INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第22章、生きる屍

普通だけど普通じゃない奥底。エリンシアはあの時の違和感の正体と知らな

かった事を知る。しかしそんな彼女自身は経験の末変化が訪れていた。イグ

ジステンスが集まる情報を得た一同は二手に分かれ行動開始するのだった
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「薄暗いな・・・」



キノコ王国へ向かったと思われる姫を探していたサナキ達は宇宙警察ペパー

将軍の一言により海岸沿いにある砦にやってきていた。ついた途端飛び出た

言葉のように入口にかかっている松明の火のみ明るく薄暗い場所となっていた



「ここへ来る途中も奴らがいたし・・・こりゃなんかあるのか?」

「皆気をつけてくれ。ただならぬ気配を感じる」


リュシオンの言葉に警戒しながら門を開いた。錆びついた音が鳴り響き門が

開かれると中もはやり薄暗い通路が続いている。先頭が一歩踏み込むと




「なっ・・・!?」




一歩踏み込んだ瞬間、地面から鎧を纏った骨が軍のように現れた




「なんだこいつらは・・・!?」

「新手か!?」

「ううん違うよ。これはこの地に生きる屍・・・カロンだよ!」



スリッピーの言葉に一同は武器を構えながら叫ぶ



「屍だと!?」

「倒しても時間が経つと復活するから一気に駆け抜けるのがよさそう!」

「いや、ちょっと待て!」



ペッピーが上を見上げ叫ぶと一同もつられるように上を向く。すると上空を見覚

えのある戦闘機が飛んでいるのが分かる。それを見たクリスタルが声を発した




「あれは・・・スターウルフ!?」



スリッピー達が乗っているアーウィンによく似た赤い機体は飛行しながら空中に

浮遊する魔物たちを倒していく。が攻撃は無造作に行われ壁に衝突しては枯れ

果てた木々や柱が崩れていく。おそらくこっちの存在には気づいていないだろう



「おい!あの時と同じだってんならこの中に別の海図がある可能性がある!
 あいつらを野放しにしてたら突破するどころかすべてが水の泡になるぞ!!」

「ペッピー、クリスタル」

「うむ」

「えぇ」

「スターウルフは僕たちが止める。後出来るだけ周りにいる敵の数を減らすからそ
 のうちに皆は中になにかないか調べてよ!そう入り組んでないはずだからさ!」



そう告げると聞いていたペッピーが何かを操作するそぶりを見せる。数秒も経た

ないうちに隣にはグレートフォックスがやってくる。中に入ったかと思えば通路を

通り3人はそれぞれのアーウィンに乗り込み搭乗口から空中に飛び出て行く



『スターウルフ!なぜおぬしらがここに!?』

『む、むむ!貴様らはスターフォックス!!』



機内に設置された通信機は調波を合わせることで他の機体と通信する事も可

能だ。見た目だけでなく構造も似たようなものの為2つの通信にその必要はなく



『貴様らと相手をしている暇はないのだ!今すぐ消え失せてもらおう』

『そういう訳にはいかないんだよ。僕たちはこの中に用があるんだから。あ
 の建物を崩されちゃ困るんだ。目的は同じはずだしここは協力して・・・』

『おや、麗しきクリスタルもいるのかい?あぁ・・・会いたかったよ』

