INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第25章、呼ぶ声

洗脳を解きテイルス達は遺跡に行っていたスリッピー達と合流する。しかし

リアーネの言葉を元に再び遺跡を探索することに。謎を解いた一同は隠し通

路を通って奥へ進むが奥に待ち受けていたのは筒状のイグジステンスだった
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振動からルーポムトーテが落下した部分の砂が下がっている。時に分

裂するも攻撃は一向に効かず、苦戦していた。出口は塞がれ撤退する

ことはできない。そんな中相手の形状を見てセネリオに何かが浮かぶ



「あの形状、どこかで見たような・・・。・・・・・・!」


その時、セネリオは思い出した。戦っている他の者たちが攻撃しているの

は視点と同位置か高い場所。そしてある個所だけは弾かれた様子がない



「アクアと戦った敵と似ている・・・?」

「え?・・・まさか」

「一番下の層だけ弾かれた様子がないんです。もしかして・・・!」



言葉を聞いたメンバーたちが下の層に攻撃を集中させるとダルマ落と

しのように下の層が飛ぶように抜けた。すると一段低くなり頭が近づき



「もしかして・・・こうすればいいのか?」

「そのようだ。さっきまで無傷だった層が効くようになっている」

「アクアの時戦った魔物と構造が同じです!」




「皆、一番下の層を攻撃せよ!」




震え振動の影響を受けるように上から石が落ちてくるのを避け攻撃を

続けると頭だけになっていた。そして最後の一撃を受けると砕けるよう

にその場からイグジステンスの姿は消え一同は武器を下ろした




「・・・・・・」



周りを見渡すと戦闘に息切れし肩で息をしているメンバーの数々。その中で

セネリオは魔導書を下ろすといなくなったイグジステンスの方を見つめていた




『アクアの時戦った魔物と構造が同じです!』

『生き延びたければ、ここを切り抜けろ』



さっき自分が発した言葉。過去に彼女が発した言葉



「たたの偶然でしょうか。それとも・・・」



そう呟いたとき、扉が勢いよく開きその音に誰もが振り返った



「な、なんじゃこりゃあ!?」



真っ先に目に入った姿は黄色とオレンジ色を基調とした目立つドレス

しかし声を発したのはその姿には見合わない、彼女とは違う人物だった



「あれは?」

「あ、あれは・・・!」



スリッピーが呟いた直後、姿を見てテイルス達は勢いよく駆け寄った



「おーい!」

「ん?んん・・・?あれは、テイルス!?それに・・・ブレイズ?」

「ちょっと待て、あそこにいるのはナックルズとエミーじゃねえか!?」




その後彼らは知る。現れた彼女こそ、探していた人物であるということを




「なんでこんなところに?オリンピックはとっくに終わったし・・・」

「あ、皆!彼女が探してたデイジーだよ!」

「ええっ!?」



驚きの声が聞こえる中、彩花と続くようにミストが彼女へと近づいた



「この人がデイジー姫・・・?」

「そう。無事みたいでよかった」

「んん?あんたは・・・どこかで会ったことあるような・・・」

「以前スマブラの関係で会ったことがあります」





「僕たちデイジーを探してたんだよ!」

「アタシを?なんで?」

「それは・・・」



キノコ王国に向かおうとしていたこととその為にキラーが必要だと告げると

やはり異変に気付いていても方法はわからなかったようで驚きの声を上げた



「そうなのか!?キラーであの岩を壊せるのかい?」

「むしろキラーじゃないと駄目なんだよ。そこでデイジーに協力してもらえ
 ないかなって来たんだ。けど城にはいないみたいだから探してたんだよ」

「ここに来た理由は分かったが・・・」



そう呟きながらデイジーは他のメンバーたちをチラチラと見ていた



「デイジー達はなんでここに?」

「それは・・・わからない」

「え?わからないって?」

