INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第28章、光の先手

祠の中、ミカヤたちの前にに現れた少女は伝言を残しグジステンスの手に落ちて

しまう。言われるがまま奥へ進むとテトラともう一人似た姿の少女が。そんな中

イグジステンスにテトラが連れ攫われてしまう。一方彷徨っていたブレイズと彩花

はソルエメラルドの力による導きで祠から現れたイグジステンスを追うのだった
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「さっきから空をずっと飛んでて・・・攻撃が届かない」



上空を見上げると彩花は呟いた。戦闘が開始してから霧のイグジステンスは

空高くを浮遊しており攻撃範囲内に降りてくるのは特定の攻撃をしてくる僅か

な間だけ。しかし動き回っているためその間でさえも命中率は低く当たらない




「あぁもうっ・・・!こういう時に空飛べたら楽なのに!」

「なんとかして引きずり降ろせぬものか・・・」



その時、無数のレーザー光線がキーゴルアに当たり爆発音が聞こえた。驚い

たように目を凝らすと煙が晴れ、そこには見慣れたアーウィンの姿があった

翼を広げ飛び交っているかと思えばキーゴルアに向かって攻撃を放っていた



「アーウィン!?」

『聞こえる?』

「!」



通信機から聞こえた声に端末を取り出すと応答するように声を発した



「どうしてここに・・・」

『虹色の光が輝いているものだから来てみたらここへ着いたって訳』

「まさか・・・ソルエメラルドが・・・?」

『さあ、まずはこいつをなんとかしちゃいましょ』



続けてクリスタルは告げた。空中にいる間は自分たちが遊撃する。バラン

スを崩し下に落下したらブレイズ達2人の出番という訳だ。分析によって

弱点を見つけたのか、どこかを攻撃していると次第にキーゴルアが落下した



「今だ・・・!」



互いに駆け出すとその時、どこからともなくソルエメラルドがブレイズの

身体を包むように光を放ち、ブレイズは神々しい光を纏った状態で現れた

それに気づいたのは自分が攻撃した後、ブレイズが向かったときである




「これ以上好き勝手することは見過ごせん。ここで・・・果てろ!」




眩しすぎて全貌は見えないものの、光が弱まり目を開けた時にはイグジス

テンスは塵となって消えていき、光が離れたブレイズが地面に降り立った

それを合図に周りの風景は見慣れた島のものとなり、数秒後叫び声が聞こえた




「礼を言う」

「え?」



全員が合流し、それぞれ賑わっている中ブレイズは告げた



「今回の勝利・・・私だけでなく皆で掴んだものだ」

「そうだね。私達だけじゃどうにもならなかったかも」

「私達は『仲間』だもの。ね?」



ふと声がし振り返るとアーウィンから降りやってきたクリスタルの姿があった



「スマブラから帰ってきたフォックスたち・・・特にファルコなんかそうなんだけ
 どなんだか雰囲気が変わってね。これまでとそう変わらないはずなのに何かが
 違って見えた。きっとあの組織を通して意識に変化があったんじゃないかしら」

「それは・・・」

「あの組織にはそれだけの成長をもたらした。・・・そうじゃないかしら?」





「私はファイターじゃないのでファイターが感じた事は解りません」

「・・・・・・」

「ですが、想像も出来ない存在に会ったり、仲間同士で衝突があったり。それま
 で信じていたものが一瞬で崩れたり、色んな出来事を通して感じるものはあ
 ったと思います。だとするなら・・・あの組織の存在意義はあったと思います」

