INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

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第30章、導き

再び一同の元へ帰ってきたペッピー達はかつて別の空間を侵略した生物と

同じことを話す。だが本部から惑星コーネリアが襲撃を受けていると報告を

受けると再び宇宙へと飛び立った。そんな中ミストの持つメダリオンが光を

放ち、テリウスにある導きの塔を指す。その真意を知るべく一同は向かい・・・
___________________________________

「あ、アスタルテ、それに・・・ユンヌ!」


彼女らの前に姿を現したのは、この大陸の象徴であり創造主である姿だった

突如姿を現したこと、そしてこれまでのいきさつから彼女らは呆然としていた



「なぜ、貴方方がここに・・・」

『久しぶりに見る気がするわ。愛しい我が子たち・・・』

『私達は、魔の手によって封印されたはずだった。けど・・・他の神
 たちの力で封印から解放されたの。私達に・・・未来を託して・・・』



驚いているものの、ユンヌの言葉でサナキ達は我に戻ると



「ではやはり・・・イグジステンスに・・・」

『うむ。その名は『シリウス』。人であり、人でないもの』




「シリウス・・・それがこの一連の首謀者ってことか」

『シリウスはこの世界を統べる者になろうとしているの。それで私達
 が邪魔になって、神や反発するであろう者を封印して回ってるの』



シリウスを始めイグジステンスたちの力は強く、他の何人もの神の力を

得てユンヌ達は封印から解かれたのだという。というのも理由があり



「こういうのもなんだが、女神ともあろうものがあっけなく封印されるものだな」

『ラグネルみたいなものよ。強ければ強いほど・・・特定のものにはとことん
 弱くなる。私達は人にとっては越えられないものだが、例外は存在する』

「奴がそうだってのか?」



ティバーンの問いかけに2人はこくりと頷いた



「名前が分かったのならあとは居場所を突き止められれば・・・何としても
 これ以上好き勝手させるわにはいかないわ。今すぐシリウスを探しに」

『いや、人の目で探すのは容易なことではない』



アスタルテ達が会話している間、テトラはある違和感に気づいた


「・・・・・・?」


それは自分の手の甲。手の甲をみるとうっすらと紋章が浮かび上がっていた


『奴は我々と同格に等しい。居場所を突き止めたところで倒せるとは限らぬ』

「何か方法があるのですか?」

『残念だが。先も言った通り未知なる生物にとって我々の力は無に等しい
 。逆に奴の力を強めかねない。そうなれば誰も手が付けられなくなる』




(なんだ?なんでトライフォースが・・・これは・・・何かに反応してる・・・?)



