INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第20話、初期化爆弾

初期化爆弾が投下されたことを感じたパルテナはピットに現状確認の為向かわせることに。一方

冥府軍の討伐に当たっていた内の1グループメタナイト班は石碑を見つける。そこに現れたのは

マスターハンド。ファイターに呼ぶ予定だった一人だと告げると創造神の力で命を吹き込むのだった
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「あれ、ピットは?」






あの後管理室に寄っていたためピーチに遅れ彩花がリビングにやって来るがピットの姿が見当たら

ないことに気付くとピーチ達同様にパルテナに問いかけた。直後パルテナは深刻な表情で告げた


「実は・・・」


その時、彩花は机の上でパソコンが点灯している事に気付いた


「あ、パルテナ様ちょっとまって・・・誰?」


点灯はどこからか通信が入っている事を意味している。画面を開くと表示された

のはファイター達の一人ファルコンに持たせた通信機から掛かっていると知る


「ファルコンから?なんでここに?」


疑問に思いながら通信に出ると第一声が部屋中に響いた





『うおおお!繋がったぞ!』

「うるさっ」




思わずスピーカーから離れると耳を押さえた。再びパソコンに近づくとさっきよりはボリューム

の落ちた声が聞こえた。とはいえファイターなら誰しもが知っているであろうファルコンの声だ


『教えられた方にどうやっても繋がらねえからよ、こっちでやってみたら無事繋がったみたいだな!』

「繋がらない・・・?」


教えられた方、というのは管理室に繋がるよう設定したコードの方だ


『繋がらないって何?』

「知らねえよ!」


ふと横からファルコンの名を呼ぶオリマーの声が聞こえた


『そうだそうだ!悪いが助けに来てくれ!』

「・・・え?」


次に聞こえたファルコンの声は最初の時のような気迫はなくどこか申し訳なさそうに聞こえた


『いや・・・冥府軍を倒してたら突然変なものが降ってきて捕まっちまったんだ』

「え・・・ってなにそれ!?」

『わからん。攻撃してくる様子はないが身動きがまったく取れなくってな』


思わず彩花の叫び声にピーチ達が振り返った。何があったのかと聞かれこのことを伝え

ると彩花がしたのと同じような反応が返ってきた。ため息をつきながらマイクに向き直り


「何かって何さ」

『さっきまで平地にいたのによ、そいつが降ってきて爆発してから回りが熱帯林み
 たいになっちまったんだ。まるで突然どっかの別世界に飛ばされたような感じでよ』

「それってもしかして・・・」


横からパルテナの声が聞こえた。振り向くとなにか心当たりがあるのかスクリーン

を動かしていく。彩花もパソコンを操作すると画面が通信中から切り替わった


「・・・!」


切り替わったのは通信機に設置された超小型カメラの様子。そこに映っていたのは聞

いていた平地とは思えないツタや木々が入り混じるまさしく熱帯林のような場所だった


「これって・・・初期化爆弾!?」

『知ってるのか!?』


単語に反応したかのようにパルテナは彩花に向かって告げた


「おそらく・・・ピットを向かわせた場所と同じ場でしょう」

「えっどういうこと?」


パルテナは初期化爆弾が投下された事を知りなぜそうなったのかを調べるためにピットを

向かわせたのだという。当時初期化爆弾が投下された際彩花も関わっていたため誰によって

引き起こされたのかは少し考えればわかる


「ってナチュレ・・・!?なんで!?」

「わかりません。おそらく冥府軍の出現を知り討伐するためでしょうか・・・?」

『実は、俺達が向かった場ではすでにその地の兵士達が戦ってたんだ』


通信機から聞こえた声に気づくとパルテナは数秒間考えたあと告げた


「おそらく、ファルコン達は初期化爆弾に捕らわれたのですね」

『初期化爆弾ってなんだ!?』

「・・・彩花。近くまで転送します。ピットにもこのことは伝えるので合流次第救出に向かいなさい」

「わかった」


パルテナが租杖を振りかざすと彩花の姿がその場から消えた。ピーチ達も驚くが忘れがちだ

が彼女もまたマスターハンドと同じ神なのだから人ならざる力が使えてもおかしくはないのだ

身動きが取れない中ヘルメットに通信機をつけた状態でファルコンは叫んだ



