INFINITE

一人の神は空間を作り、世界を脅威から守るために組織を作った。そんな組織の一員として招待されたファイター 達の日常、時にシリアスな物語。そんな彼らと出会った少女達の歴史物語。スマブラ主の二次小説ブログです

第18章、航海の先に

ラインバックと協力関係を結んだ一同は出発の為の準備に取り掛かる

そんな中空間も世界も違う者達は異彩を放ち多くの者から注目を集めて

いた。彼らもまた見慣れぬ景色にちょっとした旅気分となり・・・
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「・・・・・・」



柱から顔だけ覗かせるとエミーは息を潜めた。視線の先にいたのは・・・



「俺より明らかにこいつのほうが触り心地よさそうじゃないか?」

「知り合いとは言えどそこまで見知った仲じゃないしそこまで無礼講じゃない」

「そうなんだよね。だからこの機会に君の事知りたいなーって」




尻尾を揺らしながら告げるテイルスに少女は引きつった表情をした



「いや、知ること何もないと思うな!」

「あのコンテスト凄かったね!翔太から動画を見せてもらったんだけど」

「翔太ぁ!?」



次にテイルスが言葉を発した瞬間、大声を発しながら少女は引き下がった



「え?な、なに?」

「な、なんで君が翔太の事を知ってるの!?」

「ああ、この間セガに来て会ったんだよ~」



テイルスにまったく悪意はない。この少女と以前出会った青年が知り合いだと

いう情報を元に話のきっかけをと切り出したものの少女の表情は引きつっている



「ショータって誰だ?知り合いか?」

「ライは知らなくていいと思うな!」

「な、なんだ急に?」



どうにも翔太が来た際ソニックもいたようでソニックに見せようと映像を見せた

あるコンテストの特集が組まれた番組の録画らしいが自分が映っていたらしい



「今はあの生物たち連れてないの?」

「連れてない」



引きつったまま質問に答えるがテイルスは気にしない様子で残念だと呟いた



「テイルス、俺たちに似てるが化身とかできないのか?」

「化身?できないよ。マスターエメラルドの力を使えばできなくもないけど」

「マスターエメラルド?」

「僕たちの世界にある凄い力を持った宝石だよ」



ライが人懐っこいのは知っていたがテイルスも人当たりがいい性格のようで

この地に来てからテイルスはこの世界感に興味を持ったらしくあらゆる人と

会話しているらしい。おかげか僅かな時間の間に打ち解けた人も多いとか



「え、実は人外にコミュ障はいないとかそういう・・・?」

「何か言った?」

「!べ、別に?」



声に出ていたようで誤魔化すようにそっぽを向く



「こいつはなんだ?」

「僕のもう一人のパートナーさ!こうして・・・」

「こりゃなんだ?ずいぶん小さいが生き物なのか?」



ふと視線を戻すとテイルスが自前の機械を自慢しているようだ。手には操縦す

るリモコンのようなもの。そして地面をちょこちょこ動いている小型のロボットを

見てライはその小ささと不思議さに目が離せないように動きを追っていた



「違う違う。これで動かしてるんだよ」

「・・・どういうことだ?」

「これは生き物じゃなくてロボット。中に人はいなくてこのリモコンから発される信
 号を伝って電気で動いてるんだ。狭いところに入ったり結構便利なんだよねえ」

「話を聞けば聞くほど驚くことばかりだ」

「僕たちもこの世界に機械がないなんてびっくりしたよ。国によっては兵器や戦闘
 機を持つことが禁止されてる国もあるけどテレビやゲームすらもないなんて!」

「テレビ?ゲーム・・・どこかで聞いたことがあるな」

「テレビっていうのは・・・」




少女が別の場に向かうようで後をついていく。ここが彼女の居処ではないことは

聞いていたがこの城を把握しているように少女は数多くの人と言葉を交わしていた



「やあ、エミー。何かわかったかい?」

「多くの人に好かれているくらい。とっつきにくいと思ってたけど・・・」

「まあ、簡単に人を寄せ付けない雰囲気は出てるよね」



2人の探している人物はそんな事気にしない為あんな事を言ったのだろう




「ソニックに聞いても「いい奴だぜ」としか言わないし」




時は来た。一同は見送られながら準備された船に乗り込み出港する。ライ

ンバックを先頭に出発する中ここにいるほとんどの者が慣れぬ光景だった

霧は全海域にあるわけではなく、一定の範囲で発生しているようで現在は

霧もなく海面から先の大陸まではっきりと見えていた




「ふああー、随分乗ってる気がするがあとどれくらいだ?」

「後数時間はかかるでしょう」

「なーんか足が地についてないのは変な感じがするな」

「それは私達も同じです。自らの足で歩かず移動するのは変な感じ」




初めてではないが慣れているわけでもなく戸惑う声が聞こえてくる



「ところで向かっているなんとか王国というのはどんなところなんだ?」



スクリミルの言葉にエミー達セガの人達が言葉を発した。古神殿で見つけた

海図に描かれた航路の先には多くの大陸が存在していた。その中でも航路

から一番近い場所にあった大陸に向かう方針に、その名はキノコ王国という



「キノコ王国だね」

「キノコ・・・また変な名の大陸だな」

「実は運よくキノコ王国は僕たち何度か行ったことがあるんだ」



戻される海域の原因が掴め、情報を頼りに更なる確信へと近づく情報を集め

る。そのためずっと城で調べていたテイルス達やスリッピー達も同行していた

テイルス達は他の者と同じく船に乗り込み、スターフォックスの一同は探知の

役目も請け負いながらグレートフォックスで飛行していた



「ほう。それは心強い、できればその国に関する情報が欲しいんだが」

「例えば?」

