INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第26章、航路を示すのは

遺跡の地下で大型イグジステンスルーポムテートに勝利した連合軍。同時に

遺跡に現れたのは探していたサラサ王国の姫デイジーとワルイージだった

キラー用砲台を取り付ける中、一同は城にてつかの間の休息となるが・・・
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「生きる為に戦う・・・か」

「何?それ」



部屋の一角、ふと呟かれた言葉にエディは聞き返した



「あ、あぁ。口に出ていたか」

「なーんかさ、随分遠くまで来ちゃったよな、俺たち。あの戦いの後また
 剣を握ることなんて想像もしてなかったのに、こんなことってあるんだな」

「・・・そうだな」

「で、さっき何言ってたの?」



数日前、ふとした言葉が引っかかっていたが、他人に説明するとなるとど

ういえばいいのか分からない。そう告げるとなんだそれと笑い声が聞こえた

その時扉が開いていたこともあってか廊下から声が聞こえて来た



「ゼルギウス将軍・・・騎士様」

「ミカヤ女王」


ふと廊下を覗くとミカヤとゼルギウスの姿が見えた。彼女の姿もあり


「色々バタバタしていたり忙しそうだったのでタイミングが掴めず・・・
 あの時は色々衝撃が大きかったのですが、貴方があの騎士様だなんて」

「あぁ。黙っていてすまない」



2人が覗いていることに気づいている様子はなく会話は続けられる



「なんなら私は向こう行くけど?」

「え、あ、いいの。貴方ともまだまだ話したいことは沢山あるもの」

「え?何を?」

「共に戦う仲間の事とか・・・皆仲間が行方不明になってるのよね?」



行方不明になった者たちは共通点を持っている



「私、アイクさんの事しか知らないから・・・他の行方不明になった人てどん
 な人達なの?アイクさんがいたっていうスマブラってどんなところなの?」

「今いる人たちをみてわかると思うけど、本当に色んな人が集まってたんだよ。
 世界、宇宙さえも越えてね。私は一番最初からいたわけじゃないけど・・・」




世界を守るための機関として作られたけど、そこには思わぬ試練が待っていた

自分とミカヤたちがそうだったように常識の違いに苦労したり、あの場に呼ばれ

た人は世界から認められた者たちだが、強さだけが選ばれた理由ではない


「中には戦いより家事が得意って人もいれば平和を望む人だっていて、名の
 通り実力を示す為に来た人だっていて・・・考え方も色んな人が集まってた」

「その人たちの代わりに、世界を守る・・・のよね?そんなこと、できるかしら」

「ミカヤ?」



その時、一段と弱くなったミカヤの声が聞こえた



「・・・正直、少し不安なの。想像もできない敵と戦って・・・私たちの攻撃が
 全く通用しない時もあって、今までに経験したことのないことだらけで・・・」

「大丈夫大丈夫」




そんなミカヤに対し返ってきたのは笑いが混じった声だった



「この先何があるかわかんないけど、大丈夫だって」

「でも・・・・・・」



そういい顔を僅かに上げると目に入った少女の表情にハッとする。あの時

とは明らかに違う不安心を微塵も感じさせない、自信に満ち溢れた顔つき

はそんな不安心をかき消すような、誰かを彷彿とさせる凛々しいものだった



「・・・・・・」

「どうかした?」

「・・・!いいえ」




それから一夜を開け、日が昇ると一室の中デイジーが告げた



「後一時間もしないうちに準備が整うだろう」

「デイジー姫、感謝致します」

「私からも礼を言う。これで先へ進める」

「エリンシア王女にサナキ皇女だったか?礼なんていらないさ。これでキ
 ノコ王国へ行けるんだろ?アタシも気になってたしお互い様ってやつだ」



仲間となって世界を救うかはまだ答えは出ないものの、友人のいた国キノコ

王国の行方が気になるとデイジーとワルイージは一時同行することとなった

キラーの砲台を積んだ船を先頭に海上へ出ると目的地へたどり着いた



「防御システム解析完了、モニターに表示するよ」

「狙いよぉーーし、・・・さあ、ぶち込め!」



ラインバックがレバーを引くとキラーが発射され岩と岩の間を通り抜ける

そして姿が見えなくなって数秒後、爆発音が聞こえ波飛沫が辺りに散った



「どうだ・・・!?」



別の船にいた者たちは事を見守るように息を呑んだ。その瞬間、見事中心

部に命中したようで岩が崩れ始め、僅かな間の間に岩は崩れ落ちていった



「やった、成功!」

「ふぃー・・・」



喜びの声を安堵の息が聞こえ一同は開かれたキノコ王国へと上陸するの

だった船から降り辺りを見渡すと砂丘が大半だったサラサ王国とは異なり

草木が辺りに生い茂り自然そのものの風景が真っ先に目に入る



「見た感じ、変わったところはないようだね」

「だが、まずは城に向かうのがいいだろう。そこに行きゃこんなことになってた理由
 もわかるんじゃねえか?下手すりゃお前んとこみたいになってるかもしれないしな」



ワルイージの言葉に頷いたデイジーは一同と共にピーチ城へ向かうこと

に。歩くうちに町に入るが屋台が出ていたり賑やかで異変は感じられない




「・・・城のキノピオたちに聞いたけど岩は突然現れたんだってさ。理
 由はわからず、ただそれ以外は特に変なことは起きてないらしいよ」

「それはよかった」

「だが、となるとどうする?次の行き先が分からねえじゃねえか」




ふと聞こえた方を向くと数人が頭を悩ませていた


「もしかしたらこの辺りは霧がかかってないのでは?」

