INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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最終話、螺旋迷宮

彩花と翔太より聞かされたスマブラ後の話。そして彩花はサムスと共に作っていた衣服を

取りに行っていたのだが帰る途中、風と共に見知らぬ少女の声が聞こえる。彩花ですら正体

が掴めないと教えられる中サムスは彩花より過去にまつわるあるエピソードを聞くのだった
______________________________________
そんな時どこからともなく現れた少女は隣にいた人物と彩花を見て言う



「なかなかスリリングだよねえ。こんなの日本じゃあり得ないし」

「沙織!」


姿に気づき名を呼ぶと一同は沙織の視線を感じて何かを伝えようとしていることに気づいた



「やっぱりすごいわ。異変って色んな事を思い出させてくれる」

「急にどうしたの?」

「日本だって地震国と言われるし火山の噴火だってあり得る。もしかしたら明日生きてな
 いかもしれないし・・・この際悔いのないように今のうちに言いたい事言っておいたら?」




にやりと笑い、沙織は告げる。それにいち早く反応したのは



「はあ?」

「というわけでサムス達、私と一緒に乱闘しようよ。それなりにいい戦いが出来ると思うよ?」



サムスを始め数人が沙織の意図に気づく。そこにピーチ達は笑みを浮かべ



「そうね!けど切り札がないんじゃ?」

「切り札なんかなくても、それなりにはなると思うなあ」

「随分な自信ですね」



気づかない者たちの手を引きピーチ達が去ると手を振りながら沙織のその場から去って行った



「・・・・・・」

「・・・・・・」



数秒間、沈黙が流れると彩花はため息をついた。沙織の言おうとしている事がわかるものの

最初からそれが出来れば苦労はしていない。これもまた、一つの解決しない事案なのである



「・・・僕、今回この出来事に関われてよかったと思うよ」

「は?」

「今回、究極の選択を迫られた気がして。僕、今回の事件で自分と向き合えたと思う。スマ
 ブラの中じゃ彩花が一番大切だけど・・・本来の僕にとってリリーナも大切な存在なんだ」





「ずっと考えていた。僕にとってどっちの方が大切なのか。そして・・・答えはある形にまとまった」

「・・・・・・」

「僕にとって・・・リリーナは大切な人で・・・」

「・・・・・・」

「彩花も、同じくらい大切なんだ」





時計の針の音だけが響き、そこは静けさに満ちていた・・・はずだった






「・・・ぷっくく・・・」

「?」

「あっははははははははははは!」




さっきまでの静けさが嘘かのように、突如少女は笑いだしロイは驚きの表情を浮かべる



「あっはははっ面白すぎ!」

「なっ・・・!?」

「そんなセリフ・・・アニメかよマンガかよゲームかよ!・・・映画かよ!」






部屋中に少女の笑い声が響き、思わずむっとするが直後彩花の表情を見て少しだけ和らいだ






「面白すぎるよ!君もう役者とかになったほうがいいんじゃないの!?」

「なっ・・・何がそんなにおかしいのさ!」






数分に渡る笑い声の後、おさまるとにじんだ涙を拭いながら声にはでないものの笑っていた





「・・・なるほど。確かに似ている」

「え?」

「結論、どっちも選べないってことでしょ?」




さっきから彩花は楽しそうに笑っていた。そして今は笑みを浮かべながら言葉を発する





「私の場合はただの優柔不断だけど、君はそういうのじゃないもんね」

「・・・?」

「しかしリリーナと同じくらい・・・って何をどうしたら私がそんなのになるのさ」

「・・・またそうやって自分を卑下する・・・」



呆れ半分、怒り半分に呟くと再び彩花は笑い出すがあることに気づく




「・・・というか僕がこれだけ言ったんだからそっちも何か言う事あるんじゃないの」

「ん?」

「は・・・恥ずかしいんだけど」




「え?恥ずかしいの?君にそんな言葉は脳内に入ってないと思ったんだけど」

「なっ・・・!?」

「何かって言ってもねえ・・・一体何を言うのさ?」



にやりと笑っていた彩花だったが表情はいつも通りに戻る



「それは・・・その・・・」

「だってねえ、私にとってはそもそも『大切』が分からないわけだし」

「!」

「感情はとっくの昔に捨てた。価値観も、だから私にとって『大切』なものなんてわからないよ」




ふっとため息をつきながら答える姿は苦しんでる様子ではないものの何かを感じさせる



「そうだねえ・・・けど、まあ君が死んだら泣くかどうかは知らないけどそりゃ悲しむだろうし?一
 応大切な存在なんじゃないかな。もし君がピンチに陥ったら全力を持って助けに行くだろうし」

「!」

「ほら、ゲームのセーブデータと一緒だよ。折角ストーリー進めたのに充電切れでデータが消え
 てしまったポケモン・・・あんなに進めたのに・・・あの時の悲しみは今でも鮮明に覚えてるよ」

「それって僕はゲームのデータと同価値って事!?」

「そんなこと言うけどね、スマブラやマリオカートみたいなオートセーブじゃないんだからポケモン
 やってみればそれが起きた時の悲しみが君にも分かると思うよ!あれ半端ないからね!?」



