INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第12話、無事

集まったメンバーたちはそれぞれ作戦を立てて巨大な亜空爆弾に向かっていた。一方助けた

ロボットを家に置いて再び森に戻った彩花はフロルの力を頼りにメンバーを探すために森を

抜けようと歩いていた。とある森の中で元スマブラメンバーの彼らは再会を果たしていた
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「てやぁ!」  「まだまだ!」 



何か声が聞こえた。聞こえたという事はそこまで遠い距離ではない。こんなところに

人がいること自体珍しく何をしているのか気になり声のする方へ近づく


「人の声が・・・聞こえるんだ」

『声?』


フロル達は耳を済ませるが風によりざわめく木々の音意外には何も聞こえない



「コリンもあのころに比べて強くなったんじゃない?」

「本当!?」

「もしかしたらそのうちリンクを超すかも」


近づくと声は一層大きく、はっきりと聞こえてくる。誰かが会話をしているようだ

声からして人数はそこまで多くない。それにしても何故こんなところにいるのか



(旅人かなにかか・・・)



そんな事を思いながら近づいて行くと次第に緑の中木とは違う茶色い物が見えてきた

近づくとそれは小屋だと判別する。別荘のように森の中に小屋が建っているのだ。その前で

誰かと誰かが会話をしていた。しかし姿は見えずもっと近くに行かなければ見えないだろう


『念の為逃げる準備と戦う準備はしておいて』

「わかった」


ディンの警告に頷くとなるべく音を立てないように歩く。風の音もありよっぽど勘の良い者か

聴力の良い者でない限りそうそう気づかれることはないだろう。息を呑むと緊迫した表情で近づく


「あ、あれ・・・」



近づいて行くとその姿がはっきりしていく。2人が剣を持っていること、1人は全身緑に帽子まで緑

そのシルエットから誰かではないかと頭を過る。もう一人はぱっと見では分からないが赤髪とその

身なりから誰か判明する。2人の全体図が見えるほどに近づくと確信した


「ロイと・・・子供リンク?」



会話していた2人は声のした方を向く。そこには唯一クレイジーハンドでも分からない

行方の彼女がいた。2人は会話を止めるとそのうちの一人子供リンクは思わず名を呼んだ


「彩花姉ちゃん!?」


子供リンクの叫び声に気付いたのかDrマリオとミュウツーとピチューが小屋の中から現れた

ピチューもその姿を見ると小走りで近づいてくるととっしんとも呼べる勢いで飛びついた



「彩花姉ちゃんんんんんん!!」

「彩花ーーーー!うわああああん!」

「ちょっ・・・・」


飛びつくなり泣き喚く2人に彩花も思わず驚いた。突然の事過ぎて状況が理解できて

いない。2人に対し少し離れた場所で見ていた3人もまた2人のような行動はないものの

驚いた様子で見ていた。するとその中の一人・・一体のミュウツーが尋ねる



「何故ここに?」


ミュウツーの問いに信じてもらえるか分からないが答えた。テレビで偶然マリオとカービィを

見たのだがその後画面が映らなくなり疑問に思っていたところハイラルの女神ディンによって

事態を告げられた事を。顔を上げると唯一存在を知っている子供リンクが呟いた



「・・・・ディンが?」



泣き続けているピチューにどうするべきか3人を見るとその中の一人ロイが呆れ気味に言う


「まぁ、僕は悪運で生きてると思ってたけど」

「・・・はあ?なにそれ」



嫌みのように告げる言葉に自然と口調もきつくなる。が再びため息ついた青年は



「・・・嘘だよ」

「は?」

「本当に・・・無事でよかった・・・」

「・・・・・・」


窮地を切り抜けたという感じの脱力した声でロイは告げた。その言葉に思わず

唖然となる。目を見開くと口を中途半端に開けた状態で唖然としていた


「な、何?」

「あ、いや・・・・」


聞き慣れない言葉に思わず固まったがこの中でもロイは人一倍『生と死』について敏感なの

だろう。戦争という境地をくぐりぬけたこともありこういうことには感じる事が大きいのだろう


「無事でよかったなんて・・・初めて聞いたから」

「え?」


無事でよかったなどアニメやゲームでもない限り言われないだろう。現実でも全く言われ

ないかといえばそう言うわけでもないが言われる事態に巻き込まれること自体少ない


「・・・・・・」



ふと彩花にはある疑問が浮かび上がると尋ねた



「5人はどうして一緒にいるの?」

「偶然だよ、ロイ兄ちゃんはさっき僕たちと会ったところ」


それに続いてミュウツーが


「私たちはさっきまでクレイジーハンドといたんだ」

「クレイジーハンド?」


ここでずっと探していた人の1人の名前を聞いた


「マスターハンドはどこ行きやがったんだ・・・?」



クレイジーハンドは小屋の近くへと戻ってきた。状況を聞きにマスターハンドを探

していたのだが気配がまったくない。疑問に思いながらも一度戻ってきたのだ



「・・・・ん?」



クレイジーハンドの視線の先には5人ともう1人。、先程はいなかった人物がいた。それが誰

なのか見間違うはずはない。そこにいたのはずっと行方が知れなかったかつての仲間の一人


「彩花じゃねぇか!!」


「クレイジーハンド!!どこにいたの、ずっと探してたのに・・・・」

「あぁ・・・いろいろ調べに行っていたんだが」


すると頭の中にフロルの声が響いた


『やっと見つけましたね。私が感じた力は正しかったようです』

「・・・気づいてる?変な空間にいろんな場所が飲み込まれてるの」

「!・・・あぁ」


やはり気づいていたようでスマブラにいなかったのもこの件について調べてい

たからなのか、そしてやはりクレイジーハンドにも無事だったかと言われた


「・・・・・・・・」

「ねえ、どうなってるの?あれは何?」


子供リンクが尋ねるとクレイジーハンドは咳払いをし告げた


「あれは何者かによって落とされた爆弾から発生している。落とされた場所から広範囲を
 生物、物質問わず飲み込んでしまう。あの中がどうなっているのかはよく分かっていない」

