかった場に緑の光とともにフロルが舞い降りると



『フロルです。ハイラルに再び魔の手が迫っています』

「なに?フロルだと?」

『既にハイラル城に攻め入りゼルダ姫が連れ去られました。私たちはインパの指
 示でゴロンのルビーの安否を確認しに来ました。ここを開けてもらえませんか?』



フロルの言葉に入口がゆっくりと開くと2人は中に入る。入った先にいたのは

ゴロン族よりも体格がよく。人と戦えば明らかに負けそうになり姿のゴロンだっ

た。入った瞬間ダルニアは見覚えのない少女の姿に目を細め顔をゆがめた



「誰だお前は?」

「わ、私は・・・リンクの代わりに・・・」

「お前が?」


まじまじと全身を見る様子にますます委縮してしまう。ダルニアの目線が町の人々

や他のゴロン族のような物珍しさからではなく、まるで勇者として相応しいかどう

かを見極めているような気がしたからだ



「我らゴロン族の宝を易々と見せるわけにはいかん」

「なっ・・・ハイラルとゼルダがかかってるんですよ!」

「お前のようなひょろっとした奴に代わりが務まるとは思えん」

「うぐっ」


意表を突かれ言葉が詰まるとゴロンのルビーを見せる気はないと再度告げる


「お前が勇者の代わりだというのならこの俺を認めさせろ。さすれば見せてやろう」




「・・・ど、どうすれば?」

「うむ。薄々異変には気づいておったのだ。実は最近ドドンゴが暴れだしたのだ。以
 前にも似たようなことはあったが以前にも増して凶暴化し皆手を焼いておるのだ」


以前特上ロース岩を取りに行った仲間によるとキングドドンゴとまではいかないが

他のドドンゴよりも一回り大きく色の違うドドンゴを見かけたという。ダルニアは

そのドドンゴが新たなリーダーとしてドドンゴを束ねていると推測しているという






「そいつを見事倒したらお前を勇者だと認めてやろう」






頷くこともできず外に出ると祠の外で少女は俯いていた



「ドドンゴ・・・」



倒し方はわかる。ここゴロンの祠付近はいたるところにバクダン花が咲いており

引き抜くことによってバクダンと同じ用途となる。それを口に入れれば倒せるが

簡単に倒せそうに思えるのはあれが現実ではないからだ。当時の子供リンクと

ドドンゴの体格差からしても現実に置き換えるとそう簡単に戦えるものではない




「・・・でもやらないとゴロンのルビーは貰えないしゼルダも助けられない・・・」




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次回

ゴロンのルビーを見せる条件としてダルニアはここ最近ゴロン族を困らせている

ドドンゴ討伐を条件に出した。弱点はわかるものの自分より遥かに巨大な相手に

なかなか進む勇気が出ない。それでも進まなければならない理由があった・・・


次回 第五話、「秘めた勇気」


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