INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第一話、架空と伝説の始まり

幼い少女が世界を救う?

使命を受け渡された時、少女は過去に世界を救った勇者を思い浮かべる

勇気もなにもないただの人間が王国を救うなんてできるわけがない

幸か不幸か、これはハイラル王国にやってきた少女が魔王と戦う物語

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(・・・・・・)


現実ではない、夢の世界。朦朧とした意識の中頭の中に浮かんでいたのは暗雲が

立ち込める中崩壊した町や道だった。人々の悲鳴が右往左往と飛び交い逃げ回る

人々。兵士が魔物と戦っており倒れた人の姿や魔物の残骸が地面に落ちている


(!?)


夢だというのに見えた景色に少女は驚愕の表情を浮かべる。そしてぼんやりと

映っていた風景はさらに歪み、次第に別の風景が見えてくる。不気味な空の中

立つ赤髪の男と、向き合う人影が。最後に、印のついた剣の刃がキラリと輝いた




「やっと起きたのか」

「んー・・・まだ11時じゃん」

「もう11時、だろう?」



町でもなく、都会でもない。周りには森しかない場所にぽつりと一軒建物があった

どこにでもあるような一軒家だが一般的なものに比べるとやや古風な雰囲気と独特

な雰囲気を感じる。初見で言うなればどこかの工場のようだと。そこに住んでいた

のは男と半分くらい近くの身長しかない少女だった。発した言葉に少女は見上げる


「さて、私はそろそろいくかな」

「・・・もういくの?」


身長の関係から大きなカバンが真っ先に目に入ると見上げた先に父の顔がうつる

少女の父である彼は博士であり発表会や調査でよく家を空けることがある。今日も

また男は遠出しようとしていた。少女を見たまま言い聞かせるように男は告げる


「あまりゲームばかりするんじゃないぞ」

「わかってる」

「じゃあ行ってくる。何かあれば電話してくれ」


手を上げると男は外に出て行った。元々にぎやかな家庭という訳ではないが一人

減るだけで部屋は一層物静かになる。目がすっかり覚めた時気配に気づき振り返る



「ブイー」

「イーブイ。おはよう」


膝の上に飛び乗り挨拶を返すように声を発した茶色と白の生物はこの地では特に珍

しくもないごく当たり前の生物。それぞれ姿形、名称は違うものの多くの人はこの

生物達と共存している。そしてこの家でも唯一いる存在がイーブイという名の生物



戦いもなければ、モンスターもいない。なんの変哲もない生活に少女は不満を

感じていた。テレビでよく見るようなある日謎の生物が世界を侵略しようとした

とか、魔王が世界に攻めてきたとか。そのために選ばれた勇者が旅をして力を得

て世界を救うとか。架空の世界に憧れを抱きながら、ありもしない夢を見ていた



ただただ、なんの面白味もない世界に退屈していた


何度思ったことか。ある日突然この世界が化け物に襲われたらとか、魔法と

か剣とか存在していたらいいのにとか。そんな世界に生まれたかったとか




(・・・あーあ、魔法のホウキがあって空が飛べたりする世界だったらなあ)



その時、外から聞き覚えのない音が聞こえた



「?」

微かに聞こえた声。外で、何かの声が聞こえた。この近辺に住む生物の声は一通り

聞き分けられるはずだ。聞いたことのない濁った叫び声が室内にも微かに聞こえた



(違う、こんな声聞いたことない)



まだ知らないポケモンがいるのか。それとも新種か伝説のポケモンが偶然現れた?

イーブイと視線が合い好奇心からか、外が気になり家を出るとイーブイもついて

いく。扉を開け空を眺めてると、遠くのほうで見覚えのない鳥のようなものが飛び

交っていることに気づいた。黒く、小柄なカラスのような生物が群がっている



(なに・・・あれ)



遠くからでははっきりとした姿形は見えないものの一目で何故か『不気味』という

感想が浮かんだ。この地には生息しておらず、なぜここにいるのか疑問でしかない




日が落ち町ですら明かりが消え始める頃、布団の中で眠っていた



『・・・・・・』



気が付くとそこは見たことのない場所だった。布団の中にいたはずなのに全く違

う場所にいた。目が覚めれば夢だろうと気づくかもしれないが気づかぬまま目の

前に移っている景色にただただ唖然としていた。無地に近い空間は妙に怖く感じ



(なに・・・これ、怖い。ここはどこ?)




どうしてかわからないが声が出ない。出そうとしても全く声が出ないのだ。その時



『・・・けて・・・』

(・・・え?)



目の前に光が集まると現実には存在しない見覚えのある少女が立っていた。すると

微かに声が聞こえた気がし思わず聞き返すが返答はない。数秒後目の前にいた少

女が両手を交差し祈りのポーズをとると俯き、無音に近い場所に立ち呟いていた



『ハイラルを・・・助けて』



気が付くと、朝日が昇り布団の中にいることに気づくとあれが夢であることに気

づいた。少しだけ怖かった夢に布団の端を掴むが夢は夢。今日も一日が始まって

しまったとため息をつくと目覚めた時間が早いからか隣でイーブイは眠っていた


変な夢だったと思いながら外に出ると空を見上げる。昨日飛んでいた鳥はおらず

結局何かわからないままいなくなってしまったと思うとおもむろに少女は正面を向く



「?」



いつもと変わらぬ風景だが、何故か遠くを見ていた。そこには誰もいないが誰かが

呼んでる気がした。そうじゃなくても、この先に何かがある気がしてふらりと歩き

だす。歩き続けること数十秒、草木をかき分けると2人の老人らしき姿が見えた



(人・・・?)



