INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

第二話、託された未来

現実世界に呆れていた少女はある日ゲームの人物がいる夢を見る。後日、滅多

に人の来ない場に何かを感じ追いかけると2人の老人に出会うが突如老人に捕

まり海を越え見知らぬ大陸に連れ去られる。謎の現象で免れた少女はハイラル

湖にてハイラル兵に見つかりハイラル城で王女ゼルダに出会うのだった・・・

===================================


信じられない。その言葉しか浮かばなかった。ただ言えるのはここが自分の住

む土地ではないこと。そして目の前にいる人物はゲームゼルダの伝説の登場

人物であること。そんなゲームの世界に自分が今存在して会話していること


「嘘・・・」

「?」


ぽつりと呟かれた言葉に少女は首を傾げた。数秒後少女は再び尋ねる



「君は・・・ゼルダ姫なの?」

「えぇ。そうよ」

「じゃあここは・・・」

「ここはハイラル王国のハイラル城」



再び発された言葉で確信された。ゲームの人物が存在した?そんな夢物語ある

はずがない。でも、目の前にいるのは正真正銘ゼルダ姫。だとすればやっぱり・・・


「変わった服ね」

「あ、あの、私・・・」



ハイラルの人ではないことを言おうとした時、近くから何かが崩れるような音がした

今まで聞こえなかったという事もあり、突如聞こえた音に少女の体はビクッとなる



「なに!?」

「ゼルダ様!ガノンドロフです!」



ゼルダも驚いたように声を発すると勢いよく扉を開け女の人が駆け込んできた




「ちょ、ちょっと待って、ガノンドロフってたしかリンクが・・・」

「リンクの事も知ってるのね?」

「あ・・・うん」



反射神経で答えるとインパと呼ばれた女の人の指示で部屋から出ると廊下を走

る。長い廊下を走った後階段を上り最上階にやってくると扉は厳重に閉ざされた



「あ、わ、私・・・ハイラルの人じゃないんです!」

「・・・なら何故私やリンクの事を?」

「ゲームで・・・」


伝えようとするが幾度となく響き渡る音にかき消される。そして頑丈そうに見えた

扉が壊されるとゼルダの姿を見て空中に浮かんでいた褐色の男は笑みを浮かべた



「見つけたぞ、トライフォース」

「!!」



低い声で告げた男の傍には倒れたハイラルの兵士の姿が見える。宙に浮いてい

る時点で人間ではないことは明らか。そしてこの人物もあのゲームの登場人物だ



「なんで・・・こんなことに?」



無意識のまま呟くとゼルダは振り向いた。信じられないといった目で男を見ている



「彩花」

「っ!?」



突如話しかけられビクッとなると少女は瞬時にゼルダの方を向いた



「逃げてください」

「え・・・・?」

「インパ!」



次にゼルダは女の人の名を呼んだ。女の人も困惑するように


「しかし・・・姫は」

「彼女を元の場所へ送り届けるのです。絶対に・・・これは命令です」

「・・・・・・」


3人の間に緊迫した空気が流れる。それを壊すように男の声が再度響くと2人は

男の方へと振り向き彩花もまた振り向くが威圧感を感じ通常ではいられなかった



「さあ、知恵のトライフォースを渡せ」

「嫌です」


一体何が起きているのか。なぜガノンドロフがここに?疑問しか浮かばないまま状

況は少女を更に置いていく。じりじりとにじりよる男は腕を構えると笑みを浮かべ



「フン、ならば力づくで奪うまでだ」




腕を振りかざすとゼルダの周りに赤い結晶が現れインパは弾き飛ばされてしまう赤

い水晶に囲まれゼルダは身動きが取れず閉じ込められてしまい見覚えのある風景に



「っ!」



ゼルダは気を失い結晶は男に近付いていく。唐突な出来事に思わず彼女の名を呼ぶ



「ゼルダ!?」

「ん?何だ貴様は」


じろりと睨みつけるように視線を向け彩花は威圧感に動けなかった。現物を近

くで見ると恐ろしさは身をもって体感し体を震わせる。あれがあの魔王なのだと


(リンク・・・リンクは!?リンクはいないの!?)


