INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第15話、5人の行方

亜空間へとたどり着くがクレイジーハンドが姿を消した直後タブーと接触する6人

彩花はどこかへ連れて行かれ5人の攻撃はタブーには全く通用しなかった。そんな

中タブーは5人にある提案を持ちかける。それは彩花が一番恐れていた展開だった
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「貴様あぁぁぁぁぁぁ!!」


怒りが頂点に達しクレイジーハンドは勢いよく体・・・拳を握るとタブーに向かっていく

殺気はものすごく人間やちょっとやそっとの生物には備わっていないほどの強力な力だ

しかし攻撃はあっけなく避けられると背後を取られ腕に現れた刃が突き刺さる


「うぐっ・・・!?」

「・・・っくく、無様だな、破壊の神、クレイジーハンドよ」


刃を引き抜くと何度も切りつけると最後にもう一撃、手のひらの中央に向かって刃を

突き刺した。ぐったりと力を失ったクレイジーハンドに笑った状態で刃を引き抜くと鈍い音を

立てて巨大な白い左手は地面へと倒れ込んだ。クレイジーハンドを通りぬけ5体の

フィギュアの前に立つとその中の一体、ミュウツーのフィギュアを拾い上げ呟いた



「見ているがいい・・・これからは私が神だ」


「なんだここは?」


デデデの作ったブローチによって最悪の事態を免れたファイターたちは合流し再び集まると

明らかに今までの場所とは違う。何やら重要な何かがあるのか、中央の扉らしきものは

閉じていて開きそうにもないすると何か書いてあるのを見つけた


             よくきたな、今からお前たちには4人一組で
             どこかにいる自分の影を倒してもらおう、
             全員が倒すとそこの中央の扉が開く
             来るがいい、まっておるぞ




