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INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログ

第23話、戦う覚悟

ファイターの元に彩花が合流し5人の無事も確認される。そしてタブーの元へ向かうファ

イター達を見送った後3人は目覚めクレイジーハンドがやってくる。最悪の展開と悔やみ

きれない中彩花はあの時と同じ反応を見せる。その時再び7人の前にタブーが現れる
____________________________________

「これは・・・・偽物だ、本体はどこかにいる」


クレイジーハンドの言葉に5人は戦う態勢に入るとタブーを睨みつけた


『その結界はファイターに影響がある、その結界内にいる者の力は制限さ
 れる。・・・だがお前たち何もできることがない。共に戦うこともできない』


本物ではないタブーはご丁寧に結界について説明した。睨みつけた5人に対し


「選ばれたわけでもないのにがんばるな?」

「当然だ!」

「もう騙されないピチュ!!」


再びタブーは同情を装うかのように低い声で5人に語りかける


「たとえ私を倒したところで世界は何も変わらないぞ?これからも世界を変えよ
 うとするものが出てくる。そして戦争はなくならず、多くの命を失うことになる」

「今まで多くの命を奪ったものが何を言う」

「奪ったのではない。新しい世界へのための犠牲者だよ」

「そんなの誰が認めるか!!」



ファイターたちはすでにタブーの目の前にいた。OFF波動が再び放たれようとしたその時

一瞬青い光が目の前を通って言ったかと思えば、今度は別の方向から同じ光が突き抜け

目にとまらぬ速さで、タブーの羽を破壊した、そして高い崖の上にたち声を発した




「HEY、俺を忘れてもらっちゃ困るぜ?」



ソニックは崖から美しく回転しマリオたちの前に飛び降りる



「お前は?見たことないな」

「自己紹介はあとだろ?とりあえずはソニックと呼んでくれ」

「わかった。俺はマリオだ」


ファイターたちはうずくまったタブーたちを見上げると再び戦闘体勢に入る



「っち・・・・・・」



クレイジーの後ろにいる彩花が戦っている5人を見てついに言葉を発する


「クレイジーも行って、こっちは大丈夫だから」

「馬鹿か!おまえに何かあったら・・・・」


今度こそ守らなければならない。ニンテンドーの神でありスマブラの創造神であるマスター

ハンドが認めたのはきっとなにか理由があるはずだ。強いのだって知っているつもりだ



「でも・・・・もう限界・・・・・だよ」

「!!」


クレイジーの視線の先には5人がいる。タブーと戦いを繰り広げている5人だったがこれ

までの戦い、タブーの洗脳による精神的消耗、ファイターとの戦いで限界に近づいて

いた。そんな状態で再び強敵タブー・・・偽物とはいえまともな戦いが出来るわけがない


(乱闘で戦いは何度も見てきたし皆の強さも知ってるけど・・・)


自分には到底できない動きをし、自分には到底できない物を扱うことができる。自分よりは

遥かに強いがそれよりも一回り・・・いや、何倍にもタブーは強いとこの戦いで全てが分かる



「僕たちなら大丈夫!」


ピチューの声がこだまする。空間全体に響く声だが無理やり出しているのだと

すぐにわかる。タブーの攻撃は最初に会った時と劣らず一方的なものだった

それはまるで小動物が竜に挑むように圧倒的天と地の差だった


「うぐっ・・・!」

「!」


痛々しい音と声を上げながら5人は飛ばされたり倒れたりするも起きあがる

そんな様子を見ていた彩花はクレイジーハンドが言葉を発したことに気付いた




「本当に・・・・勝てるのか?」


クレイジーハンドから出たのはいつもなら絶対言わないであろう。破壊神にふさわしくない

言葉。迷い、それはいうなれば『弱音』。それほどまでにタブーは驚異的存在なのだ



『どうだ?私の仲間になる気はないのか?』

「!!」


タブーの声は2人からは離れているのに、叫んでいるわけでもないのに

その声は2人にも聞こえた。そしてタブーはクレイジーハンドを見て言う



『破壊神ならば少しは役に立つかもな、こんなゴミどもでも少しは使えたから
 な、目の前にお前が現れた時、マスターハンドはどんな反応するだろうな?』

「ゴミだと!?こいつらはゴミじゃねえ!」


クレイジーハンドは自らに対することでなく5人の事に対して怒りを露わにした


「いいか!こいつらは俺とマスターハンドが選んだファイター(挑戦者)だ!数々の試
 練を乗り越え、過去を乗り越え、運命と戦ってきたんだ。俺達が認めたファイターだ!」

「クレイジー・・・ハン・・・ド・・・」


5人の耳にクレイジーハンドの言葉がこだまする


「神だと言うのにそこまで下級の者に情を入れるか。マスターハンドも甘いとは思った
 が・・・お前も相当甘いな?そんな奴が果たして神としてふさわしいのか疑問だな」

「うるせぇ!何度言おうと俺の答えは変わらねぇ!!」



一層大きい声で叫ぶ。それは自らに言い聞かせているようにも、5人に向かって言い

聞かせているようにも聞こえた。どちらにせよ今の状況が最悪な事に変わりはない


(何か・・・出来ることはないのか!)