このままじゃゼルダが・・・。そうは思えど自分には何もできない。この世界

ならなくてはならない存在を思い浮かべるがこの場に現れる様子は一切ない。

浮かんだガノンドロフと同じ高さまでゼルダを入れた結晶が浮かぶと男は2人

は目も入らぬ様子で笑みを浮かべ乾いた笑い声を発すると呟いた



「クク・・・小僧がいない今がチャンスだ・・・・・・」



そう言葉を残し、ガノンドロフはゼルダの入った結晶と共にその場から消えた

状況が理解できないまま事は過ぎた。残ったのは破壊された城、そしていなく

なったゼルダ。真っ白な頭のまま呆然としているとふとインパが呟いた



「これは・・・やはり正しかったのだな」

「え・・・?」


すっかり座り込んでいた中。顔を上げるとインパは想像とは違う表情をし言った


「ゼルダ姫は、以前から見ていたのです」

「見ていた・・・?」




「姫は、夢のお告げを聞くことができ、暗雲とともに光が差し込む夢を見た」

「あ・・・・」



それは、ゲームの一節にもあった。だから彩花も知っている



「妖精に・・・・緑の石」

「そうだ。今回も、ガノンドロフがリンクの封印から解かれることを夢の
 お告げで見ていた。だからこれは・・・それが真実になったと言える」

「そんな・・・・」



そこで少女はずっと気になっていたあの存在を口にした


「あの、リンクは?リンクはどこにいるんですか!?」

「リンクは、今はいない」

「なんで!?」

「ガノンドロフを倒し、元に戻った後、消えた妖精を探しに別の土地へと旅立っ
 た。出たのは一年前だが・・・未だ戻ってきたという報告はなく行方も知れぬ」

「あ・・・」


それは同じ作品『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』の序盤の話だろう。かつて

ガノンドロフを封印した後リンクは神殿で本来あるべき姿、子供時代に戻った

同時にリンクに最初に異変を知らせ旅の間リンクをサポートし続けた相棒的

存在ナビィは空へと飛んでリンクの前から姿を消した



ムジュラの仮面は、その後リンクがナビィを探しに行きたどり着いた大陸での話だ



「そんな、リンクがいないなんて・・・」

「・・・先程から聞けば君はゼルダ様や時の勇者、この世界の事を知っているよ
 うだな。さっきお前はハイリア人ではないと言ったが・・・どういうことだ?」

「!」






「・・・私、ここハイラルじゃない場に住んでるんです」

「なに?」

「私がハイラルやゼルダ、リンクの事を知っているのは・・・実は私、前にハ
 イラルがガノンドロフに襲われた時の事知ってるんです。ゲームで全て・・・」

「ゲーム?なんだそれは?」

「え?」


尋ねられてから気づくがこの世界にゲームなんてものがあるはずがない。インパの

反応を見ればそれははっきりとわかる。故にそこから説明しなければならないのだ



「え、えっと・・・」


緊張のあまり震える手を強く握りしめるとおそるおそる口を開く



「本当は、私にとってハイラルも、ゼルダも、存在するはずのない世界なんです」

「なに?」

「私にとってここは架空の物語で、人が想像で作り上げた話なんです。だから私
 がここにいるのが、ゼルダやリンクが実在していたなんて信じられなくて・・・」



そしてずっと言えなかった自分があそこに倒れていた理由を話す


「元々家にいたんですけど、変な鳥が飛んでいて・・・自分の住んでる場所にい
 るはずのない生物だったから変だなって思って次の日見たらいなかったんです」


そして近くで老人の姿を見かけたこと、普段人が訪れることは滅多にないこと

から珍しさから近づいたらいきなり襲われ連れ去られた事。途中でなにかによ

って老人の手からは離れたものの落ちながらまた何かに掴まれた気がしたこと


「そこからは記憶がないけど・・・それでハイリア湖に倒れてたんだと思います」

「・・・老人・・・か」





「まさかリンクがいないなんて・・・一体、どうすれば・・・!?」