「なんだよそのなんとか爆弾ってのは!」

「確か・・・初期化爆弾って新しくできたステージ名でありましたよね」

「そうだったか?」

「・・・はあ、やはり覚えていませんでしたか。ありましたよ」




オリマーに続いてルカリオ、ヨッシーがため息をつくと通信機からパルテナの声が聞こえた





『初期化爆弾とは、その名の通り全てを初期化・・・自然に返す爆弾です』

「なんだか・・・爆弾と聞くと全てを破壊するイメージがありますが・・・」

『爆弾投下の判断を下した主は、自然王です』




「自然王?」




自然界の神と言うべきか。パルテナの奇跡によって近くまでやってきた彩花は近くに

あった穴から巨大な塊の中へと入ると見覚えのあるほぼ単色の世界へとやってきた




「彩花さん!」

「ピット!」




頭上から声が聞こえたかと思えば足場を伝ってピットがやってきた


「事情はパルテナ様から聞きました。ファルコンさん達が捕まってるんですね?」

「みたいだね。あの時も兵士が捕まってたっけ」

「数人兵士を見かけましたが・・・見かけた分は救出しました。パルテナ様の情報
 によるとこの初期化爆弾の範囲は前回のよりいくらか広くなっているようです」


パソコンを持ったまま管理室に移動するとロボットの調べによって通信障害

の理由が判明する。それは屋敷との電波が遮断されたからのようだった


「なら、なぜそのパソコンとは繋がるのです?」

「彩花、なぜこのパソコンとは繋がるのですか?」




パルテナの問いかけに対し脳内に声は響いた。これは彩花の力ではなくパルテナの力だ




『多分ファルコン達がいるのは上層なんじゃないかな。それ、普通の機械と違っ
 て割と特殊な電波使ってるからちょっとやそっとじゃ通信が途切れないんだよ』




とはいえパソコンと各通信機、同じ型のもの同士でしか特殊な電波は通用しない。逆に同種

の物ならば砂漠であろうと洞窟の中だろうと地下だろうと一般の電波がなくとも繋がるそうだ




『とはいえ、初期化爆弾の中じゃ繋がりは悪くなるだろうから時間の問題のような気もするけどね』

「わかりました。ピット、彩花、一刻も早く彼らを救出なさい」

『了解です!』


通話を終えるとピーチとゼルダはパルテナに尋ねた




「・・・意外と冷静なんですね」




「こういうことは慣れてますよ?伊達に生きてませんし過去にも経験はありますし」

「・・・それもあるのですが・・・やはり私達と新ファイターでは認識の違いがあるのでしょうか」


ゼルダが何のことを言っているのか、言葉には現れずとも勘の良いパルテナは

気づいた。そして光の女神らしい笑みを浮かべると心配ないと伝えた。なぜなら




「なぜなら、以前も初期化爆弾にピットと彩花は立ち向かいましたから」

「以前も?以前って・・・スマブラの前に起きたという・・・?」

「えぇ。私も天空界から様子を見ては指示を出していましたが・・・なかなかに名コンビでしたよ」




全てが自然でできている。元々爆弾の落とし主が自然を司る者のため現れる魔物も

自然から作られたもののように見えた。が自然軍だけでなく冥府軍の姿もちらほら見える


「「・・・・・・」」

「私が初めて彼女と会ったのはエリア様の件の時、貴方達が・・・かつての彼女が
 どんな人格でどんな少女だったのかは知りませんが・・・貴方達の想像以上ですよ」

「・・・・・・」




「私は神です。人間のように情で動かされることはありません」

「わ、私も彼女の器はよく知っているつもりです」




焦ったようにゼルダは告げる。その言葉はサムスを始めファイターたちは何も発せず言葉が

止まる傍ら何度も聞いていたパルテナは驚くこともなく全てを知っているかのように頷いた





「なんなら、映しましょうか」

「え?」




再び租杖を振りかざすと、別のモニターに初期化爆弾の内部の様子が映し出された




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次回

管理室に映されたのはパルテナの奇跡によって映された初期化爆弾の内部。ピットと

彩花はファルコン達を助けるため、この爆弾を落としたであろう張本人に遭遇するため

上層部へと登って行く。その時現れたのは自然界の王ナチュレだった


NEXT 第21話、「自然王ナチュレ」


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