互いに睨み合うが数秒後、距離を取った彩花はトーンを落ちつかせ口を開く



「・・・親友?違うか。でも友達でもないし・・・仲間?それも違うな・・・」

「・・・・・・」

「一番近いのはやっぱ仲間?なーんか違和感あるけど」



あれだけの事が起きて、認めざるを得なくなっていた。これが仲間でないというなら何と呼ぶのか

それは一つの大きな何かをきっかけにではなく、事が起きるたびに徐々に・・・自然になっていた



「いらないと思ってた。友達も、仲間も。裏切られるくらいなら、最初からいらないと思ってた」




「・・・なのに、探してみたくなったのさ」

「え?」

「あまりにも君達が仲間とか絆、とか言うからさ、私も本当に大切なものを探したくなったのさ」



その先に後悔があろうとも、裏切られることになろうとも。今の私に迷いはない



「信じた先に裏切りがあるとしても信じたくなった。だからたとえ裏切られたとしても後
 悔はしないし恨みもしない。これは・・・考えるに考えた先で私が決めたことだから」

「僕は・・・裏切ったりなんかしないよ。僕だけじゃない。皆・・・」

「世の中に、『絶対』なんて言葉はないんだよ。この先に、何が起きるかわからない」



それでも・・・それでもいい。この先に何があろうとも・・・この目で真実を確かめたくなった



「まあ、君の言い分もわかるけどさ?私だって神の力を受け継ぎし者なんだし。君があの
 大陸やフェレを守るのが使命のように、私だってこの世界を守るのが使命なんだよ?」

「それは・・・分かってるよ」

「もう一人で戦ったりしないって。私じゃなきゃ対抗できないとか、そういう時は別だけど」



手のひらを開くと、光に包まれ剣が現れる。剣は太陽光に輝きキラリと反射した



「けどさ?窮地なら窮地ほど人って冷静に考えられないじゃない?そんな時は人格が鮮明に
 出るわけで・・・今後も私は一人で突っ込むと思うよ。まあ・・・怒らせる事を言うかもしれない」





「それでも・・・その時は・・・追いかけてくれるかい?」

「!・・・当然だよ」






「もう二度と、君を失いたくないからね。守ってみせる」

「・・・ぶっ・・・やっぱりちょっとおかしいよ。それ日本で言ったらただのあれだよ」

「あれって何さ」

「あれはあれだよ。なら、私だって全力で君と・・・この世界を護ろうじゃないか」




下がっていた剣を持ち上げ、鉄のような銀色と中央にはめ込まれていた石が光り少女は告げる




「この剣に誓ってね」





あれは全て昔の話であり現在はどうなのか。現在はどう思っているのか気になったのだ

そしてその答えが知りたかったのは彼女だけではない。あの存在もまた気になっていた


「彩花」

「?」

「翔太の事・・・今はどう思っているのだ?」



考えるような素振りをしているもののすでに答えが出ているのか表情は笑みを浮かべていた



「今・・・ねえ」

「友か?仲間か?それとも・・・」


「全部外れ。あの事を許すつもりはないから友達とかあり得ない」

「む・・・む?なら、一体なんなのだ?」


それ以外の選択肢が見つからず、思わずマスターハンドは言葉を詰まらせる




「唯一変わらない事。それはどっちもポケモントレーナーだって事だよ」

「・・・?」

「自分にとって翔太・・・エメラルドは、『永遠のライバル』だよ」


その言葉に驚いたように反応するが数秒後、理解したかのように元に戻った


「今回の事で尋ねたい事ばかりだ」

「何?」

「・・・以前、私は誓っただろう?だが・・・それは我々の目の届かぬ場で達成された。
 『もう一度記憶を持ったままの状態で君の笑顔を見る』一体何があったのかとかな」

「何がって・・・何も・・・いや、何もなくはないか・・・」



ぶつぶつと呟く彩花だったが数秒後、迷いながら言葉は発された


「本当に色々あったとしか言えないんだよ。けど・・・一つ固まった事があるんだ」

「ほう?」

「自分が信じた道を進む。運命が進むべき道を教えてくれる」




「な・・・なんだ?急に」

「ずっと迷っていた。それは恐怖とか色んな事があって、選択が大きければ大きいほど
 間違えちゃいけないって・・・これが違う選択だったらどうしようって勇気が出なかった」

「迷い・・・か」




生物であれば誰もが体験することだろう。そして人間なら避けて通る事は出来ない

人間や多くの生物が迷い選択する様はマスターハンドも神の間から何度も見てきた




「迷っても迷っても私は神じゃないから未来なんて見えなくて、結局正しいかどうかは結
 果を見ないとわかんないんだよね。人生って・・・ある意味一つの巨大な迷宮だよね」

「そうだな。何度も選択肢に当たり、選択によって道が変わる」




成功する者、失敗する者、中には選択を選択と捉えない者もいるだろう




「ほら、マスターハンドも知ってるでしょ?私しょうもないことでも中々決められないタイプ
 だからいっつも迷って・・・怒られたりね。けど・・・それでいいんじゃないかって思って」

「何?」

「迷って迷って・・・どうせ生きてる意味だって答えなんてないんだから自分の納得のいく
 答えが出るまで悩み続ければいいんじゃないかって。皆最終地点は同じで時間が経
 つ度にゴールへと近づいて行く。けど選択肢によってそれは速かったり遅かったり・・・」



登っても登ってもゴールの見えない道。それは螺旋のようにねじ曲がっている






「自分の信じた道を進む。・・・運命の導くままに」







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END


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