どこへ歩いても雲がつづく、出口など一向に見えない

雲の上だから下に行けばいいのかとも考えたが下には何もない




「敵だらけだし・・・・」


一匹のプリムが目の前に現れた。敵キャラは話さないのはお約束なのだろうか

当然のようにプリムは何も話さない、話せないのかもしれないが



「なんでタブーに力を貸してる・・・・ってプリムとかってあいつが作ったんだよね」




生物を作り出す力があるなんて創造神マスターハンドによく似ている。あの考え方さえどうにか

なれば神様になれそうだと思った。わざわざ世界を乗っ取らなくても造ればよいのではないか

生き物を、こんな空間を創造する力があるのなら尚更



「なんで・・・・・自分の世界が欲しいなんて思うんだろう」



いろんな世界があっていろんな神様がいる。なのに世界によってそこは平和だったり平和

じゃなかったりする。タブーは人間じゃない、でも魔物でもない。一体なんなのか



『誰しも欲望はあるわ。命ある限り、感情ある限り』



今まで犠牲になったロボットたちに感情はないかもしれない。機械だから。でも、命

はそこにある。それは命とはいえないかもしれないけど、そこに存在している。そして

プリム達にも命はある。タブーには命を作るだけの力があるのだと複雑な心境になる



「タブー・・・・・かぁ」


その時、姿を現すことなくフロル、ディン、ネールは自ら感じ取っていた事を告げた


『協力する・・・と言ったけれど、事情が変わったわ』

「え?」

『この中はあまりにも窮屈過ぎて・・・絶望の気が大きすぎて私たちの声が・・・』



あの時、タブーを見た時タブーの強さなんてなんにも感じないからあの状況で強いの

かどうかはわからなかったが多分強いだろう。あいつがこの事件のボスなんだから



『どうするの?これから』

「とにかく・・・あの5人の元に戻らないと」

『・・・気付いていないの?』



ディンが遠慮がちに言う。とはいえど彩花自身は何も感じていないため聞き返した

全く状況が把握できていない彩花の前に3人は姿を現しその中の1人ディンが告げる



『さっきから・・・邪悪な気しか感じないの』

「?それはここがボスのいる所だから普通なんじゃ?」

『そうじゃなくて・・・・ファイター達だけでなくあの5人の気配も感じないのよ』


「え!?」



気配を感じないという事は5人が倒された?そんなはずはと否定した。タブーは確かに強い

かもしれないけどあの5人だって相当の実力を持っているはず。それは自分も良く知っていた

色んな思考を巡らせ考え込んでいる彩花を安心させるように一人フロルは口を開く



『ファイターたちの気を感じ取れないほどタブーの力が強いということです』

『で・・・私たちも・・・実態を持たないから・・・力に押し負けそうで・・・多分
 これ以上貴方をサポートする事は出来ないわ。声を出すのも精一杯・・・』

「なっ・・・それ、大丈夫なの?」


それは彼女達の力が弱まっているという事、よくよく聞けば声も弱々しくなっている気がした


『彩花が心配するほど深刻な状況ではないわ。これ以上助言をすることは出来ない
 けれどフロル、ディン、ネールの力は継続して使えるはず。冷静に判断して行動して』

『あの時も、貴方はハイラルを救ってくれた。あなたなら出来るわ』



歩いていた先に扉が見えた。白い背景には目立つ赤い扉だが周辺に何か黒い気が

充満していた。敵の気を感じ取れない彩花でも目で見えるものに対しては怪しいと

気付いていた。その黒い気はどう見ても何かある


(この扉・・・怪しい)


しかし他に道はなく行き止まりのようだ。扉を開けることによって別の場へとで出るのだろう

聞こえなくなった彼女達の声を頭の中で繰り返すと冷静でいることを言い聞かせた



(ネールがあれば大丈夫。冷静に・・・)



おそるおそる中に入ると、そこには、黒い影の人が立っていた。タブーとは違う黒い影

しかしファイターと言うわけでもなくあのフロウスに色は似ているもののはっきりと実体が見えた


「誰・・・・うわっ!なに!?」



尋ねようとした時いきなり2本の刀を振り回し間一髪避けた。方向転換し向き直ると影が手に

持っていた2本の刀は繋がり一本の弓となり矢を撃ってきた。ネールの力で防ぐも



(人・・・?だけど今までの敵とは何かが違う・・・)



全身が黒いため顔などは見えない。けれど体格からして人の姿をしていた

何よりも不思議なのは形を変えた武器だ


「弓・・・・?でもさっきは刀・・・ってわっ!!」


ネールの力で何とか受け止め、体勢を立て直す。どうなっているのか考えよう

とした時どこからか声が聞こえた。ほんの数刻前聞いたことのある男の声が


『いまからお前にはここら辺のどこかにいる34人のファイターの影を倒してもらう』

「この声は・・・タブー!?」

『くく・・・頑張るがいい』


周りを見るがその姿は見当たらない。数秒後耳を澄ませるがタブーの声は聞こえなくなって

いた。近くに黒い影以外の気配はなくどこからというより頭の中に直接聞こえた気がした


「テレパシー・・・?やっぱり人じゃない・・・」


(ファイター・・・ってマリオたちのこと・・・?でも・・こんな形の人ってスマブラには
 いなかった気がするんだけど・・・記憶がない。一体この人は誰なの・・・・・・・)



黒いから顔も見えず、色も分からない。でもひとつ気になるのは輪郭的に見える

羽のような部分、そして弓や刀に代わる武器。人工物ではない飛んでくる矢



(翼・・・・・・・・?)



