INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第14話、亜空間

クレイジーハンドと合流し敵の本拠地を知った6人はクレイジーハンドの力でマスターハンドを

また世界を救うために向かったファイター達を助ける為に亜空間へと向かう事を決める。嫌な

予感がしている彩花だったがクレイジーハンドの言葉を聞くと疑いつつも納得するのだった
_______________________________________

「くっくっく・・・・・・・」

「誰だ!?」



突然の声に5人が声を張り上げるとその姿を現した



「呼んでいないはずだが・・・まあいい。せっかく来てくれたのだから歓迎しないとな」

「なにあいつ!?」

「まさか・・・あれがタブー!?」



人型をした青い影が現れた。人間でもなく何かの生物でもない。立体映像のような

姿をしている。どうやらあれがタブーのようだ。ロイと子供リンクは剣を構え、他の者も

戦闘態勢に入る。すると、タブーが彩花の方を見てつぶやいた


「おや?見たことのないものがいるな」

「・・・・・・」


顔は見えないものの笑ったように口元を上げると6人の様子を見て告げた


「なんだ?何も知らないでここに来たのか?ファイターたちはOFF波動
 によって全員フィギュアに変えてやった。お前たちもじきフィギュアに
 してやろう。もっとも選ばれていないお前らにとっては無理な話だがな」

「なに?!」



5人が叫ぶ。正直言って5人は話についていってるみたいだけど自分には理解できない


(OFF波動ってなに?タブーの技?っていうか・・・あれは人なの?)


