INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

最終話、冥府神ハデス

出発前日、怪我により待機となったルイージはマリオより心境の変化について伝えられる。数々

の出来事を経たことにより自分なりに戦うと決意した事をルイージは話すのだった。初めて世界

の異変と事件に遭遇したむらびともまたここに選ばれた意味と以前聞いた言葉を胸に立ち向かう

事を決める。当日、一同は各機に乗り神達によって開かれた冥府軍へと乗り込むのだった
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「あれは・・・?」


ボタンを操作し画面を拡大するとその姿ははっきりと映りフォックスは叫んだ


「タブー!?」

「「何!?」」




時速何百キロもの速さで移動できるアーウィンはあっという間に拡大せずともその姿を捕ら

える。瞬時に通り過ぎるとUターンし先程見ていた方向を見るがそこにタブーの姿はなく




「下か・・・!」

「・・・攻撃せずに地上に降りたという事は・・・」

「我々との直の戦いを望んでいるということだろう」


一同は顔を見合わせると頷いた。意思を確認するように頷くと操作し地上付近へと近づいて行

く。入口が開き外に出ると続いて降りてきたファルコン・フライヤーからファルコン達がやってくる


「すぐ近くにタブーはいる。気を抜くなよ?」

「わかった」




警戒しながら進んでいくと木々に挟まれる中空中に浮かんでいるタブーの姿を見つけた




「倒しても倒しても倒れねえって往生際の悪い奴だな」

『それは君達が言えた事か?私には、あの時よりも遥かに力を得た』




片腕を上げると背後から亜空軍が現れる。続いてどこからともなく現れたのは




「冥府軍!?」

「なっこれって・・・まさか・・・」

『そう、その通り。私が従えているのだ』

「「!!」」

「あぁ・・・あと君たちに面白い物を用意したよ」




にやりと笑ったタブーが告げると背後から影が見えた。前に出ると姿ははっきりとし




「・・・・・・」

「ガノンドロフ・・・あれは・・・」

「本人じゃねえな。似てるが・・・あれが『鏡』から出たコピーって奴か?」




目の前に現れたのは瓜二つと言わんばかりのガノンドロフの姿。少しだけ違うのは

身につけている衣服の色。姿形だけで言うなればまったくもって同じ姿と言えた




「タブー、今度こそお前の野望もここまでだ!」

『威勢だけは認めよう』

「強くなったのは・・・お前だけじゃない!」




ファイター達が駆け出すとタブーを横切りガノンドロフが駆け出す。重くのしかかるよう

な雰囲気がファイター達を襲うが動じることなくファイター達は戦いの体勢に入った




「ネス、あいつの動きを封じてくれ!」

「OK!PKフリーズ!」




指先から氷の結晶が飛んでいく。動き自体は素早くないガノンドロフに直撃すると主にガノン

ドロフの攻撃手段と言える手が凍りついた。そこにフォックスはブラスターを構え発射する


「どうやら、ガノンドロフを倒さないとあのアオッパゲとは戦えないみたいだな」

『散々馬鹿にしてくれたこと・・・後悔させてやる』

「あぁ!?アオッパゲにアオッパゲって言って何が悪い!」


駆け出すと何度かガノンドロフと交えては距離を取る。特にファイター達はガノンドロフの攻撃力

の高さを知っているからかむやみに突っ込む事はせず好機をうかがうように距離を取っていた



『ハァッ!』

「なっ・・・あれは・・・!」




突然ガノンドロフの身体が光り一同が叫んだ次の瞬間、最後の切り札にもなっている獣の

姿になったガノンドロフの姿があった。その名は大魔王ガノンでありただでさえ脅威となって

いた力や能力が何倍にも増幅され当たったら一撃で戦闘不能になることも十分にあり得る



その時、上空から何かが落下すると大魔王ガノンに向かって強力な一撃が下った


「!」

「ガノンドロフ!?」


ファイター達の前に現れたのはスマブラのファイターであるガノンドロフ。しかしここに彼がい

るはずがないのだ。なぜなら、ガノンドロフはハデスの身体を探す隊にいたはずなのだから


「なんでガノンドロフがここに!?」

「冥府神とやらの身体は見つけた。今はあの神共が元に戻そうとしている」

「!」

「魔王の名を名乗ろうなど・・・100万年早いわ!」


恐怖さえも覚えさせる表情をするとファイター達はピリピリと感じる何かを感じ息を飲んだ。そし

てガノンドロフも身体を光輝かせると大魔王ガノンへと姿を変え空間中に響く雄叫びを上げる




「んなっ・・・なんだこれ!?」

「乱闘の時と全然違う・・・っ」

『今、ガノンドロフの力を押さえていたストッパーを開放している。同じと呼べる存
 在を滅するにはこれしかないと考えて外したのだ。これが・・・奴の本当の力だ』

「クレイジー!」





どこからともなく聞こえた声にファイター達はごくりと唾を飲んだ。仲間とはいえど恐怖を

感じさせるような圧倒的力に体中が縛られたような、金縛りにあったかのようなそんな

感覚が襲う。その時、ファイター達は別の場からもう一つとてつもない気配を感じた




「あれは・・・なんだ!?」




誰かが叫んだ時、タブーは背後に現れた何かに掴まれ身動きが取れなくなっていた

青のような紫のような体にファイター達の何倍・・・何十倍、建物近くの大きさの巨人が

いた。突如現れた姿に驚くが直後その人物の発した声で一同は気づく




『冥府軍ごっこは楽しかった?』

「!」

「皆さん!」




