INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

最終章、紡がれし物語

シリウスを倒し、ファイター達を解放した世界は温厚な日常を取り戻しつつ

あった。そんな中セネリオは過去にまつわるエピソードの真実を見つける。

そんな中、アクアは彼女たちのやり取りに、この場を見つめあることを思う
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「今度こそ、失わないで欲しいものだ」


アクアの呟きに少女はアクアの方向を見た。その表情は変わらないもの

の、自分自身だからこそ感じるものがあり、そこには願いが込められていた


「……私達は、ずっと仲間でいられるのかな」

「お前は急に何を言い出すんだ」

「永遠なんてないのは分かってる。私達と皆じゃきっと寿命が違うし、け
 ど……せめて私が生きてる間は……仲間でいてくれると嬉しいなって」

「僕たちは・・・」


青年は口を開き、言いかける。だがその言葉は途中で止まり、どこか

戸惑うように視線を彷徨わせた。彼もこの言葉を言うのは人生の中で

、片手に数えられる順位に入るほど似合っていないからだ


「……」

「当たり前よ」

「ミカヤ……?」


どこからともなく現れたミカヤに驚き、ミカヤは笑みを浮かべ告げる


「だから貴方も、貴方が生きている間は永遠の友でいて」

「俺もそうだと嬉しい」

「……僕も、です。勿論、アイクには遠く及びませんが」

「そんなのわかってるよ」


セネリオに対して、少女は笑って言う


「ふふふ」

「彩花?」

「言葉にして言った時、初めて心が通じて、繋がる・・・」



それから数時間後、テイルスがやってくると一つずつあるものを渡す


「僕とスリッピーでこんなの作ったんだ!」

「これは?」


手渡されたそれは、小さなピンブローチだった


「僕たちの出会いって奇跡にも近いじゃない?この奇跡をこれきりにする
 のはなんだか勿体ないし寂しいなって思ったんだ。だから一緒に戦った
 『証』みたいなものが欲しいなーって。スリッピーと意思疎通して、ね!」

「そうそう。なら皆にも作っちゃおう~ってなって作ったんだよ!」

「離れてても、これを見て今回の事、皆の事を思い出せたらなって」


やがてそれは彩花の手にも渡り、スリッピーは誇らしげに告げる。手渡さ

れたピンブローチは、波に風、虹と月が描かれていた。それはアンバラン

スに見えるが、どれもこの旅の中を描き、皆の軌跡を描いている


「こりゃいいな。ちょっとした思い出ってか」

「わあ、大切にするね!」


こうして、やがて一同に別れの時が訪れた


「皆さん、お元気で」

「皆もね」


宇宙機の前で、最も遠いテイルス達やスリッピー達が告げる


「本来なら宇宙警察からも表彰されるべき事案なのだがなあ」

「我々は名誉の為にしたわけではありませんから、お気になさらず」

「そもそも、これだけの人が集まるっていうのは色々無理があるよねえ」

「此度の件、厚く礼を言う。今回のそなたらや他の者達との出会いはかつて
 ない経験と資産になった。まだまだ知るべき事は沢山あるのだと知らされた」

「それは私達も同じよ。世界中を飛び回っていても知らないことはあるもの」

「なにかあれば我々『スターフォックス』を呼んでくれ。いつでも力になろう」


それぞれ互いに握手を交わし、それぞれが乗り込むとやがて二機の宇宙

機は地上から離れ、遥か彼方まで飛んでいき瞬時にその姿は見えなくなった


「おーいアネキー!」

「私らも失礼するよ。また会う事があればよろしくな」

「さーて、俺も更なるお宝さがしの旅に出るとするか」



テトラとラインバックに続き、イリアは一同に向かって頭を下げた


「皆さん、お元気で。そして、ありがとう」

「俺からも礼を言う。ではな」


すると、しばらく動かず見つめていたイリアの姿に彩花は「?」を浮かべた


「また、遊びに来てね。そしたら今度はゆっくりお話でもしましょ」










「……次は、俺達の番、か」


一人を除き、テリウス大陸の者だけになり、別れは切り出された


「なんか、前の時はこの別れだけでもう二度と会わないかもしれな
 い、とか思ったけどあいつら見るとそんなことないように思えるな」

「私はあの島に戻るが、君はどうする?」

「私も一度戻ろうかな」


そう告げると二人は彼女らと向き合い、やがてサナキを始め口を開く


「最初はどうなることかと思ったが……そなたらも元気でな」

「また遊びに来てください。クリミアは貴方達をいつでも歓迎しますから」

「デインもね」

「勿論、ベグニオン帝国もそなたらを歓迎するぞ」

「……」


彼女たちの言葉に対し、ゼルギウスは神妙な表情を浮かべた。頷けない

理由、それは彼もまた普通ではない存在だから。そしてそれをサナキを

始めここにいるほとんどが知らない


「……有り難きお言葉。またいずれ」

「……うん。私的にはこの大陸の国々には代えられない思い出がある
 からね。……生きる限り、もし私に子供ができたら、子供にもこの大
 陸を好きになって、この大陸の人たちと特別な縁になって欲しいな」