『はいはい。そういうことだから極力乱射は控えてくれるかしら』



無数に浮遊するイグジステンスの中一回転し攻撃を避けると再び声が聞こえた




『いくらクリスタルの頼みと言えど・・・それは無理な相談だな』

『なんですって?』

『貴様らの意思に従う気はないということだ。リーダーがいなくともスター
 ウルフはスターウルフ。あの方以外に下る気はない。諦めるんだな』

『なんじゃと!?貴様らはウルフを探してるんじゃろ!ワシらもフォックスを探
 す手がかりを得るためここへ来たんじゃ。利害の一致だとも思うが・・・うあっ』

『ペッピー!?』




どうやら口で言っても聞いてもらえる余地はない。そう判断したペッピーは




『説得は無理じゃ。ここはワシらであの二人を食い止めるぞ!』

「「了解!!」」



その一方、サナキ達はバラバラになったカロンたちの上を通って駆け抜けていた

背後を振り返ると言われた通り時間差でバラけたカロンたちが元に戻っていく



「なんだってんだ!?ここんとこ理解不能の連続だぜ!」

「急げ!すぐに元に戻るぞ!!」



中庭を抜け建物内に入ると中までは追ってこないようで一同は一息ついていた






「リュシオン様とはこの石でいざという時は知らせるよう伝えてあります」

「僕たちもスリッピーと連絡が取れるから二重で安心だね!」



歩く中リアーネのお供ニアルチに続きテイルスが通信機を見せながら告げた



「何度見ても奇妙だ。どのような仕組みなのかが気になる」

「僕もその石が気になるな。電子回路もないのに離れた人と会話できるなんて」




殺伐とした空気もなく、いたって温厚に行軍は進んでいた。・・・一部を除いて




「・・・・・・」

「エミー」


ある一点を凝視していた中声をかけられ我に返ると


「えっ?な、なにテイルス?」

「さっきから睨み過ぎ。まだライバル視してるの?」

「奴は微塵もお前の事ライバルとか思ってなさそうだけどな」



テイルスに続きナックルズが呆れ気味に言うとエミーは頬を膨らませながら



「2人には複雑な乙女心は分からないのよ!」

「乙女心って、いっつもそのハンマーで勇ましく・・・いてっ」

「失礼ね!これもソニックの力になりたいと思って持ってるのよ!」



賑やかに三人が話す中ブレイズは前方にいた人物に話しかける



「彩花と言ったか。ソニックの仲間だと言ったな」

「え?あぁ・・・うん」

「そちらにいる間ソニックはどうだった?いや、別に気になるというわけでは」




ブレイズの言葉が次第に弱弱しくなる中気づいたエミーが乗り出す



「そう!ソニックとどんな関係なの!?」

「ちょっエミー直球過ぎない!?」

「どんな・・・ってどんな?」

「だってソニックってばすごいじゃない?速いし強いしそりゃ皆に好かれ・・・」



嬉々として語りだしたかと思えば自分が言っている意味に気づいたのか語尾

に近づくにつれ表情は複雑なものになる。が彼女は特に気にすることもなく



「・・・っそう!人気者だったんじゃないかしら!?」

「どうだろう。あそこは有名人が集まる場だったから特別ソニックがすごいとは
 思われてなかったんじゃないかな。そりゃ足の速さは断トツ一位だったけど」


(そうじゃなくて・・・私が知りたいのはそうじゃなくて・・・!)