数秒後ファイター達の前や後ろに降り立ったのはピットを始めとした探索隊達




「ピット、あれは・・・!」

「あれが冥府軍ハデスです」

「あれが・・・!?」



『ぐっ・・・』

『ハデスさんがあんな状態になっているのをいいことに、随分と好き勝手にやってくれたね?』

『そうか・・・妙にファイターの数が少ないと思えば・・・』

『この僕を怒らせたんだから、相当の罰は受けてもらわないとね?』


次の瞬間、掴んでいた手を振り被ると柱に向かってタブーを投げた。壁に衝突した直後

ハデスが発射したと思われるレーザーに焼かれ一瞬のうちにタブーは塵となり消えた


「あのタブーが・・・一瞬で?」

『やあやあ君達、迷惑をかけたね』

「・・・・・・」




同時に鈍い音が響きファイター達が振り返ると力を解放したガノンドロフによって鏡によって

コピーされたガノンドロフはその場に倒れていた。なによりもファイター達が幾度となく苦戦

したあのタブーを一瞬で、紙を丸めるかのように倒したことに唖然としていた




『よくやったな!』

「って俺達・・・大してなにもしてないぞ」

『何を言う、君達のおかげで地上界の被害が小さく済んだのだ』




マスターハンド達の力でファイター達の身体が光輝くと一瞬のうちに見慣れた景色が

目に入った。茶色い壁に無数に並ぶ机とイス。そう、ここはスマブラ内の会議室だ




「皆!やったね!」

「ルイージ!」



扉が勢いよく開き待機していたメンバー達が駆け寄ると部屋中が賑やかな声で染まった

わいわいと飛び交う中ピットとパルテナはマスターハンドの横で光が現れたことに気づく




「無事一件落着・・・と言ったところかのう?」

「あぁ。ナチュレや自然軍の者も・・・助かった。礼を言おう」

「創造神に礼を言われるなどなんだか気味が悪いのう・・・」




苦い顔をして告げるナチュレに2人が向かうとちらりとクレイジーハンドはブラックピットの方を見る




「ブラックピットよお、あの時の誘い受けてくれねーの?」

「何度も同じことを言わせるな。断ると言ったはずだ」

「?」


ピットが首をかしげるとため息をついたのちマスターハンドは告げる


「実はな、新ファイターの中にブラックピットも呼ぶつもりだったのだ」

「えっ!?」




ピットの叫び声にか、マスターハンドの言葉に数人が振り返ると言葉が続いた




「ゲーム版に参戦が決まって同じにしたかったのだがコイツ断りやがってよ」

「当然だ。こんなぬるい奴らの所に行く必要がどこにある?」

「あぁっ!?誰がぬるいって!?もっぺんいってみ・・・」

「はいはいファルコ、落ちつこうな」




フォックスがファルコに向かって告げるとピットは驚いたと言わんばかりの表情をしていた




「ま、マスターさんそれは本当の事なんですか!?」

「あぁ。何度頼んでも断られたから一時は諦めたんだが・・・」

「あらいいじゃないですか。ブラピ、ここは楽しいですよ?」

「ブラピって言うな!」


叫びながら扉を抜けると誰も止める事が出来ずブラックピットは外に出た。スマブラ

の庭に差し掛かった時、どこからか気配を感じ瞬時に神弓シルバーリップを構えた


「!」


シルバーリップを振ると乾いた音と共に地面に何本かの短剣が落ちる。がそれは時

間が経つと姿は半透明になり次第に地面に落ちていたはずの姿が消え辺りを見渡した





「なんの真似だ、出て来い!」





誰もいない中叫ぶが声は返ってこない。苛立ちを声に出した時、どこからともなく声が聞こえた



「なるほど、あの天使とは違うようだ」

「なっ・・・」


ブラックピットの前に姿を表したのは自分によく似た暗い色の衣服を着た人物だ

が、その姿を見てブラックピットは驚かざるを得なかった。驚くと同時に少女を睨む


「なんだお前は」

「成程。奴が忠犬というのならお前は狂犬といった所か」

「質問に答えろ!」



2つに分かれていた剣は弓に変わり矢を放つがそれは突如少女の手に現れた剣に弾かれ

た。姿形だけでなく、現れた剣ですらあの人物が持っている物と類似・・・まったく同じだった



「だが、脳はイノシシのようだ」

「さっきから黙って聞いていれば・・・!」

「俺の名はアクア。お前と同じ存在だ」

「・・・何?」



唖然とした言葉に思わず構えが緩んだ。アクアと名乗った人物も攻撃する素振りは見せず



「俺と同じ・・・?」

「とはいえ、誕生したベクトルは違うがな」


駆け出したブラックピットが再び剣を振るうと受け止めるように少女もまた剣を振るう。何

度も乾いた音が鳴り響き鍔迫り合いをすると弾かれ2人は間合いを取るように飛び退いた



「面白いものがいたものでつい試してみたくなっただけだ」

「アクアと言ったな。お前・・・」


身につけている服と髪の色を除けば彩花と同じ姿をしていた。それはまるでピットとブラック

ピットのようで自分のほかにそんな存在がいるのかとブラックピットは緊迫した様子で尋ねた



「・・・確かに、あいつとは違う何かを感じる。俺に似たな」

「貴様がここに残ろうと残らなかろうと俺には関係のないことだ。だが・・・ここにいた方が退
 屈はせずに済むと思うぞ?方法によっては・・・ピットや奴らをボコボコにできるわけだしな」

「・・・・・・」


少女の目は獣のように鋭く、心の中を見透かすようだった





「だが・・・もし彩花に手を出すような事があれば・・・覚悟しておけ」




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END


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