「こ、子供、ですか?」



「あははっ、確率超低いけどね。もしもの話だよ」

「もう少し気品を身に着ければいいのでは」

「ゼルギウスうるさい!」


笑い声がこだますると、彼女を見ていたエリンシアは告げた


「そのままでも十分魅力的ですわ」

「エリンシア……!」

「そのお転婆な所も、気の強いところも、全部貴方の魅力です。貴方に
 は人々の心を和らげる力があります。特に私達のような……何かに
 縛られた者たちにとって、貴方から受けた影響は大きいと思います」

「……」

「貴方と永遠の友である事を誓います。クリミア王女の名にかけて」


穏やかなのは、決死の戦いの末に勝ち取ったもの。それぞれの想いを

糧に守り抜いたもの。この伝説は他国や空間を越えて伝承される事は

ないものの、関係者及びその国々には長い年月を重ねても伝承される


「貴方に出会えて良かった」


手を伸ばしたエリンシアに対し、手を伸ばすと互いに握手を交わした。彼

女らが彼女の名を忘れることはなく、それは数十年経っても、色褪せる事

はない。そして、そんな事件からしばらく経った時の事……





「はーい」




ノック音が聞こえ、テイルスが扉を開けると懐かしい面々がいた


「翔太!に彩花?」


テイルスは扉の向こうにいた彩花と翔太の姿に驚きながらも家の中に

招き入れた。二人の姿を見るとエミーも驚きの声を上げ、やがて青年

、翔太の説明によりなぜここに来たのか、これまでのいきさつを知る



「俺は元々セガに遊びに行くつもりだったんだ。宇宙列車のある場所まで
 船で移動してたら途中で難破して、打ち上げられた大陸でこいつやスマ
 ブラの連中と会ったって訳。それでこいつも行くって言うから来たって訳」

「あの事もあったし、どうせならついていこうと思ってね」

「あの事?」


青年が「?」を浮かべる中、テイルス達は思い出したように頷いた


「あぁ……」

「そういえばナックルズはいないのか?」


青年が尋ねるとエミーとテイルスは苦い表情を浮かべ、話し出した


「実は……エッグマンが工場で何かを作ってるって聞いてね。真相を確
 かめるためにナックルズ達は外で、僕たちは探知で調べてた所なんだ」

「またなのかよ!」

「また?今ソニックはこの世界にはいないのによくやるよねえ」

「いつもの事だから、事件を起こせば自然とやってくるって思ってるんじゃ
 ないかな。大体いつも世界が違っても、時代が違ってもそうだったしね」


テイルスの言葉に青年は頭を抱えるとテイルスは苦笑いしていた


「折角来てくれたのにごめんねー」

「いっつもこうだよな……」

「見つけたぜテイルス!エミー!」


勢いよく飛び込んできたナックルズが二人の存在に気づく中、テイルスは

ナックルズより得た情報を元に座標を割り出していた。その間僅か数分で


「見つけた!」

「で、今から乗り込むのか?」

「当然!」

「はぁ……もういつもの事だしな。俺も行くよ」

「本当?助かるよ!ソニックが来るまでもなく僕たちで止めちゃおう!」

「そうか、頑張っ」

「お前も来るんだよ!」


青年は椅子に座って呑気に呟いた彩花を引っ張り、彼らと共に飛び出した


「前に戦ったんならあいつの企むことのヤバさは知ってるだろ?」

「だっていつも『皆』が止めてるんでしょ?」

「それは……そうだけど」


暫く考え込んだのち、彼女はため息をつくと呟いた


「わかったよ。……って当たり前のように崖を飛び越えて行かないでくれる!?」

「え?」

「あぁ……。俺らはこいつで渡るか。ほら乗れ」



また別の場、この世には存在しない空間。視界下は雲に覆われ、そんな中

女性の前に一人の天使が舞い降りる。そして地に足をつき見上げながら告げる


「時期が悪かったとは言え、突然起きたことにより天界の管理者を始め多くが
 パニック状態になりました。今後はせめて大天使様方には知らせておくべき
 かと提案させていただきます。今後、起きる予定があるのなら、の話ですが」