「アンタたちの言う通りアタシはキノコ王国が岩に囲まれたことを知って
 なんとかしようとしてた。けど向かう途中ここに呼ぶ声が聞こえたんだ」

「呼ぶ声?」

「それが何かはわからない。わからないしこんな経験は初めてだ」

「んーまあ、あの事件があった後だし俺も巻き込まれたって訳」



ここへきて、入って真っ先に叫び声を上げた人物が言葉を発した



「皆、紹介するよ。彼女がデイジー姫で、こっちがワルイージ」

「しかしこんなところまではるばるきたねえ。キノコ王国に何か用でも?」




更に事情を説明しようとしたとき、それは少女によって遮られた

「ここからは私が説明する」と告げると事の行き先を2人に告げた




「・・・成程ねえ。それでここまで来たってのかい」

「そう。今この世界にファイターたちはいないんだ。だから有志を集めて
 この出来事の真意とこれを引き起こしている犯人を探してるんだよ」

「そしてデイジー、君がここへ呼ばれたのは多分・・・意味がある」

「え?」




「君もファイターたちを助ける資格がある・・・ってことじゃないかな」

「なんだって?」

「ピーチも姫だけど、身分に関わらず勇敢で優秀なファイターだった。そんなピ
 ーチの友であり、ファイターだった人たちの仲間である君たちには資格がある」

「・・・・・・」







場所は移り変わり、広大な海の上、大船が波に揺れながら航海していると

速度が次第に落ち、光がうっすらと輝く海面の上で止まった。そしてしばらく

経つと光は強くなり、船ごと乗っていた人たちはその場から姿を消した



「またここに来ることになるなんて・・・」



そこは海の中だと言うのに息ができる。空は水面が浮かびキラキラ輝いて

いる。しかし陸もあり僅かな地の上に古びた城が構えており、中に少女が

入ると石でできた通路を抜け、柱を抜け、少女は王座の前に立ち止まった



『よく来たな』

「なんでまだあんたが存在してるんだよ。あの力は失われたはずだろ?」

『・・・なーんてね、驚いたかしら?』

「っ!?」



男性の声は、突如若々しい少女の声へと変わった



『確かにここの王は眠っているわね。貴方を見守るように、世界を見守るように』









デイジー城に戻ってくると早速デイジーの言葉でキラーの準備が始まった

更にはラインバックの大砲をキラー仕様に換える為、その作業も行われた



「あの魔物を倒したからか海図にも光の道筋が現れた。けどまあ、
 まずはキノコ王国だっけか?そこに行く必要があるんだろう?」

「そうだね。キノコ王国の内部がどうなってるのか、気になるところだし」



ラインバックの言葉に作業の手伝いをしていたテイルスが答えた



「ただ入れないだけならいいんだけど・・・」

「・・・こればっかりは行ってみないとわからんからな」




城の中庭を通りかかったとき、彩花はある姿を見つけた



「ヨファ、何してるの?それは・・・弓?」



黄緑の髪をした少年、グレイル傭兵団の一員であるヨファは弓を手にしていた



「あぁ、うん。こうやって作った弓を売って軍資金にしてるんだ」

「・・・え?作った?・・・これを?」

「うん。シノンさんに比べると技術もこっちもまだまだだけど、あ、シノンさん!」



遠くに叫んだ方向を向くと同じく傭兵団の一員、シノンの姿を見つけた



「ねえ、どう!自信作なんだけど!」

「・・・またそんなことをやってるのか。今は金に困ってないだろ」

「そうだけど、何度も挑戦することが上達の近道だからね」



楽し気に話しているが、シノンと呼べる人と彩花は以前の出来事では

そう関わったことがない。ラグズのような筋肉体質という訳ではないが

きつい視線からは何者も寄せ付けないと言わんばかりの気質を感じる



「・・・弓が扱えるだけじゃなくて作れるって強すぎない?」

「あんたは確か・・・名前忘れたな」

「!!」



「シノンさんひどい!彩花さんだよ!忘れちゃったの?」

「あー?まあ俺ガトリーと違って興味ねえしな」