気づかれない距離で立ち止まると引き返そうかと迷う。その時2人が振り返った



「あ・・・」



気づかれてしまったと視線を伏せると2人の老人は笑みを浮かべて言葉を発した



「おんやこんなところに・・・ずいぶん探しましたねぇ?コタケさん?」

「ガノンドロフ様復活の為のエネルギー・・・ヒィーッヒッヒッヒ!」

「え・・・っ?」


ニタリと笑うと突如箒に乗って迫ってきた。信じられない一瞬に頭が真っ白にな

ると怖くなって目を閉じる、次に目を開けた時は、自分は捕まり空を飛んでいた



いきなりのことで、何が起きているのか分からない


「!?・・・・・!?」




驚きのあまり声が出ず助けを呼ぶこともできない。掴まれるまま空を飛んでいると

陸を離れ、海に出る。今すぐ降りたいけれど、ここで落ちたら間違いなく死ぬだろう



「・・・っ・・・!」


怖い、その一言しか浮かばなかった。ただ海に落ちないようにしがみついていると

向かっている先に土地のようなものが見えた。見えた大陸に近づくにつれ雲行きは

怪しくなり雨風が強くなる。恐怖は増す一方でどんなに震えても誰も助けに来ない


来るはずがない。わかっていながらも助けてと思うしかなかった。大陸に差し

掛かった頃意識が遠のく気がした。その時静電気のようにバチッと音を鳴らす

と2人は弾かれバランスを崩した箒は大きく揺らめいた



「なっ・・・なんじゃ!?」



驚きのあまり少女を話してしまうと少女は地面に向かって落下する。完全に意識

を失った少女は重力に従うまま落下し続ける。数秒立った時巨大なフクロウが少

女をすくいあげ2人の魔女を通り抜けると遥か遠くへと飛んでいき姿を見失った




白で統一された床や柱が並ぶ中一人の少女が空を見上げてた。鳥が飛

び気候も穏やか、城下町も賑わっており見るからに平和そのものだった


「・・・・・・・・・・」


空は晴れているのに、なぜか落ち着かぬまま少女は顔を歪めると呟く



「また・・・悪が・・・・ガノンドロフが・・・・」








「・・・・・・っ」



目を開けたとき、すぐに自分の状況の判断ができなかった。数秒立ち自

分がベッドで横になっていることに、ここが室内だという事に気づいた



(確か・・・)



外に出て、2人の老人に会って・・・記憶を辿っていると近くから声が聞こえた




「あ、気が付いた?よかった」

「え?・・・え・・・」


人の気配を感じ視線を動かすとそこにいた少女を見て彩花は言葉を失った。意識が

はっきりしたことにより周りが自国ではまず見ない石造りの構造の部屋であること

そしてただの外国のような部屋ではなく、国のお姫様でも住んでいそうな高級感



「・・・・・・」



風景でさえ目を見開くには十分すぎる要因だが、何よりも安心したようにこっち

を見ていた少女に目を疑った。この世のものとは思えない、現実ではありえない

姿をしていたからである。ただ一つ言えるのは、ここは自分の知る国ではない



「・・・ハイラル湖で倒れてたんですよ」



固まったままでいた彩花に対し少女は何かを察したように状態を告げる



「見回りをしていた兵が、ハイラル湖で倒れている貴方を見つけて・
 ・・近くに両親の姿が見えないからひとまずとここに連れてきたの」

「はいらる・・・?」


どこかで聞いたことあるような響き。未だに目の前の風景が信じられない



「何故、あんな所に・・・?」

「あ・・・・・・」


尋ねられ、起き上がり何がなんだかわからないまま精一杯伝えようとするものの


「あっ・・・家から外に出て歩いてその先でえっと・・・魔女みたいな人に連
 れてこられてえっと・・・でも途中で突然離されてその後また捕まった気が」

「落ち着いて、一度深呼吸しましょう?」

「あ、う、うん」


言われるがまま深呼吸すると多少落ち着いたことを確認し少女は尋ねる


「そういえば、まだお名前を聞いていなかったわね」

「え・・・?」

「名前は・・・なんていうの?」

「あ・・・あ、えっと・・・」


どこか自分とは違う雰囲気を感じるからか緊張しているのが自分でもわかる



「アヤカ・・・彩花」

「彩花?いい名前ね。私は・・・・私はゼルダというの」

「ゼルダ・・・?」


その時、脳内で何かが引っかかった。その一言で思い浮かばないわけがない



「え・・・?」


まだほんの数年前、またはごく最近まで家で少女は父がゲームしている姿を見

ていた。ある日他とは違うことを宣告された少年がある王国を救う旅に出る話



そのゲームの名は・・・『ゼルダの伝説 時のオカリナ』




そこから気が付いてからの少女や倒れていた場の名称に対する違和感に気づく

まではほんの一瞬だった。そう、そのどれもがそのゲームに存在する名だからだ

よくよく見ると少女の身なりや顔だちはゲームと類似しているどころか同一だ


まさかと思う。もし彼女がそのゼルダであるならば、彼女ほハイラル王国の王女

なのだから。そして倒れていた場と彼女の存在が、この場の正体を物語っていた


おそるおそる、少女は尋ねる


「ゼルダ・・・姫?」

「え?」


その言葉に、ゼルダと名乗った少女も驚いたような表情を見せた



「まさか・・・本物・・・?」



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次回

架空の存在と言葉を交わしている事に、自分が架空の世界にいることに驚きを

隠せずにいた彩花。事情を話そうとしたとき城全体に突如揺れが襲う。襲った

存在はトライフォースを探し過去にもハイラルとゼルダを襲った人物で・・・


次回 第二話、「託された未来」


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