INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第19章、連なる必然

光の海図を元にテリウス大陸から一同はキノコ王国を目指す。しかしここもまた異

変が生じ囲まれた岩によって上陸できない状態になっていた。更には度重なる戦闘

で矢が不足、補充するために彩花の提案で一旦隣の大陸に上陸することとなった
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「よし。じゃあ私とゼルギウスと・・・」

「大丈夫ですか?」


上陸した一同は彩花の提案の元商人と交渉しに行くことになった。会議中

この土地を知るという彩花の指揮の元選ぶがエリンシアの言葉が遮った



「ここもイグジステンスの手に落ちているかもしれませんし」

「ただ商人に交渉に行くだけだよ。ただこんなに多い矢を売ってくれる商人
 がどこにいるかまではわからないから時間がどれだけかかるかまでは・・・」

「そうか。土地柄動けないんじゃワシらはここで待つしかないからのう」

「他に不足しているものは?」

「食料や水はまだ大丈夫よ」

「わかりました。では武器・・・矢を売っている商人を探してきます」



こうして砂浜から歩き移動した彩花たちは人通りの多い場にやってきた。通路

には横一列に木の実やあらゆるものが売っている店が立ち並んでいる。王都

ならあると踏んだ推測からやってきたものの店を探すのは容易ではないだろう



「この国は数年で街並みが変わっちゃったから私もどこになにがあるとか把握し
 てないんだ。城の人に尋ねるっていうのも手だけど・・・いっそ城の人に頼むか」

「ここもあの魔物が現れたならそうはいかんだろう」

「そうでなくてもここは別の魔物が生息してるんだよね」

「なら城の者に頼むのは尚更厳しいだろう」



そんな中。ふとティアマトの表情が険しくなっていることに気づいた


「・・・あぁ。この国にもファイターの一人がいるんですよ」

「そうなの。だからこの国の事も知ってるのね」

「皆さん、あちらに矢を取り扱う店があるそうです」






「・・・・・・」







セネリオの言葉に一同は聞いた場所へと向かうとある建物の前にやってきた

家にしては大きく形もとても呼べない。セネリオは扉にかかっていた札を見て



「確かにありましたが・・・どうやら店主はいないようですね」

「それは困ったな。別の店を探すか・・・」




更に探せど王都に矢を扱っている店はここしかないらしく時間も経過していた



「他に店がありそうな場所は?」

「う、うーん・・・ごめんなさい。わかんない・・・」

「別に謝ることではないわ。だとすると・・・街の人に聞きこむしかないようね」




更に聞き込んだ先、ある情報を得た一同は王都から離れ人々が行き交う

賑やかな場から離れた通路以外一面木々が生い茂った道を歩いていた



「子供達が行方不明・・・ですか」

「どうやら店主は村の子供が気になって故郷に戻ったらしい」




歩き続けると前方に村のようなものが見え看板にはトアル村と書かれていた

そして村人に話を聞くとここでも村の子供が魔物によって連れ去られたらしい

そして探していた店主はそんな子供たちを助けるため村を飛び出したとか



「助けに行こう」

「え?助けてくれるのかい!?」

「・・・本気ですか?」



彩花の答に対しセネリオは尋ねる。だが少女は揺らぐことなく答える




「商人に矢を売ってもらわないと私たちはこの先戦えない。もしかしたら途
 中でこの先へ進む手がかりも見つかるかもしれないし意味はあると思う」

「そうね。魔物の住処とかは・・・分かりますか?」

「こ、この村に来る途中に分かれ道があっただろう?その奥に行ったん
 だと思う。行くなら気を付けてくれよ。そして・・・村の子供たちを頼む」




来た道を引き返しもう片方の道を進んでいく。すると遠くから微かに声が聞こえた



「声が・・・急ぎましょう」

「あぁ。聞こえたという事は・・・そう遠くない場所にいる!」




駆け出し声のする方へ向かうと子供達の姿が見えた



「もう大丈夫だよ!」

「お兄ちゃんたち誰・・・?」

「君たちを助けに来たんだよ。さあ、もう大丈夫・・・」




その時、地鳴りがするとこん棒を持った無数の魔物たちから姿を現した



「俺が子供たちを村まで連れていく!」

「わかったわ。魔物たちは私達で食い止めるわよ」

「了解しました」

「承知した」



行く手を塞ぐ魔物たちに対し一同が武器を構えると交戦が始まった。一同の

前に立ちふさがったのはこの大陸では頻繁に現れるというボスブリンたちだ




「くっ・・・数が多い!」




戦っている間に一同は散り散りに、そんな中彩花は攻撃を避けるように走って

いた。何年も前に倒れたかと思われる柱を抜けると目にあるものが留まった



「!」



そこにあったのは見覚えのあるもの、剣の刃ほどの穴が開いた石の台座だった

そこだけ周りとは違う神聖さを感じさせ、何かを思い返すように少女は呟いた




「懐かしいな。この台座」









「本当にありがとうございます!」

「いえ、ところで城下町で店を開いているという方は・・・」

「俺の事か」



ゼルギウスが告げた直後、子供たちの中から一人の少年が歩み出た



「・・・君が?」




それは誰もが想像を遥かに越える姿だった。その人物とは子供だったからだ



「いかにも。俺がマロマートのマロだ」

「・・・・・・」

「店に用があってここまで来たそうだな。何か必要なものでもあったのか?」

「あ、あぁ・・・実は」



ゼルギウスが大量の矢と爆弾を必要としている事を告げる間彼は表情一つ

変えず聞いていた。その姿はあまりにも冷静過ぎえて中身と外が釣り合わない



「・・・話はわかった。だが聞きたいことがある」

「なんだろうか」