「それにしてもどこへ行けばよいのか・・・」



その時、テイルスの持っていたレーダーから音が聞こえ視線を落とした

次の瞬間、顔を上げたテイルスが辺りを見渡すとあるものを捉えた



「竜巻!?」



一同も横を向くと海から建物の大きさをゆうに超えるであろう竜巻が発生

しているのを目にした。そんな中、いち早く視力のいいヤナフが呟いた



「お、おい・・・あれ、だんだんこっちに近づいてきてないか?」

「は?」



そういった直後、誰もが体感風力が強まっていることに気づく。ものすごい

勢いで大きくなっていく竜巻に誰かの声を元にその場は焦りに包まれた




「急いでここから離れろ!」

「離れるって・・・」

「ひとまず海から離れろ!陸の中へ走るんだ!」




全員が駆け出すものの人の脚力では逃げ切れず、風力が強まっていく




「う、うわああああ!」

「!」

「逃げきれない・・・!」



次々と人が巻き込まれていくと、一部を残して風力に飛ばされていった。ラ

グズを始め逃げ切れた者たちの前で、竜巻は徐々に小さくなり消えていった









「・・・・・・」




目を開いたとき、晴天の空が目に映った。それから数秒間経ち、ぼーっと空を

眺めていると我に返り起き上がった。辺りを見渡すとヤシの木のようなものが

生えており海岸沿いであることは明白だがそこはまるで南国の島のようだった




「他の者は竜巻に飛ばされたか」

「はぁー・・・ついてないなぁー」

「なら海の中に落としてやろうか?」

「お、おいやめろ1」



ため息をついた直後焦った姿にため息をつくと地面へ下ろす。地に足が付き

捕まれた手が離れたことにため息をついたとき、遠くから誰かの声が聞こえた



「なーにそんなところで油売ってんだよ」

「お、お前は!」



一同が振り返る中顔を上げたラインバックが叫んだ。視線の先には子供にも

見える褐色肌の小柄な少女が腕を組み、笑みを浮かべながら立っていた



「リンクについての手がかりは見つけたのか?」

「そっちこそこんなところでなにしてやがる。まさか遊んでるんじゃないだろうな」



2人の間で会話が続けられるが誰もが彼女の正体を知らないでいた



「ラインバック殿、この少女は?」

「テトラっつってこいつもリンクを探してんだよ」

「リンク・・・って確か貴方の相棒の・・・」

「一時期って言っただろ?元はリンクはこいつの海賊団の一員なんだ」



そんな中、ラインバックの様子を見たテトラはにやりと笑みを浮かべた



「あんたが探し求めてるのは、これじゃないのかい?」

「そ、それは・・・!」



笑みを浮かべながら懐から取り出しひらひらと見せびらかした。それは

ラインバックも何枚か持っている光の航路が描かれた海域の海図だった



「なんでお前がそれを持ってんだ!?」

「探し回ってる途中で見つけたのさ。あんた、これが欲しいんだろう?」

「・・・・・・」

「私と取引しようじゃないか」






「取引だと?」

「あいにくだが、お前らの海賊ごっこに付き合ってる暇はない」



その時、ラインバックの前に現れた姿にテトラは僅かに目を開いた

僅かに表情を変え、しかし言葉を聞いても尚委縮する気配はなく



「ラインバックから聞いたのか。一緒にいる経緯は知らないけど・・・」



その時、後方にいた少女が口を開く



「え?何・・・?」

「どうした、ミカヤ?」



問いかけに対し、ミカヤは目を閉じると応えるように途切れた言葉を発する




「声・・・?誰かが、呼んでる・・・?」

「呼んでる?」



目を開き、気配をたどるように辺りを見渡すと、離れた小島の方向を向いた

小島の中で唯一の建造物と思われ、目を引く建物に目が留まった時、印象

づけるように建物が光を放ち、天上へと一閃の光が突き抜けていった



「今のは・・・?それにあそこは?」

「・・・・・・」



ミカヤの呟きに対し、テトラも小島の方を見ており、そして駆け出した



「あ、おいテトラ!?」



ラインバックが呼び止めるもテトラは所持物と思われる船に乗り込んだ



「嫌な予感がする・・・お前ら、あいつの後を追いかけるぞ!」



船に乗り込みテトラの船を追いかけると進行方向から小島へ向かっている

ことがわかる。空は晴天で霧が発生する様子もなく、船は小島に停泊した



「あのテトラって子はどこへ行ったんだ?」

「この島のどこかにいる事は間違いないが・・・こんな小島・・・」



目立つ場所は一つしかない。ミカヤの言葉もあってか建物の前にやってく

ると建物の前に看板が立っており、そこには【神鎮魂の祠】と記されていた



「~~~~~」

「この中に、誰かの気配がする」

「さっきの娘か?」

「いや、なんだろう。前にも似たようなものを感じた事があるような・・・でも違う」

「とりあえず、中に入ればわかるのではないか?」

「私もそんな気がします」



扉に手をかけると人の力で両開きの扉は開いた。扉を抜け燭台の火が灯る

エントランスのような場所に出ると、中央に白い衣服を纏った少女がいた



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次回

神鎮魂の祠に惹かれるように引き寄せられたミカヤ。竜巻から逃れられた

一同は海図を持つテトラの後を追い入った祠の中で出会ったのは通常とは

異なる雰囲気を纏う少女だった。しかし、突如現れたイグジステンスに・・・



次回 第27章、「微かなる導き」


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