INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第33章、集いし希望

この戦いを制するのは力ではない。今、我らは皆で戦っているのだ。国民

達は選ばれた勇者たちに望みを託す。一同は約束の日、導きの塔にやって

きた。月が太陽を隠す中、鷺の民たちによる呪歌によって道は開かれた

ユンヌと共に道を駆け抜けていき・・・その先に待ち受けるものとは・・・
_______________________________

「なんだか・・・もっとすごいものを想像していたよ」


光の道を駆け抜けた先、一同の目に飛び込んだ光景は特別驚くもの

ではなく、見慣れはしないものの自分たちの世界とよく似た風景だった


『当り前よ。ここは私達と違うただの星のひとつだから』

「え?」

『・・・ポルネオ。それがこの星の名前よ』


惑星ポルネオ。太陽や月と同じように軌道で常に移動し、こうして他の

星と道を交えることはあれど同じ星と交わることはそうそうない。この

星の人々はそういった道が交わった時に他の星へ向かうのだという



「俺たちはイグジステンスの将、シリウスを倒しに来たんだよな?」

「敵将の拠点にしてはなんというか・・・穏やかだな」



テイルス達ももっと禍々しい場所をイメージしていたのか辺りを見渡すと


「普通に人が住んでいてもおかしくないっていうか・・・そんな感じだね」

「で、奴はどこにいるんだ?」

「そこにソニックや他のファイター達がいるのよね?」



エミーの言葉にテイルスは得意の機械を取り出し操作するものの


「うーん・・・これじゃわからないね」


そんな中、テトラの手の甲に何かが浮かび上がっていることに数人が気づく


「トライフォースが・・・」

「テトラ?お前その光はあの時と同じ・・・」

「あの塔に行ってからよく光ってるんだ。これは一体なんなんだ?」



「トライフォースが・・・共鳴してる?」

「なに?」



ふと発された言葉に振り返ると少女は告げた


「力、知恵、そして勇気・・・3つのトライフォースが何かのきっかけで
 互いに共鳴してる・・・。それは、近くにリンク達がいるから・・・?」

「トライフォースって確か・・・私達と同じ『プリズム』を創る力だったな」

「ああ。・・・確かに近くに何かを感じる」



「・・・その方向に、ファイター達がいるということか」



無言で向いた方向を見るとマロが呟き、一同がその方向を向いた


「一応持てるだけの物資は持ってきたが・・・取りに戻るのは難しそうだな」

「そうだね。それまでに終わればいいけど・・・」

「なんにせよ、ここまで来たならもう引き下がる理由はない」



マロの言葉に頷きながらも、イリアは僅かに顔を俯かせた。すると誰かが

近づいて来たような気がして顔を上げる。その先にいたのはあの少女だった



「だーいじょうぶ。リンクは私がなんとしても助けるからさ!」

「あ・・・」

「まーたお前は・・・俺「達」だろ?」




「ちょっと、こういう時くらいカッコつけさせてよね!」

「こういう時ってなんだよ。まだ来たばっかだろ。この先は今まで以上に
 危険な戦いになる。場合によっては・・・まあ、そんなことさせないけどな」

『・・・!皆、構えて!』



その時、ふと表情を変えユンヌが告げた



『近づいてくる・・・!』


彼女が告げて間もなく、一同の視界の中にはイグジステンスの群れが現れ

た。一同が驚きながらも構えると間もなくイグジステンスとの闘いが始まった



「イリアとマロは離れて!・・・こっち!前線は皆に任せるよ!」