「なんのためにそれらを必要としている?見たところ見慣れぬ姿をしているが・・・」

「それは・・・英雄たちを救う為だ」

「英雄たちを?」




いまいちピンと来ないようで彼を初め村人たちは首を傾げていた




「ゼルギウス」

「どうした?」

「見当たらないという事はやっぱり・・・私たちは今起きている異変を治める為に
 戦っています。そしてそれには・・・あなたたちのよく知る人物が関わっています」

「まさか、リンク・・・!?」



その時、村人に混ざっていた一人の少女がその名を発した




「あ、私はイリア。この村の村人よ」

「私はアヤカ」

「・・・もしかして貴方、以前この村に来た・・・」



少女はハッとしたように告げる。その言葉に彩花もまた驚いた表情をすると



「!・・・そうです。そしてさっきの話も当たりです。やはりリンクはいないんですね?」

「え、えぇそうなの。ある日突然何も言わぬままいなくなっちゃって・・・」

「そう。つまり私たちは・・・リンクを助けるために戦っているんです。だからこそ多
 くの道具が必要なんです。私たちに、矢とバクダンを売って頂けないでしょうか」

「・・・リンクが関わっているのか」




「リンクとは、もしかしてこの地から出たというファイター?」

「あぁ、そうだ。ある場では時の勇者などと呼ばれることもある」





「・・・わかった」

「ほ、本当?!

「助けてもらった礼だ。今後困ったことがあれば力になろう」

「な、なら実は私たちはここからかなり遠い国から来てるの。故に食料や装備、物資
 の確保が簡単にできなくて・・・この戦いの間だけでいい、協力して頂けませんか?」

「わかった。マロマートはなんでも揃っている。いつ来てもいいよう確保しておこう」

「あ、ありがとう!」




こうしてマロの手配により大量の矢やバクダンを初め多くの物資が船に積み

込まれていく。一同たちも手伝う中結果を知った一同は驚きが隠せなかった



「消耗品の補充を成立させただけでなく今後の物資確保補助も取り付けたとは・・・」

「天晴れですわ。これで物資の問題はありませんわね」

「だが・・・バクダンで岩が壊せねえとなるとどうすりゃいいのか・・・」

「そのことなんだけど」



船の中から現れたテイルスは手に持っていたタブレットをラインバックに見せた



「待ってる間色々調べたんだけど、一か所変な所があるんだよね」

「変なところ?」

「ほら、見てよ。ここに変な模様があるでしょ?もしかしてこれが岩の防御力を高め
 てるのかもね。もしそれさえなんとかなればもしかしたら・・・さらに調べたところこ
 こは中核だからかそこまで防御力は高くないんだ。きっとバクダンで壊せると思う」

「だが・・・こんな場所大砲でも届かねえぞ。おまけにこんなに隙間が低くちゃ軌
 道の関係でまじないがかけられている岩まで届く前に当たって爆発しちまう」

「どうやらそれ爆発物だけ有効みたいだからオイラ達の乗り物じゃ駄目っぽ
 いし。大砲が乗ってる船はおじさんのだけだしバクダンだけなんだよねー」

「あそこまで届かせるとなるとまっすぐ飛ばせるしか・・・でもこんな場所や部品も
 揃ってなくて装置は作れないしかといって開発する場所もないし・・・うーん・・・」



スリッピーとテイルスが合わせて唸っているとき、後方から声が聞こえた



「それならいいものがある」

「「え?」」

「ここから反対側のサラサ王国というところにまっすぐ飛ぶバクダンがあるらしい」

「それは本当?」

「さらに中には目標物を追跡する直進型バクダンもあるとか・・・」

「皆ーーーー!サラサ王国っていう場所に向かおう!!」



マロの話を聞いたテイルスは荷物を運んでいた一同に向かって叫んだ




「もしかしたらあの岩を崩せるかもしれないんだ!!」

「そ、それは本当!?」

「うん!探して手に入れる必要があるけどやってみる価値はあると思うよ!!」






「よーしお前ら、次の目的地は決定だな!」






こうしてマロやトアル村の人々に見送られながら出発した。誰もが想像していなかっ

た。これまで経験がなかった為外の世界がどうなっているのか、どんな人がいるのか




「あぁ、こっちは問題ない。ではまた」



周りに人の姿はおらず会話がひと段落したとき、背後に気配を感じた



「ラフィエルさんですか?」

「あぁ。向こうも特に変わったことはないと言っていた」



現れ問いかけた彩花に対しリュシオンは答える。数年前の戦いで2人は顔を合

わせているもののリアーネやラフィエルほど打ち解けていなければ仲も良くない

だが2人にはないある事情をリュシオンは知っていた



「呪歌は・・・必要なさそうだな」



表情一つ変えずに告げる言葉に少女はピクリと反応を見せた



「・・・・・・」

「ここ最近・・・いや、アイクが現れてからラグズは変わった。今では多くのラグズと
 ベオクが助け合い互いを認めている。俺も・・・いくらか考えが変わった所がある」

「・・・・・・」

「不要な心配ならいいのだが、これでも俺らは仲間だ。互いにテリウスを守ろう
 とする。仲間である限り余計な世話と言われようとも権利くらいはあるはずだ」

「・・・貴方は私をなんだと思ってるんですか」




これまで静かに聞いていた彩花がふいに尋ねる



「気になるのだ。君とよく似たあの存在といい・・・」

「君たちは特殊な存在だから・・・余計変に感じるのかもね」



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次回

不幸中の幸いかマロの言っていたサラサ王国は岩に囲まれておらず着陸

することに成功した。しかし彼らの前に立ちふさがったのは以前現れた

彩花の一部だという少女アクア。底が見えぬアクアの本当の狙いとは・・・


次回 第20章、「真意と偽意」


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