ディンの炎の威力はたかが知れている。広範囲の多数の対象に当てるなら

効果的だが単体の相手には効果をあまり持たない。尚更タブー程の防御力を

持つ者なら効果は皆無と言っても過言ではないと判断していた


(破壊神のクレイジーハンドでさえ歯が立たないなんて・・・)


その時ハッとすると彩花は叫んだ


「そうだよ!クレイジーハンドは破壊神でしょ!!」



タブーの言葉にハッととした彩花はクレイジーハンドに向かって叫ぶ



「破壊神って世界に脅威が訪れた時、その星の生物だけじゃ対処できない時に裁きを下
 す存在なんじゃないの!?皆クレイジーが強いことなんて知ってるよ!そんなんじゃ・・・」


ありったけの力をこめて、少女は叫んだ



「クレイジーが負けるわけない!」


「っ!!」


少女の言葉にクレイジーハンドはハッとなる。自分の存在に、自分の役目を思い出した

クレイジーハンドはその場から離れタブーへと向かっていく。しかしその攻撃は効かない

それどこか、攻撃が届きすらしない


「ちっ・・・!」


タブーはクレイジーハンドを吹っ飛ばすと振り向き5人の方へと向かっていくと尖った手を向けた


「あ・・・あ・・・・!」



Drマリオに先端が迫った。もしあの手が突き刺さったなら。命はないものだろう

様子からして避ける事は出来ない。急所を外す事も出来ない。とてつもない恐怖が襲う



「・・・嫌だ・・・」



目の前で誰かが死ぬなんて想像したくない、見たくない。考えるだけで体が震える

逃げ出したい。あの時と同じ恐怖が襲う。魔王ガノンドロフと戦った時と同じ恐怖が



「っあ・・・あ・・・やだ・・・」



パニック状態となり思考がまわらなくなりかけた時、ふと頭の中に声が流れた

それは幻聴のように聞こえたが過去に聞いた会話の一部だ


『これ以上助言することは出来ないけれど・・・冷静に判断して行動して』

『あの時も、貴方はハイラルを救ってくれた。あなたなら出来るわ』

「・・・・・・!」


あの時も、私は恐怖に震えていた。圧倒的ガノンドロフの力に逃げ出したいと思って

いたけれど彼女達は私なら出来ると告げた。当時は責任の押しつけのように感じた

私なんかに出来るわけがないと思っていた。けどやらばければならなかった


「無力じゃ・・・ない」


彼らのように勇敢に戦う事は出来ないだろう。立ち向かう事は出来ないだろう。だが

やらなければならないのだ。唯一出来る事・・・その時、彩花の中である覚悟が決まった

拳を握りしめると前を見据えて勢いよく走りだす



(間に合え!!)


タブーに向かって彩花は走りだす。何も考えず、ただ間に合う事を願って

勢いよく飛び出すとタブーの目の前に滑り込み両手を広げ立ち塞がった


「なんのつもりだ?」


突然目の前に現れた姿に一歩下がるが彼女が戦えない事はタブーには分かっていた

というより戦える事に気づいていなかった。だが目の前の少女は自分を睨んでいる


「なんの力ももたぬお前に何ができる」

「関係ない!戦えなくても・・・・盾になることくらいできる!」

「う・・・っ」


うごめく姿を見て再び前を向くとタブーを睨みつける。こんな威嚇あってないようなものだと

分かっていたがこうすることしか反抗する方法が思いつかなかったのだ。自分ならまだしも

この人たちが死んだら悲しむ人がいる。それ以上に問題が起きる



「ば・・・か・・・!逃げ・・・」

「・・・・・・」

「まあいい。ならばお前から片付けてやろう」


タブーの手が彩花に迫る。その先端は刃のように尖っていて当たったら痛いでは済

まされないだろう。だが最後の足掻きとして何もせず終わるのだけは許せなかった


「う・・・」


鈍い痛みが走る中誰かの声が聞こえた。それは彩花は叫び声だ。重い体を

引きずりながら顔を上げるとロイの目に飛び込んだのは衝撃的な風景だった


「・・・・・・!」


タブーの前に彩花が立っていた。自分達が向かう前まではあんな場所にいなかった

タブーが迫ったのではなく彼女が自ら向かったのだ。そして彼女の後ろには自分と

同じく動けない状態にまで弱ったDrマリオの姿


「あ・・・・・・」


声が出ない。逃げて、たった3文字なのに、始めの一文字すら出てこない

視界がぼやけていくと上がっていた顔は再び地面へと向かい倒れ込んだ


「まあいい。ならばお前から片付けてやろう」


タブーは目の前に埃がまっている程度の認識でニヤリと笑うと告げた。今さら逃げる足は動か

ない。この場から動けない。もう、引き返せない。睨んだ目は変わらず心の中で覚悟を決めた



(ここで、何かの役に立てるのなら構わない。たとえ・・・死ぬとしても)


そしてその覚悟ははっきりとした形には現れなくともタブーも感じていた


(動く気配がない・・・それより、この状況を受け入れようとしている・・・?)


むしろ望んでいるような、そんな気もした。攻撃が彩花に迫るが体は動かない

動けない。残り数十センチ、刃が迫ろうとした時タブーは突然吹っ飛んだ


「!?」



突然吹っ飛んだタブーに彩花は横を見るそこには先程ふっとんで倒れたはずのクレイジー

ハンドだった。目の前に浮かんだ白い手を見て彩花も硬直が解けたように叫ぶ


「クレイジーハンド!?」

「・・・・破壊神を、甘く見るなよ!」



吹っ飛んだタブーに休息の間を与えずクレイジーハンドは体を掴んで振り回す

勢いで投げるとタブーは壁に当たり地面に倒れたかと思うとタブーの姿は消えた



「・・・・・倒した?」


呟いた瞬間、再び声が聞こえた。がこれはタブーの声だ


『もう一度言う。各場にいる全てのファイターの影を倒せ』


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次回

Drマリオに止めを刺そうとしたタブーの前に立ちはだかった彩花は戦う事を決める

睨んだ目は強く戦闘態勢に入った時何者かがタブーに攻撃する。そして再び試練を

伝えられた彩花は封印を解く為に彩花は走り出すが到底簡単なものではなく・・・


次回 第24話、「破壊神」


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