「承知した」


イリアの腕を引っ張り群れから離れるもその姿を見たイグジステンスの数体

が追いかけるように迫ってくる。速さの問題で時期追いつかれるだろうと思っ

た時、振り返った少女は目を伏せ何かを念じる。そしてやがて手に光が集ま

ると、それは剣の形を象り、透明な石の宝飾がついた剣が現れた



「!」



次の瞬間、迷うことなく一閃で目の前のイグジステンスはバラバラになった

その姿は誰かを思い出させるようで重なり、イリアは目を大きく見開いた



「守るべきは物資・・・ですな」

「ですね。一匹たりとも近づけさせないよ!・・・あれ、これって一匹?
 一体?鳥だから一羽?イグジステンスの単位っていったい何?」

「そんなこと今はどうでもいいだろ!?」


剣を振りながらではあるものの発せられた言葉に叫び声が響く


「とにかく敵を倒す、それだけだ!」

「うわーナックルズ脳筋ー。ナックルズは脳筋キャラ・・・と」

「俺は知的でカッコいいぞ!ソニックよりな!」




「・・・・・・」



荷台に隠れるように潜んでいたイリアは戦いに身を投じる人たちを

見ていた。話している言葉は場に見合わないものであるものの、彼ら

彼女らは次々と敵を倒していく。そしてその表情は真剣そのものだ



「俺様の力にビビんなよ!」

「・・・・・・」



その時、イリアはある変化に表情を変化させた




「被害はなし・・・まあ怪我人がちょっといるくらいか」

「明らかに強いですね。拠点が近いからでしょうか」

「近いのかな、この星にいるってだけでどこにいるかはわからないんでしょ?」




見事勝利し、状況確認しているとイリアの元に彼女達がやってきた



「イリア、マロ大丈夫かい?」

「問題ない。荷物も無事だ」

「え、えぇ・・・」



イグジステンスの姿が見えなくなったことに安堵の息を吐くとデイジーから

ため息が聞こえた。その手には謎にもテニスラケットが握られているのだが


「流石に疲れたよ・・・」

「まあ、デイジーは戦いに慣れてないし?というよりなんでテニスラケット・・・」

「うん?あぁ、戦いに使えそうなものを適当に持って来たんだけど・・・」

「いや、いいんだけどさ」



デイジーと共に苦笑いしているもののさっきの姿と明らかに違っていて



「・・・ありがとう。かっこよかった」

「え?」

「戦う二人の姿・・・とてもかっこよかったって思って・・・っておかしいよね」




イリアの言葉に二人は目を開くと唖然としているもののやがて



「そりゃ嬉しいねえ。いいことをした後は気分がいいってもんだよ」

「・・・でしょ?」


次の瞬間、少女は誇らしげに告げた


「やっぱ剣ってかっこいいよね・・・!」

「え?」

「「・・・えぇー!?」」



続いて少し離れた場にいたテイルスたちも声が聞こえたのか大声が聞こえた



「彩花はナルシストだったの・・・?」

「いや待ってよエミー、剣がかっこいいって言ってるからセーフだよ!」

「君たち何の話してるの!?ナルシストとか初めて言われたよ!?」



笑い声が響くと数秒間、一同は笑っていた。一足先に笑いと止めると



「これでも一応勇者をやったことあるからね」

「え?」

「今は勇者じゃないけど、そういう気持ちでやってるよ」

「・・・どういうこと?」

「うーん・・・ここにいるほとんどの人は国を守りたい・・・とか国に仕える的
 思考の人が多いけど、私は似てるけど違ってて、勇者的な意味でリンク
 達を助けたいと思ってるからね。・・・やっぱ勇者はかっこよくないと!」
 



