INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第1話、亜空再来


音はなく光もない。とはいえ何も見えないほど真っ暗なわけでもない。土でもなければ

コンクリートでもない地面の上で男は紫色に広がる空を見上げながら笑っていた





「!」





そしてまた別の場所、ここもまた現実には存在しえない風景が広がった中白い手は何かを感じ

取った。スクリーンに空間内の様々な場所が映されている中気のせいとは思えない何かを感じた




(これは・・・以前感じた事のある気が・・・)




力の傾向からどこの者か、何者かを探っていると頭の中にある人物が浮かび上がった







「・・・まさか・・・」




ある日のこと、ファイターたちはマスターハンドに呼び出され会議室へと集まって

いた。全員が集まるとマスターハンドが前に出てファイター達にあることを告げた





「・・・タブーが」





呟きかけた瞬間、部屋中が光に包まれファイターたちは思わず目を瞑った。あま

りの眩しさに目を開くことが出来ず数秒後光が治まると10人は目を開き驚いた





「・・・あれ!?」





第一声を発したのはパックマン。10人は辺りを見渡したが自分達以外のファイター達

の姿が消えていたのだ。ファイターだけでなく少女や2人の神の姿も見当たらない




「・・・え?みんなどこにいったの?」




再びパックマンが声を発した後、どこからともなく声が聞こえてきた


『ファイターたちは少し借りて行く』

「誰だ!?」





聞き慣れない声、実体が見えずどこにいるのかすらわからない。辺りを

見渡しても姿は見当たらない。すると声はクククと笑うと10人に告げた





『なに・・・少しばかり遊ぼうと思っただけだよ。・・・いや、試すが正しいかな』





声からして性別は男だろう。部屋を飛び出すと各々各場所を走りまわっては姿を探していた





『果たしてあの記憶を失って同じ出来事に遭遇しても乗り越えられるかな?・・・我が亜空に』

「!」

『なに・・・すぐ終わるさ』




その言葉でたった1人、頭の何かに何かが浮かんだ。それはかつてのスマブラに関する

知識をもつ新ファイターの一人、Wii Fit トレーナーだ。Wii Fit トレーナーは放送で新ファイター

10人を会議室へと集合させると今起きたであろう事を告げた




「今の声・・・おそらく私はこの人物を知っています」

「なんだって!?」




トレーナーの声に数人が声を上げた。が慌てるでもなくトレーナーはその名を告げた




「タブー」

「タブー・・・さっきマスターハンドが言いかけましたよね?」




ロゼッタの問いかけにWii Fit トレーナーは頷いた。そして詳細を話せばもう一人理解でき

る者がいる。直接的には関わっていなくとも当時異変に気づき解決に向かわせた人物





「パルテナ様。過去にあなたも関わっていましたよね?」

「・・・ええと、どの話でしょうか?」

「通称、『亜空の使者』と名付けられた事件です」




緊迫した表情で告げるとパルテナは思い辺りがあるように口元に手を当てた。とは

いえここにいるほとんどがこの事件を知らない。Wii Fit トレーナーは説明を始めた




「過去にここニンテンドーの至る所で異変が起きました。突如あらゆる地域が紫色の空
 間に飲み込まれるという事件です。それを解決したのが元ファイター達なのですが・・・」

「まさか・・・タブーとは・・・」

「ええ。亜空の使者の黒幕の名がタブーです。タブーはファイター達の手によって倒された
 はずです。が今の声の主は・・・ファイター達を連れ去ったのは・・・おそらくタブーでしょう」

「どういうこと?」




新メンバーの一人シュルクが尋ねると




「なんらかの理由で復活し、再び世界を脅威に導こうとしています」

『その通り』

「「!」」

『だが、あっけなさすぎるのも面白くないのでな。あの時と同じ関係の状態で同じ事をしようと思
 ったのだ。ファイター達の記憶はスマブラに関わる事は消去し出会ったとしても初対面となる』




どこからともなく聞こえてくる声、相変わらず正体はどこにもない




『まったく同じではつまらないからな。ファイターがそれぞれあの後起きた事件の記憶は残して
 ある。新規に学んだことと瞬間能力で再びこの私を止められるか・・・ちょっとしたゲームだよ。
 ・・・なに、あの時同様最後の戦いで私に勝利できれば彼らは元の世界へ戻ることが出来る』





それからしばらく男の声は聞こえなくなった。姿を消したのかと推測される中





「・・・復活したのですか」

「パルテナ様も御存じなのですか?」

「・・・ええ。当時私も地上界での異変に気づきピットを向かわせましたから。あの後ピットから
 『タブーは復活する可能性がある』とは聞いてはいましたが・・・ついに来てしまいましたか」