「どんな所かとか・・・・・・俺達が行っても大丈夫なのかとか」




言葉に対しテイルスは考える素振りを見せた



「とってもきれいなところよ。貴方たちの国と似たような感じかしら?」

「年中色んな催し物があって賑わってるんだぜ」

「活気のある国なのですね」



「そうそう!色んな国の人が集まるから・・・大丈夫じゃないかしら?私達も普
 通に出入りしていたし、前に私たちも催し物の一つに参加しに行ったのよ。ね」

「あぁ。私はあれが初参加だったが他国からも多くの人が集まる」



船は霧地帯に入り、各船に渡された光の航路が書き足された地図を元に

進んでいくと神殿から戻るとき同様霧は晴れ場所が戻った気配もない



「無事抜けられたようだな」

「お、あれか?」



一同が胸をなでおろした時、遠方を見ていたヤナフが声を発した



「何か見えるか?」

「遠くに土地らしきものが見えますよ」

「え?何も見えないぞ・・・。話に聞いていた通りすごい能力だな」

「岩に囲まれているが・・・」

「え?」



それからしばらく経ち、一同の目にも影が見え始めるとテイルス達は声を発した



「なっ・・・!?」



霧が完全に晴れ視界がはっきりすると目の前に広がったのは巨大な岩の壁



「これが目的の場所か?」

「そんなはずは・・・」



焦ったようにテイルスは地図を広げると現在位置を確認した。しかし何度確

認しても目の前にある岩の部分が目的地だったキノコ王国そのものだった



「どうかしたか?」

「こんな岩前までなかったはず。どういうこと・・・?」

「入口はどこだ?辺り一面岩に覆われているように見えるが・・・」



その時別の通信機から声が聞こえた



「・・・だめだ。全部岩に囲まれていてとても上陸できそうにないよ」

「どういうこと?つい数か月前に来たばっかりよ?」

「わからない。もう少し辺りを見てみよう」





『こちらクリスタル。500M先にイグジステンスの群れを発見!』

『なんじゃと?総員、迎撃準備に入れ!』



クリスタル達から入った通信に外に出ると間もなく無数の敵が姿を現す



『聞こえるか?俺たちはこの中に入れないか試す。その間船を守ってくれ!』

『了解した』



木造の船が交戦を始めるとスターフォックスの一同もアーウィンに乗り込み

遊撃体制に入った。そして操縦席にあるスイッチを押すと無数の交戦がイグジ

ステンス達を貫いていく。その瞬間空中にいた多数の敵が散って行った



「なっ・・・!?あれだけの数を一瞬で?」

「あれが兵器の力だ」

「魔術ではないのか?一体なにが起きているのだ。・・・いや、考察は後じゃな」




一方船の護衛と敵の撃破を頼んだラインバックは舵を取り岩場を回っていた



「おい、そこのお前!そこの箱ん中にバクダンがある!そいつで大砲を撃て!」

「た、大砲!?一体どうやって」

「バクダンをその大砲の奥まで突っ込め。そしたら狙いを定めてレバーを引け!」



数秒後、船に装着されていた大砲から爆弾が発射され岩に当たる。しかし何度

当たれど岩が崩れる様子はなくヒビ一つ入らない。何度も撃つが結果は同じだ





「くそっどういうことだ?!岩には当たってるのにヒビ一つ入らないだと!?」






交戦の後戦闘を終えた一同の元にラインバックの船が戻ってくると通信が入る


『駄目だ。あらゆる手段を使ったが入れそうにない』

『こっちも色々試したけど駄目だったよ。あんな頑丈な岩初めてだよ』

『ただの岩ではないということか?』

『それだけじゃない。キノコ王国は岩に囲まれてる訳じゃないんだ。何度か
 来たけどこんなことになったことはない。これは絶対なにかおかしいよ』



通信機で会話しているとゼルギウスの声が聞こえた



『こちらも報告がある。先の戦いで多くの矢を消費した』

『こっちもバクダンが尽きちまった。これじゃ手立ての立てようがない』

『こちらも矢が不足しています。ここは一度補充する必要があります』



スピーカーから聞こえて来た言葉を聞いているとテイルス達の船にざわめ

きが起こった。空中にいる敵を撃ち落とす手段は魔法か矢が大半となる



「これまでも何度か戦闘がありましたし矢が尽きるのは時間の問題ですね」

「どこかで買い足せないかしら」

「どうでしょう?この大陸は上陸不可ですし、別の大陸で補充するしか・・・」





「もともと残量が少なかったとはいえバクダンが尽きちまうとは」

「キノコ王国が岩に囲まれてるなんておかしい。ラインバックさん、どうします?」

「あっちも矢が足りねえようだしどこかで補充出来ればいいんだが・・・」




ラインバックの言葉に彩花は置かれた海図を見た。そして視線はキノコ王国か

らさほど遠くない土地に移り変わり、少女はそこに表記された土地名に注目する



「・・・皆聞こえる?」

『あぁ』

「地図にキノコ王国の隣にハイラル王国って書かれているのが分かる?そこなら
 ・・・多分バクダンも矢も売ってると思う。ここには入れないわけだし・・・一度そっ
 ちに上陸しよう。そこで別の手段を考えつつ武器及び食料の調達をしようと思う」



『それは構わないが・・・』

「ただひとつ、キノコ王国とは違う部分が多いから少人数で陸内は移動する
 事になると思う。ラグズ及びテイルス達やスターフォックスも行けないと思う」



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次回

進路を変更し一旦キノコ王国近辺にあるハイラル王国へ上陸する。彩花と共に数

人は大量の矢とバクダンを確保できる商人を探す為に王都へ足を踏み入れる。し

かしこの国特有の魔物と関わるある出来事で商人は店を閉めていると言い・・・


次回 第19章、「連なる必然」

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