「そして私達も・・・多少違えど似たようなことを今、体験している」

「・・・・・・」

「ファイターを助けることもそうだけど、何よりこれを通して自分達の変化や
 成長に期待してるの。現に今、新鮮な体験ばかりで手ごたえを感じてる」




その時、2人の会話は中断された。それは彼女の名を呼ぶ声が聞こえた瞬

間だった。ふと振り向くとラインバックが駆けた先にしかめ面した少女の

姿があり、彼女の周りに連合軍の面々も近づくと何やら話声が聞こえた



「彩花、少し来てちょうだい」

「?」


ふとミカヤに呼ばれ近づくと彼女はこう告げた


「どうやら彩花の事を探していたみたいよ」

「え?」

「なんだって?・・・まさかこいつが・・・」

「彩花、これを」



そういいミカヤが前に差し出したものを見て彩花は表情を変えた



「それは・・・エターナル!?」

「彼女に彩花が持ってるこれと同じものを見せてあげて」



世界に二つとあるはずのない剣が存在していることとミカヤの言葉に

なぜそうなったのか思考が追い付かないものの言われるがままその

手に念じると光と共にミカヤが持っているものと同じものが現れる



「!ということはお前が・・・」

「え?どういうこと?なんでそれをミカヤが持ってるの?」

「・・・詳しい話は別の場所でする。少しの間、こいつを借りるよ」

「お、おいテトラ?」

「奴はこういった。この剣を持つ人をあの場に連れていけと」

「あの場・・・?」



ラインバックが尋ねるもそれにこたえることはなく、テトラはどこかへと歩き出

していった。そして海岸へと歩いていくと小型の船が一隻海辺に浮かんでいる



「あれ、ミカヤ・・・にサナキ?」

「ある人が、私達も来るといいって。テトラ、どこへ行くの?」

「あんたたちは黙ってついてこればいいんだよ。さあ乗りな」



船が出航し、数十分と経たないうちに島は見えなくなってしまった。行き先も

何も告げられず、ただ海上を進む船に3人は不安が募っていた。だが数時間

が経とうとしたとき、船の速度が落ちていき、やがて正面に光の海面が見えた



「あれは・・・?」



船はゆっくりと近づき、やがて光の上で止まると突如水面の輝きが増し

太陽光による輝きとは違う光が視界を眩ました。思わず視界を遮り、や

がて目を開くと、そこはこれまで見たこともない摩訶不思議な空間だった



「ここは・・・?」


前の前には削れたり古さを感じさせる石造の建造物。だがその周りは水面のよ

うな、巨大な水たまりのようになっており陸地は建物の入り口付近だけだ。さら

には上を見上げて3人は驚きの声を上げる。上空もまた・・・水面だったからだ



「なんじゃここは・・・この世のものとは思えぬ・・・」

「空や地面が水で出来てるなんて・・・」

「お前ら、はやく」


そんな3人をよそにテトラは建物の入り口に立つと振り返り3人を呼んだ



「テトラ、ここは?」

「ハイラル城さ。今はもう・・・亡きハイラル王国のね」

「えっ?」

「さあ、ついた」



立ち止まり、3人もまた立ち止まるとテトラの腕輪から薄黄色の光が現れ

玉座の前に浮かぶとそこから光を放ち、人の、少女の形を象って現れた



「!?」

「よくやったわ、テトラ」

「・・・・・・」



テトラが言葉を発することなく静けさが漂うと、少女は再び口を開いた



「生憎、どうしてこんなに近くにいるはずの存在とこんな手順を踏まなきゃ会話
 することも許されないのか・・・・いいえ、不満を漏らすのはこの程度にして・・・」


ため息をついたかと思えば、彩花の表情を見て彼女は笑みを浮かべた


「なぜ私がここに?っていいたそうね。けどそこは説明してる時間はないわ。
 魂の叫びを伝えるのには時間がシビア過ぎるから、最低限に、でも的確に」

「よくわかんないこと言ってないでどういうことか説明してくれる?」

「・・・ふふ、まあいいわ。まずはイグジステンス達は知っての通り神を始め
 聖なる力のある者を重点的に狙っている。そこで貴方の性質から運よくか
 神の定めか、その性質を生かして貴方に対して先手を打たせてもらったわ」

「先手?」

「今、彩花の力は全体の半分しかない状態にしてある」





「なっ・・・なんじゃと?」

「それでも貴方たちと劣らぬ力を持っているのだけれど。だからその剣は・・・
 残されたもう半分の力が封じられている。そして・・・ここも決して安全とは言
 えないから私もその中に封印する。よって・・・この後の事は貴方たちに託す」