「なす術はないというのか・・・?」

『・・・未知なるものに対抗するにはただ一つ、プリズムの力を得ることだ』

「プリズム?」


プリズムとは、光を屈折させる透明の多面体。その意味は



『随一我々よりも、奴よりも全てを圧する力。それを特別な力で囲
 んだプリズムを通すことで未知なる存在にも対抗できるだろう』

「で、その力って一体・・・?」



サザの問いかけに対し、数拍置きアスタルテは口を開いた



『トライフォースの力、ソルエメラルドの力、そして・・・煌剣(こうけん)シュベリオンの力』

「「!」」


次の瞬間、該当する二人は驚いたように顔を上げた


「な、僕の剣にそんな力が・・・?世に伝説として伝わる神剣のように特別
 な力はなく、ランドールに煌めきをと祈りを込められ作られた宝剣で・・・」

『祈り、信念は何にも勝る力、ある意味一番強い力だと思うわ』

「ユンヌ・・・」

「・・・・・・」

『あなたにはその資格がある。なぜなら今、ここにいるのだから』





「・・・・・・わかりました。そのお役目、この身を持って全うさせていただきます」

「私も影からお支え致します。王子」

「レプシス。・・・ありがとう」



アスタルテはふとテトラの腕についていたブレスレットを見るが口に

出すことはなく、視線を元に戻すと一同に向かって再び口を開いた



『では奴らの居場所だが・・・そなたらが辿り着くには条件がある』

「条件?」

『空間の軌道と月の力の満ち欠けによって通じる道あるのだ』





「え?どういうこと?」

『月が太陽を完全に覆い隠す日、月の力が最大になり、道は開く』

「月が太陽を隠す?」

「皆既日食・・・」



次の瞬間、アスタルテとユンヌは声を合わせ何かを歌い始めた。聞き取れ

ない言葉は瞬間的に空間を覆い、反射しながらその場に音を響かせた

しばらく経った時、壁に光の軌道が生まれたと思えば譜面が現れていく



『鷹の民よ、この音形を覚え時が満ちた時、ここでその呪歌を奏でるのだ』

「3つある・・・ということは、俺とリアーネ、ラフィエルか」

『さすれば道が開く』



何かを思うように、リュシオンは壁に描かれた五線譜を見つめていた

それから数時間後、彩花はエリンシアの前であるものを差し出した



「エリンシア、これを」

「え?これは・・・」

「これを最も信頼し、器として認められる者に預けろって」



宝飾のついた剣を見るとエリンシアは驚いたように顔を上げた



「・・・なぜ私に?それならもっと適任者が・・・」

「誰に託すべきか、色々考えたよ。でもとても決められるものじゃなかった」





「私には誰かを信じることはできない。だから選びようがない」

「・・・・・・」

「だからもっと簡易的で、シンプルに思い返した。この中で、最も私
 に影響力のあった人物。エリンシアなら、任せられると思うんだ」

「そんな・・・私は何もしてません」

「いいから。私が決めたんだから、預かっててよ」



しばらく剣を見つめていると、おそるおそる手を伸ばす。すると本来は

彩花以外の者が触れようものなら弾かれるはずが、剣は彼女を受け入

れたのかなんの拒絶反応も起さぬまま、彼女の手に収まった



「・・・分かりました。お預かりします」





「え?連合軍の総大将を?」


ユンヌ達から呪歌を託された後、ベグニオン帝国にやってきた一同は前

々から一部の者たちで話されていた表題を口にした。一度は驚くものの


「確かに、決めた方がまとまりはある」

「そこで、我々はある人物を選定したのだが」



次の言葉を聞いた途端、一人が声を発した



「・・・え?」

「それはいい」

「ああ。この人選なら誰もが納得するだろう」

「・・・という訳で、頼めるか、彩花」





「ちょ、え?ちょっと待ってよ。なんで私?」

「国の違う我らをまとめここまで導いた。それぞれの特徴を把握し状況
 判断に適している。誰もがそなたに任せることに納得するじゃろう」

「え、でも・・・」



次々と発せられる言葉にサナキのいた半分のメンバーは頷いていた



「まさか俺たちの判断が正しくねえとかいうんじゃないだろうな?」

「いや、それは・・・ってかティバーンとかスクリミルはそれでいいの!?」

「異存はない。俺自身適任だと思ったからな」

「俺もだ。ここまでの統率力を見て反対する理由がないだろう?」

「遊撃隊の連中は俺たちに任せると言っていた。異存はないだろう」




「・・・・・・」




(私が・・・大将?)