ふとあの時の言葉を思い出す。ずっと前、まだここに入る前、あの5人に合流する前


「そういえば天使がいたなぁ」



「天使・・・・・まさか・・っ!?」


思わず声に出すと再び黒い影の輪郭を見た。言われてみれば天使と呼んでもおかしくない

この人がマリオと一緒にいたと言っていた天使なのか、そんな考える暇もなく次々と攻撃が

やってくる。ただ逃げる一方。しかしこのままでは何も変わらない


(倒せ・・・ってことはどこかからタブーが見てる可能性もある。だったらむやみに力を
 使うわけにはいかない。なんとかして倒したいけど・・・・そうだ!!あれで・・・・・)


クレイジーにもらった一本のビームソードを取り出し、とりあえず構える


「なんとかするしか・・・」



構えて突っ込んでいくと見事にするりとかわされるが、スマブラでメンバーたちの乱闘を

見てきた彩花にとってそんなものは予想済みだった。方向転換して後ろを向き、思いっきり

ビームソードを振る。以前一度だけ剣を扱ったことがある経験も生かされての行動だろう


「えぇええい!」



勢いよく降ると隙だらけの攻撃だったが見事命中し吹っ飛んだ影は体勢を立て直すこと

もできずバランスを崩し落ちていく。すると少しだけ思い空気が軽くなったような気がした


「あれが・・・ファイター?」


ファイター、通常スマブラの際マスターハンドが選んだメンバー・・・挑戦者の事を指す

今回もまたマスターハンドが選んだ人物達のことだろう。つまり、本人のコピーと戦い

34回勝てということをタブーは伝えたのだ


「ファイターを34人も・・・」


偽物のため命を心配をする必要はない。遠慮する必要はないが戦いに慣れていない

身からすると連戦は無謀だというのに34回とは気の遠くなる話である。そもそもそんなに

戦えるのか、身体的な意味で出来るとは思えない



「・・・扉を抜けた先にいたって事は・・・連戦って事はなさそうだ」


マリオ達から情報を聞き第2チームディディー、ドンキー、ヨッシー、クッパは

現れた扉の中へと入る。ヨッシーたちが出た場所は天空界とは少し違った場所だった


「うわあ雲が浮かんでますよー?」

「寝たら気持ちいーだろうなあ」

「遊びに来たわけじゃないんだぞ」



マリオたちの話では扉がある中黒いオーラを出している中に自分の影がそれぞれいて

それをすべて倒すと元の場所に戻れるらしい



「どうやら最初は俺みたいだな!!」

「あれが影・・・かや厄介だなあ」

「なーに!!俺のパワーに勝てるやつなんていねえよ!」



話に聞いていた天使を倒すと、いつの間にか元の場所へと戻っていた

元の場所と言うのは雲の上だ。そこに扉はなく完全に行き止まりになっていた


「フロル・・・フロル」


見えない姿に話しかけるが声は帰ってこない。タブーの影響で存在が難しくなったの

だろう。彼女達が話していた通りここはよくない空気が流れているようだ



「さっぱり感じないけど、やっぱ分かる人にはわかるんだね」



しばらく歩いていると誰かの声が聞こえた


「誰かの声が聞こえる?」



しかしこの声はあの5人の声ではない。かといってクレイジーハンドの声でも

ない。そっと覗くと、そこにはドンキーやディディー、クッパにヨッシーがいた


(!!)



タブーが倒したと言っていた人たちの姿を見つけ驚くが、タブーの言葉を信じていたわけ

でもない。それは彼らの強さを知っているからだ。しかしここで出て行ってはなんだか

怒られそうな気がするのでそのままその会話を聞いていた




「じゃあ早く戻ろうよ!って・・・・あれ・・・・・?」

「!!」



ふとディディーコングが振り向いた、とっさに雲に隠れる



「どうしたんですか?」

「今・・・人がいたような・・・」



とっさに隠れたものの、プロでもない為やはり何かがいた事がバレてしまった

しかし運がいいのか悪いのか、影を見られただけでは人物を特定はできない


=========================================

次回

ピットを倒し元の場所に戻るとそこはさっきいた雲の上だった。歩いていると誰か

の声が聞こえ、下を見るとそこにはタブーが倒したと言っていたファイター達ドンキー

ディディー、クッパ、ヨッシーがいた。そして彼らは彩花の存在に気づくが・・・


次回 第16話、「彼らが見た影」


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