INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第12話、忘れ去られた存在

ファイター達を襲った元スマブラのメンバーピチュー、子供リンク、ロイ、ミュウツー、Drマリオ

突き付けられた現状にファイターたちは苦戦を強いられる。そんな中5人が敵対する理由に

気づいた彩花はファイター達にタブーのもとへと向かうように告げるのだった
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「ふう・・・」



タブーを倒せば5人は元に戻るだろう。だがそれまでに5人が何もしてこないはずはない

自らの意思で動いているのか、タブーの指示に従って動いているのかは定かではない


「下がってて」

「え!?でも・・・」


アイクに駆け寄っていたマルスは目の前に彩花が立った事に気づくと驚きの声

を上げる。マルスから表情は見えないものの自信ありげな表情で彩花は告げた




「あの時とは違うんだ。まあ見てなって」





背を向けたままそう告げると目の前から彩花の姿が消えた。驚くが次の瞬間遠く離れ

た場に現れる。それは固まっていた4人の背後。すると彩花はとある呪文を唱える


「アースクエイク!」


少女から地面が割れ4人へと向かう。足場が崩れると4人は身動きが取れなく

なっていた。さらに「ブリザード」と呪文を唱えると一瞬のうちに全体が凍り固まった


「しばらくそこでおとなしくしてなよ」


氷に向かって呟くと横から気配を感じネールを唱える。すると飛んできたのはミュウツー

の技シャドーボール。さすがは最強と言われたポケモン。あの中で攻撃を避けたようだ




「さすがはミュウツー・・・かな?」

「・・・・・・」




再びミュウツーは何かを唱えた。直後彩花はぴたりとその場で動きが止まる


(これは・・・かなしばり・・・)


抗って見るも解けるわけもなく目の前に近づいてきたミュウツーは手を構えた

再びロイと剣を交えていたマルスは危険な状態だと察知すると叫ぶ


「彩花!」

「・・・ミラージュ!」


再び何かを叫んだ。が今までと違い何の変化も訪れない。するとミュウツーの様子が

おかしい事に気づく。まるで目の前にいる彩花が見えないかのように辺りを見渡していた

すると再び姿を消した彩花はミュウツーの背後に現れると手に現れた剣で斬りつけた


「!?」


手には剣が握られていた。どこからともなく突如姿を現し見る限り少女に剣を収める鞘

のようなものは見当たらない。持ち手近くにはキラキラと石のようなものが輝いていた



「なに・・・それ!?」

「剣だよ、見ればわかるでしょ。・・・って私君達みたいに話してる余裕なんて・・・」



ミュウツーは振り返りざまにゆっくりと地面へと倒れ休む間はなく後ろを振り返ると


「!」


またしてもロイの攻撃が命中しマルスは大きく吹き飛んだ。アイクの

横まで飛ばされると剣を構えたままロイは2人に向かって走り出す


「させない!」


フロルの力でその場から姿を消すと攻撃を受け止めるように剣を構えた。金属音が鳴り響くと

鍔迫り合いとなっていたが素人同然の自分と剣術を学んだ相手とでは実力の違いは天地の差


(重いっ・・・!)