その後、テトラのトライフォースを頼りに歩みを進めていくものの明確

な場所とかはわからないらしく、完全に手探りでの侵攻になっていた



「来るところまで来た・・・って感じか」

「おうよ。だがまだ油断はできん」

「お前も成長したな」


日も暮れる頃、天幕を張りその日は解散となった。そんな中ひとつの天幕

の中ではラグズ達と一人のベオクが集まり、松明の火を囲んで談笑していた


「あの敗北が成長させたのではないか?」

「それを貴様が言うか!?」



スクリミルは今にも牙を向けそうな表情でゼルギウスを睨む


「気に障ったのならすまない」

「・・・もう昔の話だ。だがこうして再会したのならあの時の屈辱、この戦い
 が終わったら晴らさせてもらう。賭け事はないが今度こそ、俺が勝つ!」




『戦えない意味がわかりますか?』



「あの小娘、随分と生意気言うようになったな」

「前からだろ、あの時だって・・・」

「おい、ティバーン!その話はもういいだろう!?」

「なんだなんだ?」



ひと際賑やかさを増す空間に僅かだが温かな空気が流れていた

行軍中は終始緊迫した空気だったため、緊張の糸が解れたようだ


「しかしお前らがそこまであの小娘を買ってるとは思わなかった」

「あいつ根性だけはありますからね・・・」

「どうした?」



歯切れの悪い言葉に尋ねると、帰ってきた言葉に一同は集中する


「いや・・・俺としてはまた無理してないか心配で・・・もちろん俺たちも実力
 を見込んだからこそ将を任せたものの・・・エリンシア女王も同じようです」



すると、笑み尾を浮かべながらゼルギウスは告げる


「おそらく大丈夫だろう」

「なぜそう思う?」

「・・・そうやって気に掛ける者がいるからだ」


アクアという存在を知った今、彼女がただの人には見えなくなった

だからと言って接し方を変える程ここにいる者達の器は小さくないが

それでも以前と見え方が変わったのは事実だ



『昔の私は敵意がないって分かっても、それを受け入れられなかった』

「だが多くの経験を得て、心境に変化が訪れた。今の彼女は以前より
 周りの言葉に耳を傾け、その意志を真撃に受け止められるだろう」

「・・・!」

「君たちやセリノスの王子や姫の心配も、真意であると信じている」

「・・・はあ?」

「なんと言うか貴様・・・随分と奴の事を知った口ぶりだな」

「あいつはよく分からん」

「ふっ・・・。上に立つには不安定だが、素質がないわけではない。その伸
 びしろが未知数で面白いから・・・私ではなく彼女に将を任せているのだ」





「俺たちのような強さはない。もし判断を間違えたらどうするのだ?」

「その時は・・・彼女と運命を共にするさ」

「神使も言ってたが・・・そこまでしてあいつについていくことを決めたのか」

「・・・まあ、俺にはその気持ちわかりますけどね」



一同の視線が集まり、そんな中彼は言葉を続ける。危なっかしくてヒヤヒヤし

て、でも俺自身そいつを認めて尊敬してますから、ついていこうと思います・・・と



「誰のことだ?」

「さあねえ」



スクリミルの問いかけに対し、ライは意味を含めた笑みを浮かべながら流した




「・・・・・・」

「・・・・・・」



また別の天幕の中、机を取り囲んで数人は座っていた


「進軍スピードに個人差があるのは仕方ありませんね」

「大変ね。ラグズたちは体力が有り余る。一方はついていくだけで精一杯」

「まあまあ、今日はもう動かないわけだし、息抜きでもしましょ」


といい少女は懐からあるものを取り出した


「ソウル、お前はふざけているのか」

「いえ?」

「なぜトランプなんてものを持ってるのだ」



小型の箱の表面に書かれた絵を見てアクアは眉を潜めた


「あらあら。いかなる時も、息抜きは必要よ?」



トランプはルールが単純な上種類が数字やマークで分かれてるから多くの国

で使いやすい。もしこの軍のコミュニケーションが上手く行っていないなら、こ

れでコミュニケーションを図ろうとしていたと少女はカードを出しながら言った



「もしかしたら明日には世界が終わってしまうかもしれないから、今の
 うちに楽しいことをしておくのもありでしょう?その気はなくとも、物事
 に絶対なんてないから。結末がどうなるかは、誰にも分らないから」

「ふざけるな。そんなことする暇があったら周囲の警戒でもしておけ」

「・・・さあセネリオ、つまらない人は置いておいて遊びましょ」

「わざわざ僕の天幕まで来てやるものではないでしょう。遊びなら誘え
 ば喜んで参加する者なら至る所にいるでしょうに、よりにもよって・・・」



ため息交じりに告げると少女はクスリと笑った


「あら、貴方を誘ったところで私達の天幕までくるとは思えないのだけど」

「当然です」

「なら私達が出向くしかないじゃない」



その時、天幕の入口にある布が開いたかと思うとある人物が覗き込んだ


「アタシに用ってなんだい?」

「ふふ、来たわね」

「・・・急に呼ばれたから大変なことでも起きたのかと思えばなんか、和やか
 な雰囲気だな。・・・そりゃトランプか?こんな状況でまあ呑気な事してんな」



現れたテトラの姿を見るとソウルはカードを4つに配り分けていく



「さあ、そこに座って。光と闇の対決を始めましょう」

「は?光と闇・・・?」

「私の選んだ挑戦者(ファイター)とアクアの選んだ挑戦者(ファイター)。運
 も実力と言うし、娯楽でもどちらが運がツイてるか勝負するのも一興・・・」

「何を言い出すかと思えば・・・くだらん」

「なんだ?勝負事なら負ける気はさらさらないぜ!」




カードの束を目の前に出されるとセネリオは眉を顰めた



「ただの遊びよ。勝敗で何が起きるわけでもないし、気楽で構わないわ」

「僕は参加するとは一言も・・・」

「これは心理戦。貴方であれば勝つのは難しくないと思うけれど。彼女が
 強運の持ち主でもない限りは・・・ね。さあ、勝負に乗るの?乗らないの?」

「・・・わかりました。当然、やるのであれば負けはあり得ません」

「そうこなくっちゃな!アタシも暇してたし、乗ってやるよ!」



三人がそれぞれカードを手に持つとアクアは深いため息をついた



「能天気なやつらめ・・・」

「能天気なんてここにいる誰一人当てはまらないわね?」

「・・・いいだろう」



===================================

次回

早朝、天幕を畳み出発の準備をしていた一同の前にある人物が現れる。その

人物は『シリウス』と名乗る。そしてシリウスが潜んでいるとされる神殿に

辿り着くのだった。それぞれは頑固なる意志で戦いに臨むが・・・?


次回 第34章、「プリズム」


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