「・・・・・・・」



すがるような声を発すると無言のままインパは破壊され破片が散らばる床を歩き

窓へと向かう。窓の外には兵士たちが人々を安心させようとしている姿があり鳥

が飛び立った空を見上げると数秒後口を開いた




「ガノンドロフの気配と共に、ゼルダ姫はある光も見ておられたという」

「それは・・・」

「何とも奇妙な話だが、それはリンクではなかったという」



振り返り歩き出すと少女の前までやってくる。目の前でぴたりと止まると膝をつ

き目線を合わせ視線が合い、少女は彼女の綺麗な目から視線を逸らせなかった



「キミのすがたをみて確信した」

「え?」

「夢に現れた光・・・少女は、この国にはない奇妙な衣服を身に着けていたそうだ」

「ちょ・・・ちょっと待ってください!」



インパの言葉にギョッとすると少女はおもむろに反論した


「それってまさか・・・」

「あぁ。おそらくキミのことだろう」




「私がガノンドロフを倒す!?そんなこと私にできるわけないじゃないですか!」

「だが、黒髪の少女、奇妙な衣服。ゼルダ様の夢のお告げと一致している」

「なっ・・・!?」



(私が、ガノンドロフを倒す・・・!?)


「自分はリンクみたいに強くないし、運動神経もよくないし、?リンクみたい
 に勇気もなければ力もないんです。私なんて・・・そんな死ぬかもしれない
 こと・・・できる・・・わけが・・・・・・そんな・・・こと・・・っ」


突然の事を言われ、ずっと頭はパニックのままだった。自分の国に魔物など

存在しなければ剣や魔法もない。人と話すことすら至難の業だという自分に

とってそんな世界を賭けた戦いなど、できるわけがないと思っていた


「な・・・なんで私なんですか。私より、あなたのほうが強いじゃないですか」

「知っているであろう?ガノンドロフを倒すにはトライフォースが必要だ」

「なら私だって・・・そもそもその少女が私とは限らないじゃないですか!」



ずっと憧れていた。ゲームの世界に行けたらと、剣を持ってモンスターを倒して

みたいと。世界を救ってみたいと。夢が現実になったとき、安易な考えだとそれは

打ち砕かれた。今、望んでいた状況になったというのに感じるのは恐怖のみ


「き、きっと私じゃなくて別の誰かですよ!」

「・・・・・・」



必死に否定するが確信があるのかインパは何も言わない


怖い。戦いたくない。そんな感情しかなかった。ゲームでは攻撃を跳ね返すの

が楽しかったガノンドロフも実物を見ると動けなくなるくらいに怖い存在だった

まさしくあれが『魔王』なのだと突きつけられるように恐ろしいと感じていた


「だ、だって・・・私の世界には剣や魔物なんてなくて・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」


どうしても戦いたくない。諦める様子のないことに対する恐怖の中に時間が経つ

につれて少しだけ芽生えるのは、ほんのわずかな時間にあったゼルダとの会話

助けられるものなら助けたい。けど自分にできるわけがないという迷いがあった


=====================================

次回

ハイラルとゼルダを救うことを言い渡される彩花。更なる被害を抑える為にインパ

と共に3つの精霊石のうちの一つ『コキリのヒスイ』の無事を確認しにコキリの森

へと向かう。しかしリンクをよく知る人物ミドは彩花を認められないようで・・・


次回 第三話、「選ばれるということ」


第三話へ

目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 時のオカリナ | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<INFINITE目次 | INFINITE | 第一話、架空と伝説の始まり>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。