「その剣は・・・?」

「あの後・・・『色々』あってね。とある人に貰ったんだ」


どれだけ全力で力をかけても押し返されそうな勢い。見慣れない剣を見ながらマルスは告げた




「彩花がロイに勝てるわけ・・・!」




掛けられた力に勝てず弾かれると再び構える。じりじりと様子を伺っていると彩花は口を開いた


「・・・この人達がこうなった理由、なんとなく察しがつくんだよね」

「え?」

「この5人は・・・次のスマブラに選ばれていないんだ」

「えっ・・・!?」


現在の人数に新規のメンバーが増えると人数的に多すぎる。時代にはよくある話だが新しい

物が生まれると古きものの記憶や伝説は薄れていく。彼らは次のスマブラメンバーから外され

ていたのだ。そしてなんらかの理由によって5人はこのことを知ったのかもしれない




「もしかしたら・・・そこにタブーって奴がつけこんだのかもねっ!」





『ほう、よく気づいたな』

「タブー!?」


間に入るように現れたのはタブーの姿。ファイター達はタブーを倒しに向かったため


「どういうこと・・・!?タブーはマリオ達と戦ってるんじゃ・・・」

「幻かもよ?」


言われてみるとうっすらと以前見たときより姿が透けている気がした。かといえど元々タブ

ーの体は透けていたため見わけなどつかない。突然現れどタブーは不敵の笑みを浮かべ


『かわいそうに・・・』

「!」


咄嗟に駆け出すと剣を振るうがその場からタブーは消える


「消えた!?」

『どこを見ている?』

「!」


再びタブーは少し離れた場に現れた。タブーに並ぶようにロイもまた彩花から離れると


『どうだ?我が下部達は。なかなかに優秀だろう?』

「タブー・・・お前・・・!」

「おっと王子、恨むのなら私ではなくマスターハンドを恨むべきではないかな?」

「なんだって・・・?」


理由はさっき話した通り、タブーは彩花と同じことを告げた




『ここへ来たのを知った時ファイターにない何かを感じた。そう、憎しみの心だ』

「・・・・・・」




剣を構えたまま、彩花は動かない


『そこで私は思いついたのだ。面白いことをな』

「やっぱり・・・一体どこで・・・」

『何も知らない5人に私が教えてやったのだ』

「なっ・・・」


不敵な笑みを浮かべると面白おかしくタブーは嘲笑った。この場にいる全てに向けて


「彩花もこの事知ってたの・・・?」

「一応スマブラ製作に関わってた身だしね。話を聞いた時私は反対した。けど・・・これは
 マスターハンド単体の意思じゃなくて・・・色々とそうせざるを得ない理由があるんだよ」




「それって・・・何?」




マルスの質問に対し答える事はない。無言のまま数秒が経つと無言のまま彩花は駆け

出しタブーに向かって剣を振り下ろした。当たるか当たらないかのところで姿は消える

タブーの消失と入れ替わるように駆け出した彩花を迎え撃ったのは


「ぐっ・・・」

「・・・・・・」


急に重量を感じると力に押し負け持っていた剣は弾かれた。金属音を立てながら地面

に落ちると滑るように剣が回転していく中再び目の前の人物は剣を振りかざそうとする


「ちっ・・・フロル!」


その場から姿を消すと間一髪攻撃を避けると剣に向かって走り出す。取りに行こうと

していた所やはり青年も追撃を仕掛けようと駆け出す。その事に気づいた彩花は剣を

拾う前にネールを唱えようとした時動きは止まった



「・・・?」



剣は動かない。地面に落ちていた剣を拾い上げると青年は途切れ途切れに告げた



「逃げ・・・て・・・」

「!」


聞こえた声に顔を上げると確かに元に戻っていた。が何かに抗うように震えて

いる。おそらくタブーの洗脳と戦っているのだろう。再び途切れ途切れに告げた


「僕・・・は・・・・・・」

「もしかして・・・」



再び我を失いそうながらも持ちこたえている葛藤に彩花は言いかけた言葉を止め口を開いた



「え?なんだって?自分は忘れ去られた人だって?」


かつての記憶に残っているようにトゲのある声で彩花は告げた



「・・・そうさ」

「赤い人って誰だっけ?今私の目の前にいるのは誰なんだろうね?」



嫌味のように、喧嘩でも売ってるかのように彩花は目を細めると告げた。さっきの言葉に、あ

の時の「自分は忘れ去られた存在」という発言に怒りを感じざるを得なかった。なぜなら・・・・



「忘れ去られた存在ならわからないはずだよね?なんで私の記憶の中にいるのかな?」

「・・・!」

「そういう事は・・・私の記憶から消えてから言えっての!」


今度は彩花が斬りつけるとロイはバランスを崩し大きく揺らめいた。が所詮ともいえ

る力、すぐに体勢を立て直した青年は悪夢と戦うかのように力を振り絞ると告げた





「僕・・・は・・・君を・・・傷つけたくないんだ・・・!」

「・・・安心しなよ」




言葉を遮るように、弱々しい声に対し芯の通った声で告げた。剣を構えたまま笑みを浮かべると





「君は、私が元に戻すから」

「!」



それからほんの数秒、剣を構えると再び彩花の姿が消える。ここまで来ればどこに現れる

かは想像がつくだろう。現れたのは、ロイの背後。そして一瞬のうちに出来事は起こった


「・・・・・・」


何も起こっていないように見えたものの剣を落とすとロイはその場に倒れ込んだ


「ロイ!」


倒れ込んだロイにマルスと意識が戻ったのか傷口を抑えた状態のアイクは駆け寄った


「・・・気を失ってるだけのようだな」

「ロイ・・・ロイ!」


マルスが叫び続けると傷は浅くアイクの攻撃以外にはほぼ無傷だったため

数秒後気がつくと視界に映ったのは自分の名を叫び続けるマルスの姿だった



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次回

彩花の元にやってきたクレイジーハンド。尋ねるとクレイジーハンドは5人の意思を尊重し

ここへやってきたのだと告げた。がその後に起きたのはタブーによる策略の罠。すると

クレイジーはファイター達が破れた事に気づく。と同時に記憶が元に戻るのだった


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