すると誰も操作していないのに突如正面のスクリーンが下りてきた事に一同は気づいた

そして明かりがつくと何かが映しだされている。よく見えるように電気を消すと映っていたのは




「マリオと・・・カービィ?」




乱闘場のステージのような場所でマリオとカービィは手を振っていた。パルテナが場所を告げると

再びWii Fitトレーナーが説明に入った。タブーがしようとしていた事と言葉の意味を理解していたのだ




「これは・・・?」

「空中スタジアム・・・ですか」

「・・・おそらくタブーは、過去したことをもう一度しようとしているのです。全く同じことを。ファイタ
 ー達が互いを知ることによって得た絆を白紙に戻した状態で再び立ち向かえるのかを試そう
 と言うのでしょう。今彼らに残っているのはDX後の記憶と個々が体験した出来事の記憶・・・」

「それって・・・この世界が危ないって事!?だったら僕たちも・・・」




ロックマンが告げた瞬間パルテナは言葉を遮った




「・・・いえ、それが行われるのはこの世界ではありません」

「え?」

「もっと別の・・・タブーが個々に作りだした世界でしょう。それも過去のニンテンドーを複製した」





ゲームでも『亜空の使者』の出来事は収録されておりWii Fit トレーナーは一部始終を

知っていたがタブーにニンテンドーの世界を複製する力があることは知らなかった




「とはいえかつてのタブーは空間を作る力はあれど世界をまるまる複製する力はなかった」

「・・・あの時より各段にパワーアップしているということですね?」

「おそらく。それでファイター達もDX時と同じ記憶にするのではなく個人のその後の記憶
 は残したのでしょう。・・・彩花と私が会ったという記憶はなくても彩花がルキナと会った
 という記憶はあるという事ですよ。当然、彩花とピットもお互いを知らない状態となります」




例に挙げるならばあの時と同じ記憶+他のファイターの誰とも関わっていない出来事。彩花はルカ

リオやミュウツーは知っていてもアイクの『暁の女神』の記憶はない。暁の女神やパルテナの鏡は

ゲーム通りに進められたということになる。他の者も同じでネスとリュカは出会ってないこととなる




「このスクリーンで、進行が見られるようですね」

「ってあれ!?」




クッパJrが声を上げた。画面にはダークキャノンを構えたワリオがいる




「ワリオ!?なんでピーチを!?」

「・・・この事件によって和解し打ち解け合ったメンバーたちもいます。その記憶がないの
 ですから当然、敵対しますよね。おそらくガノンドロフやクッパも最初は敵対しているかと」

「その口調だと、君はこれからどうなるかを知ってるみたいだね?」

「ええ」




ルフレの言葉に頷いたWii Fit トレーナーに対しふと思いついたシュルクは言葉を発した




「でも・・・ってことは・・・」

「どうしました?」

「いわゆる経験が引き抜かれてるんだよね?そして当時はなかった経験が挿
 入されている・・・それって皆が当時と同じ行動をするとは限らないんじゃ?」

「そうですね。なので全てが私の知る通りに動くとは限りません」




そんな中、またしてもたったひとりこんな状況に縁のない少年がいた




「・・・・・・」





驚くまでもなく怯えるまでもなく。むらびとはいまいち状況が理解できていなかった。かつてむら

びとは平和な村出身でありこういった事には縁がなければ噂もこない。数年前そんな事があった

ことすら今初めて知ったのだ。ふとここへ来る前に聞いた見知らぬネコの言葉を思い出した


『数々の困難が待ち受けているだろう。
        でも共に過ごす仲間と乗り越えるんだ』



(これが・・・困難・・・)




まだほんの始まりに過ぎない。これからなにが起きるのか想像もつかない




「「ああっ!」」




ふと、数人の叫び声が聞こえた。むらびとがモニターに向き直るとさっきまで闘技

場だった場所は紫の空間に包まれカービィとゼルダが星に乗って避難していた


「えっマリオとかピーチはどうなったの!?」

「・・・彼らは無事です。シュルク、先程の話ですが・・・ファイターたちが関わった個々の話など
 知れています。移動範囲が限られているのもありますが・・・成長はあまり期待できません」

「えっじゃあ・・・」




その時、ハッとしたルフレが告げた


「・・・彩花」

「え?」

「彩花なら・・・色々な所を旅してたし・・・」




スクリーンを見ながらWii Fit トレーナーは頷いて告げた




「ええ。今回の『亜空の使者』は・・・彩花にかかっているでしょう」



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次回

テレビの画面が突如つかなくなり焦る彩花。だが数日後ニュースにて『謎のブラックホール』の

異変を知る。ニンテンドー各地で起きている事に疑問を持った彩花はスマブラへと向かうがマス

ターハンドの姿はなし。世界で何かが起きている予感を感じると動き出すのだった


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