天使を見つめていた女性は頷いた


「えぇ。ですから、既に知らせしましたよ。そう遠くないうちに、彼は再び動き出すと」

「……」

「これは決定事項です。どんな事があれ、必ず起きます」


そう言った女性、女神エリアは杖を翳すと空中に透明なスクリーンが現れた


「貴方にも見せてあげましょう。この先、起きることを……」



映し出されたのは草原。鳥が空を飛びどこかへと向かい、その先には森や

川が見えその場所自体は穏やかなもの。そんな中、突如足音が聞こえた

それは次第に大きく、多くなり、やがて草原を無数の人影が駆け抜けた


「そう、君たちは巻き込まれたって訳。神人との戦いにね」

「神人?」

「神に近い人間……神であり、人であるもの。この世界のバランスを保つた
 めに必要不可欠なもの。人類が生き残るために、神人は人に試練を与える」

「で、この状況はなんだ?」

「俺達はこの箱庭に閉じ込められた……って訳かい」



『ここにはあらゆる不幸が詰め込まれている。その名は『パンドラの箱』』


画面の中に現れた天使が告げると、その場にいた人々は驚いた。そして瞬く

間に最初に見た草原を駆ける人々が映り込み、その中で少女達は告げた


「この世界から抜け出す為には、神人に与えられた試練を越えるほかない」

「どうして、貴方達はどこまで知ってるの?」

「知っているさ。全て。それが、私の使命であり運命だから」



そこには今回の出来事で活躍した者たちに加え、見知らぬ者たちがいた


「僕たちが選ばれたのには意味がある。そうだよね?」

「こうして選ばれたこと、光栄に思います」

「俺達に任せろ!絶対元の世界に戻ってやる!」




それぞれ希望を掴んだ者たちは前を見た。彼らが見る先は、空中に浮かぶ

大陸。様々な困難を乗り越えながら、彼ら彼女らはあの場を目指していた

大地が割れ、世界が崩壊していく中、少女はある少女の手を握って告げた


「大丈夫だよ。『私達』なら大丈夫。きっと戻れるはずだから」









「これは……」


天使が呟くと、エリアはスクリーンに向かって告げた


「私達だけでは世界の均衡を保つことはできない。なぜならこの世の存在
 達は時に私達神や天使でさえ想像できない進化を遂げる。これが世の
 理。私達が出来ることは、生物たちの希望を見守り、見届けることだけ」







「見つけたぞエッグマン!」

「よくここを突き止めたのう!むむ、おぬしらもおったのか!」

「エッグマンお前また何か考えやがって・・・今度は何を企んでるんだ?」

「ホーッホッホッホ!こいつでこの世界の住民を支配下にしてやるのじゃ!
 この天才発明家様にかかれば逆らえるものなど一人もいないのじゃ!」



赤い服を着た人物を見つけるとテイルス達は戦いの構えを取った


「そんなことさせないよ!」

「またこてんぱんにやっつけてあげるわ!」

「あのさあ、君達勝手にやるのは勝手だけど巻き込まないでよね」

「小娘!キサマにはあの時の借りを返してやる!」



懐から取り出したボタンを押すと無数のメカ達とひときわ大きなメカが

現れた。ニヤリと笑みを浮かべたエッグマンは高らかに叫び指を指した



「オメガ!メカたちよ!こやつらを立てなくしてやるのじゃ!」

「皆、来るよ!」


テイルスの一言に一同が駆け出すと次々とメカたちを壊していく。間を縫う

ように突き進むとオメガが道を塞ぎ、あらゆる攻撃を避けながら反撃していく



「むむう!」

「僕たちがこの程度でやられるわけないよね!」

「当たり前よ!」

「な、なんかあいつら、ますます強くなってる気が……」

「当然だよ」


テイルス達の戦いっぷりを見て呟いた翔太に対し、声が聞こえた



「あの人たちは何度戦ってきたと思ってるのさ」

「まあ、エッグマン相手なら手慣れたもんだろうが……」

「だから、生身でメカと戦えって絶対頭おかしいでしょ」



そう告げ手を前に出すと手から青白い雷が走り、大勢のメカと相対した




「さあ、さっさと終わらせようか」




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END


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