淡々と告げる言葉に3人の少女たちはただただ驚くしかなかった


「そもそも私達はそなたの事を何も知らぬのじゃ!そんな中従えなど・・・
 身勝手にも程がある!何事にもどんな状況であれ順序というものがある!」

「・・・彩花、説明してちょうだい」

「え・・・」


少女は迷いながらも説明した。彼女はアクアと同様彩花の中の性格の一人だと

いう事。しかしアクアたちとは異なり彼女は自分のどの部分にも該当しない、

まるでオリジナルのようだがそれでも似た姿をしていると



「どうしてそんなことを君が知ってるのさ!どういうことなの?」

「・・・私やクリアは『彼女達』と違って少し特殊。けどこの事についての真実
 は、今は必要のないこと。いずれ時がきたら・・・話すわ。私の魂の在処を」

「・・・・・・」





「元に戻すのは決戦前。その時に貴方の力と私を封印から解放して。術式は
 サナキとミカヤの魂に刻んだわ。おのずとその時になれば方法が浮かぶはず」

「・・・・・・」


言葉に対し、サナキは口を閉じたまま俯いていた



「・・・わかりました。貴方に従います」

「あ、姉上?」

「彩花の一部であるというのなら、信頼は出来るはず」

「う、む・・・う・・・そうか」




「で、力を宿した剣は貴方が持つのではなく、貴方がもっとも信頼、器として
 認められる者に託しなさい。貴方が持っていたら分けた意味がなくなるから」

「・・・わかった」

「さて、今までも大事な話だけど、これからが本当に重要な内容よ」



この地が何なのか、そんな疑問もすっかり忘れ一同は話を聞いていた



「まず、『未知なる存在』・・・イグジステンスについて。イグジステンスは錬
 金術で生成された存在と言っても過言ではないわ。そして、術者が存在する」

「ということは・・・そいつをとっ捕まえれば・・・」

「ええ。貴方達が探しているファイターたちを救い出すことができる」



その言葉を聞き、テトラの握りこぶしの力が強くなった



「そして術者は、人であり、人でない存在」

「なんだそれ?」

「人のような姿をしているけれど、神に近い存在。でも正体まではわからな
 いわ。せめて名前が分かれば・・・イグジステンスの証拠品を手に入れて、
 宇宙警察へ提示しなさい。そこで何かしらの情報を得られるはずだから」

「宇宙警察・・・そこへ行けばいいのね?」



ミカヤの問いかけに頷くと、少女は光を纏いテトラの持つ腕輪の中へ消えていった



『大丈夫だと思うけど、神の加護のある聖域でさえ敵の手に落ちる危険な場所と
 なりつつある。その意味が分かるわね?くれぐれも過信せず、油断せず、状況
 を判断して臨みなさい。数々の試練を乗り越えた貴方たちならきっとできるわ』







物音がし、顔を上げると船がやってきて船からミカヤたちが下りるのが見えた



「・・・戻ってきた」

「神使様、よくぞお戻りになりました」

「うむ」



人が集まる中、船に戻った一同はサナキ達から先程あったことを話した



「・・・つまり、どういうことだ?」

「難しい話はわからん」

「ナックルズ・・・」

「スクリミル・・・」




「イグジステンスの証拠・・・ねえ。倒しても消えちゃうし証拠なんてそう
 そう残らないし・・・あの防御壁とか大型の分析結果ならあるけど・・・」

「・・・サナキ様」

「なんじゃ」



その時。声を上げたのはシグルーンだった


「確か、テリウス大陸で戦ったとき、イグジステンスの一部を手に入れま
 したよね。私達の技術では結局大したことはわかりませんでしたが・・・」

「そうか!あれなら証拠品として十分機能するはずじゃ」

「ということは、もう宇宙警察に向かうだけってことだね?」



宇宙警察は関係があることもありペッピー達が詳しく場所もこの世界ではな

い銀河系にいるとのことでグレートフォックスで向かうことになるだろうという


「よし、その役目、我らスターフォックスにお任せあれ」

「良いのですか?」

「なんの、責任をもって届けようではないか」





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次回

神とは何か。知りえもしない存在について人は何を思うか、サナキ達は自

らに与えられた運命に思うところがあるのだった。それから間もなく宇宙警

察に向かっていたスリッピー達が帰ってくる。そこから得たものとは・・・


次回 第29章、「与えられるもの、得るもの」


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