事の重大責任は想像できる。きっと想像しているより楽じゃないだろう

そんなものに自分が選ばれていいのか。歴戦者でもなければ優秀でも

ない。ただこの中にいる者の多くと顔見知りという事だけだ



「・・・・・・」



責任の重さに少女は俯き、頭を抱えていた




「なるほどね。状況は把握したよ」

「そちらは大丈夫でしたか?」

「あぁうん。ちょっと街が壊れたくらいでなんとかなったし。将軍も
 無事だったよ。そこまでわかったのなら後は乗り込むだけだね!」




次の瞬間、エリンシアの表情が暗いことに彼らは気づいた



「何か問題でもあったのかい?」

「聞いた話では敵の名と居場所が分かり、そこまで辿り着くための条件
 と手段も判明した。かなりの朗報だと思うけれど・・・表情が暗いわね」

「実は・・・霧とイグジステンスの影響で都外の村などに商人が出にくくなり
 村などに食料が届かなくなっていまして。それでちょっとした争いが・・・」

「それは大変だね。霧ってなんとかならないのかな」


当初テイルスが調べていたものの解決方法は見つからず、結果イグジ

ステンスを倒せば霧が晴れるのではないかという結論に至っていた



「皆既日食までにはまだ時間があります。早急に対策を立てねば・・・」

「エリンシア様!」



その時、扉が勢いよく開かれるとルキノが飛び込んでいた



「王都にフェリーレ公率いる反乱軍が迫っております!!」

「な・・・!?」




城内が一気に慌ただしくなり、その姿を捉えたティアマト達は声を上げた




「ミスト!?」



縛り上げられた少女に目を奪われると男の声が響いた



「それ以上動くな!全員武器を下へ置け」

「・・・・・・」

「ルドベック・・・貴様女王の慈悲で生き延びておきながらこのような真似を・・・」



その時、エリンシアの視線に頷くと人影はその場から離れた




「・・・!ジョフレ将軍!?」



遅れて耳に入った彩花は町からその場へと走っている途中立ち止まった



「この先へは行かないことを勧める。・・・君自身の為に」





ふと見ると先の方に、高い場に縛り上げられたミストの姿が目に入った




それが何を指しているのか、言葉の意味は分かった。少女は思い出す。悔

やみきれない悔しさを噛み締めたあの出来事を。今ルキノさんはここにいる

けれど、あの時彼女がいた場所にはミストがいる。まるで思い出させるように



「・・・・・・」



重罪を犯したにも関わらず、結果的にどうなったのかは知らない。なぜなら

結末を知る前に私はエリンシアに逃がされたから。そして、もう一つ知る手段

では知ることができない。だが、目の前の光景が全てを物語っているだろう



「エリンシアは、どうするの?」

「・・・・・・」



答えられない、というようにジョフレは一向に言葉を発しようとしない

その時ふと横を少女が通り過ぎたことに気づきジョフレは後を追いかけ

ていく。やがてその姿が見えると少女は立ち止まり、目を見開いていた




「我がクリミア女王よ、あの時の言葉を覚えていますかな?」

「・・・・・・」



「女王、あなたには甘さがある。どうしようもない甘さがね。ですが、そ
 れだけでは民を率いていくことはできないのです。あぁ、それと・・・」

「・・・・・・・」

「王とは時に非情であり冷酷な判断をも下さなければならぬ者。血を流す
 ことを嫌っても血を流すことを恐れてはならない・・・さあ、今は邪魔も入ら
 ない。たった一人の大事な仲間を選ぶか、それとも・・・覚悟を決めるか」




「この騒動にかこつけて再び反旗を翻したか」



動けばミストの命はない。一同が武器を下に置くと汗が流れ出る




「・・・一応問いますが、何が目的ですか」

「そうですね。あの時は王座を頂こうなどと考えておりましたが・・・今はと
 ても気分がいい。このまま貴方たちを含め、殺してしまうのもいいものだ」

「!」


兵士たちが武器を向けると汗が滴り落ちた。援軍を呼びたい所だが

テイルス達は物資を届けるためここにはいないため助力は見込めない



「皆・・・!」






動かぬ様子に強制的に連れて行こうとした瞬間、少女は口を開いた







======================================

次回

戦場に現れた彩花の姿にエリンシアはまだ間に合うとこの場から離れる

ように言う。しかし頑なに拒むその姿には揺るがぬ思いと因縁があった

そして迫りくるあの日が近づく中、一同はセネリオよりあることを知る・・・


次回 第31章、「朧月」


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