人の姿をしているが半透明で全身が水色に光っていた。それだけで人かどうかも

疑わしいというのに宙に浮かび顔と言う顔がない。凹凸はあるものの輪郭のみだ


「・・・どっちにしろ仲間か、厄介なことされると困るな」


タブーは指をパチンと鳴らした。数秒後どこからか何かの鳴き声が聞こえた


「な!?」

「なにあれ!?」




どこからか大量のフロウスが現れると6人の元へと近づいた。5人はそれぞれの方法で

倒すが一体の幽霊のような存在フロウスが彩花をつかみ宙に浮かんだ


「!?」

「!!」


事態に気付いたミュウツーがシャドーボールを撃とうとする。が現れた魔物たちの

攻撃を避けるだけで精一杯で射程距離から彩花の姿は離れた



「おとなしくしていれば平和な生活が送れただろうに、後悔させてやる」

「な・・・・!」


恐怖により声が出ない。驚きも半分だろう。暴れることもどうすることもできず空中を移動し始めた

途中5人のそれぞれの声が聞こえた用も気がしたが何を叫んでいるのか耳に入っていない



「彩花!・・・貴様!!」



タブーは黄色い糸のようなものを取り出し振り回す。避けきれなくてピチューに

当たってしまう。ピチューに命中し、子供リンクも巻き添えを食らいその場に倒れる



「ピチュゥゥゥゥゥゥ!」



受けるダメージは相当なものだった。ピチュー自体頑丈な体ではない

倒れた体は多少は動く者の相当のダメージによって戦える状態ではないだろう



「くっ・・・これを食らえ!」



ミュウツーはシャドーボールを力を溜め撃つ、しかしあっさりと交わされ、再び

タブーが攻撃を仕掛けてきた。しかしそれをギリギリ避ける


「速い・・・・・・」


その後もDマリオとミュウツーが攻撃するが、すべて避けられてしまう


「えい!」



ミュウツーの攻撃の後に続いてロイが背後から剣をふるうがそれも見透かされたかのように

あっさりかわされていく。避けられた先で足をつくと体勢を立て直し再び向き直る


「彩花を・・・どうするつもりだ!」

「他人の心配より、今置かれた自らの状況を心配するべきではないのかな?」


5人を見てタブーは水色の顔でくくっと笑った。全員がきつい視線でタブーを睨んだ


「くくっ・・・くくく・・・」

「何がおかしい!」

「いや?一つ面白いことを思いついてな。提案がある」



一呼吸置いて、タブーは睨みつける5人に向かって尋ねた



「どうだ?俺の仲間にならないか?」


「このっ・・・・放せっ!!」


無理やり振りほどき彩花はどこかの上へと落ちる・・・が空中とその地面の距離は短く

しかも硬くはなく痛くもなく落ちた。見渡す限り真っ白な雲が広がり、足場も雲でできている

そう、ここは天空界付近の場所だった。がそんな場所知るわけもなく少女は驚く


「雲・・・・・?えっ?雲・・の上!?」


足を見ても、その足はしっかりと雲の上で立っている。現実的ではありえないことに

動揺していた。5人は無事なのか、いやな予感が胸に突き刺さったまま重く感じる


「ここは・・・どこ?あの暗い場所とは全然違うけど・・・外の世界なの?」

『いえ・・・間違いなく亜空間の中よ・・・けど』


ディンが上を見上げると振りほどいたフロウスが彩花へと襲いかかる。彩花の嫌な予感

は的中していた。タブーと戦っている5人は既にボロボロの状態になっていた。そんな中

タブーは面白い事を思いついたと5人にある事を告げた。その言葉は全員の耳に残る



「なん・・・だって?」



思わず聞き返した


「お前たちはなかなか見どころがある。仲間にならんか?」

何を考えているのか、誰しもがそう思った。そして考えるまでもなく答えは一つ


「そんなことを私たちが受け入れるとでも思っているのか?」

「そんなの・・・誰が!」


ミュウツーとピチューが叫ぶとタブーは鼻で笑うと



「まあそんなところだと思ったさ。・・・なら・・・なぜここに来た?」

「お前を倒すためだ!この世界を平和にするために来たんだ!」


今度はロイが叫ぶ。すると動じることもなくタブーは口元を緩ませたまま問いかけた


「選ばれたファイターのようにか?」


その言葉に5人はぴくりと反応を見せるが否定の言葉を並べた


「選ばれようと選ばれなくても関係ない。僕たちは仲間なんだ」

「たとえ選ばれなくとも・・・私たちは戦える!」

「仲間を救うのに理由など必要ない、それがどうした」


3人に続き倒れていた子供リンクとピチューも傷だらけの上半身を起こすと呟く


「僕・・・たちは、みんなを・・・た・・すけにきたんだ!」

「お前なんか・・・・」


雲の上を歩いていた彩花は気が気でなかった。そして嫌な予感はフロルの言葉で

ますます加速する。それは5人の気配が次第に小さくなっていると告げたからだ


「ぐ・・・」


歯ぎしりするととにかくこの場から元の場所へと戻ろうと走っていた。けれどどこを進んでも

雲だらけで壁までもが雲でできている。そして当たり前のように敵が次から次へと現れる


(無事で・・・)


タブーはのどで小さく笑い不気味に笑う。一体何がおかしいのか、5人は思ったことを

そのまま口に出しているだけなのに。だがタブーはこの5人だからこそ笑っていたのだ


「それは皮肉だな」

「なに?」


タブーは5人を見下し、ゆっくりと笑いながらこういった


「自分だけが選ばれず何も感じなかったか?」

「まったくない、と言えば嘘になる。だが、私たちはお前の方が許せない」

「くくく・・・私には分かるのだ。お前たちの心が」

「!」


全員が反応を見せた。タブーはこの5人がマスターハンドに選ばれていないことを知っていた

だからこそ笑っていたのだ。この5人を利用できると確信し提案を持ちかけたのだ


「何を・・・」

「なぜ選ばれなかった知っているか?お前たちは弱い。心身共にな。だから選ば
 れなかったのだ。いや・・・忘れ去られたと言った方が正しいかな。いいか・・・?」


一層口角を上げると今までよりも大きな声で。叫ぶとまでは行かないがはっきりと

聞こえる声で、強い口調で心に突き刺すように告げた



「・・・お前たちは見捨てられたのだ。神に」


「・・・・・・・・・っ!」


体中の力が抜け、ロイの手から剣がすり抜け音を立てて地面に落ちる

まるで、魂の抜けた人形のように体も地面へと崩れていく


「最初からお前たちは見捨てられていたのだ。だからクレイジーハンドも
 ここに着いてからすぐにいなくなった。俺はそう思うがな?間違っているか?」

「そんな・・・」

「あれだけ歴史に名を残したファイターが揃っているのだぞ?1人や2人・・・
 ましてや大した名を残さぬ5人が消えたところで誰も気には留めないだろう」


5人は反論しようと口を動かそうとする。が衝撃が大きすぎて声が出ない

クレイジーハンドから話を聞いていた時点で否定したかった。けれど今タブーに

傷跡を抉られた、鋭い刃が突き刺さりすっかり5人の元から気力が抜けおちた




「そんな奴の言うこと聞くんじゃねぇ!!」



大きな声とともにタブーに向かって言ったのはクレイジーハンドだった。大きな

拳を握ったクレイジーハンドがタブーに勢いよく直撃し、タブーは数歩下がった



「貴様はクレイジーハンド・・・」

「お前ら!気をしっかり持て!」

「クレイジー・・・!」



(くそっ・・・まさかタブーと接触しているとはな、危なかったぜ)



クレイジーハンドの言葉にかすかな希望が見え全員が体を起こす。タブーを睨んだ

後辺りを見渡すとどこにも彩花の姿ががないことに気づき5人に向かって尋ねた


「・・・彩花は?」

「!・・・それが・・・タブーが呼んだ魔物に連れていかれて・・」

「なに!?・・・・くそっ」


クレイジーは舌打ちをした。自らにも非があると感じたロイはクレイジーに向かって



「守ることができなかった・・・・ごめん」

「・・・っく・・・・・」


焦りしか感じられなかった。これだけ魔物がうじゃうじゃいる中ただでさえ無事でいられる

かどうかすら危ういのにあの彩花が生き残れるとは考えられない。事態は絶望的だった



「・・・ふふ・・・いいぞ、その絶望に満ちたオーラ・・・」

再びタブーは浮かび上がると笑った


「そうだな・・・お前たちには実験台になってもらおう」


(実験台・・・・?)


クレイジーハンドは何のことを言っているのか考えようとした時タブーの体から今まで

見えなかった翼が現れた。翼が力を溜めこむように震えるととてつもない力を感じ叫んだ



「なにかくる!!気をつけろ!」

「遅い!」


タブーは大きく羽を広げる、OFF波動に似たようなものが広がりファイターたちと同じ

ように5人も色のない灰色のフィギュアになってしまった。一瞬の出来事にクレイジーも


「なにっ!?おい!」


クレイジーハンドが叫ぶが5人に反応はない。クレイジーハンドは神であるが故運よく

あの攻撃によってフィギュア化することはなかった。だがあんな力は見たことがない


「さて・・・どうやって利用してやろうかな?」


ゆっくりと高度を下げたタブーに向かって


「貴様あぁぁぁぁぁぁ!!」

============================================

次回

タブーによってクレイジーハンドは倒され5人もフィギュアとなりタブーの手に落ちてしまう

そんな中どこかへと飛ばされた彩花は5人と合流する為に歩いていた。現実的には存在

し得ない雲の上だがふと見つけた扉に入ると翼の生えた影が襲いかかるのだった


次回 第15話、「5人の行方」


第15話へ

亜空の使者(彩花編)目次へ

スポンサーサイト
別窓 | 亜空の使者(彩花編) | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<第15話、5人の行方 | INFINITE | 第13話、安全な場所>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿


管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| INFINITE |