「その、ちょっとは貴方もカッコいいとか思ったり・・・」

「・・・ないなあ」

「即否定!?」




「だって人型ハリネズミだよ?中にはそういうのが好きな人もいるけど私は。そ
 れにソニックの頭って固いじゃん。もふもふしてないじゃん。もふもふは正義!」



そう告げると近くにいたリィレに飛び掛かりそれを見たレテが睨んでいる




「もふもふ。化身すると尚更もふもふだけど・・・」

「・・・・・・」

「よ、よかったねエミー。その気がないってハッキリして」




和気あいあいとした雰囲気だったなか、それは一瞬で覆された




「偵察班より報告!デイジー城が没落したとの事!!」

「なんだって!?」


その言葉で我に返った彩花はリィレから離れ叫んだ


「まさかイグジステンスか!?」

「いえ・・・どうやら違うようで王国民による反乱かと」

「反乱?・・・っ止まれ」



ふとなにかに反応したスクリミルが片手を広げ静止の言葉を告げた。緊迫

した声色に一同が立ち止まると一同の目の前に数十人もの人影が現れた



「なっ・・・賊か!?」

「いや、ただの国民のように見えるが・・・」



目の前に立ちふさがった者たちは武器は持っていないものが多数だが

殺意が感じられた。中にはブーメランやハンマーを構えた者まで見られた

そんな中生物たちが身に着けている機械のようなものにテイルス達は



「ねえ・・・あれ」

「あぁ、どこかで見たことがあるな」

「ちょっと待って。・・・みんな!あの人たちは操られてるんだよ!」



テイルスの叫び声に一同は攻撃しかけた武器を引っ込めねじ伏せた



「操られてる?」

「原因は身に着けてる武装!・・・でもこれって・・・」

「あぁ、まさかとは思うが・・・嫌な予感がするぜ」




「どうすればいい!」

「鎧を破壊すれば我に返るはずだよ!!」



テイルスの言葉通り鎧を破壊すると洗脳が解けたかのように住民達は倒れこ

んだ。一同は何ひとつ理解していないがテイルス達には心当たりがあるようだ



「先に進めば誰がこんなことしてるのかわかるわね!」

「うん。みんな、急ごう!」



住民たちを元に戻しながら城の敷地内に入ると球型の乗り物に乗り浮遊している

影が一同の前に飛び込んだ。その人物を見て真っ先にナックルズが声を発する



「いやな予感が的中しちまったな」

「エッグマン!」



エミーが叫ぶと乗り物に乗っていた男は二ィッと笑みを浮かべた



「ほうほうこんなところまでご苦労ご苦労じゃのう!」

「またエッグマンなの!?まさかソニックを捕まえたのって・・・」

「んんソニックゥ?んん?んんん?」



いち早く敷地内に入った4人の姿を見てエッグマンは目を細めた



「んん?おぬしら、ソニックはどうした?」

「はあ?」

「まあよい。何度世界を乗っ取ろうとしてもソニックや貴様らにジャマされるから
 こうして別の星からワシのものにしようとしてるだけじゃ!邪魔するでない!」

「またくだらないことを・・・!」

「ホーッホッホッホッホ!貴様らなんぞワシの開発した機械で手下となったこや
 つらで十分じゃわい!まあ、たどり着けたら相手してやらんこともないがの!」



さらに高らかに笑い声を上げると飛行物は空高く舞い城の最上階へと入って

いった。そんな残響が残りかけた時遅れてやってきた彩花達が辿りついた



「今のは・・・?」

「あいつが町の人を操ってる元凶だよ!まさかこんなところにも手を出すなんて!」

「なんだったんだあいつは?」

「エッグマン。幾度となく私達の星をあの手この手使って支配しようとしてるのよ。
 まあいつもソニックに止められるんだけど。だからってこの星を狙ったみたい」



呆れたようにエミーが告げるとミストが呟いた



「変な乗り物に乗ってたけど・・・空を飛んだよね?」

「エッグマンは自称天才発明家で色んな兵器や機械を作り出すんだ。あれも多
 分エッグマンが作ったんじゃないかな。ま、僕の方がすごいの作れるけどね!」

「張り合ってる場合じゃねえぞ、城を取り戻さねえと」

「っとそうだったね。皆、敵がエッグマンだと分かった以上ここは僕たちが先導
 するよ。こういうのは僕たちの得意分野だし!エミー、ナックルズ、ブレイズ」




テイルスが問いかけると待ってましたと言わんばかりに3人は構え




「おうよ!任せとけ!」

「すぐにでも追い出してあげるんだから!」

「了解した。先陣は任せてくれ」




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次回

民たちを元に戻しながらエッグマンを追いかけるテイルス達。再び姿を現

したエッグマンは得意のメカで対抗する。しかし頑丈な装甲の前にテイル

スはある作戦を思いつき・・・?それは、ある人物にも影響を与えていた


次回 第23章、「天才発明家エッグマン」


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