クレイジーハンドが戻ってきたところで6人はクレイジーハンドから話を聞く

さすがは神というべきか、知っている情報は必死に探したものを上回っていた


「なんてひどいことを・・・!」

「あれは相当のエネルギーを感じる。巨大な力が・・・」

「あぁ。相当力の強い者が行っているだろう。お前らも気づいただろうが各地で色ん
 な奴が異変に気付いている。ファイターも含め色んな奴が動いていると聞いている」


それは彩花も聞いていた。マリオを始め数人は話だけだが名を聞いていた。すると

クレイジーハンドはすでに黒幕の居場所まで掴んでいるようでファイター達もまた

黒幕のいる本拠地へと向かっている事を6人に告げた


「今向かってる最中か・・・もう入ったかって所だな。あそこに見える大きなブラックホー
 ルだ。俺とマスターハンドはあのような空間を亜空間と呼んでいる。そこにいるはずだ」


さらに詳しい事を知ろうとマスターハンドを探したがその気配がなく見つからなかった

らしくひとまずこの事を伝える為に戻ってきたのだという


「・・・お前らは途中で誰かに会ったりしたか?」

「いや・・・・僕は誰にも」

「私もコリンと一緒にいたが誰にも会わなかったな」 「うん」

「僕達も誰にも会ってないよね?」  「そうだな」


他の人たちが誰にも会っていないという報告をする中彩花は会っていた


「・・・マルスなら会ったけど」

「それは本当!?」

「うん・・・。ずっと前だけどね、カービィの仲間のメタナイトとあとなんとかって
 いう人と一緒にいた。他の人は知らない。後数人は噂だけ聞いたけど・・・・」


するとミュウツーが考え込んでいた後クレイジーハンドに尋ねる


「黒幕の正体も分かっているのか?」

「僕が聞いた話だと緑の生物が落としているって聞いたけど」


しかしクレイジーハンドによるとエインシャントは黒幕ではないらしい


「いや、それはどうやら違うらしいんだ。タブーというやつらしい」

「タブー?」


初めて聞く名だ。今まで駆け回っていたにしてもその名は一度も聞いたことがない



「場所は?」

「こっからそんなに遠くはない。あっちに見える大きなブラックホールだ
 俺とマスターハンドはあれを亜空間と呼んでいる。そこにいるはずだ」

「タブーってどんな奴なの?」

「分からん。これはマスターハンドからの情報だしな。しかし・・・急に通信が途切れてな」


通信が途絶えたのは、マスターハンドはタブーにやられてしまったからだ。マスター

ハンドを見たファイター達の目の前に現れたのはこの事件の張本人タブーだった


「え!?じゃあ何かあったのかも!!」

「助けに行こう!」

「私も行こう」


マスターハンドを助ける為、またファイター達に加勢するため5人は亜空間の中へと向か

う事を決める。しかしそんな5人にクレイジーハンドは申し訳ないような口調で告げた




「あの中は選ばれた戦士しかはいることができないんだ」

「え?(なに?)」


いまいち言葉が理解できない5人であったが彩花はその言葉の意味を理解していた

元々この事件が起きる前、マスターハンドとクレイジーハンドは次のスマブラのための

メンバーをある程度選んでいた。が、その中でこの中にいる5人は次のスマブラには

選ばないつもりでいた。つまり、マスターハンドはこのメンバーを選んではいないのだ


「マスターハンドが選んだものしか入ることが出来ない。だから・・・」

「つまり・・・私達は選ばれていないと?」

「あぁ」

「5人とも?」

「・・・・・あぁ」



選ばなかった事によってこうなるとも思わずクレイジーハンドは歯切れ悪く答えた

衝撃の事実に5人が受けたショックは隠しきれないものだとすぐに分かる



「なんとかならないのか・・・・・?」


落ち着いたDrマリオの言葉に少し考え込んで、クレイジーハンドは答えた

自分の力を使えば選ばれていない彼らもあの中には入れると


「俺の力を使えば亜空間には入れるだろうが・・・・」

「本当!?」

「あぁ・・・。多分な」


クレイジーハンドの言葉に5人は顔を上げるとクレイジーハンドにあの中へ連れて行って欲し

いと頼み込んだ。世界を救おうとする5人の提案を断る理由もなくクレイジーハンドは頷いた


「わかった」

「もしもし。私はどうすれば」


そんな中、どうすればいいかわかっていない彩花は尋ねた


「ここで待っていたほうがいいだろう。敵の本拠地だ。どれだけ敵がいるか分からん」


Drマリオが冷静に伝える。他の5人も同じ意見のようだ。戦えない(と思われている)人を

連れて行くのは危険すぎると口を揃えて言う。そんな中クレイジーハンドは考えると



「いや・・・・そうとも言えん」



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次回

合流した5人はマスターハンドに選ばれていない為亜空間の中に入ることができない

しかしただ見ているだけもできずクレイジーハンドの力で亜空間へと行くことに決める

そんな中5人は彩花が亜空の中へ行くことを反対するが・・・


次回 第13話、「安全な場所」


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