ガトリーというのは彼らと同じくグレイル傭兵団の一員である。圧倒的防御

力の高いアーマーナイトなのだが恋に落ちやすいらしく今は種族の壁を越

えリィレに向かっている・・・と聞いたが今がどうなのかは定かではない






「やあやあリィレ」

「!」



歩いていた先、見つけた姿に声をかけると驚いたように振り向いた。隣には銀

髪の男性がいるが猫耳が付いており彼も立派な・・・少し変わったラグズである



「あ、アンタは・・・!」

「凄い声が聞こえたけど一体何を?」

「見てみて隊長から貰った力の種!好きな方にやるって言うから。なのにキ
 サってば私にくれないの!私の方がうまく使いこなせるって言ってるでしょ!」

「アンタには無理よ!アタシのほうが隊長の期待に応えられるわ!」



そう。彼は男性であるが女性口調・・・いわゆるオネエなのだ。間近で聞く

のは初だがツッコミを入れては負けなのだろうと心の中で密かに留めていた



「いい加減にしなさいよ!」

「それはこっちのセリフよ!・・・はっ、後、隊長は渡さないんだから!」




取り合っていたかと思うと突如こっちを見てそう告げた



「・・・え?あのちょっと待って、どこからそうなったの」

「隊長の右腕はアタシなんだから」

「それも私だから!今回もすっごーく活躍してるし!」

「あの、それなら私は右腕になる気はゼロなんだけど・・・」



おそるおそる言うが取り合いと言い合いを再会した2人には聞こえてない




(・・・・・・力の種を使えば私も銀の剣とか持てるのだろうか・・・)




「つまり、アンタもライバルってことね!」

「えっそうなの!?いくら彩花でも隊長は渡さないから!」



・・・知らないうちに凄いことになっている。どうしてこうなったのか

それからライが止めに入るまで、2人の戦いは続いたのだった







別の場所、上空に海面がある場所で少女に語り掛けるのは女性の声



「アンタ何者だ!?」



想像していた声と違い警戒するように叫ぶと再び声が聞こえた



『心配いらないわ。私は言うならば・・・魂を告げる者だから』

「魂・・・?アンタは何を言ってるんだ?」

『実は訳あってここや限られた場所にしか声を届けられないの。貴方
 に私の声が聞こえるのは貴方が特別で、導かれるべき存在だから』


(私はここへ呼ばれた気がした。また何か・・・)



『さて、本題に入るわね。貴方の想像通り、今世界は危機に晒されてるの』

「!!」

『けど災難なことにね、貴方も知っての通りあの勇者は危機の手に落ちて
 しまった。だから彼を助けたければ、必然的に貴方は協力せざるを得ない』



驚いた表情で見上げると見えないものの声の主は笑みを浮かべた



『でも貴方一人じゃ不可能だから、まずは仲間を探しなさい』

「なっ・・・私一人じゃ不満だってのか!?」

『一人では無理よ。何故なら本来貴方のように本来在るべき者へお告げす
 る神達や神聖なる者たちもまた、『未知なる存在』の手に落ちたのだから』

「なんだって・・・!?」

『いい?こんな形の剣を持っている人をここへ連れて来て』



そういうと何もない空中にホログラムのようにシルエットが浮かんだ



銀色の刃に鐔(つば)の部分に特徴的な形に彫られ宝石が埋まっている



『心配する必要はないわ。彼女もまた、私と似た存在が導くから』

「・・・私はまだ協力するとは言ってないんだけど?」

『貴方と彼女は巡り合う運命。そう魂の叫びが告げてるわ』



それを最後に、淡い黄金色の光は消えていった



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次回

直進に飛ぶ大砲を手に入れた一同は見事キノコ王国へ入ることに成功する

特に異変はなく通路が絶たれたと思われた時、海上で発生した巨大な竜巻

によって仲間は散り散りになってしまう。だがそこに褐色の少女が現れ・・・


次回 第26章、「航路を示すのは」


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